歯磨きをしっかりやって歯の汚れを除去して綺麗な歯を維持したいのは誰でも思うことですよね。いざ調べてみると、歯の汚れをとるにはフッ素配合の歯磨き粉が効果的という情報や使いすぎると危険だという情報があって混乱してしまいます。今回は、歯磨き粉選びについて紹介するとともにフッ素なしの歯磨き粉12選を紹介します。
フッ素の役割
フッ素には以下のようないろいろな効果があります。まずは、歯磨きで落としきれなかった歯垢によって作られてしまう虫歯の原因菌の活動を弱めて、酸の量を減らします。次に歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進することで歯を修復してくれます。さらには、歯の表面を酸に溶けにくくしてくれたり、乳歯などの柔らかい歯も強化してくれます。
フッ素の効果
- 歯垢の細菌の活動を抑えてくれる
- 溶けてしまったエナメル質の修復
- 歯の強化
- 虫歯の発生予防
これらの効果を実現するためにはフッ素配合の歯磨き粉を継続的に使用することが必要ですし、歯磨きの後に口の中にフッ素が長く残ってくれるものを選ぶことでよりこれらの効果を働かせることができます。
フッ素配合歯磨き粉のデメリット
フッ素の濃度が高くなると危険?
現在発売されているフッ素配合の歯磨き粉には、様々な濃度のフッ素があり、高濃度フッ素は危険だと紹介されることもありますが、それは大きな間違いです。フッ素配合歯磨き粉については厚生労働省が2017年にフッ素濃度の上限を1000ppmから1500ppmに引き上げています。(ppmは100万分の1なので、単位を分りやすく例えると1000リットルに対して1gというイメージです)
そのため、現在の最高濃度である1450ppmのフッ素配合歯磨き粉を使っても安全性に問題はありません。ただし、6歳未満の子供には使わないように定められています。6歳未満の子供に使用すると場合によってはフッ素症を引き起こす可能性があるので危険になります。
フッ素が子供の歯に与える影響
フッ素濃度の高い歯磨き粉は全ての子供ではなく、先ほども紹介したように6歳未満の子供にはフッ素症を引き起こす危険性があります。フッ素症の発現のリスクはそもそも6歳未満の子供に多く、歯の見た目的にも重要になる上顎中切歯がフッ素症にかかりやすいと言われており、その時期が1歳から3歳だと考えられています。
このフッ素症というものは、フッ素の過剰摂取によって歯の表面などに褐色の斑点やシミができてしまう症状です。軽症であればエナメル質にいくつかの白い点や溝のようなものが生じるくらいですが、重症だと茶色いシミが生じてしまい見た目的にも汚くなったり、永久歯が発育しにくくなると言われています。日本ではフッ素の全身応用を行なっていませんが、行われている海外の国などでは、誤って飲み込んだりしてフッ素症になっている子供たちがいます。日本では全身応用が実施されていないので過度な心配は必要ありませんが、少なくとも6歳未満の使用は控えましょう。
フッ素なしの歯磨き粉の効果
フッ素の濃度はたとえ高濃度であっても1500ppm以内なら問題ないと紹介しましたが、それでも気になる人や子供が心配な人もいると思うので、その場合にはフッ素なしの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
フッ素なしの歯磨き粉の場合には、虫歯の予防効果はあまり期待できません。フッ素が配合されていることで先ほども紹介したように、歯垢の細菌の活動を抑制したり、エナメル質を強化したりすることで虫歯ができにくくしてくれています。この作用がなくなってしまうのでその原因から虫歯ができている場合には効果はなくなります。
ただし、フッ素なしの歯磨き粉でもミネラルが含まれているので歯の強化はできませんが、歯の栄養にはなります。もともと、歯磨きというものは、歯磨き粉の成分だけで汚れを落とすのではなく、正しいブラッシングによって汚れを落としているので、継続的な正しい歯磨きを行うことがもっとも大切になります。
フッ素なしの歯磨き粉
体に安全で無添加な歯磨き粉
体の健康を第一に考えて歯磨きを行うのであれば、体に安全な無添加のオーガニック歯磨き粉がおすすめです。オーガニック歯磨きであれば、研磨剤が不使用なのでホワイトニング効果は落ちてしまいますが、歯を削ってしまう心配がなくなり、知覚過敏や磨きすぎによる虫歯のリスクを軽減できます。
また、防腐剤、酸化防止剤などの歯磨きの効果には関係なく歯磨き粉の腐敗を防止しているだけで、人体にとっては有害である物質も入っていないので健康には安全になります。合成界面活性剤が不使用なのも舌にとって安全です。合成界面活性剤が含まれていると味蕾を傷つける場合があり、味蕾が傷つくと食べ物の味が変わってしまいます。食事を楽しみたい人には大事な器官ですので、無添加によって守られます。
フッ素なしのおすすめ歯磨き粉12選
一般的には虫歯予防といったらフッ素配合の歯磨き粉という印象がありますが、健康に気をつけている人のためにフッ素なしの歯磨き粉も多数発売されています。今回は健康に気を使ってる人のためにフッ素なしの歯磨き粉を12種類紹介します。
スミガキ 炭配合(清掃剤) 口臭予防 歯みがき
スミガキは炭が臭いの元を吸着し、口臭を予防することができるフッ素なしの炭歯磨き粉です。炭の無数の穴によって、歯垢も吸着して歯を白くすることが期待できます。炭の最大の特徴は表面が小さな穴が多数空いている多孔質であることで、しかもこの穴は物質を吸着してくれるので、歯磨き粉に適しているのです。その他にもハーブミントの香りで口の中をスッキリさせてくれます。
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ヴェレダ 歯みがき(ハーブ)
ヴェレダの歯磨きハーブは、すっきりと磨きたい人のためのフッ素配合なしの歯磨き粉です。歯がデリケートな人、オーガニック歯磨きを初めて使う人、爽やかなミントの香りが好きな人におすすめです。デリケートな歯に優しいジェルタイプの歯磨きなので安全ですし、天然の研磨剤を配合しているので歯の弱い人にも快適に磨いてもらえます。
カミツレ花エキスとミルラエキスを保湿剤に配合し、歯を穏やかに洗浄してくれるので子供でも安心して使えます。エッセンシャルオイルのミントの香りも好評です。
プロポリス歯磨き
プロポリス歯磨き粉は、プロポリスを配合した歯磨き粉です。プロポリスはミツバチの作り出す天然成分であり、ミツバチ自体もこの成分であらゆる感染症から体を守っていると言われているほどです。このプロポリスが配合されていることで歯のエナメル質を傷めてしまう歯垢を作るグルコシルトランスフェラーゼという物質を阻害してくれます。100%ニュージーランド産のニュージーランドプロポリスを原材料にしており、成分も安全です。
プロポデンタルEX
プロポデンタルEXは、プロポリス歯磨き同様にミツバチのプロポリスを配合した歯磨きです。こちらのプロポリスはブラジルで飼育されているアフリカ蜂化ミツバチからとっています。このミツバチは、元々ブラジルで飼育されていたセイヨウミツバチと輸入されて来たアフリカミツバチが偶然交配されて生まれた新しい種です。
このアフリカ蜂化ミツバチはとても行動力、生命力が強く、そのミツバチからとるポロポリスは最高品質だと言われています。歯科医も開発に携わっており、口臭予防と歯の健康維持に役立つ歯磨き粉です。
パックス ジェルはみがき
パックスジェルはみがきは、研磨剤・発泡剤は使用しておらず、海草に含まれるアルギン酸ナトリウムによって歯磨きをするジェルタイプの歯磨きです。合成化学物質を使わないことにこだわっている太陽油脂だからこそ、合成界面活性剤やサッカリン、防腐剤なども一切使用していません。
甘味料としてキシリトールを配合していたり、清涼剤にはハーブ精油を使用しているので磨き心地は快適です。電動歯ブラシなどにも使用できる磨きすぎない歯磨き粉です。
なた豆すっきり歯磨き粉
なた豆すっきり歯磨き粉は、古くから日本でも健康に良いとされてきた植物です。大人の腕くらいある大きなサヤになるマメ科の豆です。このなた豆にはカナバニンというアミノ酸が含まれており、このアミノ酸が体にたまった膿を出すので口臭予防に効果的だと言われています。
もちろん、フッ素は配合しておらず、なた豆によって口臭予防だけじゃなく、抗炎症作用なども期待でき歯肉の炎症をケアできます。それとともに歯周病や歯槽膿漏、蓄膿症など幅広く改善効果があるのでおすすめです。
MARFY’S WHITE 歯磨き粉 オーガニック
MARFY’S WHITE 歯磨き粉オーガニックは、開発に歯科医師も参加している歯磨き粉です。毎日の生活で口にする歯磨き粉から健康を追求することをモットーに99%を天然由来成分で構成している安心安全の日本製の歯磨き粉です。ジェルタイプになっており天然のミネラル成分であるシリカ、九州産のヨモギ、ヒノキチオールなどを配合し、フッ素は配合していませんが、歯を白く保ち、歯垢を除去してくれます。
歯磨撫子 重曹つるつるハミガキ
歯磨撫子の重曹つるつるハミガキは、文字どおり重曹の力で歯磨きを行うための歯磨き粉です。100%植物由来の重曹の力で特に、歯の黄ばみを改善してくれます。歯の黄ばみであまり歯を出して笑ったりするのが恥ずかしいという人にこそおすすめの歯磨き粉です。
重曹によるタンパク質分解力で歯を傷つけずに柔らかなスクラブ効果で、お茶やコーヒーなどによってついた色素沈着を取り除いてくれます。
シャボン玉 せっけんハミガキ
シャボン玉せっけんハミガキは、合成界面活性剤を使用せず、歯磨き後でも味覚が変化しないので朝食などを歯磨き後にも食べることのできる歯磨き粉です。泡立ちが少ないので長くブラッシングすることができます。
また、刺激が少なく口にやさしいので子供や年配の人にもおすすめできる歯磨き粉です。合成界面活性剤だけでなく、着色料ゼロ、防腐剤ゼロになっているの健康に気をつけている人にこそおすすめです。
フローラ 歯磨き粉HA118
フローラの歯磨き粉HA118は、口臭の原因となる歯垢を炭酸カルシウムとキシリトールで除去し、ティーツリー葉油やハッカ油で歯石の原因菌を減らすことで、歯を白くしてくれます。フッ素は配合されていませんが、炭酸カルシウムで歯の汚れを落とし、虫歯の原因菌を除去できます。
また、キシリトールによって歯の再石灰化もう流せるので丈夫な歯を形成してくれたり、口腔内を清潔に保つことで歯石の沈着も防いでくれる歯磨き粉です。100%天然由来成分なのも安心安全です。
お茶村 なた豆 塩 はみがき
お茶村のなた豆塩はみがきは、口臭の悩みを解決するために開発された歯磨き粉です。口の中が最近粘つく、歯磨き後に歯茎から血が出てしまう、タバコのヤニや歯垢がとれない、そんな人におすすめです。
厳選された農薬不使用のなた豆を使っているので健康に配慮している人にもおすすめですし、もちろんフッ素が気になる人も配合していないのでおすすめです。口内トラブルや丁寧に磨いてるのに口臭が気になる人など幅広い悩みの人に好評です。
ブリアン Brian 子供用歯磨き粉
ブリアンの子供用歯磨き粉は、子供を虫歯から守りたい人におすすめの子供用歯磨き粉です。当然フッ素は配合されていませんし、殺菌剤、発泡剤、界面活性剤などはもちろんこと、その他の化学成分も使用せず、虫歯予防のための乳酸菌であるBLIS M18の力に頼っています。
このBLIS M18は、非常に細かな粒子であり、歯と歯の間や奥歯の奥の方まで行き渡り、普段歯磨きができない場所の歯垢を取り除くことができます。その結果、虫歯を予防してくれます。
フッ素が即危険というわけではない
先ほども紹介したようにフッ素配合の歯磨き粉は厚生労働省も認めている1500ppm以内であれば特に問題はありません。唯一気にしなければならないのは6歳未満の子供だけです。それ以上の年齢であれば子供から大人まで老人も含めて、危険というわけではありません。
しかし、それでも気になる人は、ここで12種類フッ素配合なしの歯磨き粉を紹介していますので参考にしてみてください。フッ素が配合されていなくても、しっかりと歯垢や歯石を落として、綺麗な歯を保つことはできます。もっとも大事なのは毎日きっちりとブラッシングすることです。
お口の健康を保ちましょう
いかがでしたでしょうか?歯磨き粉にはフッ素配合のものと、配合していないものがありますが、結果としてはどちらでも歯を綺麗に磨けますし、虫歯予防も行えます。一番大事なのは毎日のしっかりとしたブラッシングなので、どちらの歯磨き粉を使ったとしてもしっかりとブラッシングを行いましょう。