鼻の中が乾燥するのはドライノーズかも!その原因と改善策とは!

冬場は湿度が非常に低くなります。それに、オフィスやマンションではエアコン等の空調設備を使用していると湿度がさらに下がり20%以下になることも多いかと思います。

鼻の中が乾燥し、そして、鼻くそのせいで鼻がつまり、鼻の奥がピリピリいたいと感じる方がいらっしゃいませんか?それは風邪ではなくドライノーズの症状かもしれません。では、ドライノーズとはなんなのか?その原因と改善策を一緒に探っていきましょう!

ドライノーズとは?

ドライノーズの原因や対処法について説明する前に、そもそもドライノーズとはどのようなものなのかについて、簡単に紹介しておきたいと思います。

ドライノーズの症状

ティッシュで鼻をかんでいる女性

ドライノーズという言葉を初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。ドライという言葉からも分かるように、鼻の中が乾燥することによってさまざまな不調が現れます。では、具体的にどのような症状が現れるのか、列挙してみたいと思います。

  • 鼻の中が渇いてムズムズする
  • 鼻水は出ていないのに鼻をかみたくなる
  • 鼻が乾いている感じがするのに鼻が詰まる
  • 鼻をかんだときに鼻血が出る
  • 鼻の奥がツーンと痛くなる

以上のような症状がみられる場合、ドライノーズを発症している可能性があります。ある調査によると、日本人の30%程度がドライノーズの症状を自覚しているというデータもあります。

ドライアイやドライマウスに関しては知っているという人でも、ドライノーズに関しては知らないことが多く、なぜ上記のような症状が出るのかが分からず、ただ鼻をかむということを繰り返すケースも多々あります。

風邪との違い

風邪をひいている少年

ドライノーズによる鼻づまりと風邪による鼻づまりとの違いは、風邪の場合は鼻水によって鼻づまりが起こるのに対し、ドライノーズの場合は、鼻水が出ていないにもかかわらず鼻が詰まるという点にあります。

ただし、ドライノーズの症状が悪化することによって風邪を誘発することもあります。なぜなら、鼻という器官には外部からの侵入者(細菌やウイルスなど)を防いでくれる働きがあるからです。

鼻の粘膜が乾燥することで外部からの侵入者を防ぐ働きが低下し、風邪を引きやすくなるのです。また、同様の理由で花粉症を発症するリスクも上昇します。

鼻の中が乾燥するドライノーズの原因

ドライノーズに関して簡単に説明しましたが、では、そもそもなぜ鼻の中が乾燥してしまうのでしょうか。その原因としては、以下のようなことがあげられています。

吸った空気が乾燥している

地面が乾いている

あたり前といえばあたり前ですが、鼻は呼吸をする器官です。そのため、外気が乾燥していれば、外気が通過する鼻の内部も乾燥してしまいます。

日本は冬ばかりが乾燥している時期だと考えられがちですが、実は、1年のうち半分以上は空気の乾燥している時期に当たります。特に秋か冬にかけては空気が乾燥しやすいので、ドライノーズになるリスクも上昇します。

体の水分が不足している

ドライノーズになる原因としては、体内の水分量が不足していることもあげられます。人間は1日当たり2リットルから2.5リットルの水分を摂取する必要があるとされています。

ところが、デスクワークが主流となった昨今、水分補給をついつい怠りがちになっています。また、空気が乾燥している冬場は、夏ほど喉が乾かないため、やはり水分摂取量が少なくなり、体内の水分が不足しがちです。

つまらなそうな女性

他にも、アルコールが原因で体内の水分量が減少するケースもあります。アルコールを分解するときには、体内の水分が大量に使用されます。お酒を飲んだ翌朝に喉が渇いているのはそのためですが、これもまたドライノーズの原因となります。

花粉症の薬の副作用

ドライノーズの原因としては、花粉症の薬の副作用もあげられています。今や日本人の4人に1人が花粉症を持っているとされていますが、花粉症になると目がかゆくなったり、くしゃみを連発したりすることになります。

それとともに、大量の鼻水に悩まされることとなります。鼻水が止まらないと集中力が低下してしまうため、花粉症の薬に頼ることとなります。

花粉症の薬を飲むと眠くなるという副作用のほかに、鼻の中が乾燥してしまうという副作用もあります。なぜなら、花粉症の薬には鼻水を止める効果があるからです。この効果が強く働きすぎると、ドライノーズを発症する原因となるのです。

体調不良やストレス

ドライノーズを発症する原因としては、体調不良やストレスなどもあげられます。体調不良で高熱を発すると、体内の水分が不足してドライノーズになりやすくなります。

咳をしている女性

また、ストレス状態が継続すると自律神経のバランスが乱れます。自律神経のバランスが乱れたときに、最初に影響の出る場所が粘膜です。鼻の内部も粘膜で覆われているため、ストレス状態が続くとドライノーズを発症しやすくなるのです。

歳をとるとドライノーズになりやすい

一般的に、人は年を取るごとに乾燥しやすくなるものです。赤ちゃんの肌がつやつやと潤っているのは、体内の水分量が多いからです。

一方、お年寄りの肌がカサカサになってしわだらけになるのは、体内の水分量が減少して乾燥しているからです。そのため、歳を取るとドライノーズになりやすいのです。

鼻の中を乾燥させないドライノーズの対策方法

ここまでの説明で、ドライノーズを発症する原因については理解して頂けたことと思います。では、ドライノーズになる原因を踏まえた上で、ドライノーズへの対策方法を紹介したいと思います。

加湿して室内の湿度を上げる

加湿器

ドライノーズにはその名の通り。鼻の中が乾燥するという特徴があります。そのため、加湿して室内の湿度を上げるようにしましょう。

一般的に、お肌にとって良好な湿度はおよそ60%程度とされています。そのため、加湿器を用いて部屋の湿度を60%程度にするとよいでしょう。また、乾燥する冬の時期には、部屋にタオルを干すなどして加湿するのもおすすめです。

保湿効果があるワセリンを塗る

vaseline

ドライノーズの症状がみられるときには、ワセリンを鼻の粘膜に塗るのも効果的です。ワセリンは保湿効果が高く、かつ、刺激が少ないというメリットがあります。

ただし、ワセリンを塗るときには手を使わず、綿棒を使うようにしましょう。なぜなら、手にはたくさんの雑菌が付着しているからです。

ワセリンをAmazonでみる
ワセリンを楽天でみる

ガーゼマスクのかけ方

ドライノーズを予防するには、マスクを着用するのも効果的です。その際、濡らしたガーゼをマスクに付けて、ガーゼマスクにするとよいでしょう。

お風呂の蒸気で鼻の中の乾燥を和らげる

温泉に入っている女性

ドライノーズを予防するには、鼻の乾燥を防ぐことが重要です。そのため、身体を洗う際にシャワーだけでなく、お風呂に浸かるように心がけましょう。

お風呂に浸かるとその蒸気で鼻の中の乾燥を和らげることができます。また、リラックスすることによって副交感神経が優位になり、粘膜の働きを正常化することもできます。

鼻のまわりを保湿する

ドライノーズを予防するには、鼻の中だけでなく、鼻の周りも保湿するとよいでしょう。たとえば、ワセリンを塗る際に、鼻の下や鼻の穴の淵にも塗っておくと効果がさらにアップします。

ワセリンだとベタつきが気になるという場合は、保湿クリームを利用するとよいでしょう。

水分補給を忘れずに

お水

ドライノーズにならないためには、水分補給をおこなうことが重要です。先ほども少し触れましたが、デスクワークをしている人などは、ついつい水分補給を怠りがちです。

そこで、デスクの片隅やバッグの中にペットボトルに入れたお茶や水を用意しておきましょう。そして、仕事の合間に水分補給をするよう工夫しましょう。

また、夜寝ているうちに乾燥してしまう可能性があるので、枕元に水差しやペットボトルに入れた水を置いておき、目が覚めた時に飲むようにしましょう。

ドライノーズスプレーで乾燥をなくす

ドライノーズの症状が出ている場合、ドライノーズスプレーを使用し、乾燥を防ぐという手もあります。欧米ではドライノーズ用のスプレーがドラッグストアなどで販売されていますが、日本でも見かけるようになってきています。

ドライノーズスプレーには鼻の乾燥を防ぎ、鼻の中を洗浄し、異物を取り除いてくれる働きがあります。使い方はとても簡単で、ドライノーズスプレーを鼻の中に噴霧するだけです。1日に何回という決まりはありませんし、副作用の心配もありません。

病院に行く

上記のような方法で対処しても、ドライノーズの症状がなかなかおさまらないという場合は、病院を受診するようにしましょう。一般的には、耳鼻科や皮膚科を受診することが推奨されています。

鼻の中が乾燥した時に注意してほしいこと

ドライノーズの症状が出ているかどうかにかかわらず、鼻にとって乾燥は好ましいものではありません。そこで、鼻の中が乾燥しているときに注意してほしいことを紹介しておきたいと思います。

鼻くそを無理やり剥がさない事

ティッシュを取っている女性

鼻が乾燥すると、どうしても鼻くそができやすくなります。ただ、鼻くそが気になるからと言って無理やり剥がすようなことはやめましょう。

通常であれば簡単に取れる鼻くそも、鼻の中が乾燥していると取れにくくなっています。そのような鼻くそを無理に剥がしてしまうと、鼻の粘膜を傷つけることになります。場合によっては出血することもあるでしょう。

そのようにしてできた傷から細菌やウイルスが侵入することで、炎症を起こしたり化膿したりする可能性があります。どうしても気になる場合は、対処法のところでも紹介したように、鼻の乾燥をまずなくしましょう。

鼻の中をきれいにする方法

鼻の中が乾燥してしまうと、細菌やウイルスの侵入を容易にするだけでなく、鼻くそがたまりやすくなり、不潔になってしまいます。そこで、鼻の中が乾燥した際には、鼻の中をきれいにしましょう。

鼻の中をきれいにするもっとも簡単な方法は、お風呂上りの鼻の中が潤っている状態のときに、鼻をかんでしまうということです。そうすると、鼻の中の汚れを簡単に摂ることができます。

ただし、無理やり取るのではなく、出せる分だけを出すようにしてくださいね。また、鼻の穴の手前の方であれば、ベビーオイルなどをしみこませた綿棒で掃除するとよいでしょう。

出血した時の対処法

鼻が乾燥しているのに、ついつい鼻くそを取って出血することもあると思います。そのような際には、どんな対処法をとればよいのでしょうか。

昔は、鼻血が出たら鼻をつまんで上を向いて、後頭部をトントンと軽くたたくのがよいとされていましたが、現在では、そのような止血方法は推奨されていません。

鼻血が出た場合は、顔を下に向けて鼻をつまみます。できれば眉間を濡れたタオルなどで冷やすとよいでしょう。その状態を5分ほど継続します。

手を離すと血がドバッと出るかもしれませんが、それで出血は収まってしまいます。それでも出血が治まらない場合には、病院を受診するようにしましょう。

鼻の中に頻繁に触らない事

両手をバツのマークのように組んでいる女性

鼻が乾燥しているときには、鼻の粘膜が正常な働きをしていません。そのため、鼻の中が乾燥しているときには、なるべく指で鼻の中を触らないようにしましょう。

先ほども少し触れましたが、私たちの手にはたくさんの細菌が付着しています。乾燥している鼻を手で触ると、細菌感染を起こして炎症が出たり、風邪を引きやすくなったりします。

まとめ

ドライノーズの症状や原因、対処法などについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。ドライノーズという言葉は初めて聞いたという人でも、思い当たる症状があるという方もいらっしゃったことと思います。

鼻は外部から侵入してくる細菌やウイルス、花粉などから身体を守ってくれる大事な器官です。乾燥してしまうとその働きが低下するだけでなく、指で触ることによって粘膜を傷つける可能性も高くなります。

ドライノーズにならないためには、普段から鼻の中を清潔に保ち、適度に保湿しておくことが重要です。生活習慣を改善したり、ワセリンや保湿クリームを利用したりして、乾燥しやすい季節を乗り切ってくださいね。