気にしていてもできてしまう…ニキビが治らない原因と治し方全て

ニキビにはいくつか種類があって、それぞれに適した対処法をしないとなかなか治りません。ニキビができやすいという人は、まず自分のニキビの原因を把握するようにしましょう。原因を解明すれば適切な処置の方法が見えてきて、効率的にニキビを治すことができるはずです。ニキビにはどんな種類があるのか、どのような解消方法があるのか、詳しくご紹介しましょう!

何をしてもニキビが治らない原因

ニキビを発見した女性

肌のバリア機能が低下している

慢性的なニキビ肌に悩まされているという人は、肌のバリア機能が低下している可能性が高いです。お肌には本来バリア機能が備わっていて、皮脂や天然保湿因子、セラミドが大きく関係しています。肌皮脂の膜で覆って水分の蒸発を防ぐようなバリア機能と、細胞間脂質で水分を保持する機能の2種類が人間の肌が持っているバリア機能です。

このバリア機能が低下すると肌が正常な水分量を保持できなくなり、肌トラブルが起きやすくなります。この肌トラブルの中にニキビも含まれているのです。水分が不足するとニキビをケアするための栄養がどんどん逃げてしまい、ニキビが増えやすい環境になります。また肌を清潔に守る機能も低下…いわゆる「汚肌」になって、これもニキビが増える要因になるのです。

しょっちゅうニキビができてしまうという人は、まずは肌のバリア機能を向上させる努力をした方がいいかもしれません。

ニキビを発生させる原因アクネ菌

ほとんどの人がご存知だと思いますが、ニキビというのはアクネ菌の増殖によって起こる肌トラブルです。アクネ菌というのはもともと人間の肌に存在している菌のうちの一つですが、この菌が増殖して毛穴づまりを起こすことによりニキビができると言われています。ほどほどの量のアクネ菌であれば存在していても肌トラブルになることはないですが、バリア機能の低下によって増殖し、毛穴を塞いでしまうと…。吹き出物やニキビに繋がってしまうのです。

肌がアクネ菌が活動しやすい環境になっている場合は、早急に改善する必要があります。トラブルのない綺麗な肌を保つために、毛穴詰まりを防いでアクネ菌を増殖させないようなケアをしなければならないのです。

そもそもニキビの原因は

ニキビ

顔のニキビの原因【年代別】

10代の時にできるニキビと大人になってからできるニキビ、両者には大きな違いがあります。どのようなメカニズムによってこれらのニキビができるのかしっかり明確にしていきましょう。

思春期のニキビ

思春期というのは体の至る所に変化が起こる時期です。肌も例に漏れず、変化が起こっていきます。皮脂の量が急増するというのが、思春期に見られる肌の変化などです。

今まで通り短時間であっさりしたスキンケアでは、この増殖した皮脂をきれいに取り除くことができなくなります。肌に皮脂が残るようになり、それが結果的に毛穴づまりを起こすことによってニキビが顔中に広がってしまうのです。

今までよりも顔がべたつくようになった、テカリが目立つようになった、などの変化が見られるようになったら思春期ニキビ発生のサイン。今までよりも丁寧なスキンケアをしなければ、ニキビがどんどんと増殖してしまうでしょう。

大人のニキビ

唇のニキビ

大人になってからのニキビは主に乾燥由来で起こります。肌が乾燥すると、皮脂量をコントロールしている器官が「皮脂が足りない!もっと出さなくては!」と働き始めるのです。ここで適正な量の皮脂が作られればいいのですが、適正量よりも過剰な量の皮脂が分泌されることがあります。たくさん皮脂が分泌され毛穴づまりを起こすことによって、ニキビができてしまうのです。

大人になると肌のターンオーバーやバリア機能が低下するため、一度できるとなかなかニキビが治らないというのがネックなところ。ニキビ肌が慢性化している人も少なくなく、普段の生活習慣やスキンケアから気をつけなければすぐにニキビができてしまいます。

顔のニキビの原因【場所別】

美肌になる

ニキビの場所によって原因が違うというのも頭に入れておきたい情報。あなたは顔のどこにニキビができやすいですか?場所別の原因についても、詳しく見ていきましょう。

顔の隅のニキビ

顔の隅にできるニキビは、シャンプーや洗顔料の流し忘れが原因の場合があります。髪の毛の生え際などに帯状にニキビができることはありませんか?

シャンプーをしっかりに流さないままお風呂を出てしまうと、シャンプーの成分が毛穴に詰まってニキビや吹き出物になってしまいます。髪の毛を洗う時はシャンプーをしっかり洗い流すということを意識しましょう。お風呂上がりに鏡で髪の毛の生え際をチェックして、肌に残らないようにする必要があります。

洗顔料も同じです。肌に残ったままだと肌に悪影響を及ぼすおそれがあるので、流し残しがないようにしっかり顔をすすぐようにしましょう。髪の毛の生え際だけでなく、もみあげ付近や顎の裏などにも洗顔料は残りやすいです。きっちり水で洗い流して、清潔なタオルで拭くようにしてください。

頬ニキビ

頬にニキビができやすいという人は、肌が異常に乾燥していることが多いです。もともと乾燥肌である人だけでなく、紫外線やメイクによって肌の水分がどんどん奪われている人もニキビができやすいと言われています。

しっかりスキンケアをしているつもりでも、やり方が正しくなく肌の乾燥を改善できていないケースも多いです。ちゃんとしたスキンケアアイテムを使っているのにすぐにニキビができてしまうという人…。もしかしたらスキンケアの成分が肌に浸透していないのかもしれません。浸透力を重視して、ナノサイズの保湿成分が配合されているものに切り替えてみてはいかがでしょうか。

紫外線ケアができていない人も肌が乾燥しやすいので注意です。 天気のいい日は日差しを防ぐために、日傘を使ったり星をかぶったり帽子をかぶったりして紫外線を防がなければなりません。日焼け止めを塗るのはもちろん、家に帰ってきたらそれをしっかり落として十分なスキンケアをしましょう。

顎ニキビ

顎ニキビ

顎にニキビができてしまうという人は、ホルモンバランスが乱れている可能性が高いです。食生活が乱れている、運動不足に陥っている、ひどいストレス環境にいるなど、ホルモンバランスが乱れる原因はさまざまです。できるだけ早く生活環境を改善しないと、どんどんホルモンのバランスというのは崩れてしまいます。ホルモンバランス由来のニキビというのは繰り返しやすいので、一度治ったとしても油断は禁物です。

おでこニキビ

おでこのニキビは顔の隅にできるニキビ同様、シャンプーの洗い残しなどが原因です。ちゃんと洗い流しているはずでもシャンプーの成分がおでこに残っていることがあります。また肌のターンオーバーが滞っている可能性もあるので、運動をしたりお風呂にちゃんと使ったりして結構を促進してあげてください。

鼻ニキビ

鼻に吹き出物がある

小鼻の周りにできるニキビは、皮脂の毛穴づまりによって起こる可能性が高いです。花周辺というのは皮脂の分泌が活発で、きっちりケアしないとどんどん毛穴に詰まってしまうのです。毎日の洗顔で小鼻の周りの皮脂を洗い流して、さっぱり系のスキンケアで保湿するようにしてください。日中小鼻の周りがテカるという人は、ティッシュやあぶらとり紙でこまめに皮脂を取り除くようにしましょう。こういった少しずつの努力で小鼻の周りのニキビは減らすことができるはずです。

便秘もニキビの原因になる

慢性的な便秘に悩まされているという女性は多いでしょう。便秘が起こるとニキビができやすくなるので注意が必要です。 便秘が起こるということは腸に老廃物がたまるということ…。さらに悪玉菌が増えて有害なガスを発生させてしまいます。

こういったメカニズムが腸の中で起こると、体にとって毒となる成分が血液に乗って全身を巡ってしまうのです。肌の正常なターンオーバーを阻害する要因にもなりかねませんので、便秘は早めに解消する必要があります。。

ニキビの治し方

ニキビができにくい肌を作る

大人になるとニキビ肌がくせになっているという人も増えていきます。できてしまったニキビをその都度直すというよりは、そもそもニキビができにくい肌を作るということが大事です。ニキビができにくい肌を作ることができれば、ニキビに悩まされることも少なくなります。ニキビができないような土壌を作り上げられるようにしましょう。

基本のスキンケアを見直す

シートパックをしている女性

すぐにニキビができてしまうという人は、今使っているスキンケアが肌に合っていない可能性が高いです。アクネ菌を退治出来るようなスキンケアに変えたり、皮脂量が多い人はさっぱり系のスキンケアに変えたりしてみましょう。高価なスキンケアを使えばいいというものではありません、自分の肌に合ったアイテムを使うということが重要です。

またスキンケアをする前には肌を清潔にするということも大切です。洗顔料を使って皮脂量が多い部分は丁寧に洗い流し、清潔なタオルで拭きましょう。ニキビができやすいという人はこういった根本的な洗顔ができていないことが多いです。肌が乾燥し始める前にスキンケアを始めるという、手際の良さも求められます。

過剰なスキンケアを避ける

スキンケア後ベタベタ肌に塗っている人はいませんか?必要量以上に良いスキンケアお肌に塗ると、毛穴詰まりを起こしてニキビができやすくなります。スキンケアをした後に T ゾーンがテカるという人は確実に過剰なスキンケアをしているので、化粧水やクリームの使用量を抑えるようにしてください。

紫外線対策を忘れずに

太陽

大人になったら徹底的な紫外線対策をすることもを重要です。日焼け止めクリームを塗るのは基本中の基本、それだけでは足りないくらいです。日差しの強い日には日傘をさしたり帽子をかぶったりして、物理的に紫外線をシャットアウトするということも求められます。

外出から帰ったら日焼け止めクリームをしっかりクレンジングで落として、十分なスキンケアをするようにしてください。紫外線を浴びた後の肌は乾燥しがちなので、特に化粧水の量をいつもより多めにしてスキンケアするのがおすすめです。

ニキビの治し方は生活習慣を見直す

生活習慣が乱れているとニキビができやすくなります。睡眠不足に陥ると肌のターンオーバーが滞って、なかなかニキビが改善しないので注意が必要です。質の良い睡眠をたっぷりとって、肌が円滑にターンオーバーできるように心がけましょう。

ニキビができやすいという人は食生活にも気をつけなければなりません。外食やコンビニ食中心になっていませんか?これらの食事は塩分や脂質が過剰なことが多く、食べ続けていると慢性的なニキビ肌になってしまいます。

栄養バランスのいい食事でニキビを治す

アレルゲン

できるだけ栄養バランスの良い食事をとって、ニキビができにくい肌作りをしましょう。 ニキビにいいのはビタミンAやビタミンCです。 ビタミンAはレバーやほうれん草やにんじん、ビタミンCは緑黄色野菜に多く含まれているといいます。

また無理なダイエットをしないことも、ニキビ改善につながる重要な要素。ダイエットをするとしても食事制限は避けるようにしましょう。

市販薬で炎症を抑える

炎症が進んで赤みを帯びているニキビには、抗炎症作用のある薬を使うのが効果的です。炎症したままのニキビをそのまま放置しておくと、肌の色素沈着を起こす恐れがあります。早めに炎症を抑えてニキビを改善していきましょう。
また黄色っぽくなっているニキビは、中に膿が詰まっている可能性が高いです。膿というのも炎症が原因でできてしまうので、炎症を抑えるような薬を使うようにしてください。ドラッグストアなどで売られている薬で十分なので、一つ持っておくようにしましょう。

オロナインH軟膏

オロナイン軟膏はニキビにいいと言われていて、ニキビができた時に使っている人も多いです。オロナインには抗菌作用があり、毛穴の中で増え続けているアクネ菌を殺菌する効果があります。ニキビができやすい場所に塗って予防するというやり方もあり、またできてしまった初期ニキビを撃退するのにも使えるアイテムです。
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テラコートリル


テラコートリルという軟膏も、ニキビ改善のために活用することができます。アクネ菌を抑える働きがあり、特に赤ニキビを解消するのに効果的だそうです。黄色ニキビにも効くことがあります。値段は1000円で他の市販薬に比べると少し高めですが、そのぶん効果は高いのでぜひ使ってみてください。匂いが全くないのでとても使いやすいです。

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ニキビがひどくて治らない場合は皮膚科で治す

医者と相談

大人になるとニキビができるのが癖になり、なかなか治らないという厄介な事態に陥りがちです。できたニキビを逐一直すのが面倒だという人は、まずは肌の質を変えることから始めましょう。ニキビができにくい肌づくりをすることができれば、いつでも綺麗で健やかな肌を維持することができるでしょう。

今回ご紹介したニキビ改善方法を実践して、ニキビレスな肌を作れるといいですね。ただなかなかニキビが治らないという場合は、皮膚科へ行って薬を処方してもらいましょう。市販薬よりも効果の高い薬を処方してもらえるはずです。 セルフケアでどうにもならない場合は、遠慮せず医師の力を借りてくださいね!