乾燥する季節に突然鼻血が出たらドライノーズ?原因と対処法を知ろう!

「乾燥する季節に、ふと寝ようと横になったら、突然、鼻血が出て驚いた」などといった経験、ありませんでしょうか。普段あまり鼻血が出ない場合、どう対処していいのか分かりませんよね。

乾燥する季節の鼻血は、もしかしたらドライノーズのせいかもしれません。今回は、あまり耳馴染みのないドライノーズに関して、その原因や対処法について見ていきたいと思います。

鼻が乾燥するのはドライノーズかも

悩んでいる女性

パソコン仕事によるデスクワークが主流となった昨今、ドライアイに悩まされている方は多いと思います。目がしょぼしょぼしたり、目の中に異物感があったり、眼精疲労に見舞われたりする疾患です。

また、口の中が乾燥するドライマウスなどというものも、よく知られるようになってきています。ドライマウスになると、口の中がカラカラになったり、口臭が気になったりします。

そして、「第3の乾燥症」ともいえるドライノーズと呼ばれるものが、最近になって現れてきています。ドライノーズもその名の通り、鼻の中が乾燥することによって、いろいろな不具合が生じます。

ドライノーズに関しては、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、思い当たる節のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

鼻血が出る原因

びっくりしている女性

それでは次に、鼻血が出る原因について見ていきたいと思います。昔からチョコレートを食べ過ぎると鼻血が出るなどと言われますが、それは本当なのでしょうか。また、鼻血が出る仕組みについても併せて解説します。

鼻血はどこから出てくるの?

改めて「鼻血はどこから出てくるか知っていますか?」と聞かれると、答えに詰まる方も多いのではないでしょうか。いったい、鼻血はどこから出てくるのでしょうか。

実は、鼻血のほとんどは、鼻の中にある「キーゼルバッハ部位」から起こります。キーゼルバッハ部位は、鼻の中の鼻中隔という場所にあり、毛細血管が集中していることで知られています。

そのため、キーゼルバッハ部位に刺激が加わると、比較的簡単に出血してしまうのです。特に、子供の場合はそのほとんどが、外部からの刺激によっての出血だということです。

鼻血が出る原因

頭の中のイラスト

鼻血のほとんどは、鼻中隔(右の鼻の穴と左の鼻の穴を隔てる「ついたて」のような部分)のあるキーゼルバッハ部位から起こるということでした。では、なぜキーゼルバッハ部位の毛細血管が破れて終結するのでしょうか。

鼻は刺激すると鼻血が出る

鼻血が出る最大の原因は、鼻(キーゼルバッハ部位)に対する刺激です。人とぶつかって鼻にダメージが加わったり、転んで衝撃が加わったりすることで毛細血管が破裂し、鼻血が出るという訳です。

また、子供の場合、鼻をほじる癖があると割と簡単に出血します。出血したところがかさぶたになり、それをほじってまた鼻自が出るという悪循環に陥るケースもあります。

鼻が乾燥すると鼻血が出やすい

鼻血が出る原因としては、鼻の内部の乾燥もあげられます。鼻の内部の粘膜は、外部の刺激や侵入者から、私たちの鼻を守ってくれています。ところが、乾燥によって鼻の粘膜が渇いてしまうと、ちょっとした刺激でも鼻血が出やすくなってしまうのです。

鼻炎などの病気

鼻炎や花粉症など、アレルギーが原因で鼻血が出ることもあります。アレルギーを発症すると鼻の中がムズムズするので、ついつい指先で鼻の粘膜を傷付けたり、鼻をかみすぎてしまったりするため、鼻血が出やすくなるのです。

ストレスと鼻血の関係

ストレスも鼻血とは無関係ではありません。ストレス状態が継続すると、自律神経のバランスが乱れるのですが、自律神経のバランスが乱れると、まず粘膜に影響が出ます。

ストレスで胃が痛くなるのも、ストレスでお腹が痛くなるもの、胃腸が粘膜で覆われているからです。同様に、体質的に鼻の粘膜が弱いと、鼻血が出やすくなるのです。

食べ物と鼻血の関係

チョコレートを食べすぎると鼻血が出るなどと言いますが、それは本当なのでしょうか。実はこの話には、医学的根拠がないそうです。チョコレートに限らず、何かを食べたから鼻血が出るのではなく、栄養バランスが崩れ、生活習慣病などになると鼻血が出やすくなるのです。

大人と子供の違い

子供の鼻血はそのほとんどが外部からの刺激ですが、大人の場合は高血圧や動脈硬化など、生活習慣病によって鼻血が出る可能性もあるということです。また、循環器系の疾患に対する治療薬であるワーファリンという薬を飲んでいると、鼻血が止まらないようなケースもあります。

乾燥で鼻血が出た時の対処法

鼻をつまんでティッシュを鼻の中に入れている女性

鼻血がでる仕組みやその原因について知って頂いたところで、次に、乾燥で鼻血が出た場合の対処法について見ていきたいと思います。その鼻血の止め方、間違っているかもしれませんよ。

絶対してはいけないこと

乾燥で鼻血が出て場合、絶対にやってはいけないのが、鼻にティッシュを詰めて上を向き、後頭部をトントンと軽くたたくということです。このやり方が正しいと教えられた方も、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

この方法で鼻血を止めようとすると、鼻血が喉へと流れて行ってしまう、気分の悪くなることがあります。また、横になると出血部分が心臓の位置よりも低くなるので、やはり避けましょう。

鼻血を止める方法

昔は鼻血が出ると「上を向いてトントン」が主流だったのですが、現在では間違った方法とされています。では、鼻血を止める正しい方法について見ていきましょう。

まずは落ち着こう

どちらかというと女性の方は「血に強い」などと言われますが、大量に出血するとやはり焦るものです。その場合、まずは落ち着きましょう。鼻血で亡くなるようなことはほとんどありませんから。

また、子供が出血したときに、大人が慌ててしまうと、子供まで不安になってしまいます。子供にはまず「大丈夫だよ」と声をかけてあげましょう。

正しい姿勢で鼻血を止める

鼻血の止め方

鼻血を止めるには、正しい姿勢をとることが重要です。では、鼻血を止める正しい姿勢とはどのような姿勢なのでしょうか。答えは、「椅子に座ってうつむいた姿勢」です。

出血を止めるには、基本的に出血部位を心臓より高くすることが基本です。また、うつむくことによって、鼻血が喉へと流れることを防止できます。

鼻をつまむ位置と時間

鼻血が出た場合に鼻をつまむ位置は、小鼻のなるべく鼻の付け根に近い方です。親指と人差し指でギュッとつまむようにしましょう。通常は5秒から10秒ほど押さえていれば、自然に出血は止まります。

鼻血が大量に出たら耳鼻科へ

鼻血の量が多い時には、正しい姿勢を取っていても喉に鼻血が流れるケースもあります。そのようなときには、口から鼻血を吐きだすようにしましょう。

喉に流れると気分が悪くなる可能性もあるからです。また、あまりに鼻血が大量に出るようであれば、耳鼻科を受診しましょう。

鼻の乾燥させないのが大事

笑っている女性医者

乾燥によって鼻血が出るのであれば、そもそも乾燥を予防することが重要です。そのための対策方法としては、以下のようなことがあげられます。

  • 加湿して室内の湿度を上げる
  • 保湿効果があるワセリンを塗る
  • ガーゼマスクのかけ方
  • お風呂の蒸気で鼻の中の乾燥を和らげる
  • 鼻のまわりを保湿する
  • 水分補給を忘れずに
  • ドライノーズスプレーで乾燥をなくす
  • 病院に行く

お肌にとって快適な湿度は60%と言われているので、まずは加湿して部屋の湿度を上げましょう。また、鼻の周りを保湿するのも効果的なので、保湿効果のあるワセリンを塗るなどするとよいでしょう。

外出の際にはガーゼを湿らせたものをマスクの内側に入れ、鼻の乾燥を防ぎましょう。ドライノーズスプレーを用いるのも効果的です。

普段から水分補給を怠らないようにし、家に帰ったらお風呂に浸かり、蒸気で鼻の中の乾燥を防止しましょう。それでもダメなようであれば、病院に行って診てもらいましょう。

鼻を保湿しましょう!

乾燥による鼻血を予防するためには、なによりも鼻を乾燥させないことが重要です。こまめに保湿をすることはもちろんですが、体内の水分量が不足しないよう、水分補給も怠らないようにしましょう。いざ鼻血が出たときには、本文を参考に慌てないように対処してくださいね。