まぶたが乾燥する意外な7つの原因。乾燥しない対策法を教えます!

「若いころは気にしていなかったのに、ふと気が付いたらまぶたが乾燥していることに気が付いた」…なんて方、いらっしゃいませんでしょうか。

まぶたが乾燥すると、見た目が悪くなるだけでなく、乾燥によってかゆみが生じることもあります。そこで今回は、まぶたが乾燥する原因とその対処法を紹介したいと思います。

乾燥しているまぶたの見た目は?

片目

まぶたが乾燥する原因や対処法について紹介する前に、まずは、まぶたが乾燥するとどのような見た目になるのかをしっておきましょう。まぶたが乾燥している場合、以下のような見た目になることが多いようです。

  • まぶたがたるんでいる
  • 皮膚がカサカサしている
  • 化粧のノリが悪い
  • 目元の小じわが目立つ
  • 化粧水がしみる

乾燥しているまぶたの特徴の1つとして、まぶたがたるんでいるということがあげられます。まぶたが乾燥することによって皮膚の潤いが失われ、まぶたにハリがなくなってたるんでしまうのです。

また、まぶたが乾燥するとシワができやすくなります。手を見るとよく分かりますが、手のひらよりも手の甲の方が、角質が目立つのではないでしょうか。

それは、手の甲の水分量が、手のひらに比べると少ないからです。このように、乾燥した場所の皮膚にはシワが目立ちやすくなるのです。まぶたが乾燥した場合、目元の小じわが増えることとなるのです。

また、まぶたが乾燥するとお化粧のノリが悪くなります。ファンデーションがうまくのらなくなったり、アイラインがよれてちゃんと引けなくなったりします。

もちろん、ほかの場所の皮膚と同じように、まぶたも乾燥すると見た目がカサカサしてきます。通常、誰でも加齢によってある程度は乾燥しやすくなるものです。

お年寄りのまぶたがたるんだりカサカサして見えたり、シワがたくさんよっていたりするのは、まぶたの乾燥が原因なのです。

場合によっては、まぶたの乾燥によってまぶたがたるんだり、まぶたにシワがよったりするだけでなく、ひどくなるとまぶたに赤みやかゆみが生じ、化粧水をつけるとしみるようなケースもあります。

まぶたが乾燥する意外な7つの原因

7の合図をしている女性

まぶたが乾燥すると見た目に悪影響を及ぼすことが分かりました。では、そもそもなぜまぶたが乾燥してしまうのでしょうか。その原因としては、以下の7つのことがあげられます。

まぶたの皮膚は頬の皮膚より3倍も薄い

私たちが一般的に「皮膚」といった場合、それは「表皮」のことを指します。表皮の厚みはわずか0.2mm程度しかないのですが、特に目の周りや唇の周りは表皮が薄いことで知られています。

肌の構造

まぶたの皮膚の場合、頬の皮膚の3分の1程度の厚みしかないことが分かっています。表皮には、外部の刺激から皮膚を守る働きのほかに、皮膚のうるおいを保つ働きもあります。

まぶたの皮膚はその他の場所の皮膚よりも薄いため、うるおいを保つ能力が低いのです。そのため、まぶたが乾燥しやすいのです。

紫外線の悪影響

日差しを避けている女性

まぶたが乾燥する原因としては、紫外線の悪影響もあげられます。紫外線は私たちの身体を酸化させます。鉄が酸化すると錆びるように、私たちの身体が酸化すると老化するのです。

お年寄りのまぶたにハリがなくなってシワができてしまうのも、長い間にわたって紫外線を浴びているからにほかなりません。

まぶたを刺激する摩擦

まぶたを刺激する摩擦も、まぶたが乾燥する原因となります。まぶたに限ったことではありませんが、私たちの肌にとってもっとも好ましくないことの1つが摩擦です。

顔を洗う時に必要以上にゴシゴシとこすったり、顔を拭くときにタオルでゴシゴシ拭くことによって、まぶたの皮脂や水分が必要以上に失われ、結果としてまぶたが乾燥することとなるのです。

まぶたに負担をかけるメイク

アイメイク

まぶたが乾燥する原因としては、まぶたに負担をかけるメイクの存在もあげられます。日本人は彫りが浅いので、まぶたをしっかりとメイクすることで、ぱっちりとした目元を印象付けようとする傾向があります。

そのため、まぶたにはアイライナーやアイシャドウ、ファンデーションなどたくさんの化粧品を塗ることとなります。たくさんの化粧品を塗ると、それだけ皮膚にとって好ましくない「摩擦」が生じることとなるのです。

また、たくさんのメイクを塗ったあとは、当然のことながらしっかりと洗い流す必要があります。しっかりと洗い流すことも、まぶたにとって刺激となり、結果として乾燥を招いてしまうのです。

保湿が足りないスキンケア

乾燥肌

まぶたが乾燥する原因としては、スキンケアもその1つとしてあげられます。特に、保湿が足りていないと、まぶたが乾燥しやすくなってしまいます。

また、保湿だけすることも、かえってまぶたの乾燥を招くケースがあります。どういうことかというと、保湿をした後に乳液やクリームで「フタ」をしないと、化粧水などで保湿してもすぐに蒸発してしまうからです。

アレルギー

アレルギーによってまぶたが乾燥することもあります。分かりやすい例が、アトピー性皮膚炎です。アトピー性皮膚炎はアレルギーによる炎症性の皮膚疾患ですが、アトピー性皮膚炎を患っている方の皮膚は乾燥する傾向があります。

また、現代人の多くが花粉症を患っていますが、目がかゆいからと目をこすることによって、まぶたにも刺激を与えてしまい、結果としてまぶたが乾燥することとなるのです。

寝不足やストレスの影響もまぶたを乾燥させる

頭を抱えている女性

寝不足や疲労といった身体的ストレスや、職場の人間関係や仕事上のトラブルといった身体的ストレスも、まぶたの乾燥につながります。

人間の身体がストレスにさらされると、自律神経の働きが乱れます。自律神経は私たちの生命活動すべてに携わっている神経であり、皮脂の分泌にも関わっています。そのため、ストレスによって自律神経の働きが乱れることで、まぶたも乾燥しやすくなるのです。

まぶたの乾燥を悪化させてしまう行動

目をこすっている女性

まぶたが乾燥する原因は実にさまざまですが、皮膚ごろのくせによって、さらにまぶたの乾燥を悪化させてしまうこともあります。では、どのような行動がまぶたの乾燥を悪化させるのでしょうか。

洗顔やクレンジングの時つい何回もこすってしまう

まぶたの乾燥を悪化させてしまう行動としては、洗顔やクレンジングのときに、ついついまぶたを何回もこすってしまうということがあげられます。

先ほども説明したように、皮膚にとってもっとも好ましくないことが、皮膚に対する刺激です。洗顔やクレンジングは毎日のようにおこなうことなので、その時にまぶたを擦ってしまう癖があると、まぶたが乾燥しやすくなるのです。

かゆみ目を擦ってしまう

手で目を覆う女性

まぶたの乾燥を悪化させてしまう行動としては、目がかゆいからと言って目をこすってしまうことです。通常、目をこするといった場合、目だけを擦るようなことはないと思います。

まぶたの上から目をこすることでかゆみを緩和させようとするわけですが、その結果としてまぶたに摩擦が加わり、まぶたの皮脂が手に奪われて乾燥することとなるのです。

まぶたの乾燥をなくす7つの対策法

目元をさしている女性

ここまでの説明で、まぶたが乾燥する原因や、まぶたの乾燥を悪化させてしまう行動についてはご理解頂けたことと思います。それでは、まぶたの乾燥をなくすにはどうしたらいいのでしょう。代表的な方法をピックアップして7つお届けしたいと思います。

まぶたにやさしいアイメイクとクレンジングを心がけよう

コットンを目に当てている女性

まぶたの乾燥をなくすためには、まぶたに優しいアイメイクとクレンジングをおこなうことが重要です。アイメイクをばっちり決めたい気持ちは分かりますが、あまり厚塗りしてしまうと落とすのが大変です。

お肌の強い人はともかく、敏感肌の人はなるべくナチュラルメイクを心がけるようにしましょう。また、まぶたの乾燥をなくすためにはクレンジングの仕方にも気を付ける必要があります。

メイク落としをするときのクレンジングは手でしっかりと泡立てて、汚れを泡で浮き上がらせるようにしましょう。決してゴシゴシとこすってはいけません。洗顔の際も、ゴシゴシこすらず優しく洗い流しましょう。

クレンジングや洗顔を終えたら、タオルに水分を吸わせるようなイメージで、軽く抑えるようにしましょう。やはりゴシゴシとこするのは禁物です。

保湿をしっかりと行おう

クレンジングや洗顔を終えたら、しっかりと保湿をおこないましょう。まぶたが乾燥する最大の原因は、まぶたから水分が失われることです。

そのため、クレンジングや洗顔をした後に、化粧水を用いて、不足している水分を補うように心がけましょう。毎日の保湿によって、エイジングケアをおこなうことにもつながりますよ

化粧水を用いる際には、コットンにたっぷりとしみこませて、まぶたの上にパックをするようなイメージでしっかりと保湿しましょう。くどいようですが、こすらずに乗せるだけでOKですよ。

アイクリームで保湿効果アップ

鏡を見ている女性

クレンジングや洗顔を終えた後、化粧水で保湿をしたら、アイクリームを塗って保湿効果をアップさせましょう。先述したように、化粧水だけだとすぐに蒸発して乾燥してしまいます。

あくまでも、化粧水はお肌にうるおいを与えるものであって、うるおいをキープするものではありません。そこで、アイクリームを塗って、お肌に「フタ」をしてあげるのです。それによって、保湿効果が長時間にわたって持続します。

アイクリームを塗るのは化粧水を塗り終えた後です。まぶたに3点置きをして、目元から外側に向かってやさしく伸ばしていきましょう。

目元専用パックも効果的

まぶたの乾燥がひどい時には、目元専用のパックを用いるのも効果的です。通常のパックの場合、まぶたまでカバーしていないことが多いので、目元専用のパックを利用しましょう。

目元専用のパックの中には、まぶたから目尻、さらに目の下までカバーしてくれるものもあります。乾燥している場所に応じて、自分に合った目元専用のパックを選ぶとよいでしょう。

敏感肌の人に保湿効果のワセリン

vaseline

敏感肌の人は、そうでない人とくらべると、注意深くお肌のケアをしてあげる必要があります。なぜなら、通常の化粧水やアイクリームの場合、かえってまぶたへの刺激になることがあるからです。

そこで、敏感肌の人は保湿効果の高いワセリンを利用するとよいでしょう。ワセリンはお肌に対する刺激が少なく、かつ、まぶたの表面にしっかりと付着して、乾燥からまぶたを守ってくれます。

紫外線対策を忘れずに

紫外線対策

まぶたに限ったことではありませんが、紫外線は私たちの皮膚にとってとても有害な存在です。そのため、まぶたを紫外線から守るようにしましょう。

特に紫外線の強い季節には、サングラスをしたりつばのある帽子をかぶったりして、まぶたを紫外線から守ってあげてくださいね。

ビタミンCやビタミンE、β-カロテンを含む食品は、紫外線の酸化から身を守ってくれます。そこで、環紀悦系の果物やアーモンドなどのナッツ類、ニンジンなどの野菜を積極的に摂るのもいいですよ。

生活習慣を見直そう

横になっている女性

まぶたを乾燥から守るためには、生活習慣を見直すことも重要です。特に重要なのが、「睡眠時間を確保する」ことと、「ストレスをなくす」ことです。

睡眠不足がお肌に悪いことは経験上御損字だと思いますし、ストレスは万病のもとです。睡眠時間を確保することで身体の回復力を高めれば、お肌のターンオーバー(新陳代謝)も正常化します。

ストレスの自覚がある人は、趣味に没頭する時間を作ったり、身体を動かしたい、仲のよい友人とおしゃべりをしたりして、適度にストレスを発散するようにしましょう。

赤みや痒みが伴うのは眼瞼炎かも

まぶたの乾燥だけでなく、赤みや痒みがともなう場合、もしかしたら眼瞼炎(がんけんえん)を発症しているかもしれません。眼瞼炎になると、まぶたや目の周りの皮膚が赤く腫れ、ただれたりかさぶたになったりします。

そのような兆候が見られた場合、自己判断で市販薬に頼るのではなく、できるだけ早めに皮膚科を受診するようにしてくださいね。