最近、何となくいつものケアアイテムがなじまないと感じてらっしゃる方、もしかしたらその方法が合わないのかもしれません。とくに季節の変わり目など、急に空気が乾燥してくると、いつも以上に保湿が必要となることもあります。
そんなとき、美容液をちょっと変えるだけで、違和感が解消されることもあります。今回は、そんな美容液の取り入れ方についてご紹介します。
CONTENTS
保湿力をあげる!美容液の種類と役割を知ろう
美容液の種類
美容液とは、美容成分が濃縮して配合された基礎化粧品のひとつ。目的に応じて、保湿美容液、美白美容液、エイジングケア美容液、オイル美容液、オールインワン美容液など、さまざまな種類があります。
美容液の役割
それぞれの美容液の美容成分の働きがその美容液の役割となります。たとえば保湿美容液は、肌の水分を保ち、乾燥や肌荒れを防ぐ役割があり、美白美容液は、シミのもととなっているメラニン色素を抑制することで、シミや黒ずみを予防する働きがあります。
このように、美容液を選ぶ際はどのような役割を求めるのかによって、美容液の種類を選ぶようにしましょう。
美容液の選び方
保湿力の高い成分をチェック!
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸とは、人の体内に存在する成分で、ムコ多糖類の一種です。水分を保持する力にすぐれ、多くの水を貯えることができます。細胞間に存在し、水分保持や細胞の保護に働きます。
セラミド
肌の表皮の角質層で、細胞と細胞の間を埋めている細胞間脂質の一種。水分を貯え、肌の保湿に働くと同時に、細胞間を埋めることで外からの刺激からガードしてくれます。
コラーゲン
コラーゲンは体の元となるたんぱく質の一種。体内のたんぱく質の30%がコラーゲンで、そのほとんどが皮膚を占めています。コラーゲンの働きは、細胞を結びつけ、強度を与えるほか、肌のハリや弾力をキープするのに必要なタイプもあります。
シミ・毛穴改善はビタミンC誘導体など有効成分が効果的
気になるシミや毛穴など、肌の黒ずみが気になる方は、コラーゲンの働きをサポートし、強い抗酸化作用で肌の美白に働くビタミンCが配合された美容液がおすすめです。ただ、ビタミンCは非常に不安定な物質で、すぐにその効果を失ってしまう可能性があるため、安定性がしっかりとしたビタミンC誘導体が配合されたものを選び、気になるシミや毛穴のケアをはじめるようにしましょう。
美容液の効果をぐっと高める使い方
美容液を効果的に使うためには、その製品の指示に従うことが大切。その製品のテクスチャーによっては、最初に十分に内容物を混ぜた方がいいものもありますし、適量なども異なってきます。まずは1回分の使用量をしっかりと確認します。
美容液の塗り方は、中心から外へ、下から上へが基本。美容液はその美容成分を肌にのせていくことが大切なので、気になるパーツには重ねづけするとさらに効果的です。そして、最後はやさしく押さえて角質層全体に浸透するように促します。
- 手のひらに1回分の使用量を取る
- 顔の中心から外側に向かって美容液を伸ばしていく
- 顔の下の方から上の方へも伸ばしていく
- 最後に、やさしく押さえてハンドプレスする
美容液の使い方
20代前半におすすめの美容液3選
皮脂が多く、ベタつきやテカり、インナードライ肌などで悩みがちな20代前半。ニキビなどの肌荒れのほか、合わないメイクアイテムなどが原因で肌が疲れがちな年ごろです。この年代の肌には、肌荒れ予防の美容液や正しい保湿の美容液などがおすすめ。肌質に合ったアナタだけの製品が見つかるといいですね。
クリニーク ターンアラウンドセラム
クリニークのターンアラウンドセラムは、肌の生まれ変わりシステムであるターンオーバーのリズムに着目して開発された美容液です。肌のリズムを邪魔する乾燥などの環境要因にアプローチして、肌を整えつつ、健康的にキープします。
ニキビケアに働く成分も配合されているため、肌悩みに応じた製品となっています。20代前半の肌のあらゆる悩みに対応しているため、一度は試してみるべきライン。見た目にも内側から輝くような印象へと導いてくれるはず。ターンオーバーの周期が乱れ、肌の健康が損なわれてしまったトラブル肌の方におすすめです。
DHC薬用V/C美容液
水溶性ビタミンC誘導体が8%という高濃度で配合され、美白効果を強く狙った美白美容液。皮膚細胞を作るために必要な栄養素であるビタミンCは、美肌の元となるコラーゲンを作るためにも重要な栄養素。
その強い抗酸化作用で、美白の美白効果が長持ちすることが可能となり、肌の黒ずみやシミの原因となるメラニンの生成を抑制し、紫外線などによるトラブルを予防することができます。また、傷などの跡を消す際にも働くため、日に焼けた肌を白く戻してくれます。透明感あふれる肌へと導きたい方へおすすめです。
ノブⅢ バリアコンセントレイト
皮膚のバリア機能を高めるための保湿成分として、天然性セラミドが配合された美容液。皮膚の角質層の角質細胞間に存在する脂質成分であるセラミドは、水分と油分を交互に挟み込むラメラ構造を作っています。
このラメラ構造が美しく整っている肌こそ健康で美しい肌である証拠。この製品を使うことで、配合された天然性のセラミドがラメラ構造の崩れを整えて、すこやかな美肌へと導いてくれます。しかも、低刺激、無香料、無着色なので、安心して使用することも可能。皮膚のバリア機能が低下した敏感肌の方に打ってつけのひとつです。
20代後半~30代にオススメの美容液3選
20代後半から30代に差しかかると、肌の水分量や油分量が少しずつ低下していきます。その結果、皮膚が乾燥し、くすみや小じわが気になりはじめると同時に、うっすらと現れてくるシミなどに敏感になってきます。この年代の肌には保湿と美白がキーワード。このふたつをしっかりとカバーした美容液をご紹介します。
メディプラス メディプラスゲル
何となく肌にツヤやハリを感じなくなってきた方におすすめの美容液がこれ、メディプラスゲルです。水分をたっぷりと含んだゼリー状のテクスチャーで、なめらかな感触が心地よく、乾燥で硬くなった肌をほぐすスクワランやアボカド油成分によって、角質層全体にたっぷりと保湿を与える湿潤ケアが実現されます。
スクワランはミネラルオイルの一種で、水分の保持や肌の保護油としてすぐれています。当製品は口コミ情報も多く、人気の高い製品ですので、一度は試してみたい美容液のひとつとして覚えておきましょう。
エトヴォス モイスチャライジングセラム
乾燥肌やインナードライ肌へ高い保湿をほどこすために作られた保湿美容液。5種類のセラミドをバランスよく高濃度で配合し、ヒアルロン酸やアミノ酸の天然保湿因子などもプラスされ、乾燥しがちな肌をしっかりと整えてくれます。水分と油分を交互に挟み込むラメラ構造を作るセラミドが、肌の調整を行って、美しく健康的な肌へと導いてくれます。
さらに、シリコン、パラベン、鉱物油、着色料、合成香料などいっさい不使用なので安心して使えるため、肌トラブルで悩んでらっしゃる方は一度試してみて。
資生堂 アルティミューン パワライジングコンセントレート
肌本来の美しさを引き出すケアラインから、なめらかでみずみずしく、美しさがあふれる肌へと導いてくれる美容液。ツヤ、ハリ、キメ、透明感など、角質層を理想的な状態に保つための保湿成分アルティミューンコンプレックスが配合されています。
この成分は、肌に薄い皮膜を形成して保湿に働くカルボキシルメチルグルカンNaや、安全性の高いPEG/PPG-14ジメチルエーテルで水分と油分をなじませ、肌になめらかに浸透していくのに働きます。また保湿成分で知られるグリセリンに、鎮静作用のある心地よい香りのローズ水で、肌もリラックスさせることができますね。
40代~にオススメの美容液3選
肌の乾燥によるハリやツヤ不足によって、しわなどが本格的に気になってくる40代以降。この年代には、何よりもうるおいやツヤを与え、肌を整える美容液のほか、乾燥小じわ対策がしっかりとできる美容液などの製品がおすすめです。
ディセンシア アヤナス エッセンス コンセントレート
くすみやたるみ毛穴の原因となる糖化に着目し、糖とたんぱく質が結合することで発生する老化物質を切断する効果のあるコウキエキスやツモツケソウエキスを配合。さらに肌との密着性を高める粘土の高い植物由来の油剤を配合し、保湿とハリを実現します。
また、肌へのストレスが肌荒れを生み出すとして、肌のバリア機能を高めるバルマリン、血流をスムーズにさせるジンセン、リラックスへと導くGABAを活性させ、繊維芽細胞の産生を強化するビルベリー葉エキスが配合され、ストレスに負けない肌へと導いてくれます。
アスタリフト ジェリー アクアリスタ
うるおい成分にセラミドやコラーゲンを配合、さらに、高い抗酸化作用で細胞をしっかりと保護するアスタキサンチンやリコピンを加えることで、ツヤっぽく輝きのある肌へと導いてくれます。アスタキサンチンは、海産物などの赤色天然色素で、高い抗酸化力を誇る成分。ビタミンCの6000倍もの抗酸化力を持つことも報告されています。
一方、リコピンといえばトマトに含まれる成分で、老化などの原因でもある活性酸素を除去する成分です。さらに、水のようになめらかなテクスチャーが角質層にしっかりと浸透し、手に吸いつくような感触が得られます。
米肌 肌潤改善エッセンス
ライスパワーエキスNo.11を浸透させ、水分保持をサポートし、みるみる肌になじんでいく浸透実感美容液。ライスパワーは、肌の内側からセラミドを増大させ、水分を保持する力を改善する水分保持機能の改善効果が認められた成分です。
このため、なめらかな保護膜で肌をガードし、肌そのものが水分をキープしてうるおいを持続させることが可能となりました。乾燥などの外的刺激はねかえすようなうるおい肌へと導いてくれるので、あらゆる肌トラブルに対応する製品です。一度試してみると、その違いがわかるはずです。肌悩みのある方はぜひ手に取ってみてください。
50代~にオススメの美容液3選
更年期という女性としての節目を迎え、スキンケアの難しさを実感する50代。そんな年代の肌の強い味方となってくれるのが美容液です。エイジングケアをはじめ、肌荒れや乾燥に対応し、高い保湿力がキープできるタイプを選んで、肌にうるおいとやすらぎを与えてあげましょう。
資生堂 HAKU メラノフォーカス 3D
厚生労働省が認可した美白有効成分である4MSK、トラネキサム酸が配合された美白美容液。両成分は、メラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを防ぐ働きのある成分として知られています。
さらに、トルメンチラおよびイチヤクソウのエキスにプラスしてグリセリンが加わり、肌を整えて保護してくれます。ぴったりとなめらかに密着し、肌のすみずみまで成分を浸透させ、たっぷりとうるおいを与えて肌荒れや感想を防ぎ、さらに疲れ切った肌を輝く美白へと導いてくれる製品ラインとなっています。
SK-II ジェノプティクス オーラ エッセンス
革新のスキンケアサイエンスが可能にした新しい美白美容液で、SK-II唯一無二の成分であるピテラ、ガラクトミセス培養液が配合されています。これは、ガラクトミセス(酵母)を牛乳で培養した液体をろ過したもので、炭水化物を分解し、アミノ酸やミネラル、有機酸に変えてくれる酵素のこと。
皮脂や角質を除去し、肌を整えて透明感のある肌へと導いてくれます。乳白色でさらっとしたテクスチャー、伸ばしやすく、肌にすばやくなじんでくれるため、つけ心地の気持ちいい美容液です。人気の高いロングラン商品のひとつです。
ランコム ジェニフィック アドバンスト
スキンケアをはじめから変える美容液で、先進技術で作られたビフィズス菌発酵エキスや酵母エキスによって肌が整えられ、みずみずしい肌へと導いてくれます。ビフィズス菌といえば腸内に繁殖する細菌で、腸内環境を整える働きで知られていますが、皮膚に期待される効果としては、紫外線や加齢などによって受けた傷を自然に修復できるように機能を高め、衰えた細胞をよみがえらせる働きが挙げられます。
また、ビフィズス菌の代謝物の主成分は、天然保湿成分に似ていることから、保湿機能も期待できます。若々しいオーラをまとった輝く肌を実現させましょう。
まとめ
スキンケアアイテムが合わなくなったら美容液を変えてみると、肌の変化を感じることができます。ポイントは保湿。美容液にはさまざまな成分が配合されていますが、ベースとなるのは保湿です。
年代によって肌が必要としているポイントをしっかりとおさえて、肌にしっとりとしたうるおいを与え、期待している効果を発揮してくれる製品を見つけて使っていきましょう。