首の肌荒れ(湿疹・かゆみ)の原因は乾燥?手入れの仕方を教えます

夏はたくさんの汗をかき、冬はお顔と同じようにどんどん乾燥が進むなど、首の肌は一年を通して、いろいろな刺激を受けています。
実はとてもデリケートな首周りの皮膚は、肌のトラブルがとても起きやすい箇所です。ここではその原因や、日常生活で気をつけるポイント、トラブルが起きにくいお手入れの仕方などをご紹介します。

首の肌荒れ(かゆみ・湿疹)の原因

首の肌が痒くなったり、ブツブツができてしまう理由には、以下のような原因があげられます。

首の肌の乾燥

首を掻いている女性

首の肌のお手入れは、顔に比べてなかなか入念なケアはできていません。
そのため、自分自身では乾燥した自覚のないままの状態で、放置されていることが多くあります。
一見しっかりしたように感じる首の肌は実は意外と薄く、目元とほぼ同じ薄さしかないため、水分保持力が低く、潤いを保ちにくい性質があります。
それに加えて、日常的な動作としてとても動く機会が多いことから、シワや乾燥、トラブルが起きやすいと考えられるのです。

首にできたあせも

後ろの首を掻く

あせもといえば肌にできた小さなブツブツですが、実は3つの状態に分かれています。

  • 水晶様汗疹:1〜2ミリ程度の小さく白っぽい水泡ですが、かゆみや赤みはありません。肌の表面に近いところで、さほど目立たなく自覚症状もありません。自然に治ってしまうこともあります。
  • 深在性汗疹:かゆみや赤みはないのですが、皮膚が盛り上がり熱を帯びます。熱が体中に広がってしまわないように、早めに診療を受けましょう。
  • 紅色汗疹:一般的にあせもというとこのパターンが多く、かゆみと赤みをともなう小さなブツブツが出て、軽く痛みを感じる場合もあります。かき壊してしまうと、皮膚を傷めてしまい跡が残ってしまうので、早めに受診しましょう。

首は汗腺が多く、汗をかきやすい場所です。
ブツブツやあせも、首のかゆみの症状があったら、清潔な状態にすることが大切です。早めに皮膚科に行って、塗布薬を処方してもらうのがベストです。

首の肌が不潔な状態

Tシャツの首

首は汗をかきやすく、不潔になりやすい場所です。
ワイシャツの汚れは首回りにつきやすく、黄ばみや黒ずんでしまうことから、たくさんの汗や汚れが残ってしまう箇所であることがわかりますね。
汗をかいた状態の肌をそのままにしてしまうと、肌の表面で雑菌の繁殖が進み、嫌な臭いの原因になったり、首の肌への刺激にもなり、かゆみが出ることがあります。

紫外線の影響

Sunグラスをかけている女性

夏になると、毎日たくさんの汗をかきますね。
汗をかくということは、体から多くの水分が蒸発します。
水分が蒸発すると、肌は敏感になり乾燥しやすくなります。
そこに強い紫外線をあびることによって、さらにお肌は刺激を受け、バリア機能が壊れてしまうことで、ムズムズした過敏な肌状態になってしまいます。

ストレスによって首の肌があれる

ストレスがある女性

かゆみを引き起こす原因であるヒスタミンは、ストレスの多いときに分泌されるため、肌荒れには精神的なストレスと深いつながりがあります。
ストレスの多い状態が長期にわたって続いたり、ホルモンバランスや自律神経の乱れ、疲れなどがたまると、ストレス性皮膚炎という首周りがブツブツできたり、かゆみや赤み、肌荒れを起こしてしまいます。

アトピー性皮膚炎が首の湿疹の原因

首の湿疹

アトピー素因を持つ方は、首周りの薄い皮膚のバリア機能が低下することでアトピー性皮膚炎の症状が出てしまうことがあります。
アトピーに関しては明確な原因がわからないことが多いのですが、体調を崩したり免疫力が低下したときに出やすく、良くなったかと思えばまたひどくなったりと繰り返すことも多くみられます。
アレルギーの要因として、ハウスダストや食べ物、花粉症、動物病院によるものなどがあります。

接触性皮膚炎が首の湿疹の原因

接触性皮膚炎

首に湿疹ができるとき、外的要因による刺激やアレルギーの反応が原因の場合があります。
よくある外的要因としては、以下のものが多くみられます。

  • 植物による肌荒れ(うるし、アロエ、銀杏などが多い)
  • 金属による肌荒れ
  • 衣類の生地による肌荒れ
  • 素材による肌荒れ(ラテックス素材など)
  • 洗剤、シャンプー&コンディショナー剤、化粧品などによる肌荒れ

この他、おむつについた便や尿によって肌がしまう赤ちゃんのオムツかぶれや湿疹などが考えられます。

首の肌荒れ(かゆみ・湿疹)を予防する方法

首を保湿する

デコルテに保湿

首のお肌もお顔と同じく保湿が大切です。
ネッククリームは、体の他の部分よりも肌が薄く、シワにもなりやすい首の肌専用に作られているため、ボディ用のクリームより効果的と言えるでしょう。
また、いきなり油分を塗るだけではまだまだ乾燥してしまう場合は、まず水分から与えるようにしましょう。
お顔にも使える敏感肌用の化粧水を、先に十分に染み込ませたあと、ネッククリームを塗るとより保湿します。
お風呂上がりの柔らかく湿った状態のお肌にケアをすると、さらに乾燥しにくくなります。

首周りの汗をこまめに拭く

タオルで顔を拭いている女性

首の薄い皮膚は、汗をかいたあとそのまま放置してしまうことで、かゆみや赤みの原因になり、かいてしまうことで肌荒れにもつながってしまいます。
細かいブツブツや肌のザラつきも、汗の中の成分による肌荒れのひとつの可能性があります。
汗による肌荒れとあせもは少し違います。
あせもは汗管がつまることで、皮膚の下で水ぶくれや炎症がおきるてしまうことに対し、汗が原因の肌荒れは皮膚の表面において、汗が乾燥することで水分が蒸発し、汗の中の成分だけが残って皮膚が炎症や肌荒れを起こします。
汗による肌荒れを汗荒れとも言い、首にだけかゆみやブツブツ、肌荒れがある場合、汗をこまめに拭きとって様子をみることも大切です。

顔と同じように首もクレンジングが必要

タオルで顔を拭いている女性

首周りは体の一部として、ボディシャンプーとボディ用タオルでゴシゴシと洗ってしまう方がほとんどでしょう。
それで今現在問題なければ良いのですが、将来的に共に首のシワやタルミの予防のため、さらに首の肌荒れなどが起こりやすいという場合は、首周りの洗い方を根本的に変えてみましょう。
首周りは顔の肌の続き、と捉えることが大切です。
首に塗った日焼け止めや、ファンデーションが汗とともに首まで流れてくる可能性などを考えると、首のクレンジングも必要となります。
顔をクレンジング+洗顔をするというプロセスを、首全体まで範囲を広げてみましょう。

首周りに刺激を与えない

美しいデコルテ

先程の項目で、首周りの皮膚は目の周りの皮膚に近いほど薄い皮膚というご説明をしました。
そう考えると、キメの荒い硬めのボディタオルやスポンジでゴシゴシと洗うのが、どれだけ刺激を与えるか想像がつくはずです。
目の周りのお手入れには、決してそのような洗い方はしませんね。
また、汗を拭くときは、柔らかいガーゼのハンカチなどでやさしく抑えるように拭う、汗をかきやすい時期は、首周りがチクチクするような素材の服は避けるなど、首周りの皮膚に刺激を与えないように気を配るのが大切です。

紫外線対策をする

日焼け止めクリームを出している

日焼け止めは首までしっかりと塗っていますか?
ついお顔だけで終わってしまう、という方も多いはずです。
特に首の後ろは、意外と紫外線にさらされる機会が多い、汗をかきやすい、髪が触れやすいなどといった条件が重なってかゆみが出やすい場所です。
日焼け止めは、紫外線をカットするため、敏感はお肌にとってはダメージを与えてしまう成分も含まれいます。
日焼け止めは、お肌に優しいものを慎重に選びましょう。
またSPFとPAは、日常的には低いもので十分です。
SPF40や50といった高い紫外線予防効果のあるものは、首周りの薄い皮膚にとってチクチクした刺激や肌荒れのもとになります。
高い数値の日焼け止めは、レジャーのとき、一日中外にいるときなどに使うようにしましょう。
日焼け止めは石鹸では落ちませんので、首までしっかりクレンジングをし、お風呂上がりにはしっかりと保湿ケアをすることで、紫外線によるダメージを最小限に防ぐことができます。

肌質に合うネックレス・香水を選ぶ

ネックレス

日本人の10人に1人と言われるほど、多くの人が悩まされている金属アレルギーは、とても多い接触性皮膚炎です。
金属に触れてしまった部分が赤くなり、かゆみが出ることもあります。
首周りは汗をたくさんかくため、皮膚の表面で金属が溶けてしまうことで、お肌に反応が出てしまいます。
特に銀(シルバー)やニッケル、コバルトなどの合金は溶けやすく、ネックレスやピアスなどで反応の出やすい素材です。
金、チタン、ステンレス、プラチナなどが汗に強い素材なので、比較的反応が出にくいと言われています。
しかし、表面だけがこのような素材を使っていても、中は合金で作られている場合もあります。
最初は大丈夫だったのに、つけているうちに徐々にメッキが剥がれ、中の合金に反応が出るようになってしまったというケースも少なくありません。
ネックレスを選ぶときには、金属の材質にも十分注意しましょう。
また、首周りにつけることが多い香水にも注意が必要です。
香水にはアルコール成分が多く含まれています。
アルコールが蒸発すると同時に、お肌の水分も同時に奪われてしまいます。
さらに香水をつけた部分のお肌が、紫外線にあたることで反応を起こしてしまうと、チクチクしたり赤みが出ることがあります。
香水を愛用する方は、この辺りの要因の可能性も考える必要がありますね。

生活習慣を整える

アレルゲン

首のお肌だけに限らず、体の中から起こる不調は、自分自身の弱い場所にSOSとして現れます。
疲れや睡眠不足、食生活の不摂生、ホルモンバランスの乱れなど、不規則な生活や日々の疲れがたまると、その方にとっていつもの不調が出やすい場所があるものです。たっぷり睡眠をとり、体の疲れをリフレッシュしながら、規則正しい生活を送ることが、何よりも重要です。

首にできた湿疹の治療

女性お医者さん

赤いブツブツの湿疹、アトピー性皮膚炎、あせも、蕁麻疹などは、病院で薬を処方してもらうのが、一番良い解決策です。
また、首周りの肌のガサガサは単なる乾燥だろう、と軽視せずに受診することをおすすめします。
その症状で放置してしまうと、状態が悪化してしまい、やがてお肌のバリア機能が壊れてしまいます。
大切な肌に色素沈着や跡が残ってしまう可能性があるため、早めに治療しておくことが大切です。
炎症を鎮静する塗り薬はもちろん、アレルギー反応を和らげる内服薬を処方してもらうことで、かゆみや赤みを抑え、症状を改善することができます。
早めに皮膚科やアレルギー科などを受診するとよいでしょう。

首のかゆみを抑える方法

首に湿疹がある

かゆみを感じたら、とにかく掻きむしってしまわないことが大切です。
掻いてしまうほど症状は悪化し、さらなるかゆみを伴ないながら、炎症の範囲が広がってしまします。
まずは柔らかいガーゼで汗をふき、首周りを清潔な状態にしたあと、冷蔵庫で冷やしたタオルを当てるか、保冷剤を厚めに包んだタオルを用意し、かゆみのある部分にあてることで、かゆみが和らぎます。
かゆみがひどい日のシャワーは、お肌を乾燥させてしまう熱い温度ではなくぬるめの温度にし、長湯しないようにサッとすませましょう。

首の肌荒れのまとめ

女性の首

首周りの肌はボディよいうよりも、顔の肌の延長としてもっと丁寧にやさしく、入念にケアをすることが必要ということがわかりました。
清潔に保ち、お顔用のスキンケアを使いながら保湿を徹底することを、毎日のお手入れの日課にしましょう。
またシャンプーやコンディショナーのすすぎの際、首元に残ってしまうことで、首の肌荒れが起きていることもあります。
ここでご紹介した可能性を自分なりに再確認し、心当たりがあればすぐに改善してみましょう。それと同時に、症状がある場合は速やかに医師の診断を受け、常備薬を持っておくと安心です。