たったの1週間で足痩せをするのは無理なのでしょうか。いえ、そんなことはありません。特に女性の場合、実際に脚が太くなっているケースだけでなく、脚が太く「見えている」こともあるからです。その原因を取り除いてあげれば、1週間で足痩せを実現することも可能となりますよ。
「1週間後に結婚式の披露宴があるので、それまでに少しでも脚を細くしたい」とか「なるべく簡単に、しかも短期間で脚を細く見せたい」などという方、いらっしゃいませんでしょうか。たったの1週間で足痩せをするとなると、その方法も限られてきます。今回は、1週間でも足痩せできる方法について、タイプ別に紹介していきたいと思います。
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1週間で脚痩せできるって本当?
男性に比べると、スカートを履くなど脚を晒す機会の多い女性にとって、脚の太さというのは気になるものですよね。モデルさんのようにすらっとした脚は理想ですが、果たして1週間で脚痩せをすることは可能なのでしょうか。
本当に痩せるのは難しい
1週間で本当に脚痩せができるのかと聞かれたら、正直なところ「程度問題です」と答えるしかありません。人体のメカニズム上、脚だけが極端に痩せるということはあり得ないからです。
本気で脚痩せをしたいのであれば、長期間にわたって食事の量をコントロールしたり食事内容を変更したりする必要がありますし、適度な運動や筋トレも必要となります
ただ、「1週間後までに何とか脚を細くしたい!」…そんな方もいらっしゃることと思います。その場合、タイプ別に脚を細くする、もしくは脚を細く見せる方法を検討する必要があります。
脚を細く見せることは可能
1週間という短期間で、本当に脚痩せをすることはなかなか難しいですが、ただ、まったく無意味という訳ではありません。
また、実際に脚を細くするだけでなく、脚を細く見せるという方法もあります。その方法について知るためには、自分の脚がなぜ太いのか、もしくは太く見えるのかについて知っておく必要があります。
脚が太くなる原因
効果的に脚痩せをするためには、自分の脚についてしっかりと認識しておくことが重要です。脚はなぜ太くなってしまうのでしょう。また、なぜ太く見えてしまうのでしょうか。
食べ過ぎ
脚が太くなってしまうもっとも単純、かつ分かりやすい理由は単に食べ過ぎて、脚が太くなっているケースです。この場合、1週間で脚痩せをするとなっても、程度問題となります。
運動不足
最近は家庭のヘルスメーターでも、体脂肪や水分量、筋肉量などが計れるようになっています。正確性には疑問符が付けられることもあるのですが、それでも目安にはなりますよね。
筋肉量と脂肪量はそれぞれ反比例する関係にあり、筋肉量が増えれば脂肪の量は減少します。逆に、脂肪の量が増えれば、筋肉量は減少することとなります。
そして、筋肉量が減少する最大の原因が運動不足です。学生のときには部活に入っていなくても、体育の授業で最低限は運動をしていた事と思います。
ところが、社会人になるとデスクワークを中心とした仕事になるケースが多く、ついつい運動不足気味になってしまいます。そして、いつの間にか脚にお肉が付くこととなるのです。
O脚
脚が太く「見える」原因としてはO脚もあげられます。O脚とは、膝と膝の間に隙間ができてしまい、文字通り脚がアルファベットの「O」のような形になってしまう現象のことを指します。
痩せている女性でもふくらはぎが太って見えるような場合、O脚になっている可能性があります。ふくらはぎには下腿三頭筋と呼ばれる筋肉があり、内腓腹筋、外腓腹筋、そしてヒラメ筋の3つで構成されています。
O脚の傾向が強くなると、脚の外側に体重がかかることとなり、外腓腹筋にばかり負担がかかるようになります。その結果、ふくらはぎが太く見えてしまうのです。
また、O脚になってしまっているときは、骨盤の後傾(後ろに傾くこと)が見られることとなります。骨盤が後傾するとお尻と太ももの外側にお肉が付きやすくなります。これも、脚が太くなってしまう原因となります。
むくみ
全体的にみるとスリムなのに、ふくらはぎだけが太って見えたり、締まりがなく見えたりする場合、脚がむくんでいる可能性があります。
男性に比べると女性に多く見られる現象ですが、それは、男性に比べた場合、女性の方が、筋力が弱かったり、筋肉量が少なかったりすることに由来しています。
ふくらはぎの筋肉は運動のときに使われるだけでなく、筋肉を収縮させることによって、血液を心臓に送り返す働きもあります。なぜなら、心臓には血液を全身に送る働きしかないからです。
そのため、全身の各部の筋肉が収縮することで、血液を心臓へと送り返す訳です。この働きこのことを「筋ポンプ」と言いますが、中でもふくらはぎは重要な役割を果たしています。
なぜなら、ふくらはぎは心臓からもっとも遠い位置にある大きな筋肉で、しかも、重力に逆らって上方へと血液を送り返さなければいけないからです。
ところが、ふくらはぎの筋力が弱かったり、筋肉量が少なかったりすると、血液を心臓に送り返す力も弱くなってしまいます。その結果、ふくらはぎがむくんで、脚が太く見えてしまうという訳なのです。
セルライト
最近よく耳にする太ももが太く見えてしまう原因の一つであるセルライトですが、血行不良によって老廃物があふれるとセルライトが形成されてしまうので、脚痩せを目指している方には注目すべきところです。セルライトが形成されてしまう原因と除去する方法をこちらの記事にまとめたので、気になる方は見逃さないでください!
1週間で脚痩せする方法
脚が太くなったり、太く見えてしまったりする原因は、実にさまざまであることが分かって頂けたことと思います。次に、タイプ別の「1週間脚痩せ法」を見ていきたいと思います。
糖質を制限する
食べ過ぎて脚が太くなっているような人は、脚だけでなくお腹周りやおしり周り、顔などにもお肉がついてしまっていると思います。そのような人におすすめのダイエット法が、糖質制限です。
糖質を摂取するとすい臓からインスリンが分泌され、糖質を分解して身体や脳が働く際のエネルギーに変えてくれます。
ところが、糖質の摂取量が多かったり、急激に血糖値が上がったりすると、インスリンの分解が追い付かなくなってしまいます。
インスリンによって分解しきれなかった糖質は、予備のバッテリーとして細胞内に蓄えることとなります。それが脂肪の正体であり、また、太ってしまうメカニズムでもあるのです。
糖質の摂取量を制限すると、まず太る原因を断つことが可能となります。また、糖質制限によって予備のバッテリーである脂肪が、エネルギーに変えられやすくなります。
脚だけを極端に痩せさせることはちょっと難しいとは言うものの、全体的に痩せられるので、糖質制限はおススメのダイエット法だと言えます。
プチ筋トレをする
1週間で脚痩せをするのであれば、プチ筋トレもおススメです。ムキムキになるような本格的な筋トレではなく、軽い筋肉痛になるような筋トレをしてみましょう。
筋肉痛が起こっているときに、よく「筋肉が張っている」などという言い方をしますが、メカニズム的にみると、筋繊維の収縮が起こっているのです。
筋繊維の収縮などというと少し難しいですが、簡単にいうと力こぶを出しているような状態が、筋繊維の収縮している状態です。
ここでは詳しく述べませんが、結婚式などのイベントがあって急いで脚痩せをしたいような場合、1週間前に軽く筋トレをして、3日前にもう一度筋トレをおこないましょう。
それによってふくらはぎなど、脚の筋肉に適度な緊張を生じさせ、結果として脚を細く見せることが可能となります。
ただし、イベントの直前にハードな筋トレをするのは避けましょう。別にやってもいいのですが、当日、筋肉痛で動くのが困難になってしまいます。
O脚を直してもらう
脚を細く見せる方法としては、整体やカイロプラクティックなどでO脚調整をしてもらうという手もあります。
骨盤由来のO脚になると、膝の間が開いてふくらはぎの外側が太く見えるだけでなく、おしり周りやお腹周りに脂肪が付きやすくなったり、お尻だけがポッコリと出てしまったりします。
ただ、O脚の中には骨盤由来ではないものもあります。椅子に腰掛けて膝を90度に曲げて揃えたとき、すねの外側だけが外を向いているような場合、骨盤調整をしても残念ながら直りません。
その辺の判断は素人では難しいので、ちゃんとした知識のある、地域で評判の整体やカイロプラクティックで見てもらうとよいでしょう。
血行を改善する
脚がむくんで太く見えてしまっているような場合は、血行を改善するとよいでしょう。後に紹介するような運動も効果的ですし、お風呂にゆっくりと浸かって全身を温めるのもよいでしょう。
「冷えは万病の元」などと言われるように、身体が冷えていてよいことはほとんどありません。つまり、むくみの改善は体質改善にもつながるという訳ですね。
番外編
脚を細く見せる方法の番外編としては、ヒールを履くという方法もあります。女性にだけできる必殺技ですね。高いヒールであればあるほど効果的ですが、歩くときには気をつけてくださいね。
脚痩せに効果的な運動
脚痩せをするには、筋肉に刺激を与えたり、血行を促進したりするのが効果的だということでした。では、そのようなときにおすすめの運動を紹介しておきたいと思います。
ジョギング
ジョギングは有酸素運動と呼ばれるものの一種で、誰にでもできて怪我のリスクも少ないおススメの運動です。有酸素運動とは、筋肉に軽度から中等度の負荷をかけて、長時間おこなうタイプの運動のことです。
有酸素運動を開始すると、最初は血液中の糖分がエネルギーに変換されますが、血液中の糖分がなくなると、体脂肪をエネルギーに変え始めるのです。これが、有酸素運動による思慕燃焼効果という訳です。
また、ジョギングをするときには脚の筋肉を使うこととなるので、筋ポンプ作用によって全身の血液循環を改善することも可能です。
「たった1週間ジョギングしたって意味ないのでは」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。ただ、やらないよりはやった方が絶対に効果があります。
スクワット
スクワットは「キング・オブ・エクササイズ」とも呼ばれており、筋トレをする際には欠かせない種目となっています。
スクワットをおこなうと、脚痩せはもちろんのこと、下半身全体の引き締め効果や、お腹周りの引き締め効果も得られます。
やり方は簡単で、両方の脚を肩幅程度に開き、両手を前に伸ばします。そのまま、膝がしらがつま先よりも前に出ないように気をつけながら、膝をゆっくりと曲げ、元に戻します。
毎日50回、1週間続ければ、それなりの効果が得られると思いますよ。しんどい場合は、何回かに分けておこなってもよいでしょう。
カーフレイズ
カーフレイズとは、分かりやすく言えば、つま先で立ってかかとを上げ下げする運動ということになります。主にふくらはぎを鍛えるトレーニングとなっています。
わざわざスポーツジムに行ってウエイトを担がなくても、歯を磨きながら、また、テレビを見ながらかかとの上げ下げをすれば、十分にふくらはぎ刺激することが可能です。
かかとを上げ下げすることでふくらはぎの筋肉が刺激されれば、長い目で見れば筋力アップが、短期的な視点で見れば血行の改善が起こります。いずれも脚痩せにとっては効果的と言えます。
1週間脚痩せのメリットとデメリット
1週間で脚痩せする方法について見てきましたが、それぞれにメリットとデメリットがあります。それはどのようなことでしょうか。
メリット
1週間で脚痩せする方法のメリットは、1週間という期間限定なので、モチベーションを維持しやすいということがあげられます。1年間続けるのは大変ですが、たったの1週間ですからね。
また、1週間の脚痩せをおこなうことで、美に対する意識が変わることもあるでしょう。いつまでもすらっとした脚を維持したいという気になれば儲けものです。
デメリット
1週間で脚痩せする方法の最大のデメリットは、なんと言っても効果がその場限りだということです。短期間で得られた効果は、短期間で失われてしまいます。
また、短期間で脚を細くしようとするあまり無理なダイエットをしたり運動をしたりして、体調を崩したり怪我をしたりするリスクが高くなります。
まとめ
1週間で脚痩せする方法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。「1週間で痩せられる訳ないでしょう」と思っていた方も、意外に痩せる方法があることに驚かれたのではないでしょうか。
脚は実際に太くなってしまっていることもあれば、太く見えてしまっているだけのこともあります。自分の脚がなぜ太くなっているのか、また、太く見えてしまっているのかを知り、適切な方法で脚痩せしてくださいね。
また、短期間で太ももを引き締めたい方は、こちらの記事で効果的な脚痩せする方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。