「髪の毛をアップにしたとき、首にニキビができていた」…そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。暑い季節になると髪の毛をアップにして、プールや海に出かけることもあると思います。
ただ、首の後ろは自分では気が付きにくいものです。人に見られて恥ずかしい思いをしないよう、ニキビの原因や治し方を知っておきましょう。
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首ニキビができる原因
それでは早速ですが、首にニキビができる原因について見ていきたいと思います。意外な原因もあるので、見落とさないように気を付けてくださいね。
ホルモンバランスの乱れ
女性には生涯に何度か、ホルモンバランスの乱れる時期が訪れます。毎月の月経はもちろんのこと、妊娠や出産、更年期などにもホルモンバランスが乱れやすくなります。
女性の肌が男性よりもキレイなのは、女性ホルモンであるエストロゲンの働きによります。ところが、女性ホルモンのバランスが乱れ、エストロゲンの分泌量が減少すると、肌荒れを招きニキビができやすくなるのです。
髪やストール、マフラーによる摩擦
お肌にとってもっとも避けるべきことの1つが摩擦です。女性の場合、髪の毛が長いとそれがお肌への刺激となって、肌荒れを招くことがあります。また、ストールやマフラーの刺激も肌荒れを招く元となります。
血行不良による肌の新陳代謝の低下
冷え症の人の場合、血行不良によるお肌の新陳代謝(ターンオーバーと言います)が低下し、角層が分厚くなって老廃物を排出しにくくなり、それがニキビにつながることもあります。
すすぎ残しや首の洗い忘れ
首を洗ったときにしっかりと洗剤を洗い流していなかったり、逆に不潔にしていたりすると、やはり肌荒れが生じ、ニキビができやすくなります。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や過労、ストレスなど生活習慣の乱れも新陳代謝に悪影響を及ぼします。その結果、ニキビができるリスクも上昇します。
紫外線の影響
ニキビができる原因として意外な盲点が紫外線です。顔などには日焼け止めを塗りますが、首の後ろに塗らなかったり、汗で日焼け止めが落ちてしまったりすると、ニキビのできる可能性が高くなります。
まくらなどの寝具の汚れ
せっかく首をきれいに洗っていても、まくらなどの寝具が汚れていると、雑菌の繁殖によって皮膚にダメージを与えてしまうことがあります。
首の乾燥
摩擦と並んで、お肌にとって避けるべきもう1つのことが乾燥です。乾燥するとかえって皮脂の分泌量が増え(混合肌などと言います)、その結果ニキビができる原因となります。
首ニキビの対処方法7つ
首にニキビができる原因は、実にさまざまであることが分かりました。では、ニキビができないようにするには、どのように対処していくとよいのでしょう。
清潔さを保つ
ニキビができる場所は、たいてい皮脂の分泌量が多い場所です。皮脂とほこり、剥がれおちた角層などが毛穴に詰まってニキビとなるので、清潔さを保つようにしましょう
肌にあたるものに気をつける
ニキビができやすい人で、特に敏感肌の人は、お肌にあたるものに気をつけましょう。髪の毛が刺激になるようでしたら、首に触れないように髪の毛を結んだり、ショートにしたりといった工夫をしましょう。
また、ストールやマフラーをするときには、お肌に摩擦が加わらないよう、優しく巻くようにしてくださいね。
睡眠をきちんととる
睡眠不足はさまざまな不調の元となります。なぜなら、私たちの身体は睡眠を取ることによって回復するからです。というのも、私たちが寝ている間には、細胞分裂が活発に起こっているからです。
細胞分裂によってお肌のターンオーバー(新陳代謝)も活発になるので、しっかりと睡眠を取ってお肌の新陳代謝を促すようにしましょう。夜更かしはお肌にとって大敵という訳です。
バランスの良い食事
ニキビを予防するためには、栄養バランスのとれた食事を摂ることも重要です。昔の日本人は玄米を中心とし、魚や野菜、海藻やキノコなどをバランスよく食べていました。
ところが、高度経済成長期以降、次第に脂っこい物やカロリーの高いものが好まれるようになってきました。そのような食事によって皮脂の分泌量が増加し、ニキビもできやすくなると考えられるのです。
現代人にとって1日に350gの野菜が必要とされているのは、野菜にビタミンやミネラルといった身体の調子を整える成分が多く含まれているからです。また、主食も白米ではなく、玄米や雑穀米に変えるのも効果的です。
首元は最後に洗う
ニキビを予防するためのひと工夫として、首元を最後に洗うようにするという手があります。最後に洗うことによって、洗い残しのリスクが減少しますし、首元を清潔に保つ意識が生まれますよ。
体を冷やさない
女性には冷え症の人が多いですが、身体を冷やしてよいことはほとんどありません。なぜなら、身体が冷えると血行が悪くなるからです。血液は全身に酸素と栄養、白血球などを運んでいます。
そのため、血行が悪くなった場所には栄養状態の低下や免疫力の低下が生じるのです。免疫力が低下して細菌(アクネ菌)が増殖すると、ニキビができやすくなるのです。
ただ、首を保温する際にストールやマフラーを巻く場合、お肌を刺激しないように気を付けてくださいね。保温を意識するあまり摩擦が生じでは意味がありませんから。
保湿を行う
ニキビを予防するためには、首元の保湿も忘れずにおこないましょう。お肌にとって避けるべきことの1つが乾燥です。そのため、化粧水などを用いて、顔だけでなく首元の保湿もおこないましょう。
首元以外にも気をつけて
あたり前といえばあたり前ですが、ニキビは首元以外の場所にもできます。そこで、ニキビができないよう注意したい場所について言及しておきたいと思います。
背中
背中は皮脂の分泌量が多い場所の1つなので、ニキビもできやすくなっています。普段から清潔に保つよう心がけましょう。
デコルテ・胸元
デコルテや胸元もやはり皮脂の分泌量が多い場所です。また、ニキビができると目立つ場所でもあるので、清潔に保っておきましょう。
頬
思春期に見られるニキビは、頬にできやすいという傾向があります。ただ、大人になっても頬はやはり、ニキビのできやすい場所です。メイクをしっかりと落とし、お肌のケアをおこないましょう。
鼻
鼻も皮脂の分泌量が多い場所なので、ニキビのできることがあります。鼻にニキビができるとなによりみっともないので、皮脂の調整をおこないましょう。
顎
成人に見られるいわゆる「大人ニキビ」は、フェイスラインに沿ってできる傾向があります。血行が悪くなりやすい場所でもあるので、普段から冷やさないように心がけましょう
脇
脇も皮脂の分泌量が多い場所として知られています。普段衣服に隠れているので、気がつかないうちにできている可能性もあります。やはり入浴時にチェックするようにしてくださいね。
悪化したり治らなかったりした場合は病院へ
首にニキビができる原因やその対処法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。首の後ろは自分ではなかなか確認できないので、入浴時にチェックするようにしてみましょう。
また、ニキビがなかなか治らないような場合や、かえって悪化してしまうような場合は、自己判断をせずに、皮膚科を受診して専門医の判断を仰ぐようにしてくださいね。