皮膚科でよくもらう保湿クリームの種類・効果・副作用を全て解説します

乾燥肌がひどい時や、他の肌トラブルなどがあって皮膚科を受診すると「保湿剤」が処方されることが良くあります。保湿剤といっても種類は様々でローションタイプもあればクリームタイプもあります。病院で処方してもらう保湿剤はいわゆる医薬品であり、市販の化粧品などと比べると高い効果が期待できます。今回は皮膚科で処方してもらうことができる保湿剤、保湿クリームについて特徴を紹介していきます。また皮膚科でもらう保湿剤の代わりとなる市販の保湿剤もご紹介するので、ぜひ日常的なケアの参考にしてください。

皮膚科でよく貰う保湿剤・保湿クリームの種類

皮膚科で処方してもらえる保湿剤にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴と違いについて解説していきます。病院から処方してもらった薬が手元にある方はぜひ参考にしてください。

ヒルドイド

ヒルドイド

ヒルドイドは「ヘパリン類似物質」という成分が含まれた保湿剤で、ヒルドイドクリーム、ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドローションなどの種類があります。皮膚科では最もよく処方されるタイプの保湿剤であり、赤ちゃんから高齢者まで幅広く用いられています。保湿作用に優れ、血行をよくする効果もあります。ジェネリック医薬品として、「ビーソフテン(ヘパリン類似物質)」というブランドもよく使われています。ローションは伸びがよく全身の保湿に、ソフト軟膏は顔や手など乾燥感が強い場所などに使います。基本的には副作用も少なく使いやすいので、非常によく処方されるお薬です。一部の方が美容目的で処方してもらいたいと受診することがあるようですが、原則として治療のために使う医薬品となります。

プロペト(白色ワセリン)

白色ワセリン

プロペトは白色ワセリンを精製して刺激性のある鉱物などを除いた低刺激のワセリンです。温度にもよりますが、基本的には非常にやわらかい質感で伸びの良い油っぽい軟膏になります。特に薬効成分は入っていないので、とてもシンプルに皮膚を油膜で覆うために使います。水分の蒸発を防ぐ効果があり、乾燥を防ぎます。

刺激成分が入っていないので肌トラブルを起こしている場所にも使いやすい保湿剤です。デメリットとしては、油っぽいのでベタベタしやすいことが挙げられます。プロペトは安全性も確率しており、販売以降50年以上の間広く処方され続けている保湿剤となります。

パスタロン

パスタロンは尿素を配合したクリームで、乾燥肌やひび割れなどにも使われます。尿素は皮膚をやわらかくする作用と水分保持作用があり、角質化の進んだ肌を軟化させてくれます。

アトピー皮膚、進行性指掌角皮症、老人性乾皮症などの治療に幅広く用いられています。使うときには皮膚によくすり込むようにして使うことがポイントです。お風呂上がりの使用により効果が高まります。

ウレパール

ウレパールもパスタロンと同じく尿素を配合した保湿剤です。クリームとローションがあり、乾燥肌や角質化した肌の治療に用いられます。水分保持作用により、角質化の進んだ肌を改善し、肌をやわらかくして保湿する効果があります。パスタロンと同じく肌にすり込むようにして使うと効果的です。入浴後の肌がやわらかくなっている状態で使うことをおすすめします。

アズノール

アズノール軟膏は青っぽいジメチルイソプロピルアズレンが主成分です。青っぽい成分で最初は驚きますが、植物のカミツレ由来の成分になります。精製ラノリン、白色ワセリンを基剤として使っています。保湿剤というよりは、湿疹の改善やおむつかぶれの改善、皮膚の保護、アレルギー反応の改善などで用いられることの多い軟膏です。赤ちゃんから使える軟膏で幅広く処方されています。

保湿効果があるヒルドイドについて

肌の乾燥の治療によく皮膚科で処方される薬がヒルドイドです。聞いたことがある方もヒルドイドがどんなお薬なのか実は知らないということも多いのではないでしょうか。次にヒルドイドの働きと特徴、使い方などについて紹介していきます。

ヒルドイドの効果

?マークを持っている女性

ヒルドイドは単に肌を油膜で覆って保湿するというよりも、深くに浸透して保湿するイメージの薬です。効果としては、皮膚の保湿作用によって乾燥性症状を改善します。また、使用部位の血行を促して、血行障害に基づく痛みや腫れを改善する効果もあります。そのためアザの治療にも使うことがあります。効果についてヒルドイドのくすりのしおりには次のように書かれています。

通常、凍瘡、瘢痕・ケロイド、指掌角皮症、皮脂欠乏症などの治療に用いられます。

引用元:ヒルドイドソフト軟膏 くすりのしおり

以上のように書かれていますが、主に肌の保湿剤として処方されることが一般的です。

ヒルドイドの副作用

ヒルドイドは副作用が比較的少ない安全な薬です。それでも医薬品なので効果があるということは反対に副作用が全く無いとは言い切れません。主な副作用としては、

皮膚炎、かゆみ、発赤、発疹、潮紅、皮膚刺激感、紫斑など

引用元:ヒルドイドソフト軟膏 くすりのしおり

以上の報告があります。使い始めてから肌に異常を感じた場合には使用を中止して速やかに処方した医師または薬剤師に相談するようにしてください。

ヒルドイドの正しい使い方

白いシャツを着ている女性

ヒルドイドは保湿剤だから使いたいだけ適当に使っても大丈夫と思っていませんか?比較的副作用が少なく安全な薬ではありますが、お薬である以上は用法用量を守って使うことが大切です。

ヒルドイドは1日1回から数回使用することが添付文書では認められていますが、それぞれの医師の指示に従って使用してください。使うタイミングとして推奨されているのは、入浴後のタイミングです。できれば肌の水分が蒸発しきる前に塗ることがポイントです。可能であればお風呂場の脱衣所などに置いておいて、タオルで水分を拭いたらすぐに塗ると良いですよ。

ヒルドイドに似た市販の保湿商品

ヒルドイドは医療用の薬なので病院を受診しないと貰うことができません。最近ではインターネットで話題となったことから、美容目的で処方してもらおうとする人が増えていますがこれは原則禁止されています。そこでヒルドイドが欲しいという方は、次のような代わりに使えるヒルドイドに似た市販品を使っていきましょう

ヘパソフト 薬用 顔ローション

顔に使えるヘパリン類似物質配合の保湿ローションです。高圧乳化技術採用で、使用感の良い保湿ローションとなっています。Amazonの評価でも星4.4を獲得している、高評価の商品です。肌の深くまで浸透して、内側から肌を保湿してくれます。普通の化粧品や乳液では乾燥が改善しない方におすすめの高機能な保湿剤としておすすめです。

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ヘパキュアクリーム/フェルゼア

ヒルドイドと同じヘパリン類似物質を配合した保湿クリームです。他にかゆみ止めのジフェンヒドラミン、皮膚のあれを改善するアラントイン、血行を改善するトコフェロールを配合しています。かゆくてしかたない、かきむしり乾燥肌に適した処方となっています。のびがよくベタつきにくいクリームで、お子様から使うことができます。

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【第2類医薬品】HPローション

ヘパリン類似物質のみをシンプルに配合した保湿剤です。医療用のヒルドイドローションの代わりに使うことができます。肌を保湿するだけではなく、トラブルを繰り返す肌の状態を改善するためにも役立ちます。通常の保湿剤では効果が十分に感じられない方の、スキンケアにも使える高機能な医薬品です。価格は少し割高ですが、医療用と同じ成分を使えるという点ではメリットの高い商品と言えます。

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ドラッグストアでも買える保湿アイテム

他にもドラッグストアでは高機能な保湿剤を購入することができます。病院で処方してもらうことが難しい普段のスキンケア用として役立つ商品をご紹介します。

白色ワセリンの効果

嬉しい女性

ワセリンにはいくつかの種類があり、市販で買えるものでは次のような商品があります。

  • 白色ワセリン・・日本薬局方に適合したワセリン
  • プロペト・・・白色ワセリンを精製して不純物を取り除いたワセリン
  • サンホワイト・・・プロペトよりも更に精製度を高めた最も純度の高いワセリン
  • ヴァセリン・・・海外製品のワセリン。酸化防止剤が入っているので長期保存が可能。

白色ワセリンは石油の原料から精製された皮膚を保護する保湿剤です。肌が極めて敏感な方ではまれに肌トラブルを起こすことがあります。ワセリンの種類によって値段にも違いがあります。もったいないからと少しずつ使っても意味はないので、使い続けられる価格のものを選ぶことが大切です。

白色ワセリンの使い方

白色ワセリンを使うときにはまずは肌を清潔にすることが大事です。洗ったあとには、保湿ローション、化粧水などで水分を入れておきます。ワセリンは水分の蒸発を蓋をするような役目があるので、保湿した後の肌に仕上げとして塗ってあげましょう。逆に乾燥した状態の肌に直接塗っても油が浮いたような状態になってしまう可能性があります。水分を閉じ込めるイメージで使うと保湿効果が高まります。

使う頻度について白色ワセリンには薬効成分が入っていないので制限は特にありません。できれば1日朝晩最低2回と、日中に乾燥を感じるタイミングがあれば塗り直すと効果的です。

おすすめの白色ワセリン

市販の白色ワセリンにはいくつかの種類がありますが、おすすめなのは「ワセリンHG」です。酸処理を行わない精製方法により不純物を取り除いた、低刺激のワセリンとなっています。価格的にもリーズナブルで、顔に体にたっぷり毎日使っても家計的には安心です。唇の保護にリップクリーム代わりとして使うのにも便利なジャータイプとなっています。乾燥が気になるときには顔、からだ全身に使って水分の蒸発を防ぎましょう。ワセリンだけでは効果が不十分な方は、保湿ローションとの組み合わせがおすすめです。

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乾燥肌の悩みはスキンケアで解決

乾燥肌対策の基本は保湿ケアになります。今回紹介したヒルドイドは病院で治療のために処方してもらうものなので、処方が難しい場合には市販の類似商品を活用しましょう。また、日頃の保湿ケアにはワセリンも便利です。ただし、保湿はスキンケアの手順を守って行うことが大切で、手順が間違っていると効果が得られません。正しい手順を確認しておくことも大切です。

また、乾燥が改善しない場合には一度皮膚科へ行って診断を受けることをおすすめします。

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LIL 編集部

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