お風呂上りにスキンケアをしていたら、眉間にシワがあることに気がついてショックを受けた、なんて方、いらっしゃいませんでしょうか。眉間にシワがあると、人相も悪くなってしまいますよね。
では、なぜ眉間にシワができてしまうのでしょうか。今回の記事では、眉間にシワができてしまう原因について迫るとともに、眉間にできたシワの改善法について、自宅でできる方法から、少しお金をかけた方法まで幅広く解説していきたいと思います。
CONTENTS
原因
眉間にできたシワの解消法や消し方について解説する前に、まずは眉間にシワができてしまう原因について簡単に知っておきましょう。原因を知ることで、より効果的に眉間のシワを改善することができますよ。
コラーゲン不足
眉間にシワができる原因としては。コラーゲンの不足していることがあげられます。コラーゲンはたんぱく質の一種で、主に脊椎動物の真皮や腱、靭帯や軟骨などを構成する成分として知られています。
人間の体内に存在しているコラーゲンや、すべてのコラーゲンの3割程度を占めており、体内でもっとも多いたんぱく質となっています。ただ、コラーゲンは年齢を重ねるとともに減少していってしまいます。そのため、眉間にシワができやすくなるのです。
眉間にしわを寄せている
眉間にシワができる原因としては、眉間にしわを寄せる癖があるということもあげられています。よく笑う人に笑いジワができるように、いつも眉間にしわを寄せていると、眉間に深いシワが刻みこまれることとなります。
自分では意識していなくても、デスクワークでパソコンを見ているときに眉間にシワを寄せていたり、子供をしかる時に眉間にシワを寄せていたりすることがあります。
乾燥
土が乾燥するとひび割れするように、私たちの皮膚も乾燥するとしわが刻まれやすくなります。手の甲を見ると分かりやすいと思いますが、手の甲は乾燥しやすい場所であるため、角層が目立ちますよね。眉間にシワができやすいのはそれと同じです。
改善
眉間にシワができる原因について知って頂いたところで、いよいよ眉間にできたシワの改善法について紹介していきたいと思います。自分で改善できる人は自分で改善し、自分で改善できない人は専門家に相談しましょう。
マッサージ
眉間にできたシワを改善する方法としては、眉間や額をマッサージするという手があります。マッサージをおこなうことで新陳代謝を活発にし、それによってお肌を再生するという訳です。やり方は以下のようになります。
- まず、両手の人差し指と中指で眉間を5秒間押します
- 次に、両手の指の腹を用いて額からこめかみまでマッサージします(10秒間)
- その後、左右の指の腹で眉間から髪の毛の生え際まで、交互にマッサージします
- 最後に、生え際を10秒間持ち上げるようにしましょう
詳しくは以下の動画をご覧になってみてくださいね。お風呂に入ったあとにおこなうと、さらに新陳代謝を促進し、眉間にできたシワを改善しやすくなりますよ。
眉間をマッサージすることによって、なぜ眉間のしわが改善できるのかについては、皮膚の構造について知っておく必要があります。場合によっては、マッサージで改善できないこともあるので、ちょっとお勉強してみましょう。
私たちが単に「皮膚」といった場合、それは「表皮」のことを指すケースがほとんどです。表皮は「角層」「顆粒層」「有棘層」そして「基底層」から成っています。医学的にみると、表皮の下に真皮があり、その下に皮下組織があります。
意外に思われるかもしれませんが、皮膚も臓器の一種です。どのような働きがあるかというと、外気温を感じたり、外部の刺激から体を守ったり、皮膚のうるおいを維持したりといったことがあげられます。
表皮のもっとも深部にある基底層では細胞分裂が活発に起こっており、それによってできた皮膚の「素」が表面へと送られていき、最終的に角層を形成します。
表皮は0.2mm程度の厚みしかないのですが、中でも角層は0.02mmと、サランラップと同程度の厚みしかありません。それほど薄い角層ですが、さらに14~15層に分かれています。
角層のもっとも表面にまで押し出された皮膚は、いずれ垢となって落ちることとなります。基底層で作られた皮膚が垢となって落ちるサイクルのことを「ターンオーバー」と呼んでおり、健康的な人の場合、28日でお肌が生まれ変わるとされています。
ということは、表皮にできた眉間のしわであれば、マッサージをおこなって新陳代謝(ターンオーバー)を促進することで、改善が可能だという訳です。
エクササイズ
眉間のしわを改善する方法としては、顔面のエクササイズもあげられます。眉毛を動かしたり口もとや頬を動かしたりする筋肉のことを「表情筋」などと呼んでいます。
女優さんの顔が美しいのは、何もエステやメイクに高いお金をかけているということだけが理由ではありません。女優さんは仕事しながら、さまざまな表情を作ります。
いってみれば、知らないうちに表情筋の筋トレをおこなっているようなものなのです。そして、表情筋をしっかりと動かすことによって、顔面の血液循環状態がよくなるのです。
血液は全身に酸素と栄養を運んでいますが、血行が悪くなると栄養状態が低下してしまいます。顔の栄養状態が低下すると、目の下にクマができたり、顔色が悪くなったりします。
それだけでなく、栄養不足によって新陳代謝(ターンオーバー)も滞りがちになります。その結果、眉間にもシワができやすくなるのです。
眉間のしわを改善するエクササイズはとても簡単です。ただ、ちょっと人には見せられないので、ぜひ、自宅でおこなうようにしてくださいね。
- 目を大きく見開く
- 視線は天井の方に
- 舌を思いっきり下方へ伸ばす
簡単ですよね。ただ、ものすごく間抜けな表情になるので、家族にみられないように注意しましょう。動画も探したのですが、やはり間抜けな顔をさらすのは勇気がいるので、残念ながら見つかりませんでした。
このエクササイズをおこなうと、目の周りにある眼輪筋(がんりんきん)という表情筋のエクササイズにもなるので、まぶたのたるみを改善することもできますよ。
化粧水
先ほど、皮膚の仕組みについて簡単に紹介しましたが、眉間の表皮にできているシワであれば、化粧水を使うことで改善が可能です。なぜなら、眉間のしわの原因として、皮膚の乾燥があげられていたからです。
乾いた大地が水を吸い込むように、乾いた表皮に化粧水をしみこませることで、お肌が潤い、眉間のシワを改善することができます。化粧水を使うのは、お風呂に入ったあとが効果的です。
さらに化粧水の効果を上げたいのであれば、蒸しタオルを使って眉間を温めるとよいでしょう。濡れたタオルを絞って電子レンジで温めます。適度に冷ましたら眉間に乗せて、眉間の毛穴を開いてあげましょう。600wのレンジで1分程度加熱しましょう。やけどには気を付けてくださいね。
化粧水の中には、ビタミンEを配合しているものもあります。ビタミンEにはアンチエイジング効果があることで知られています。なぜビタミンEにアンチエイジング効果があるかというと、それは、ビタミンEが高い抗酸化作用を持っているからです。鉄が酸化すると錆びるように、私たちの身体も酸化することによって、老化が進行します。
私たちの身体が酸化する理由として、フリーラジカル(活性酸素)の存在があげられています。フリーラジカルは、細菌やウイルスなど、外部からの侵入者と戦ってくれる存在ではあるのですが、増えすぎると、今度は私たちの細胞を攻撃し始めるのです。
それによって動脈硬化が進行し、生活習慣病を発症するリスクが高くなるのです。フリーラジカルによってお肌が攻撃されれば、シミやシワ、ソバカスや吹き出物などができやすくなります。
そのため、日頃から抗酸化物質を摂取したり、抗酸化作用のあるお化粧品を用いたりすることが重要となるのです。いつまでも若々しくいるためにも、積極的にビタミンEを摂取したり、ビタミンEを配合した基礎化粧品を使ったりしましょう。
ビタミンEを配合した化粧水でおすすめなのが、ジュジュ化粧品株式会社から発売されている「マダムジュジュE化粧水」です。ビタミンE以外にも、お肌にうるおいを与える「卵黄リポイド」も配合されています。
美容液
洗顔をして化粧水を塗ったら、美容液もしっかりとすりこむようにしましょう。美容液には美容成分や保湿成分などが配合されており、有効成分を角層の奥深くに届けることを目的としています。
乾燥を防ぎお肌にうるおいを与えるだけでなく、紫外線などの外部の刺激からお肌を守ってくれる働きがあります。化粧水がお肌にうるおいを与えるためのものだとしたら、美容液はお肌のうるおいを「保つ」ためのものだといえます。
せっかく化粧水で水分を補給しても、その水分を保たなければ意味がありませんよね。眉間のしわを改善するためにも、化粧水を用いたあとには美容液を使うようにしましょう。
おすすめの美容液としては、ナチュリエから販売されている「スキンコンディショニングジェル(ハトムギ保湿ジェル)」があげられます。ハトムギには保湿効果だけでなく、美白効果もあるので女性に嬉しいアイテムとなっています。
クリーム
化粧水と美容液で水分補給と水分の保持をおこなったら、最後にクリームで「フタ」をしましょう。油分を含んでいるクリームを塗ることで、水分の蒸発を妨げることができるのです。
シワを改善するためのクリームとしては、株式会社ポーラの販売している「リンクルショット」がおすすめです。リンクルショットは、シワを改善する医薬部外品として、日本で初めて承認された薬用美容液として知られています。
化粧水や美容液、クリームなどが表皮までしか浸透しないのに対し、リンクルショットは真皮にまで浸透するという特徴を持っています。そのため、深く刻まれた眉間のシワを改善することも期待できるのです。
テープ
眉間にできたシワを改善するのに、サージカルテープを使うという手もあります。サージカルテープとは、包帯を留めるときなどに使う医療用のテープのことです。
起きている間は眉間にシワを作らないように意識できても、寝ている間はそうもいきませんよね。そこで、サージカルテープを眉間のシワを伸ばすように貼ることで、寝ている間に眉間にシワができるのを妨げられるのです。
ただし、テープにかぶれる人は、かぶれにくいタイプのサージカルテープを選ぶようにしましょう。かぶれにくいタイプのサージカルテープとしては、「ニチバン テープバン12mm×5m」があげられます。
ヒアルロン酸
自分では眉間のシワをどうしても改善できないという場合は、美容整形外科を受診して、ヒアルロン酸を注入してもらうという手もあります。
ヒアルロン酸はもともと体内にある成分なので、副作用などの心配がほとんどありません。効果は半年から1年程度もつということなので、お財布と相談して施術してもらうとよいでしょう。
最近ではほとんどの美容整形で無料カウンセリングをおこなっているので、どのような施術をするのか、予算はどれくらいなのかについて相談するとよいでしょう。
ボトックス注射
美容整形では、シワを取るためにボトックスを注入する施術をおこなっているところもあります。ボトックスには、筋肉と神経の結合部分に作用することで、シワをできにくくする働きがあります。
ただ、ボトックス注射は仕上がりが施術者の技量に大きく左右されること、また、誤った使用によって表情筋が働かなくなることなどがデメリットとしてあげられています。
一時的にではあれ、筋肉の動きを弱める働きがあるため、実際にボトックスをするには、しっかりと説明を受け、納得してから施術を受けることが重要です。
シワをなくす方法としては、その他にも超音波を用いるという手もあります。家庭用の超音波美顔器もあるので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
眉間のシワまとめ
眉間のシワを改善する方法について見てきましたが、いかがだったでしょうか。眉間のシワを改善するもっとも効果的な方法は、そもそも眉間にシワを作らないことです。
いつもニコニコとしていると、眉間にシワがよりませんし、ストレスを除去することもできますよ。それでもできてしまったら、あなたに合った方法で改善してくださいね。