グリセリンは保湿効果があるの?使い方・レシピも紹介します

「グリセリンが保湿効果があるって聞いたけど本当なの?」「そもそもグリセリンってどんなものなの?」と疑問を持っているあなたに、今回はグリセリンの保湿効果についてご紹介します。グリセリンと聞いてもイマイチ分からないのが正直なところですよね。かくいう私も最初はよく分からなかったのですが、実際に使ってみるとその効果に驚きでした!また今回は、保湿効果だけでなくグリセリンの使い方と手作りグリセリンのレシピまでご紹介します。

グリセリンとは

グリセリン

主に薬局などで販売されているグリセリン。聞いたことはあるけど詳しくは分からない人も多いのではないでしょうか。グリセリンはすばり「肌の乾燥を防いでくれる成分」です。カサカサの乾燥肌を改善するのにとっても役立ってくれるんです。また、ひとくちにグリセリンといっても「合成グリセリン」と「天然グリセリン」の2つがあります。どちらを使うかで効果も変わってくるので、しっかりと確認しましょう。

グリセリンの種類

合成物のグリセリン

合成グリセリンは、石油化学原料で作られており、主に医薬品の合成に使われることが多いです。合法グリセリンの約80%は塩素法と呼ばれる方法で作られています。「石油」と聞くと悪いイメージがありますが、純度がとても高いので安心して使えます。

天然のグリセリン

天然グリセリンは文字通り「植物性」のもので、化粧品で使われているほとんどは天然グリセリンと言われています。パーム油やヤシ油といった植物由来の油から生成されています。品質や純度はそこまで高くなく、標準的なグリセリンです。

グリセリンの特徴

(グリセリンの見た目、体内の働くメカニズムについて説明してください)
グリセリンは「無色透明」の液体で、アルコールの一種です。グリセリンと聞くと薬のイメージを持つ人が多いですが、必ずしもそうとは限りません。液体には適度な粘土があり、医薬品だけでなくさまざまな分野で使われています。

グリセリンが使われる用途

  • 医薬品
  • 化粧品
  • 食品(食品添加物として)
  • 畑の堆肥

スキンケアにおいては「高い保湿力」を発揮してくれます。カサカサの乾燥肌につけることで肌にうるおいを与えてくれ、硬くなった角質を柔らかくしてくれます。また、アレルギーにも強く、敏感肌の人やアトピーに悩んでいる人にもピッタリです。

グリセリンの安全性

体に悪そうなイメージのあるグリセリンですが、まったくそんなことはありません。パーム油やヤシ油といった植物性のものがほとんどなので害は全くありません。一方で合成グリセリンだとしても純度がとても高いので問題ありません。またグリセリンは植物だけでなく動物の体にも含まれているアルコールの一種で、人体にも含まれています。安全性は極めて高いです。

グリセリンとワセリンの違い

悩んでいる女性

グリセリンと似たような成分に「ワセリン」があります。どちらも無色透明なので見分けが難しいですが、体内に入るとそれぞれ異なった効果を期待できます。

グリセリン先述したように「高い保湿効果」を期待できます。吸水性が高く肌に潤いを与えてくれるので、多くの化粧品に使われています。また角質に浸透し、肌を柔らかくする働きもあります。
ワセリンワセリンは「肌のバリア機能を保護」してくれる働きがある成分です。グリセリンと同じく、石油もしくは植物から作られています。一方で肌に浸透することはなく、肌の表面に長期滞在することで肌が本来持っている保湿機能の回復を助けてくれるんです。

グリセリンを使用するときの注意

グリセリンを使う上でいくつか注意点があるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

鏡を見ている女性

原液の直塗りはNG

グリセリンの原液を肌に直接つけるのはNGです。必ず水で薄めてから使いましょう。原液をそのまま塗るとグリセリンが角質層の水分を吸い上げて、肌の乾燥を促進させてしまいます。また、薄めたとしても脂性肌に使うのも控えた方がよいでしょう。グリセリンは安全性の高い成分ですが、脂性肌に使うと毛穴を広げたりニキビを悪化させたりします。

手作り化粧品に配合する時は濃度を守る

水グリセリンは水に薄めて使いますが、濃度は10%前後を上限としましょう。濃度が高すぎると皮膚が乾燥してしまいます。初めて手作りの化粧水を使う人は、5%からスタートしましょう。

グリセリン化粧水で保湿する

ローションとコットン

グリセリン化粧水の作り方

ドラッグストアに並んでいる化粧水のラベルを見ていると、グリセリンが配合されているものが数多くあります。グリセリン化粧水は自分でも簡単に作ることができるんです!

材料

実際にグリセリン化粧水を作るときの材料を濃度別にご紹介します。

【濃度5%のグリセリン化粧水】

  • 精製水 100ml
  • グリセリン 5ml(小さじ1)

【濃度10%のグリセリン化粧水】

  • 精製水 100ml
  • グリセリン 10ml(小さじ2)

【グリセリン化粧水を防腐する場合】

  • 精製水 100ml
  • 無水エタノー
  • グリセリン 5ml(小さじ1)

作り方

それでは早速、グリセリン化粧水の作り方をご紹介します。自分で簡単に作ることができるのでぜひ試してみてください。グリセリンは安全性が高く、お子さんや赤ちゃんでも安心して使えます。

用意するものは「精製水」「グリセリン」「化粧水用の容器」の3つだけです。全てドラックストアで買うことができます。

  1. 化粧水用の容器を煮沸する
    手作り化粧水は無添加なので腐敗しやすいデメリットがあります。腐敗が進むと効果が半減してしまうので、まずは煮沸をして消毒をしましょう。
  2.  精製水を計って容器に入れる
    精製水100mlを計り、化粧水用の容器に入れましょう。
  3. グリセリンを入れる
    濃度に合わせてグリセリンを容器の中に入れましょう。
  4. 容器の蓋をしめて振る
    最後に、化粧水用の容器に蓋をしっかりと締めてよく振りましょう。

これで手作りのグリセリン化粧水は完成です。驚くほど簡単なのでぜひやってみましょう。また、お好みでアロマオイルなどの香りをつけ足してもOKです。あなただけのオリジナル化粧水を作りましょう。

【手作りグリセリン化粧水についてはこちらの動画をご覧ください】

使用期限

1〜2週間を目安に使い切るようにしましょう。防腐剤の配合していない手作りグリセリン化粧水は、市販ののも比べて添加物が含まれていないので使用期限が短いです。腐敗が進んだ化粧水を使うと、むしろ肌に悪影響を与えてしまうこともあるので要注意です。腐敗を少しでも止めるために、冷蔵庫に保管しておくのをおすすめします。

グリセリン化粧水の効果

グリセリン化粧水には肌にいい効果がたくさんあります。それぞれご紹介します。

  • 肌にうるおいを与えて柔らかくしてくれる
    先述したように、グリセリン化粧水は高い保湿効果を期待できます。乾燥肌の人はもちろん、秋冬など乾燥シーズンでカサカサした肌にうるおいを与えてくれます。ぷるぷるの肌が手に入りますよ。
  • 肌荒れを修復してくれる
    グリセリン化粧水は、肌荒れに悩んでいる人にもおすすめできます。肌荒れの原因はいくつかあり、「乾燥」「ストレス」「紫外線」「内臓機能の低下」などが挙げられます。
    肌荒れが起こると肌の角質層にある水分が失われ、肌の細胞が生まれ変わる「ターンオーバー」が乱れる原因にもなりす。それを防ぐためにもグリセリン化粧水が有効です。
  • 肌の新陳代謝を活性化
    グリセリン化粧水を使うことで肌のターンオーバーが促進され、肌の古い細胞と新しい細胞がどんどん入れ替わります。
    肌の代謝が良くなることで、シミやくすみといった肌トラブルも剥がれ落ちていきます。また新しい角質とともに肌のうるおいも生まれます。
  • 小じわを目立たなくする
    多くの女性を悩ませる「小じわ」。小じわ年齢だけでなく乾燥が原因になっていることもあるんです。グリセリン化粧水を使うことで肌に弾力を与え、小じわをスッキリ改善することもできます。

グリセリン化粧水の使い方

市販の化粧水も使い方は同じです。洗顔したあと5分以内につけてうるおいを与えていきましょう。また、1日に何度も保湿するのはNG。基本的に朝と夜の2回で十分です。

また顔だけでなく体にも使えます。カサカサが気になるところに化粧水をじっくり馴染ませていきましょう。使うときは、手のひらで取って温めてから使うようにしましょう。冷たいままだと肌に刺激を与えてしまいます。

グリセリン化粧水のアレンジレシピ

手作り化粧品

アロマオイルを加えて香りを楽しむ

アロマオイルを付け足して香りを楽しむのもおすすめ。グリセリン化粧水に、市販されているアロマオイルを5滴ほど垂らして容器を軽く振りましょう。ほのかな香りが全身を癒してくれます。いつもの化粧水にちょっぴり変化を加えて、優雅なリラックスタイムを楽しんでみては?

はちみつを加えて美肌作り効果を得る

保湿効果や抗菌効果の高いはちみつを使うのもおすすめ。はちみつを加えることで、グリセリン化粧水の保湿効果をパワーアップすることができます。さらにみずみずしい肌が手に入りますよ。精製水100mlに対してはちみつ10ml、グリセリン小さじ1が目安です。

ここで注意点です。はちみつは、はちみつアレルギーなどが起こる可能性もあるので肌に合わない可能性があります。そのため、使う前には必ずパッチテストを行い、肌荒れが出たら使用を中止しましょう。

その他にも、グリセリン化粧水を弱酸性にしてくれる「クエン酸」や、ターンオーバーを促進してくれる「尿素」などもあります。様々なものを加えることで、グリセリン化粧水の効果をアップさせてみましょう。アレンジ次第でこうも変わってきますので、その日の気分や肌の状態に合わせて、あなただけのオリジナル化粧水を作りましょう。

まとめ

化粧水

グリセリンの保湿効果についてご紹介しました。肌にうるおいを与えてくれるグリセリンは、自分でも簡単に作れてしまうんです。早速明日から試してみましょう!一方で、作るときの濃度を守らず肌に直塗りをしてしまうと、肌に強い刺激を与えてしまいます。肌の健康を維持するためにも、正しい使い方を心がけていきましょうね。