ニキビと皮脂は関係しています。でも、口の周りはカサカサしているし、どちらかというと乾燥肌なのにニキビができると悩んでいませんか?実はニキビは乾燥した肌にもできやすいのです。この記事では、その理由と乾燥ニキビを改善する方法、ニキビ跡のお手入れ方法について説明します。
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乾燥肌なのにニキビができる原因
ニキビができてしまうのは、過剰に分泌された皮脂と毛穴の詰まりが原因です。毛穴が詰まると外に出ていくはずの皮脂が閉じ込められ、皮脂を栄養とするアクネ菌や細菌が増えて炎症を起こします。ホルモンのバランスが崩れて皮脂の分泌が過剰になる思春期に、青春ニキビができるのはこのためです。
しかし、大人ニキビは乾燥が原因でできやすくなります。それは、肌の表面が乾燥すると、皮膚は潤いを守ろうとしてたくさんの皮脂を分泌するからです。また、乾燥した肌はターンオーバーが乱れているため、古い角質が硬くなって毛穴を狭めてしまいます。つまり、ニキビができやすい“皮脂の分泌”と“毛穴の詰まり”という条件がそろってしまうのです。
ニキビを治す5つの方法
乾燥肌のニキビを治すには、乾燥を引き起こしている原因を取り除くことが大切です。そのために、洗顔や化粧水などのスキンケア、また生活習慣の見直しをして、できるところから改善してみて下さい。
洗顔をきちんと行う
まずは、スキンケアの基本ともなる洗顔を正しく行うことです。そのために、洗顔料をよく選ぶことは重要です。洗浄力が強すぎると、必要な皮脂まで洗い流して肌を乾燥させる原因となります。なるべく界面活性剤やアルコールは多く含まず、保湿成分を含んでいる洗顔料を選びましょう。
正しい洗顔方法
- 手をキレイに洗い、雑菌を洗い流す。
- 顔をぬるま湯でぬらす。熱いお湯は、皮脂を洗い流しすぎてしまうのでNG。
- 洗顔料をしっかりと泡立てる。
- 皮脂が多い小鼻やTゾーンから洗顔を始める。擦らずに、泡でマッサージするように。
- ぬるま湯でしっかり洗い流す。泡が残りやすい生え際やもみあげ付近は特に念入りに。
- 清潔なタオルで顔の水分を吸い取るように優しく押しあてながら拭き取る。
化粧品を変えてみる
どんなに使い慣れている化粧品でも、その化粧品がニキビの原因となっている場合もあります。思い切って、化粧品を変えてみるのもよいかもしれません。
ニキビ予防化粧品
ニキビ予防化粧品は、保湿成分やニキビに効く有効成分が含まれており、しかも低刺激です。具体的にどのような成分が効果的なのか挙げていますので、ぜひ、化粧品選びの参考にされてください。
- 保湿成分:セラミド、スフィンゴ脂質、大豆レシチン、ヒアルロン酸、コラーゲンなど
- ニキビに効く有効成分:アラントイン、ビタミンC誘導体、グリチルリチン酸、サリチル酸など
- 肌に刺激となる成分:硫黄、アルコール、オイルなど
硫黄やアルコールは刺激が強く肌を乾燥させますし、オイルが使用されている化粧品は、油分がアクネ菌のエサになることがあります。オイルフリーやアルコールフリーと表示された化粧品を選ぶことをおすすめします。
ノンコメドジェニック化粧品
ノンコメドジェニック化粧品とは、ニキビの原因となるアクネ菌の養分になりにくい油性成分を使用して作られた化粧品のことです。
多くの化粧品には油分が含まれており、その油分がアクネ菌の養分となりニキビを悪化させてしまうことがあります。しかし、ノンコメドジェニック化粧品にはニキビができにくい成分を使用しているため、ニキビの第一段階の症状であるコメドができにくいということです。
ノンコメドジェニック化粧品を選ぶときは、「テスト済み」と記載されたものを選ぶことをおすすめします。コメドを誘発しにくいことを証明する試験をクリアしているということなので、安心ですよね。肌質にもよりますがおすすめしたい化粧品です。
生活習慣を見直す
どんなに外側から肌の乾燥やニキビ対策をしたとしても、肌本来の働きが低下していれば何も改善されません。肌が元気になるよう、生活習慣を見直すことも大切です。
便秘を避ける
便秘が肌荒れの原因となることは周知の事実です。便秘になると、腸内に溜まった老廃物から有害なガスが発生し血液中へと流れ込み全身に回るからです。有害なガスは肌の健康を阻害し、肌荒れやニキビの原因となります。
便秘と肌荒れについて詳しく説明した記事もご覧ください!
睡眠をしっかりとる
皮膚は睡眠時にダメージを修復して新しい皮膚を作っています。また肌細胞を活性化させる成長ホルモンも睡眠時に分泌されます。肌のターンオーバーを正常に保ち、肌の健康を保つために十分な睡眠時間は不可欠なのです。
サプリメントで補う
緑の知恵
自然由来の成分だけを使用したサプリメント。ビタミン類や保水力を持つ成分がバランスよく配合されており、今あるニキビに働きかけると同時にニキビを繰り返さないよう肌を整える効果を期待できます。
きらりのおめぐ実
選び抜いた自然素材を使用したサプリメント。腸内環境を整えるオリゴ糖や乳酸菌、肌の美容成分ビタミン類やポリフェノールなどをバランスよく配合して、お肌のトラブルを解決してくれます。
ニキビ跡のお手入れ
ニキビ跡のお手入れは、きれいな肌を保つためには欠かせません。ニキビ跡には赤み→シミ→クレーターという3段階があります。段階を踏むごとに治りにくくなるので、赤みという初期段階で適切な処置をすることが大切です。
赤みが残っていた場合
赤みが残っているのは初期段階なので、生活習慣を改善したり正しい手入れをするなら2~3ヶ月ほどで目立たなくなるでしょう。ニキビ跡の赤みを治すために保湿は重要です。保湿成分がしっかり配合された化粧水や炎症を抑えてくれるビタミンCが配合された化粧水を使用して肌を整えるようにしてください。また、古い角質をきちんと洗い流してくれるピーリング洗顔を使用すると、細胞が活性化されニキビ跡の赤みを改善することもできます。
シミが残っていた場合
ニキビ跡がシミになった場合でも、ターンオーバーが正常に働けば自然と薄くなっていくはずです。肌のターンオーバーを正常にすると同時に、なるべく刺激を与えないようにケアすることが重要なポイントとなります。合成界面活性剤や添加物の配合されていない刺激の少ない洗顔料を使用したり、シミに効果的な成分ビタミンC誘導体やアルブチン、ハイドロキノンといった成分を含んだ化粧水を使用したりして、毎日根気強くケアしていきましょう。
クレーターが残った場合
ニキビ跡がクレーター状になってしまうのは、問題が肌表面だけでなくもっと奥の真皮層にあるからです。ダメージを受けた部分と受けてない部分のターンオーバーのサイクルが乱れてしまい、凹みが生じます。症状が軽ければ、保湿効果のある化粧水や薬、ピーリングで解決できる場合もあります。しかし、ひどくなるとセルフケアでは治しにくいのが現状です。皮膚科やエステなどで真皮層のダメージを修復してもらう必要があります。
なかなか治らない場合は病院へ
お肌の乾燥が原因で出来てしまうニキビ。ニキビは、睡眠不足やストレス、食生活の乱れなど生活習慣の乱れが原因となることもあれば、ホルモンのバランスや便秘など体質が原因となることもあります。自分のニキビの原因として考えられる点があるなら、ぜひ今回紹介した方法を試してみて下さい。それでも、治らない、ひどくなるようであれば早めに皮膚科に行くことをおすすめします。治すためには、皮膚に関する専門の知識を持っているお医者さんの、適切な処置やニキビの改善に効果的なお薬の処方が必要だからです。早めのまた適切な処置は、鏡を見るたびに落ち込んだりニキビ跡に悩まされるストレスからも早めに解放してくれるでしょう。