乾燥肌の人にとって、ファンデーション選びは悩みの種の1つなのではないでしょうか。一般的な乾燥肌の人はもちろんのこと、超乾燥肌の人にとっては、ファンデーション選びがとても重要となります。
そこで今回は、みなさんの肌質をチェックするとともに、乾燥肌や超乾燥肌の人におすすめのファンデーションを厳選して3つずつ紹介したいと思います。
CONTENTS
乾燥肌とファンデーション
乾燥肌の人にとって、ファンデーション選びは重要な問題です。では、乾燥肌とファンデーションについて簡単に見ていきましょう。
乾燥肌
乾燥肌とはその名の通り、お肌が乾燥することを意味します。皮脂の分泌量が少ないため外部からの刺激にさらされやすく、ダメージを抱えやすいという特徴があります。
乾燥肌の肌の状態
乾燥肌になると、肌がカサカサとしてシワやひび割れができやすくなります。また、洗顔後に「お肌が突っ張る」感じがするのも特徴です。
乾燥肌の必要な成分
乾燥肌の人は、お肌にとって有益な成分を積極的に摂取する必要があります。お肌にとって有益な成分としては、以下のものがあげられています。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸はもともと人の体内に存在している成分の一種で、水分を抱え込む働きのあることが分かっています。つまり、ヒアルロン酸が不足すると、乾燥肌になりやすいという訳なのです。
また、ヒアルロン酸には肌のたるみを予防したり、肌の弾力を保ったりする働きもあります。ヒアルロン酸は年齢とともに減少していくので、バランスのとれた食事を摂ることが重要です。これを食べたから体内のヒアルロン酸が増えた、などというものはありません。
コラーゲン
コラーゲンは、私たちの身体を構成しているタンパク質の一種です。コラーゲンを摂取すると、角層(皮膚のもっとも表面にある層)の給水能が上がるとされています。
クラゲや魚の皮、カマボコやフカヒレ、エイヒレなどの海洋性食品や、豚足、鶏の手羽もと、鶏皮、牛スジといった動物性食品にコラーゲンが多く含まれています。
セラミド
セラミドとは、細胞間脂質のことを言います。皮膚の細胞と細胞との間に水分や油分を抱え込む働きがあるので、お肌を乾燥から守ってくれるとされています。セラミドを多くふくむ食品としては、こんにゃくがよく知られています。
セラミドのサプリメントはこんにゃく芋が原料となっているものあるほどです。その他の食品としては、黒豆や小豆、ひじきやわかめ、ゴボウや黒ごまなどにセラミドが多く含まれているそうです。
植物抽出エキス、オイル
乾燥肌の人にとっては、植物から抽出された天然由来のエキスやオイルも有益です。植物から抽出したエキスやオイルには、お肌を乾燥から守ってくれる働きや、お肌の炎症を鎮める働きがあるからです。
ファンデーション
ファンデーション(foundation)には「基礎となるもの」といった意味がありますが、お化粧品のファンデーションも、化粧の基礎として用いられるものです。
ファンデーションの種類
ファンデーションには、パウダータイプのものやリキッドタイプのもの、クリームタイプのものなど、いろいろなタイプのファンデーションがあります。
また、パウダータイプのファンデーションの中には、ルースタイプのものやプレストタイプのものがあります。それぞれのファンデーションについて、比較表を設けたので参考にしてみてください。
種類 | 形状 | 特徴 |
---|---|---|
ルースパウダー | 粉状 | テクニックが不要 |
パウダー | 固形 | 化粧直しに重宝 |
リキッド | 液状 | 保湿力が高い |
クリーム | クリーム状 | 崩れにくい |
乾燥から肌を守るファンデーションの役割
ファンデーションには、顔をきれいに見せるだけでなく、お肌を乾燥から守る役割もあります。そのため、肌質に合ったファンデーションを選ぶことが重要です。
乾燥肌にいいファンデーションの選び方
ファンデーションを選ぶ際には、肌質に合ったものを選ぶことが重要だということでした。では、自分の肌質はどのようにして判断すればよいのでしょうか。
肌の乾燥度合いに合わせて選ぶ
ファンデーションを選ぶ際には、自分の肌質を知ることが重要です。そこで、以下にチェック項目を設けましたので、乾燥度チェックをしてみてください。
<乾燥度チェックリスト>
- 洗顔後、肌のつっぱりが気になる
- 肌がざらつき、くすんで見える
- 肌がカサカサしているように感じる
- メイクのノリが悪い
- 皮膚が浮き、白い粉のように見える
- 髪の毛などが肌に触れるとかゆい
- 皮膚がポロポロとめくれる
- メイクがヨレやすい
- エアコンのついた場所にいる時間が長い
- ストレスを感じることが多い
- 3つ以上あてはまった方…軽度な乾燥肌チェックリストの3つ以上該当する場合、軽度の乾燥肌だといえます。軽度の乾燥肌の人は、保湿力のある液状タイプ(リキッド・クリーム)のファンデーションを選びましょう。
- 6つ以上当てはまった方…超乾燥肌の人チェックリストに6つ以上該当した場合、超乾燥肌の可能性があります。そのような方は、肌への負担が少ない粉末タイプ(ルース・パウダー)のファンデーションを選びましょう。
保湿成分配合のものを選ぶ
乾燥肌の人がファンデーションを選ぶ際には、保湿成分が配合されたファンデーションを選ぶことも重要です。
湿成分配合のファンデーションを選ぶメリット
保湿成分を配合したファンデーションを選ぶメリットは、ずばり「保湿」できることです。お肌にとってもっとも避けるべきことの1つが乾燥なので、乾燥肌の人はぜひ、保湿成分配合のファンデーションを選びましょう。
保湿成分の選び方
保湿成分を配合したファンデーションを選ぶ際には、成分表にコラーゲンやセラミド、ヒアルロン酸や植物抽出エキス、植物抽出オイルが含まれているかを確認しましょう。
肌に優しいものを選ぶ
乾燥肌の人がファンデーションを選ぶ際には、お肌に優しいものを選ぶことも重要です。具体的には、アレルギーテストを済ませているものや、パッチテストを済ませているものを選びましょう。
また、石油系界面活性剤など、肌に刺激となる成分を含んでいないもの、クレンジングしやすいものを選ぶようにしましょう。
乾燥肌におすすめのファンデーションランキング
ここまでの説明で、乾燥肌によいファンデーションの選び方については理解して頂けたことと思います。それでは次に、乾燥肌の人におすすめのファンデーションランキングについて見ていきたいと思います。
軽度の乾燥肌におすすめファンデーションTOP3
乾燥肌の人の中でも、比較的軽度の乾燥肌だという人のために、おすすめのファンデーションTOP3を紹介したいと思います。
プレイリスト ファンデーション
「プレイリスト スキンエンハンシング リキッドファンデーション L20」の特徴は、お肌の気になるところを光補正でカバーしてくれるという点にあります。
シクロメチコンと酸化チタンを主成分としており、メイクアップアイティストの理想の肌を追求した一品です。200m入りで4,860円となっています。アマゾンでは5点満点の評価を得ており、以下のような口コミが寄せられています。
プッシュ式のファンデでL20を購入しました。色白なほうなので色が合うか心配でしたが買ってみて正解でした。雪肌精ccクリームの01のような色です。
(アマゾンの口コミより)
アユーラ (AYURA) BBクリーム ファンデーション
「アユーラ (AYURA) サインディフェンス ケアティント BB 30g 〈敏感肌用 BBクリーム ファンデーション〉 ソフトオークル」の特徴は乾燥肌の人だけでなく、敏感肌の人でも安心して使えるという点にあります。
なぜなら、香料やアルコール、鉱物油などの成分を使わずに製造されているからです。アマゾンでの口コミも5点満点を得ています。
ウォーターバリア複合体を主成分としており、肌を明るく透明感のあるイメージにするのはもちろんのこと、気になる場所をしっかりとカバーしてくれます。容量は30gで4,536円となっています。
「アユーラ (AYURA) サインディフェンス ケアティント BB 30g 〈敏感肌用 BBクリーム ファンデーション〉 ソフトオークル」を実際に使った人からは、以下のような口コミが寄せられています。
普段からアユーラの化粧品を愛用しています。このBBはひと塗りでしっかりカバーしてくれるので気に入っています。敏感肌ですが肌トラブルもなく使えています。子供が小さいので、化粧が簡単に済むのも魅力です。
(アマゾンの口コミより)
アユーラ (AYURA) BBクリーム ファンデーションの詳細はこちら
オルビス(ORBIS) リキッドファンデーション
「オルビス(ORBIS) パーフェクトUVリキッドファンデーション ナチュラル04 30mL SPF50/PA++++」の特徴は、商品名からも分かるように、紫外線からお肌を守ってくれるということです。
シクロペンタシロキサンと酸化亜鉛を主成分としており、30ml入りで1,944円となっています。アマゾンでの評価も高く、5点満点中、4.2点となっています。
「オルビス(ORBIS) パーフェクトUVリキッドファンデーション ナチュラル04 30mL SPF50/PA++++」を実際に使った人からは、以下のような口コミが寄せられています。
化粧水や乳液など何度となくオルビスの商品を使っていたのですが、ファンデーションはこの商品が初めてでした。今まで使っていたメーカーで肌に優しくて自分の相性が良いことも知っていたのに、ちょっと見落としていました。
普段リキッドファンデーションはあまり使わず、BBクリームを選びがちだったのですが、クリームとはまた違った軽い使用感で気に入りました。サラサラと伸びの良い液体で少量を肌にのせて顔全体に広げると、うす付きの様でいてちゃんと肌色を補正してくれるというか、血色の悪い目の下なども健康な肌色にしてくれます。
コンシーラーを使わないと隠せないようなシミはどうにもなりませんが、それほどでも無い肌荒れの部分ぐらいなら、この商品を広げただけでも十分目立たなくしてくれます日焼け止めとしても数値が高めなのですが、肌に優しいのか乾燥なども感じにくくて、日焼け止めを単体で使っている時よりも肌の調子が良いように感じます。
(アマゾンの口コミより)
オルビス(ORBIS) リキッドファンデーションの詳細はこちら
超乾燥肌におすすめファンデーションTOP3
それでは次に、乾燥肌の中でも特に「超乾燥肌」だという人のために、おすすめのファンデーションTOP3を紹介したいと思います。
コスメデコルテ フェイスパウダー
「コスメデコルテ AQ MW フェイスパウダー ♯11」の特徴は、お肌にうるおいを与える効果に富んでおり、超乾燥肌の人におすすめのファンデーションだという点です。
タルクやクロスポリマーを主成分としており、容量は20gで、価格は4,549円となっています。ネット上でも評価が高く(アマゾンの口コミで5点満点中4.1点)、以下のような口コミが寄せられています。
輸入品なので、普通に買うより安くて凄く有難いです。以前はミラノコレクションを使用していたのですが、個人的にはコスメデコルテの方が好き!ほんとに化粧崩れがありません!
そしてラメのお陰で肌に透明感が出ます。ギラギラするかなと心配もあったのですが、全くそんな事はありませんでした。メイクして数時間後、鏡を見て感動したのは久しぶりです。
(アマゾンの口コミより)
ナチュラグラッセ クリアパウダーファンデーション
「ナチュラグラッセ クリアパウダーファンデーション NO1」の特徴は、軽いタッチでふんわりとつけられるのに、カバー力があり、ナチュラルに仕上げてくれるという点です。
マイカやスクワランを主成分としており、容量は11gで4,536円となっています。アマゾンでの評価が5点満点中4.1点と高く、好意的な口コミが多く寄せられています。そのうちの1つを紹介しておきたいと思います。
乾燥性敏感肌+アトピーなので、できるだけ肌に負担をかけないものを探してました。程よいカバー力で自然な仕上がりが気に入ってます。他メーカーの自然な肌色は、けっこう白浮きしてしまうので、ナチュラグラッセは私の肌色に合ってるので買ってよかったです。
(アマゾンの口コミより)
ナチュラグラッセ クリアパウダーファンデーションの詳細はこちら
Koh Gen Do ファンデーション
「Koh Gen Do マイファンスィー グロスフィルム ファンデーション デビューセット113」の特徴は、薄く塗るだけでも顔のシミやソバカスを目立たなくしてくれるという点です。
ちっ化ホウ素やタルクを主成分としており、容量は9gでケース付きのものが5,400円となっています。口コミでの評価が非常に高く、アマゾンでは5点満点中、4.5点の評価を得ています。以下に口コミを紹介しておきたいと思います。
江原道は以前、クリームファンデーションを使ったことがあり、質の良さは知っていました。映像や舞台に使われている化粧品というわりにはカバー力が弱いな?と思っていたのですが、このファンデーションを使ってみて「塗り隠す」というより「シミや色ムラを見えにくくする(目立たなくする)」ものなのだと理解しました。
このファンデーションを薄く塗っただけで、肌の色の凸凹が均一になって「きれいになったように見える」のです。よく見るとシミはうっすら見えるのですが、厚塗りにしたところで隠しきれるものではないし、塗り重ねがかえってみっともないので、この方法でいいのだとわかりました。
試用させて頂いた標準色の113だと私にはちょっと白いのですが、薄くても効果が長く続くので使いやすいファンデーションだと思います。ケースはミラー付きでも驚くほど軽く(ケース+ファンデーションで78g:実測)持ち運びも楽です。
(アマゾンの口コミより)
乾燥肌にファンデーションの「ヨレやすい」「ノリが悪い」の悪さを防ぐには
乾燥肌の人の場合、朝ばっちりメイクしたにも関わらず、夕方になるとヨレ安い傾向があります。また、そもそも乾燥肌の人には、お化粧のノリが悪いという特徴もあります。
それを防ぐためには、ベースメイクをする前にひと工夫する必要があります。まず、ベースメイクをおこなう前に、しっかりと保湿をおこなうことが重要となります。
また、化粧下地をつける際には、皮脂の分泌量をコントロールする働きのある下地を付けるように心がけましょう。
乾燥肌のベースメイクの作り方
乾燥肌の人は、お化粧のノリに気を付けてメイクをする必要があります。そこで、乾燥肌の人向けのベースメイクの作り方について解説しておきたいと思います。
乾燥肌のベースメイクのポイント
乾燥肌の人のベースメイクのポイントは、メイク前の保湿ケア、保湿タイプの下地を選ぶこと、そして塗り方の3つです。では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
お化粧のノリが悪かったり、お化粧がヨレてしまったりする最大の原因が「乾燥」です。乾燥肌の人は特にその傾向が強いので、ベースメイクをおこなう前に、しっかりと保湿するよう心がけましょう。
保湿ケアをおこなったらいよいよ化粧下地を付けていくことになるのですが、ここでもひと工夫。乾燥肌の人の場合、化粧下地自体も保湿タイプのものをチョイスするようにしましょう。
乾燥肌の人は、塗り方にも一手間プラスするとよいでしょう。具体的な塗り方については、次項で詳しく紹介したいと思います。
ファンデーションによって、おすすめの塗り方
乾燥肌の人は、ファンデーションを塗るときに一工夫する必要があります。リキッドタイプやクリームタイプなど、液状のファンデーションを塗る場合と、パウダータイプのファンデーションを塗る場合とに分けて説明しますね。
リキッド・クリームなど液状タイプ
- ファンデーションと乳液を半々手に取る
- 手の上でファンデーションと乳液を温める
- 頬から塗り始める
- 目や口の周りは薄く塗る
- スポンジでなじませる
- 手のひら全体で顔になじませる
ファンデーションを塗る際には、頬から塗り始めます。頬のファンデーションの量は多めにしますが、目元や口周りのファンデーションは少なめにしましょう。なぜなら、目元や口周りはよく動く場所のため、厚く塗るとヨレる原因になるからです。
パウダー・ルースタイプ
- ファンデーションを額・頬・顎・鼻筋に乗せる
- 中心から外側へ伸ばしていく
- 気になる部分にはコンシーラーを使う
- それでも乾燥する場合にはオイルを1滴使う
乾燥肌の人がパウダータイプのファンデーションを使う場合、ファンデーションを塗るというよりは、「叩きこむ」イメージでおこなうことが重要です。ファンデーションを伸ばすイメージでおこなうと、摩擦によって余計にお肌が荒れてしまいます。
まとめ
乾燥肌とファンデーションとの関係について見てきましたが、いかがだったでしょうか。乾燥肌だからといって諦める必要はないということをご理解頂けたことと思います。
乾燥肌には優秀なファンデーションが強い味方になってくれますし、大切なのは自分の乾燥の状態を知ることです。あなたの肌質に合ったファンデーションを選んで、肌質そのものを改善してくださいね。