お化粧をするときに、最後の仕上げで印象が決まるリップメイク。服にあった色、アイメイクとのバランスを考えて、今日のリップカラーはこれ!と決めたところで、ガサガサの唇でリップがキレイにのらなくてガッカリ、という思いをしたことはありませんか?今回はぷるぷるの唇でいるための唇ケアや、乾燥しにくい口紅についてご紹介します。
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唇が乾燥する原因と対策
唇がカサカサしてしまう原因は、ズバリ乾燥です!唇は他のお肌と比べて、角質層がとてもうすい構造になっています。また、どんなに暑くても、唇から汗がでることはありません。
唇には汗腺や皮脂腺がないため、他の皮膚のように中から潤いを出すことができず、その分しっかりと保湿ケアが必要になってくるのです。
「カサカサ乾燥した唇を簡単にふっくらさせる保湿ケアをお教えします!」はこちら。
唇が乾燥しない口紅の塗り方
ここでは実際にぷるぷるした艶やかな唇を作るために、メイク前の下処理から、メイクオフした後のアフターケアまでリップケアの流れをご紹介します。
口紅を塗る前に必ずリップクリームで保湿する
口紅を直接塗るのではなく、まずは最初にリップクリームをぬることで、いくつかのメリットがあります。
- 口紅の下準備としての役割
乾燥して荒れた唇のまま口紅を塗ってしまうと、縦ジワに色が入り込んでムラができます。さらに、カサカサとめくれ上がった乾燥がよりいっそう目立ってしまい、強調してしまうことにもなりかねません。 - タール色素から唇を守る
最初にリップクリームを塗ることでしっかりと保湿をし、口紅に含まれるタール色素から唇を保護しながら潤いも与えておくことができます。 - 付けたての状態をキープ
きちんと下準備をしてから口紅をぬることで、発色が良くなったり、色持ちが良くなることにもつながり、外出先でのメイク直しも楽にすみます。
下地としてのリップクリームは、油分の多いものは向いていません。つけた後、一度ティッシュオフして余計な油分を取ってから、口紅を塗るようにしましょう。口紅を塗る前の下地専用のリップも、色々なメーカーから販売されています。
次に塗る口紅の効果を引き出すのはもちろん、紫外線から唇を守るUVカット成分が配合されているなど種類も豊富です。
保湿・美容成分が含んだ口紅を使う
皮脂腺や汗腺のない唇には、保湿力の高い成分がたっぷりと配合されている口紅がおすすめです。代表的な成分として、スクワランやホホバオイルのほか、ミツロウ、シアバターオイルやコラーゲン、オリーブオイルなどの成分が唇を艶やかに美しく保湿します。
口紅の効果にプラスして唇のトリートメント効果があるものなら、長時間塗っていても松ぼっくりのように皮膚がカサカサとめくれる心配もありませんね。
夕方からのお出かけのメイク直しの際も、唇に疲れた印象を残さないので、お気に入りの発色がたのしめます。
リップグロスで蓋をする
口紅の発色をよくし、さらに艶やかさをプラスする効果のあるのがリップグロスです。リップグロスも口紅と同じく、色や質感だけでなく、美容成分にまでこだわった商品が登場しています。唇にやさしい天然成分を配合しながら、ボリューム感を出し、口紅だけで終えるよりも乾燥を防ぐことができるので、リップメイクの仕上げとして用意しておくと便利です。
きちんと口紅を落とす
リップメイクは、唇の皮膚の薄さ、皮脂の少ないことから、少しの刺激でもダメージを受けやすいため、より丁寧にメイクオフしたい箇所です。肌荒れを起こしやすいことに加えて、濃い色を長時間付けていることから色素沈着の可能性もあるので、やさしくしっかりと落とすことが大切です。
最近はティントタイプなど食事をしても落ちにくいリップも人気ですが、帰宅後はなるべく早くメイクオフし、つけたまま寝てしまわないよう注意しましょう。口紅の色が濃いほど、唇に色が残りやすいので、専用のリムーバーをコットンにつけてキレイさっぱりオフしてください。
口周りの皮膚に広がらないよう、上唇と下唇でコットンを変えて、擦らないように落とすのがコツです。
寝る前に保湿ケアを行う
洗顔をした後、スキンケアをしっかりとするように、唇も保湿をして潤いを与えることが大切です。
自宅でできる簡単リップパックは、即効性があり、次の日まで艶やかな唇をキープできるので、唇の乾燥が気になるときにはおすすめです。
- 洗顔後、まだ唇がふやけているうちにワセリンやお肌の保湿用のオイルを塗ります。
- その上からラップをし、5分ほどおきます。
- ラップをとってワセリンをよく馴染ませる。
これだけで唇のシワがとれ、中からふっくらとした状態に仕上がります。最後にリップクリームを塗って終了です。お出かけ前のメイクをする時に、カサカサ唇に気づいてしまったときも、焦らなくて大丈夫です。
濡れタオルをレンジで温め、肌の上に乗せて心地よい程度の温度にします。カサカサの唇の上に温タオルをおき、唇をふやかしてから、同じようにラップを使ったリップパックをすると、砂漠のような唇が瞬時にみずみずしくなるので試してみてください。
唇が乾燥しないおすすめの口紅
ここからは、美容成分をたっぷり含んだおすすめリップをご紹介します。価格の高いものは、スキンケア化粧品にも負けない有効成分が贅沢に配合されているものもありますが、プチプラにもお値段以上の優秀な口紅もあるので侮れません。好きな色を見つけながらチェックしてみましょう。
保湿成分たっぷりの口紅【デパコス編】
1本は持っていたいハイブランドの口紅。各メーカーでそれぞれこだわりがあるので、自分好みをものを選びましょう。
イヴ サンローラン ヴォリュプテ ティント
とろけるようなバームの透明感に、血色のよいバームの要素が加わった良いとこどりの口紅です。5つの植物オイルによる贅沢なリップ効果が乾燥や荒れから守り、弾むようなつやつやの唇を演出します。
唇な敏感な方や、今までティントタイプが合わなかった方でも、何度もリピートするなど人気の口紅です。つけ心地が軽く、ベタつかない所も使いやすいという意見が多数です。
THREE(スリー) ベルベットラスト リップスティック
一度塗っただけでピュアな透明感と、吸い込まれそうにクリアな発色の唇に仕上がります。長時間生き生きとフレッシュさが持続し、50%以上含まれる保湿成分がベルベッドのようなテクスチャーを叶えます。
ツヤが出るというよりは、マットすぎない感じの発色で、ちょうど良い感じです。主張すぎない色が多いため、ある程度の価格の口紅なのにもかかわらず、複数の色を持っているという意見も多く、重ね使いをして楽しめる口紅です。
エトヴォス ミネラルシアールージュ
クレンジングなしで、石鹸で簡単にメイクオフできるのが魅力の口紅です。植物由来のオイル、ワックス、美容成分、天然のミネラルだけで作られ、唇の荒れる原因となる鉱物油や界面活性剤などは含まれていません。タール系色素で唇が荒れてしまう方でも、天然色素だけで透明感のある発色を楽しめる口紅です。
低刺激なので、いままで他の口紅でトラブルがあった敏感肌の方からの圧倒的な支持がある人気商品です。
クリスチャン ディオール アディクト リップ マキシマイザー
ヒアルロン酸と海洋性由来成分を含むコラーゲン配合で、つけた瞬時にふっくらとボリュームアップします。某コスメサイトでも不動の一位をキープする大人気のベストセラー商品。
色はどれもほんのり薄づきなので、発色よりも質感を楽しむリップグロスです。口コミ評価がとても高く、この価格でも価値ある優秀な逸品との意見多数です。
コフレドールグラン ルージュラスティング
ビューティラスティング処方による上質な発色で、時間が経ってもにじみにくく、カサつきにくい美しい仕上がりが持続します。薄く平坦になりがちな、年齢を重ねた大人の唇を輪郭まではっきりさせるようにキレイにかけるスリムタイプなのが使いやすさの秘密です。
50代からの女性向けのコンセプトなので、色の種類がやや大人向けかも知れません。はっきりとした色が多いので、少なめにぼかしながら塗り、グロスと併用するとベストという意見も多くありました。
唇が乾燥しないコスパがいい口紅【プチプラ編】
手軽に買えるプチプラコスメだから、初めての色も冒険してみてはどうでしょうか。お気に入りが見つかれば、色違いも揃えるなどプチプラならではの楽しみができるものを集めました。
キャンメイク ステイオンバームルージュ
カサカサして荒れた唇でも、下地のリップなしで発色し、保湿効果のあるバームのような口紅です。さらにグロスのようなツヤと紫外線カット効果まであり、1本でどんなわがままも叶えてくれます。T01~04までは、落ちにくいティントタイプになっています。
色の展開が豊富なので、どれにしようか迷った時は大人買いもできるプライスです。05番が一番人気のようですが、他の色と重ね付けすると立体感がでておしゃれですね。
ケイト ルージュ カラーハイビジョンルージュ
見たままの色が美しく鮮明に映える、高発色のルージュです。発色を引き立てるために、ツヤはあえて控えめに。アーモンド油、ホホバ種子油、オリーブ果実油などの保湿成分配合で、唇を乾燥から守ります。
色の展開がなナチュラルなベージュから深紅なレッドまであるので、探していた理想のカラーが見つかるかも知れません。比較的マットな仕上がりのため、時間が経つとやや乾燥してくるという口コミも。グロスやリップクリームと併用するとさらに良いでしょう。
オルビス(ORBIS) リップサンスクリーン
紫外線対策を忘れがちな唇に、自然な赤みで肌を明るく見せてくれるUV専用リップです。シャクヤクエキス、テンニンカエキスの植物成分で、くすみやカサつきから唇を守ります。
ベースとして利用している愛用者も多く、ナチュラルメイクやオフの日は、これだけでも十分。便利につかえるので、1本は持っておきたいですね。
エテュセ クリーミークレヨンリップ
クリーミーなタッチはまさにクレヨンのよう、カサつきやすい唇もスルスルと色付きます。ローズヒップオイルでふっくらとした唇になり、つけたての色も持続しながら、さらに紫外線カット成分も配合。甘すぎない、大人のラズベリーレッドなど限定色も人気です。
口紅よりも軽い質感で、リップ感覚で使えるのが良いですね。しかも発色、色持ちも良いのでクレヨンリップファンの愛用者が増えています。
インテグレート サクラジェリーエッセンス
ほんのりサクラ色の唇に仕上げます。スティックタイプのリップ用美容液で、乾燥、あれ、くすみを防ぎ、唇を明るく見せるコントロール効果もあり、紫外線カットもできます。
口紅というよりはリップ美容液という役割ですが、薄づきの色が返ってナチュラルでいい!と色付きリップのような感覚で使っている方が多い商品です。本格的な唇の荒れの季節に向けて、持っておきたいですね。
まとめ
唇は表情を作ったり、話をしたり、食事をしたりと日中はほぼフル稼働しています。食べ物からの刺激も受けやすく、唇を舐めるクセがあったり、エアコンの効いた部屋に一日中いると、パリパリに乾き、縦線のシワや表皮がめくれるなど、トラブルが続出しまいます。
健康で艶のある唇でいるためには、こまめな保湿ケアと保湿成分が入った口紅を使うことが大切ということがわかりました。
また、唇の周辺は細かいトラブルが現れやすい箇所でもあり、胃腸の調子によって吹き出物でたり、免疫力が落ちたり疲れがたまると、ヘルペスの症状になってしまうこともわかりました。とれたてのサクランボのような、ツヤのあるぷるぷる唇でいるためには体調もしっかりと整えておくことが大切です。