子供の肌が意外と乾燥しやすく、カサカサになってしまった時に病気やアレルギーかなと心配してしまうママはかなり多いと聞きます。
実は、大人より子供の肌は乾燥しやすく、ダメージを受けやすいのです。ここでは、そんな子供の肌を保湿するためのクリームやその種類などを紹介していきます。
子供の肌が乾燥しやすい原因
子供の肌の角質層が薄い
子供の肌が乾燥しやすいのには訳があります。その1つが、子供の皮膚が薄い、詳しくは角質層が薄いことが原因です。具体的には、大人と比べても、半分ほどの厚さしかありません。
さらには赤ちゃんのころは、大人の1/10ほどしかありません。子供の方が、肌の水分量は大人より多いのですが、角質層が薄いことで、乾燥にも弱く、外からのダメージを受けやすいのです。
子供の肌の皮脂量が少ない
子供の頃は、ヒアルロン酸も多くて、みずみずしい肌だという印象がありますが、実は子供の方が、肌はドライだったりします。それに関係しているのが、角質層だけではなく、皮脂量です。子供の頃は、皮脂腺の発達が未熟です。
その結果、肌の皮脂が少なくなり、大人と比べても乾燥肌になりやすいと考えられているのです。そのため、これから紹介しますが、乾燥肌対策として、皮脂として保湿クリームやローションなどを肌に塗ることで、水分を補給することが重要となってきます。
子供の乾燥肌にやさしい保湿剤とは
保湿剤の種類
保湿剤のタイプは大きく分けて、4種類に分かれます。以下にその種類と効果などをリストアップしました。それぞれに特徴がありますので、子供の肌にあった成分を選ぶようにしましょう。
また、一般的にはクリーム、オイル、ローションを特に区別せず保湿クリームと言うこともあります。成分でどんなものであるかを判断する必要があるので、名前はあまり関係はありません。あくまで分類です。
保湿剤の種類 | 特徴 |
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クリーム |
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入浴剤 |
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オイル |
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ローション |
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無添加・低刺激のもの
最近では食品などでも多い無添加のものは保湿剤でももちろん発売されています。無添加のものは保湿クリーム、入浴剤、オイル、ローションすべてであるので成分表示をしっかりとチェックしましょう。
一般的な無添加なものとは、人工着色料、人工香料、無香料・無着床、界面活性剤の不使用、その他にも石油系界面活性剤の不使用などありますので、少しでも多く記載されているものを選びましょう。
また、保湿剤には低刺激なものも多く発売されています。敏感肌の人にはこちらがオススメです。主には成分において、以下のポイントに気をつけましょう。
- アルコールフリー
- 植物性油脂がメインの構成
- 刺激の少ない界面活性剤
これらの成分は保湿剤ならどれでも発売されているので、成分表をチェックして選びましょう。
持続性があるもの
保湿効果の持続性を期待したいのであれば、保湿クリームがおすすめです。
入浴剤やオイル、ローションでは油分が少なく、潤いの持続力が低くなってしまいます。保湿力の持続を期待したいのであれば、潤いをお肌に閉じ込めてくれる保湿クリームがオススメです。
クリームでお肌にフタをして、水分を長時間お肌に閉じ込めましょう。
成分がシンプルなもの
無添加、低刺激のところでもお話ししましたが、いろいろな成分が保湿剤には含まれており、これらの成分が敏感肌の子供にはアレルギーなどの反応を引き起こす可能性もあります。
そのため、できるだけ成分がシンプルなものを選ぶのも大事なポイントです。保湿成分は多ければ多いほど効くわけでもないので、中身がシンプルなものを選びましょう。
特に敏感肌や肌荒れがある場合には、ワセリンなどのシンプルなものでもOKです。子供の肌状態に応じて、成分を選んでいきましょう。
子供向けにおすすめの保湿クリームの選び方
子供の肌に優しい、できるだけオーガニック商品を選ぶ
子供の肌はとてもデリケートです。大人の肌とは全く異なる性質だと思ってください。上記でも紹介したように角質層が薄いこと、皮脂量が少ないことで、刺激も簡単に受けてしまいますし、刺激の強い保湿剤だと同様に簡単に刺激を受けてしまいます。
そこでオススメなのが、オーガニック商品です。オーガニック商品は健康商品全般に今では用いられているもので、化学肥料や農薬を一切使わずに育てられたもので加工されているので、体にとって安心、安全な商品になります。特にアレルギーなどをもっている子供には大切な選択肢となります。
オムツの蒸れや寝汗などには薬用タイプがおすすめ
子供、特に赤ちゃんの場合にはオムツの蒸れや寝汗によって、あせもや湿疹などができやすくなっています。
さらに皮脂の分泌が多くなってくると肌が弱いことによりニキビも簡単にできてしまいます。こんな場合にオススメなのが薬用タイプです。薬用成分が入っていると、肌トラブルなどにも効果があるので解決が早くなります。
使用するパーツで選ぶ
顔用保湿クリーム
保湿クリームには、実は顔用と体用があります。もちろん、顔用も体用もどちらにも使ってもらっても特に問題はありません。
ですので、顔用を、体につかっても問題なく、それぞれの特徴や抱えやすいトラブルに特化した保湿クリームになっているだけですが、しっかりと使い分けることでトラブルの解決は早くなります。
まずは、顔用の保湿クリームですが、顔用保湿クリームは、美肌やエイジングケアなどを考慮して、作られたものが多く、あまり子供には関係のないタイプになります。大人の使うものだと、美容成分であるセラミドやヒアルロン酸などが多いので美肌に効果的です。
子供の保湿クリームとしては、油分が多めになり水分を閉じ込めやすくなっている違いがメインになります。そのため、体用に比べるとベタつきやすくなります。
体用保湿クリーム
体用は、一般的に服を着ることを想定して、あまりベタつかないものが多くなっています。また、あまり美容的な成分は含まれていません。というのも顔に比べると、体の皮膚は暑いので美容成分が浸透しにくいのです。
その他にも体用保湿クリームは成分が安めに設定されています。これは顔に比べて、面積も多いのですぐに使い切ってしまうため、費用面を考慮されているのです。
このような違いを考えると、理想的なのは顔には顔用保湿クリーム、体には体用保湿クリームを使うことになります。
子供の乾燥肌におすすめな保湿クリームランキング
子供の肌に優しいオーガニック成分の保湿クリーム
アロベビー
アロベビーは、99%天然成分のミルクローションです。子供というよりは、赤ちゃんから使うことのできるオーガニック素材の保湿クリームです。
日本製かつ、フランスのオーガニック認証であるエコサートマーク付きなので安心・安全の保湿クリームです。嬉しいのは、無添加かつ低刺激であることです。
アルコール不使用、シリコン不使用、合成ポリマー不使用、鉱物油無添加、石油系界面活性剤不使用なので、敏感肌の子供、赤ちゃんにも安心して使うことができます。
ベビーブーバ
ベビーブーバも、生産を日本で行なっているので安心です。有機栽培で育ったハーブと野菜による保湿。保護成分が、子供や赤ちゃんなどの敏感な肌もやさしく包み込んでくれます。
こちらも天然由来成分99.5%で、以下のようにかなり豊富なオーガニック成分が含まれています。
- オーガニックラベンダー花水
- オーガニックカニナバラ果実エキス
- セーブ葉エキス
- オーガニックキュウリ果実エキス
- オーガニックタイムエキス
- オーガニックラベンダー油
肌の弱い子供や赤ちゃんも安心して使えますし、赤ちゃんであればオーガニックラベンダーによってリラックス効果を得られて、心地よい睡眠が期待できます。
カレンドラ ヴェレダ
ヴェレダのカレンドラは、赤ちゃんから大人まで、敏感肌なら誰でも使えるライトな保湿クリームです。あまりベタついたものが好きじゃない子供にもオススメです。オーガニック成分95%以上なので、安心です。
カレンドラというキク科の植物を使用して作られており、赤ちゃんの肌荒れ予防や敏感肌ケアとして、活用されています。
バイオダイナミック有機栽培農法という独自の技術によって、栽培されたカレンドラなのでオーガニックのレベルも高い商品です。
ヨーロッパなどでは古くから肌に使用されているカレンドラの花のエキスは、出産祝いにも大人気の商品です。
ママと一緒に使えるおすすめの薬用タイプ
キュレルクリーム
この保湿クリームは、セラミドと同じ作用があるセラミド機能成分が配合されている、子供とママの両方が安心して使っていただける保湿クリームです。擬似セラミドですが、高い保湿効果をきたでき、デリケートな赤ちゃんレベルの肌にも対応しています。
肌の水分量を保ち、バリア機能もあるセラミド成分なので、肌の潤いだけでなく、乾燥による肌荒れも防いでくれます。肌になじみやすく、ベタつくクリームが苦手な子供にもオススメの成分です。
ベビーミルキーローション ママ&キッズ
ベビーミルキーローションは、無香料、無着色、ノンアルコール、パラベンフリー、界面活性剤不使用の無添加、低刺激ローションです。ベビーズエマルジョンと8種類のアミノ酸を配合することで、肌にも優しく保湿効果を期待できます。
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分も含まれているので、肌荒れやカサついた乾燥肌でも潤いを与えてくれます。ママも一緒に使っていただける商品ですが、弱酸性なので赤ちゃんにも安心です。
バジャー オーガニックバーム
バジャーのオーガニックバームは、赤ちゃんとママの両方が使えるバームとして、海外でも評判の商品です。アメリカ農務省(USDA)のオーガニック認定をもっている成分を使用しており、赤ちゃんにも安心して使うことができます。
ほのかなカモミールとカレンデュラの香りによって、リラックス効果もあります。さらに、エモリエント作用のあるオリーブ油をベースに、トウキセンカ花エキスを配合しているので、皮膚の荒れの改善にも効果が期待できます。
顔用の保湿クリーム
ママバター ナチュラルシアバターフェイスクリーム
このフェイスクリームは、100%ピュアなシアバターを使用している、植物性保湿クリームです。保存料だけでなく、着色料、増粘剤なども一切使用していないので、顔の肌が敏感な赤ちゃんにもオススメの保湿クリームです。
特徴としては保湿クリームですが、しっかりと塗り込めば、ベタつかずにしっとりと仕上がりをさせることができます。ママの手で温めてから、赤ちゃんに塗ってあげると固形タイプでもしっかりと塗れます。
サンホワイト
サンホワイトは、一般的な、白色ワセリンではなく、さらに精製した白色ワセリンになります。もちろん、成分は無香料、無着色、保存料なしの、白色ワセリン、オンリーです。
無添加なのはもちろんのこと低刺激でもあるので、肌の弱い子供や赤ちゃんでも大丈夫です。
さらに高品質の白勝ワセリンなので、目の周りや唇の乾燥にも使うことができるほど安全です。
ネオナチュラル 馬油クリーム
このクリームは、無添加の国産馬油を100%使ったクリームです。ベタついたクリームが苦手な子供に好評です。
ベタつかず、さらっとした使い心地で、大人でも使っている人がいる商品です。何度かクリームを塗り直しても、赤ちゃんでも不快に感じることなく、快適に過ごせます。
人間の皮脂に近い、馬油だからこそ、なじみやすく、肌の代謝も活発にしてくれるので顔に最適のクリームです。
体・顔用の保湿クリーム
みんなの肌潤糖
みんなの肌潤糖には、テン菜糖という糖が含まれており、この糖には浸透力や保湿力などを高める力があります。
さらに顔や体のどちらにも使え、肌に優しい成分が入っていることで、肌の弱い子供にも使うことすらできてしまう優れものです。
無香料、無着色、ノンアルコール、パラベンフリー、界面活性剤不使用の無添加、低刺激のオイルであり、余分なものが入っていないので安心です。
エルバビーバ
エルバビーバは、乾燥した肌に潤いを与え、潤い肌に変えてくれる、高保湿クリームになります。オーガニックとしては、アロエベラ、ひまわり種子油、カカオ油、ラベンダー油、ローマカミツレ脂などが含まれています。
特徴としては、カモミールとラベンダーによって、肌を潤してくれて、敏感、乾燥肌の大人にすらも効果が期待できます。シアバターが肌をなめらかにし、弾力も与えてくれます。新生児から、顔と体の両方に使っても大丈夫です。
ニベア クリーム(青缶)
誰にでもお馴染みのニベアのクリームも実は保湿クリームとして優秀な定番です。しかも、子供もママのどちらでも使っていただける万能なクリームになります。
つい最近もセレブが愛用するような高級クリームとも成分が似ていることで話題になったばかりです。
ニベアというとハンドクリームの印象が強いですが、このクリームは顔や体のどちらにも塗ることができます。
しかも成分もこだわっており、スクワランやホホバオイルなども含まれているので、油分によって肌の水分を閉じ込めて、乾燥から守ってくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。大人が想像している以上に、子供の肌は乾燥しやすいことが分かっていただけたかと思います。子供の乾燥は決して病気などではなく、どの子供にも起きる症状です。また、皮膚が薄いのですぐに水分もなくなりますし、ダメージも受けやすいので、くれぐれも放っておかず、こまめな保湿を心がけましょう。知っておけば怖いものはありません。
乾燥時期に入る前に、そして、乾燥肌の子供には日々の対策を行なっていくことで、大人になるまでの子供の肌を守ってあげましょう。子供の肌は、それぞれに異なるので子供の肌にあった保湿クリームを見つけてあげてください。