ニキビは身体のいろいろな部分にできますが、こめかみや生え際もそのうちの1つです。特に、こめかみにできるニキビには、スピリチュアルな意味もあるということです。そこで今回は、こめかみニキビや生え際ニキビができる原因と、その対処法について見ていきたいと思います。
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こめかみニキビ・生え際ニキビができる原因
それでは早速ですが、こめかみニキビや生え際ニキビができる原因について見ていきたいと思います。どちらかというと思春期や脂性肌の人に多くみられるこめかみニキビや生え際ですが、乾燥肌の人も油断は禁物ですよ。
原因は過剰な皮脂分布
こめかみニキビや生え際に限った話ではありませんが、基本的にニキビというものは、皮脂の分泌量が多い場所にできやすいという傾向があります。
大量に分泌された皮脂と、剥がれおちた角層(皮膚のもっとも表面の部分)やほこり、汚れなどが混じり合い、毛穴をふさいでしまうと、そこに雑菌(アクネ菌)が繁殖し、ニキビができてしまうのです。
皮脂が分泌されれば必ずニキビになるという訳ではありませんが、後述するようなさまざまな条件が組み合わさることで、ニキビのできる可能性が上昇するのです。
髪などによる摩擦・汚れ
ニキビや吹き出物などがみられるときには、必ずと言っていいほど肌荒れが生じています。そして、肌荒れを招く要因の1つがお肌に対する摩擦です。
摩擦は、後述する乾燥と並んで、お肌にとってもっとも避けるべきことの1つです。特に敏感肌の人の場合、髪の毛などによる摩擦で肌荒れを起こし、結果としてニキビができやすくなるのです。
また、皮脂と汚れとが混じり合うことで毛穴をふさぐと、毛穴から老廃物を排出できなくなります。そこに雑菌が繁殖することでニキビができるのです。
ストレス
学生の頃に、ニキビ占いをしたという方もいらっしゃるかもしれません。あごにできるニキビは「思われニキビ」で、おでこにできるニキビは「思いニキビ」といった具合です。そして、こめかみニキビはストレス状態を示唆するとされています。
もちろん、そのような占いに化学的根拠はありませんし、ただのジンクスと笑って済ませればいい話かもしれません。ただ、疲労やストレスがたまると、こめかみ周囲の筋肉が緊張するのは事実です。それによって血行不良が起こると、ニキビができやすくなるということはあるかも知れません。
洗顔料・シャンプーのすすぎ残し
こめかみニキビや生え際ニキビの原因としては、洗顔料やシャンプーの洗い残しもあげられます。洗顔料やシャンプーには洗浄力を高めるための成分が配合されていますが、しっかりと洗い流さないとお肌にダメージを与えてしまうのです。
生活習慣の乱れ
こめかみニキビや生え際ニキビに限ったことではありませんが、生活習慣が乱れるとニキビのできるリスクが上昇します。なぜなら、生活習慣の乱れによって自律神経のバランスにも乱れが生じるからです。
自律神経とは私たちの生命活動を司っている神経です。体温を調節したり、内臓の働きを調整したり、食べたものの消化・吸収をしたりするのは、すべて自律神経の働きによってコントロールされているのです。
そして、お肌のターンオーバー(新陳代謝)も自律神経の働きによってコントロールされています。生活習慣が乱れて自律神経の働きに齟齬が生じると、新陳代謝に悪影響を与え、ニキビができやすくなるという訳なのです。
肌の乾燥
ニキビは皮脂が過剰に分泌されると、できるリスクが上昇するということでした。では、なぜお肌の乾燥によってニキビができるのでしょう。
まず、お肌が乾燥すると、外部の刺激によってダメージを受けやすくなるということがあげられます。それによって肌荒れが生じると、ニキビができやすくなるのです。
また、お肌の乾燥が進むと、お肌を外部の刺激から守ろうと、かえって皮脂の分泌量が増すケースもあります。そのような肌のことを混合肌と言いますが、混合肌の人にもニキビのできやすい傾向があります。
こめかみニキビ・生え際ニキビの対処方法6つ
こめかみニキビや生え際ニキビができる原因は実にさまざまです。そのため、原因に応じた対策を講じることが重要です。対策としては以下のようなことがあげられます。
清潔さを保つ
ニキビができる要因として、「過剰に分泌された皮脂+汚れ」ということがあげられていました。ということは、皮脂が分泌されてもお肌が清潔であれば、ニキビのできるリスクは低下するということです。
そのため、こめかみや生え際はいつも清潔に保つよう心がけましょう。また、顔を洗う前には、手もきれいに洗っておくことを忘れないようにしましょう。
髪のお手入れ
もみあげから顎にかけてのいわゆる「Uゾーン」は、大人ニキビのできやすい場所です。男性の場合、Uゾーンをもみあげやヒゲで覆っている方もいらっしゃると思います。
そして、もみあげやヒゲを、髪の毛のようにちゃんと洗っている人は少ないと思います。そのような場合、肌荒れが生じてニキビができやすくなってしまいます。髪の毛だけでなく、もみあげの部分やヒゲもきれいに洗っておきましょう。
睡眠をきちんととる
睡眠不足になると、自律神経の働きに乱れが生じます。先ほども説明したように、自律神経の働きに乱れが生じると、お肌のターンオーバー(新陳代謝)にも悪影響を及ぼします。昔から夜更かしはお肌にとって大敵と言われますが、科学的にもちゃんと根拠があるのです。
私たちの身体は、寝ている間に回復し、修復されます。その機能を高めるためにも、睡眠をしっかり取って、自律神経の働きを正常化させることが重要なのです。
早起きは三文の得と言いますが、朝日を浴びることで体内時計をリセットすることができます。また、早起きすることで夜に自然な睡眠が訪れます。このようにして、自律神経のバランスを整えましょう。
バランスの良い食事
こめかみニキビや生え際ニキビを改善するためには、栄養バランスのとれた食事を摂ることも重要です。特に、脂っこい食べ物やジャンクフードなどは、皮脂の分泌量が増す元となるので、なるべく避けるようにしましょう。
生え際まですすぎ残しをなくす
髪の毛を洗ったときに、しっかりと根元まですすぐ癖をつけましょう。適当にすすいでいると、髪の毛の根本や生え際に洗剤の成分が残ってしまいます。
洗剤にはお肌にとって有害な成分が含まれていることもあるため、すすぎ残しがあると肌荒れにつながってしまいます。
保湿を行う
こめかみニキビや生え際ニキビを改善するためには、保湿をおこなうことも重要です。先述したように、お肌が乾燥すると、外部の刺激からお肌が守られなくなってしまいます。
脂性肌の人であっても、洗顔後に保湿をすることは重要です。それによって、余分な皮脂の分泌を抑制することができるからです。
こめかみニキビ・生え際ニキビに大事なのは洗顔です!
こめかみニキビや生え際ニキビを予防するためには、洗顔がとても重要となります。皮脂の分泌量が多い人はもちろんのこと、乾燥肌であっても洗顔をして、化粧水や乳液で保湿することが重要となります。
そのため、正しい洗顔法を身につけるようにしましょう。「正しい洗顔法ってなに?」と思われた方は、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
こめかみニキビ・生え際ニキビ改善には保湿が有効
こめかみニキビや生え際ニキビを改善するためには、保湿が有効となります。ただ、保湿というと化粧水という短絡的な考え方では、保湿効果を持続することができません。
というのも、化粧水はお肌にうるおいを与えるものであって、うるおいを維持するためのものではないからです。そのため、化粧水を使ったあとには、美容液や乳液、クリームを使うことが重要となります。
お肌の保湿に関してはこちらの記事で詳しく紹介しているので、もう一度、肌ケアの基本について再確認しておいてくださいね。
治らない場合や早く治したい場合は病院へ
保湿などの対策をしてもニキビが悪化する場合や、ニキビがあまりにも大きい場合、もしくはニキビを何度も繰り返すような場合には、なるべく早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
たかがニキビと侮っていると、赤くはれ上がったり痛みが生じたりして、Q・O・L(生活の質)が低下することにもなりかねません。なにより見栄えがよくないですからね。
こめかみニキビや生え際ニキビができる原因は実にさまざまなので、自分であれこれ考えているよりは、専門医に診てもらった方が確かです。早くニキビを治したい人は、皮膚科で相談しましょう。