ニキビの原因は本当は何?あなたのニキビが治らない7つの理由と場所別対策法

ニキビの面を持っている女性

ニキビは思春期だけでなく、大人になってもできてしまうものですよね。ところで、ニキビができる本当の原因ってご存知でしょうか。今回は、そもそもニキビとはどのようなものであるのかを解説するところから始めて、ニキビのできる原因や治し方などについて、徹底的に掘り下げていきたいと思います。

ニキビとはそもそも何?

ニキビ

ニキビの原因や対処法について紹介する前に、そもそもニキビとはなんなのかについて確認しておきたいと思います。ニキビ、吹き出物と呼ばれるものは、医学的には「尋常性ざ瘡」と呼ばれています。

日本皮膚科学会の策定する「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」によると、尋常性ざ瘡は、『思春期以降に発症する顔面、胸背部の毛包脂腺系を場とする脂質代謝異常(内分泌的因子)、角化異常、細菌の増殖が複雑に関与する慢性炎症性疾患』という風に説明されています。

分かりやすくいうと、皮脂の分泌量が過剰であったり、お肌のターンオーバーに異常が生じて角層が分厚くなったり、細菌が増殖したりといった要因が複雑に絡み合い、その結果として発症する炎症性の皮膚疾患になります。

一般的なニキビができるメカニズムとしては、過剰に分泌された皮脂に剥がれおちた角質や汚れ、ほこりなどが付着し、それが毛穴に詰まって細菌感染を起こし、炎症を起こすということがあげられています。

年齢別ニキビの原因

微笑む女性

ニキビとはなんなのかについて簡単に説明したところで、次に、いろいろなタイプのニキビについて、その原因を見ていきたいと思います。まずは、年齢別のニキビの原因からです。

思春期ニキビ

ニキビは「青春のシンボル」などと呼ばれますが、まさに思春期ニキビがそれに当たります。第二次性徴期に入ると、男性にも女性にもホルモンバランスの変化が見られます。

そのため、皮脂腺が刺激されて皮脂が分泌されやすくなり、過剰に分泌された皮脂と剥がれおちた角質やほこり、汚れなどが絡み合い、毛穴に詰まってニキビができやすくなるのです。

毛穴に詰まったニキビの「素」に細菌が繁殖することで炎症を起こし、痛みやかゆみをともなうニキビとなるのです。思春期ニキビは90%の人が経験するといわれていますが、第二次性徴期の終了とともに皮脂の分泌量も正常化するため、自然と思春期ニキビはできなくなっていきます。

大人ニキビ

大人ニキビは、第二次性徴期が終わった成人に見られるニキビのことを言います。大人ニキビももちろん、過剰に分泌された皮脂と角質やほこり、汚れが混ざることで生じるケースもあります。

ただ、大人ニキビの場合、皮脂の過剰な分泌だけが原因ではありません。どちらかというと、お肌の新陳代謝(ターンオーバーと言います)に異常が生じることや、お肌のバリア機能の低下などが原因となるようです。

また、女性の場合はメイクが毛穴に詰まることで、ニキビができることもありますし、女性ホルモンのバランスが乱れることで、やはりニキビができやすくなります。

その他にも、生活習慣の乱れやストレス、食習慣の乱れや睡眠不足など、さまざまな原因で大人ニキビが生じることがあります。それぞれの原因については、後ほど詳しく解説したいと思います。

進行別ニキビ

ニキビの種類

ニキビはその進行の程度で分類されることもあります。また、見た目の状態で分類されることもあります。その辺りの事情に関してみていきましょう。

白ニキビ

ニキビは医学的にみると、毛包内に皮脂の貯留した状態を指します。その状態のことを面皰(めんぽう、コメドとも)と言いますが、毛包が閉鎖した面皰のことを「白色面皰」と呼んでおり、一般的には白ニキビと呼ばれています。画像で見ても白っぽいのが特徴です。

ニキビの初期段階が白ニキビとされており、通常、痛みや腫れが現れるようなことはありません。ただし、進行すると炎症を起こす可能性があるため、初期の段階で対処することが重要です。ホルモンバランスの乱れが原因となり、発症するケースが多いようです。

黒ニキビ

黒ニキビは、医学的には「黒色面皰」と呼ばれており、毛穴が開大した解放面皰のことを言います。毛穴に詰まった皮脂が皮膚の表面に出てきて酸化することで、黒っぽい色になることからこの名前が付けられています。

黒ニキビも白ニキビと同じく、進行すると炎症を起こしてしまう可能性があるため、早めの対処が必要です。ホルモンバランスの乱れによって発症することもあれば、肌質に合わない化粧品を使うことで発症することもあります。

赤ニキビ

赤ニキビは、白ニキビや黒ニキビが進行することでできる、炎症を起こして赤みを帯びたニキビのことを言います。医学的には炎症性皮疹と呼ばれています。

毛穴の内部に詰まった皮脂をエサとして細菌が繁殖し、炎症を起こすことによって赤く見えることからこの名前が付いています。白ニキビとは異なり、痛いのが特徴です。

黄ニキビ

黄ニキビは赤ニキビがさらに進行したものです。毛穴の内部の皮脂が化膿し、黄色っぽく見えることからこの名前が付けられています。

これくらいのニキビになると、治ったとしてもニキビ跡ができてしこりのようになる恐れがあります。そのため、なるべく早い段階で適切なケアをしたり、皮膚科を受診することが重要です。

男女別ニキビの原因

カップル

ニキビにはいろいろな種類があることが分かりましたが、男性にできるニキビと女性にできるニキビでは、何か異なる原因があるのでしょうか。

女性ニキビ

女性に見られるニキビの原因としてあげられるのが、ファンデーションをはじめとした化粧品です。化粧品には油分を多く含むものもあるため、皮脂の代わりに化粧品の油分が毛穴に詰まることで、ニキビを発症することがあります。

また、女性ならではの原因として、女性ホルモンのバランスの乱れがあげられます。月経時や妊娠、出産時、更年期などになると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少します。

エストロゲンは、ごく簡単に説明すると「女性らしさ」を形作るためのものです。女性の美しい髪の毛やお肌、高い声などはエストロゲンの働きによってもたらされています。

女性であっても微量の男性ホルモンを分泌しているのですが、女性ホルモンの分泌量が減少すると、想定的に男性ホルモンの割合が増すこととなります。男性ホルモンが増すと皮脂の分泌量が増えるため、ニキビができる可能性も高くなるという訳なのです。

男性ニキビ

男性に見られるニキビの原因としては、男性の方が女性より、皮脂の分泌量が多いということがあげられます。ニキビは毛穴の内部に皮脂が詰まった状態のことを言うため、皮脂の分泌量が多ければ、それだけニキビができる可能性も高くなるという訳なのです。

また、男性の場合、お酒や煙草もニキビの原因となり得ます。女性であってももちろん、飲酒や喫煙はニキビができるリスクを高めるのですが、どちらかというと男性の方に喫煙者やお酒を飲む人が多いので、喫煙や飲酒がニキビのリスクファクターとしてあげられるのです。

ニキビの大きな7つの原因

落ち込んでいる女性

ニキビというと顔にできるものと思われがちですが、顔以外にもいろいろな場所にできることがあります。どのような場所にできるのかは後ほど詳しく説明しますが、まずはニキビができる原因を7つ紹介したいと思います。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモン

ニキビができる原因としては、男女問わず、ホルモンバランスの乱れがあげられます。特に女性は生涯にわたって、ホルモンバランスの乱れる時期を何度も迎えます。

毎月の月経時はもちろんのこと、妊娠・出産期や更年期など、ホルモンバランスの乱れる時期になると、ニキビができやすくなります。

男性の場合は、男性ホルモンの分泌が旺盛な人にニキビができやすいようです。男性ホルモンの分泌が旺盛だと皮脂の分泌量も増すため、ニキビができやすくなるのです。

生活習慣の乱れ

パソコンの前で頭を抱えている女性

ニキビができる原因としては、生活習慣の乱れも大きなウエイトを占めています。睡眠や疲労などの身体にかかる負担によって自律神経の働きに乱れが生じると、ニキビもできやすくなってしまいます。

自律神経は交感神経と副交感神経から成っており、私たちが特に意識しなくても、私たちの生命活動が円滑に進むよう、コントロールしてくれています。

日中は交感神経が優位になることで活動的になり、夜間には副交感神経が優位になり、身体を休ませてくれるのです。

ところが、睡眠不足や疲労といった身体的ストレスが蓄積すると、副交感神経が上手に働かなくなります。その結果、身体の興奮状態が続き、寝ている間の身体の回復が滞ってしまいます。

そうなると、お肌のターンオーバー(新陳代謝)に異常が生じることとなり、肌荒れやニキビ、吹き出物が生じるリスクも高くなるのです。

乾燥していて保湿ができていない

乾いた地面

ニキビができるのは皮脂の分泌量が多いからだということでしたが、なぜお肌の乾燥によってニキビができるのでしょうか。実は、乾燥肌と脂性肌は表裏一体の部分があるのです。

皮脂は私たちの表皮を外部の刺激から守ってくれている存在でもあります。そのため、ある程度の皮脂は欠かすことができないのです。

ところが、お肌が乾燥していて皮脂の量が減少してしまうと、身体の方はお肌を守らなければと、活発に皮脂の分泌を始めるのです。

その結果、実際には乾燥肌なのに、見た目上は脂性肌となるのです。このような肌タイプのことを混合肌などと呼んでいます。混合肌になると皮脂の分泌量が多いため、ニキビができやすくなるのです。

毛穴のつまり

目を大きく切らいている女性

ニキビができる原因としては、毛穴の詰まりもあげられます。そもそもニキビとは毛穴の内部に皮脂が詰まることで起こるのですが、皮脂以外にもメイクに含まれる油分などが毛穴に詰まることで、ニキビを発症することもあります。

ケア方法の間違い

ニキビができる原因としては、お肌のケア方法を間違っているということもあげられます。1つの例が、先ほどあげた混合肌です。

自分は脂性肌だと思って洗浄力の強い洗顔料などで顔を洗ってしまうと、お肌にとって必要は皮脂まで奪い去ってしまいます。そうなると、お肌を守ろうとさらに皮脂の分泌量が増すこととなり、悪循環となります。

また、自分の肌質に合っていない化粧品やメイク落としなどを用いることで、お肌へダメージを与えてしまい、その結果として肌荒れを招き、ニキビができやすくなるケースもあります。

ニキビ原因の菌は2種類ある

白いワンピースを着ている女性

ニキビのできる原因としては上記のようなことがあげられますが、ニキビの原因菌には大きく分けて以下の2つのものがあります。

アクネ菌

ニキビや吹き出物、面皰のことを「アクネ」と呼ぶことがありますが、それは、アクネ菌に感染することによってニキビができることに由来しています。

アクネ菌は皮膚に住みついている常在菌の一種で、健康状態が保たれているときには悪さをすることがありません。ところが、血行不良や体調不良などで免疫機能が低下すると、アクネ菌が悪さを始めるのです。

アクネ菌は毛穴の内部に詰まった皮脂をエサとして繁殖しますが、その菌をやっつけるために白血球が存在しています。

ところが、血行不良や体調不良によって免疫力が低下していると、白血球がアクネ菌に勝てなくなり、結果としてニキビが増えてしまうのです。ちなみに、毛穴にたまる膿は、白血球の死骸なのです。

マラセチア菌

マラセチアは、「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)という炎症性皮膚疾患の原因菌として知られています。マラセチアもアクネ菌と同様、皮膚の常在菌であり、真菌(カビ)の一種です。

厳密にいうとマラセチア菌によって見られる皮膚の炎症は尋常性ざ瘡ではなく、毛包炎と呼ばれるものです。ただ、見た感じはニキビと同じようなものなので、厳密に区別する必要はそれほどありません。

マラセチアも皮脂をエサとして増殖するという特徴があり、顔だけでなく背中や胸、わきの下といった皮脂の分泌量の多い所にできやすいという特徴があります。

ただ、マラセチア菌によってできるニキビは、アクネ菌によってできるニキビとくらべた場合、「かゆい、痛い」といったことがあまりありません。

また、アクネ菌によってできたニキビとくらべると、自然に治りにくいという特徴もあります。ただ、抗真菌薬を用いて治療をおこなえば、比較的簡単に治すことができるということです。

12の場所別ニキビ対策!

浸りの女性

ニキビは顔だけでなく、身体のいろいろな場所にできます。そこで、ニキビができる代表的な場所と、対処法について簡単に紹介しておきます。

頭皮

頭皮は身体の中でも、もっとも皮脂の分泌量が多い場所の1つです。いったんできてしまうとなかなか治療がしづらい場所なので、そもそもニキビのできないようにすることが重要です。

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おでこ

おでこのニキビは考え事が多かったり、ストレスが原因でニキビが増えることがあります。おでこも皮脂の分泌量が多いので、ニキビを予防することが重要となります。乾燥肌の人は洗顔後に化粧水を用いて保湿をおこない、乳液やクリームでうるおいを閉じ込めましょう。

脂性肌の人は洗浄力のやや強い洗顔料でおでこを洗い、やはり保湿をおこなうことが重要です。ベタつくのが嫌だからと乳液やクリームを使わないと、かえって皮脂の分泌量が増えるので要注意です。

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こめかみ・生え際

こめかみや生え際といった部分のニキビは、ストレスが原因となって現れるケースも多いそうです。日頃から適度にストレスを発散するように心がけましょう。

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頬のニキビは思春期にできやすいです。皮脂の分泌量が増すことによって発症リスクが高くなるため、清潔にしておくことを意識しましょう。

鼻も皮脂の分泌量が多い場所です。洗顔時にしっかりと泡立てた洗顔フォームを乗せ、擦らないようにして優しく洗いましょう。

顎のラインは大人ニキビができやすい場所です。また、ホルモンバランスの乱れによって、ニキビができやすくなります。女性なら、生理前や生理中、生理後などに特にできやすくなります。ひげを生やしている男性は洗浄がおろそかになりがちなので、しっかりと洗って清潔にしておきましょう。

耳の裏側も皮脂の分泌量が多い場所なので、お風呂に入ったときにしっかりと洗っておきましょう。また、お風呂あがりに保湿することも忘れないようにしましょう。

首も比較的皮脂の分泌量が多い場所なので、お風呂で洗ったあとには保湿をおこないましょう。また、洗い残しがないように気を付けましょう。

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デコルテ・胸元

デコルテや胸元にニキビができると目立ってしまうので、やはりお風呂で洗ったあとにはしっかりと保湿をしてうるおいを閉じ込めておきましょう。

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乳首

乳首にもニキビのできることがあります。乳首にニキビができてしまうと、衣服や下着とこすれて痛くなってしまうので、オロナインを塗ったり、傷パットを貼ったりして対処しましょう。

背中

背中も皮脂の分泌量が多い場所なので、お風呂でしっかりと洗うようにしましょう。また、シャンプーやコンディショナーなどの残留物が毛穴に入って毛穴を詰まらせてしまうことがあります。残留物が残らないように、しっかり洗い流しましょう。また、衣服によって摩擦が起こらないように気を付けましょう。

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お尻

お尻は椅子との摩擦などで吹き出物ができやすい場所です。クッションを用いて衝撃を減らすなど、工夫するとよいでしょう。

ニキビを治してすっぴん美人になりましょう!

横になっている女性

今回の記事では、ニキビについて徹底解説しました。ニキビにはいろいろな種類があり、できる場所や症状の程度も実にさまざまです。

ただ、たかがニキビと侮っていると、醜いニキビ跡を残すことにもつながりかねません。いつまでも綺麗なすっぴん美人でいるためにも、ニキビは初期の段階で治しておきましょう。

ABOUTこの記事の監修者

尾本広美

エステサロン【ロータスロータス】オーナー
エステスクール講師
《経歴》
自身がニキビとニキビ跡に苦しんだ経験あり、エステを通して肌が改善されたことがきっかけで、エステの仕事を始めようと決意。
2008年のリーマンショック直後に派遣で働いたエステ先からリストラされる。しかし、エステの仕事をする夢を諦めきれず、
趣味のベリーダンスを本業にしてプロのダンサーとして活動。 その後、自宅の一室でエステを開業する。
顧客の集客や経営を学び、現在はそのノウハウを同じエステ経営者に講師として伝える経営スクールにも尽力している。
《メッセージ》
こんにちは、尾本広美と申します。
自宅の一室から始めたエステサロンは、今年で9年目になります。
現在、エステサロンとエステスクールをしています。
サロンでは主にニキビとニキビ跡に悩む女性や、しみと乾燥肌に悩みを 持っている女性のためのエステサロンをしています。
私自身が長い間ニキビ跡で悩み続けていましたが、エステに出会ってニキビ跡が治った経験から、私のようにニキビで悩んでいる女性たちのための力になりたい!と思い、エステサロンを経営しております。楽しくワクワクした人生を歩む女性が一人でも多く増えるような活動をしてまいります。