甘酒は肌荒れや目の下のクマを治す効果があるの?正しい飲み方を知ろう

甘酒は美容に良い飲み物として、最近話題になっていますが、どれくらいの効果があるのか知っていますか?もちろん、女性にとっては嬉しい肌荒れ改善効果もあります。

しかし、甘酒には無視できないデメリットもあることを知っておかなければなりません。ここでは甘酒の正しい飲み方とそのメリット、デメリットを紹介していきます。

甘酒の効果・効能とは

甘いお酒

肌の表面温度を上げる効果

甘酒には皮膚の表面温度を上昇させる効果があると言われています。つまり、目の下の表面温度が上がり、老廃物の排泄が促進されることでクマが解消されているわけです。

特にクマの中でも青クマは血行不良が原因で目の下にできてしまうものなので効果的です。
目の下の表皮はとても薄く何らかの原因で毛細血管に問題が生じていると、その色が薄く透けて青黒く見えてしまうのです。

これらの、血行不良の原因には睡眠不足も大きく関係しています。甘酒には清酒酵母が豊富に含まれていることで、深い眠りにさそってくれる脳内物質アデノシンという成分を活性化してくれます。

これによって、深い睡眠をとることができ体の疲れをとり、目の下のクマを引き起こしている血行不良も改善してくれます。

甘酒の成分は胃腸に優しい

通常、食事などから食べ物を摂取した場合には、その食事を胃で消化、分解することで体に栄養として摂り入れていきます。しかし、甘酒に含まれているブドウ糖は、麹菌などによってすでに分解されています。甘酒は栄養素がもともと分解されていることで胃の負担を減らし効率よく体内にエネルギーを摂りこむことができます。

甘酒に含まれている成分も様々な種類があります。

  • 酵素
  • ビタミン
  • 必須アミノ酸
  • コウジ酸
  • 抗酸化成分エルゴチオネイン

これら全てを食事から吸収しようとすると、かなりの食べ物を摂取しなければいけませんし、胃も消化に疲れてしまい、胃腸に障害のある人はその回復も妨げてしまいます。それを助ける意味でも甘酒は優秀な飲み物なのです。

甘酒は昔から甘酒は飲む点滴と言われており、飲むだけであらゆる栄養素を胃の負担などもなく吸収できるという優れた食品です。

腸内環境を整え、便秘の予防・解消に

いいねという表現

甘酒は、腸内環境を改善するためにもってこいの栄養素がたっぷり含まれています。酵素とビタミンB群は美肌に効果ありますが、最大のメリットは善玉菌の餌となるオリゴ糖や食物繊維が豊富なところです。

通常、腸内には善玉菌と悪玉菌が存在しており、悪玉菌が増えてしまうと腸内環境は悪化してしまい、便秘だけでなく、不要な有害物質の増加で肌荒れなども引き起こしてしまいます。

甘酒に含まれるオリゴ糖が善玉菌の餌と腸内の善玉菌を優位にして、悪玉菌の悪さを防いでくれます。善玉菌が優勢になれば腸内環境が改善され、甘酒の食物繊維作用で不要な老廃物をからめとって体外に排出してくれます。

血行と代謝を促進し、肌荒れを予防

葉っぱの後ろにいる女性

先ほども紹介しましたが、甘酒には血行を改善する力があります。これは甘酒に含まれているブドウ糖とビタミンによるもので、ブドウ糖は血糖値の上昇を起こしてくれて、ビタミンは代謝を促進してくれます。

これによって、血行不良が改善されて、肌荒れを改善してくれます。特にビタミンB群が甘酒には豊富に含まれているので、血行を促進してくれて、毛細血管のすみずみまで栄養素を届けてくれるのです。

さらに血行が改善されるということは、老廃物を流すことにもつながります。
通常老廃物は皮膚などから体外に出されますが、この作業を頻繁にしていると皮膚が肌のターンオーバーに力をさけません。

そうなると肌が荒れてしまうことになるのです。甘酒によって血行が改善され、皮膚を肌のターンオーバーに専念させることによって、肌荒れを改善することができます。

ダイエットにもおすすめ

ダイエットプラン

甘酒はこれまで紹介した内容を総合すれば、もうお分りかと思いますが、ダイエット効果も期待できます。

まずは甘酒に含まれているビタミンB群と必須アミノ酸によって体の新陳代謝を促進してくれます。その結果、糖質や脂肪の燃焼を期待できます。

さらにそれだけではありません。甘酒に含まれている善玉菌の腸内環境改善作用によって、便秘が解消されます。

単純に便秘を解消することでダイエット効果もありますし、腸内環境を改善することで不要な腸内ガスによる膨張や老廃物によるお腹周りの膨らみを解消できます。

また、甘酒に含まれているブドウ糖には血糖値を上昇させてくれる作用があるので、少量でも空腹感を抑えてくるので、ダイエット中の少ない食生活の強い味方となってくれます。

肌荒れに良い甘酒の正しい飲み方

甘いお酒

一度に大量に飲まず適量を心がける

甘酒が健康に良いからといって、必要以上に飲んでしまったら逆に不健康になってしまったという話はよく聞く話です。どんなものでも一緒ですが、当然甘酒も適量が大事です。

甘酒の1日の摂取量の適量は、200mlです。甘酒のカロリーは、100gで81kcalもあります。そのため、必要以上に飲んでしまうとカロリー過多になります。

甘酒は簡単にいうとブドウ糖の固まりともいえるので摂りすぎると体の中で血糖値が上昇して、インスリン(血糖値を下げる)というホルモンを大量に分泌してしまい、結果的にブドウ糖を脂肪細胞にとりくんで脂肪が増えてしまいます。

また、インスリンの過剰分泌によって糖尿病になりやすくなります。その結果、最悪の場合、腎臓が腎不全になったり、糖尿病網膜症や血行障害による壊疽が生じる恐れすらあります。

甘酒の飲むタイミング

甘酒にはおすすめのタイミングがあります。まずは、栄養補給のためなら、以下のタイミングです。

  • お腹が空いた時

朝はエネルギーをしっかり摂らないと1日の活動がうまくできないので、まずは栄養補給という意味だともっとも適切なタイミングです。糖分からしっかりとエネルギーを補給できます。

あとは単純にお腹が空いた時に飲みましょう。ブドウ糖以外にも糖質やビタミンBを含んでいるのでお腹を満たしてくれます。

次にダイエットのためですが、こちらも朝がおすすめです。1日のはじまりに飲むことで代謝がアップして、カロリーを消費しやすくなります。

そして最後に疲労回復や美肌効果を期待したい人は、夜に飲むことをおすすめします。夜は体が栄養を吸収する時間帯です。寝ている間には栄養が肌や体にしっかりと届けられる時間なので、夜に飲むことでよく朝からスッキリと栄養が届けられた状態で肌のターンオーバーがはじまります。

甘酒のデメリット

先ほども紹介したように、甘酒にはブドウ糖が多く含まれているので、エネルギーになる分、血糖値が上がります。

そうなると高血糖になりますので、もともと高血糖の人は摂取を控える必要があります。同様に糖尿病にも悪い影響があるので、高血糖と糖尿病などのように血糖値を上げてはならない病気や症状をもっている人は摂取を控えましょう。

甘酒は実は体に良い反面、コーラなどのジュース類よりもはるかに高血糖な飲み物なんです。その他にも、麹菌ベールの甘酒の場合には、アレルギーを悪化させてしまう可能性があります。

すべてのアレルギーではなく以下のアレルギーです。

  • カンジダ症
  • アスペルギルス属のカビアレルギー

これらのアレルギーをもっている人は、甘酒を摂取すると症状が悪化しますし、菌にエネルギーを与えてしまうことになるのです。

甘酒の効果をより引き出すアレンジレシピ

甘いお酒

甘酒玄米

玄米から作った甘酒

出典:https://chounaisaikin-quest.com/genmai-mizukimuchi/
材料:
発芽玄米 米麹

甘酒きなこクッキー

クッキー

出典:https://cookpad.com/recipe/5072490
材料:
米粉 きな粉 片栗粉 甘酒 メープルシロップ お好きなオイル

体が冷えない甘酒アイス

イチゴアイス

出典:https://cookpad.com/recipe/5006418
材料:
甘酒 ココナッツミルク イチゴ or 抹茶

甘酒は適切な量を飲みましょう

甘いお酒

いかがでしたでしょうか?大注目の甘酒。しかし、ここでも紹介したように甘酒にはデメリットもいろいろとあります。

まずは自分が、糖尿病や高血糖などの病気や症状がないのかどうかを確認しましょう。
その上で、適量の甘酒を自分の希望する効果が発動しやすいタイミングで飲むようにしましょう。

日頃の生活習慣とうまくミックスして、甘酒の良さを100%引き出せるようにしていきましょう。