ゴキブリ体操というワードを聞いたことがあるでしょうか? 「えっ! ゴキブリ?」と驚かれる方も多いかと思います。でも、そのゴキブリ体操が脚痩せできると話題になっているんです。
ゴキブリ体操は果たして本当に効果があるのでしょうか? 脚痩せ以外にも効果があるのでしょうか? 今回はゴキブリ体操のすばらしい可能性について調べてみました。
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脚が太くなる3つの理由
脚が太くなる原因は人によってさまざまです。ですから、まず太くなった原因を見つけることで、細くする方法を探っていくのが、脚痩せの最も近道と言えます。でも、脚が太くなる原因は複雑です。何かひとつの原因で太くなってしまったというよりも、さまざまな原因が組み合わせて太ってしまったケースがほとんど。したがって、太り方を分析し、それに応じた方法を取り入れていくことが大切です。
脚が太くなる理由を大別すると、筋肉のつきすぎ、脂肪のつきすぎ、むくみに分かれます。脚の状態によってまずはどれに該当するのかを調べてみましょう。
筋肉のつきすぎ
太ももやふくらはぎを触って筋肉か脂肪かを見分ける場合、少し腰をかがめてから触るようにします。このとき、手でつまめる部分が脂肪、硬い部分が筋肉です。
脂肪が少ないのに脚が太い場合、少しやっかいです。筋肉に脂肪がからみついて硬くなっている可能性があるからです。この場合、硬くなった筋肉をほぐし、脂肪を燃焼させるための有酸素運動を取り入れていくことで、脂肪が落ちていきます。同時に、筋肉のつきかたを変えるストレッチなどを取り入れて、体質を変えていくことも有効です。
脂肪のつきすぎ
脂肪がつきすぎて脚が太い場合は、その多くが食べ過ぎや運動不足が原因です。脂肪は、摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまうと、脂肪として体に残ってしまうからです。
この場合、食生活を改善し、有酸素運動を取り入れて、本格的なダイエットが必要。とくに、下半身だけではなく、上半身も太っている方は、健康上も問題となりますので、体重を落とし、脂肪を落とすようにしなければなりません。
むくみ
むくみがある場合、朝は問題なく履けたパンプスやブーツが、夕方になるときつくなるなどの症状が現れます。足が冷たい、冷えを感じるなどの症状も同時に現れたら、高い確率で脚がむくんでいます。
脚がむくむ原因は、長時間、座りっぱなしや立ちっぱなしなど、同じ姿勢を取り続ける、家から外にあまり出ない、運動不足が続いているなどが考えられます。つまり、あまり体を動かしていないことで、血液などの体液のめぐりが悪くなってしまい、体内で余分な水分や老廃物などが排出されずにむくんでしまっているのです。
むくみが原因で脚が太い方は、むくみを取ることで脚が細くなります。むくみを取るマッサージを取り入れ、体内の余分な水分を排出するのを助ける食生活に替えていくことで、症状が軽くなってきます。
ゴキブリ体操とは
ごきぶり体操とは、仰向けで横になった状態で、両手両足を上に上げます。このポーズのまま、まるでゴキブリがひっくり返っているように、両手足をゆらゆらと動かします。それだけです。
この体操は、その名称とは裏腹に、さまざまな効果が期待できるすぐれた体操です。それではいったいどのような効果が期待できるのでしょうか。
ゴキブリのような動き
そもそも、手足をゴキブリのように揺らすことで、全身の筋肉の緊張が解け、血液などの体液が一気に流れていきます。そのため、体の疲れを取るだけではなく、体液が滞っていることによって生じていたさまざまな症状の改善が期待できるのです。
なかでも、脚が太くなる原因となっているむくみ、太っていることで心配となる血圧、体の冷えなどに働く機能は、ダイエットだけではなく、健康維持にもすぐれています。
むくみを改善する効果
運動不足や長時間、同じ体勢でいることなどが原因で、血液やリンパ液などの流れが悪くなり、体内の余分な水分や老廃物が排出されないために生じるむくみ。心臓から遠く、循環が滞りやすい下半身、とくに足元はむくみやすくなっています。
ゴキブリ体操を取り入れることで、体液の流れを促すことから、本来の機能を果たすようになります。同時に、体液の循環がスムーズになるように脚の筋肉を鍛え、リンパの流れを促すマッサージなどを取り入れることで、むくみ知らずの体質へと変わっていきます。
血圧を下げる効果
塩分の多い食生活、加齢、ストレス、運動不足、肥満などが原因で引き起こされる高血圧。先日発表された厚生労働省による「国民健康・栄養調査(2016年度版)」によりますと、収縮期(最高)血圧が140mmHg以上の割合は、男性34.6%、女性24.8%で、過去10年間で見ると男女とも有意に減少しているものの、依然として多く人が抱えている問題のひとつです。
そんな血圧にも有効だと言われるゴキブリ体操。心臓よりも下にあって、血液の流れが滞りがちな手足を小刻みに動かすことよって心臓への血液の戻りをよくします。
冷えを改善
体温は正常であっても、指先や足先が冷たくて、体の冷えを感じる方はたくさんいらっしゃいます。実際、指先やつま先などには細い毛細血管が存在していますが、冬の寒さや夏の冷房などによる冷えによって血管が収縮されると、血流が悪くなり、血液が毛細血管まで行き届かず、冷えを起こすことがあります。
ゴキブリ体操は、手足を小刻みに振ることで血液の流れを促すため、こうした冷えを改善するために働きます。手先が冷たい、脚元が冷や冷やするなどの症状があるとき、ゴキブリ体操を行ってみてください。
実践!ゴキブリ体操
ではさっそくはじめてみたいと思います。もうすでにどのような体操なのかはわかっていらっしゃるかと思いますが、ゴキブリがひっくり返って、手足を動かしているようなイメージで行います。
- 仰向けに横になる
- 足は肩幅に開き、全身の力を抜く
- 両手足を垂直に上げる
- 手足をブラブラと振動させる
- 30秒~1分ほど続け、元の体勢に戻す
30秒~1分を1セットとして、1回に3~5セットほど繰り返してみましょう。毎日、続けることが大切です。毎日行うことで、指先や脚元に変化を感じるようになってきます。
ゴキブリ体操の正しい動き方
このゴキブリ体操は、さほど難しいことはありませんが、慣れないと手足の微妙な振動ができないことがあります。無理をせずに、はじめはゆっくりと大きく手足を動かしてみましょう。慣れてくると、徐々に微振動ができるようになります。大きく揺らすよりも微振動を与えたほうが、筋肉にリラックス感を与えられます。
ゴキブリ体操の適切な時間
ゴキブリ体操を行う時間帯は、目覚めとお休み前がオススメです。
朝、起きてすぐの時間帯は、まだ自律神経のうち、副交感神経が優位になっています。でも、少しずつ体が活動する交感神経へと変化していくこのタイミングでゴキブリ体操を行うことで、体に負担をかけずに血流を促し、体のウォーミングアップができます。
反対に、夜は、活動する交感神経から休息する副交感神経が優位になるのが自然のリズムです。ゆっくりとお風呂に入った後、体の疲れを取るためにもゴキブリ体操を取り入れたいです。一日の疲れが脚のむくみを引き起こしていることもあります。滞った血流を促し、快眠へと誘いましょう。
ゴキブリ体操の頻度
ゴキブリ体操は朝と夜の2回行います。1回の体操はだいたい3~5分を目安にしましょう。たった数分と思われるかもしれませんが、行ってみると意外に長い時間に感じます。慣れてきたら、1セットの時間を伸ばしていきましょう。朝晩の体操を習慣にして、できるだけ毎日行うようにします。続けていくうちに、体の変化に気づいていくはずです。
ゴキブリ体操のタイミング
ゴキブリ体操を行うタイミングは、朝起きたときと、夜寝るときです。ただ、手足の冷えを感じたり、体がだるくなったりしたとき、横になってできるスペースさえあれば、いつでも行ってかまいません。体が冷えてくると、疲れがドッと出てくるし、何かやろうと思ってもやる気が失せてしまうこともあります。
常に心臓より低く、遠く離れた位置にある手足は、血流が滞りやすく、冷えやすい部位です。このため、一時的にでも心臓より高く上げることで、滞っていた血液の流れを促し、全身の代謝を高め、体から冷えを取ることは大切です。いま体が欲していると思った瞬間こそ、ゴキブリ体操のベストタイミングだと言えますね。疲れを感じたら、試しにやってみてください。
他にもある簡単脚痩せエクササイズ
ゴキブリ体操は、とても簡単にはじめられるエクササイズのひとつです。体の冷えを取り、血流を促し、リンパの流れを正常に戻し、筋肉に微妙な振動を伝えることで、脚痩せ効果をはじめ、さまざまな症状に効果が期待できます。
実はほかにも効果的なのに簡単に取り入れられるエクササイズがいくつかあります。どれもちょっとした時間に気軽に取り入れられるものばかりですので、いまからでもはじめられます。それではさっそく見てみましょう。
脚パカ体操
脚パカ体操も、ゴキブリ体操と同じように、その名称からどのようなエクササイズか想像がつきやすいですよね。そうです、脚をパカっと開いて閉じるを繰り返すだけのかんたんな体操です。
この体操は、脚の運動を行うことで、太ももの引き締めに効果が期待できます。また、太ももの裏側の筋肉も鍛えられることから、ヒップアップにも期待できるほか、脚を開くことで股関節も柔らかくなり、滞りやすい血流やリンパ液などの流れも促すことから、脚のむくみの解消にもつながります。
- 仰向けに寝る
- 両脚を垂直に上に上げる
- 2の状態でゆっくりと両足を開いていく。90度ぐらいを目安に開く
- ゆっくりと元に戻し、2~3を10回ほど繰り返し、10回を1セットにして、3~5セット繰り返す
乙女エクササイズ
乙女エクササイズとは、床に頬づえをついたポーズで脚を動かし、お尻を叩くエクササイズ。そのかわいらしいポーズから、乙女エクササイズという名がつけられました。そんなエクササイズで脚痩せが実現されるのかと疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。でも、硬くなった骨盤の周りの筋肉をほぐすことで、血液やリンパ液の流れをよくし、体内の余分な水分や老廃物を効率よく排出するようになり、代謝がよくなることで、脚の冷えやむくみが改善し、脚を引き締めてくれることで脚痩せにも効果が期待できます。
- 床にうつぶせになり、両ひじを立てて頬づえをつく
- ひざを交互に曲げ、かかとでお尻を叩くように動かす
- 2の動きを1セット30回として、3セット行う。
テレビを見ながら、寝る前のひとときに布団の上で、かんたんに取り入れることができます。あまり強くお尻を叩こうとすると、ひざに負担をかけることもありますので、注意しながら行いましょう。
自転車こぎ体操
自転車こぎ体操は、その名のとおり、自転車をこぐフリをする体操のこと。エア自転車こぎダイエット、空中自転車こぎダイエットなどとも呼ばれています。
この体操の最大のメリットは、天候や器具に限らず、ご自宅で時間のあるときに、有酸素運動ができること。有酸素運動は、ご存知のとおり、脂肪を燃焼するために必要な運動です。また、脚を動かすことで、脚痩せにもさまざまな効果が期待できます。
たとえば、太ももの筋肉は、鍛えすぎてしまうと筋肉で脚が太くなってしまうこともあります。でも、この体操は負荷を与えず行うため、太ももが細くなったという口コミが非常に多いのが特徴です。また、仰向けで脚を持ち上げることから、ウエストから下腹部の筋肉を使って引き締まることも特筆できます。さっそくはじめてみましょう。
- 床に仰向けに寝る
- 腰を両手で支えて両脚を垂直に上げ、足首を直角に曲げる
- 空中で自転車をこぐように足を交互に動かす
- 3と反対方向にも動かす
腰痛や腰が痛い方は、腰を上げずに、脚を上に上げて体操するようにしましょう。腰痛が悪化することもあります。ただ、腰を上げないで行うと、ウエストから下腹部の引き締め効果はありません。
この体操を行う際、脚を開かないように心がけましょう。また、足先が外側に開いてしまうこともありますので、まっすぐになるように意識して行いましょう。
慣れるまでは体勢が不安定でうまくできないこともあります。倒れないように注意して、回数やスピードよりも、ていねいに足を動かすことが大切です。
ゴキブリ体操の効果は様々
ゴキブリ体操は、筋肉や脂肪のつきすぎ、むくみなどが原因で太くなった脚を刺激し、脚痩せをはじめ、むくみや血圧、冷えを改善する効果的な体操です。かんたんにできるほかのエクササイズとともに、日々の生活にうまく取り入れていきましょう。
ゴキブリ体操と同じようにとっても簡単に誰でもできるストレッチや体操をもっと試したい方はこちらに厳選した14の方法をご紹介していますのでぜひご覧ください。
またゴキブリ体操と一緒に食事制限をしていただくとさらに効果アップすることができます。簡単なストレッチや体操と一緒に簡単に食事制限できる方法をご紹介していますので参考にしてみて下さい。