ファッションもメイクも完璧なのに、ふと見た爪が乾燥してボロボロになったりすると、とてもガッカリなイメージになります。美しくツヤのある指先は、女性らしさや繊細さを感じるポイントです。
ツヤのない爪や、乾燥して割れてしまった二枚爪は、女性としての余裕のなさや、美意識の低さにもつながることも。ここでは、清潔感とツヤのある健康な爪の為のお手入れ方法を知っていきましょう。
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まずは爪の構造と役割を知ろう!
爪の構造
爪は硬くて骨や軟骨と同じ部類と勘違いしている人もいますが、実は爪は皮膚の表面と同じ角質でできています。角質(ケラチン)でできているのは爪だけではなく、髪の毛も同じです。健康な爪はメラニン色素で色づくことはないので、ピンクで光沢があります。
そんな爪は放っておくと伸びますよね。でも、爪がどうやって伸びるのかを考えたことがありますでしょうか?ここでは、爪がどのように伸びてくるのか見ていきましょう。
爪は爪甲と爪根、爪先からできています。私たちが普段「爪」と呼んでいる部位は「爪甲」という部位です。爪甲は、爪母でつくられ、1日に0.1から0.2mm程伸びているのですが、その速度は個人差があり、年齢や環境によって違います。
私たちの爪~爪甲は一見一枚に見えますが、実は3層からできています。それは背爪(はいそう)・中爪(ちゅうそう)・腹爪(ふくそう)です。この3層の一番上が「背爪(はいそう)」、真ん中が「中爪(ちゅうそう)」、一番下が「腹爪(ふくそう)」です。2枚爪などができる原因は何らかの原因によって一番上の層がはがれるからです。
爪母は専門用語では「マトリックス」と呼ばれています。私たちの詰めが伸びるのは爪母基の爪母細胞が分裂し爪を作っていくのです。また、爪母基には神経や血管、リンパ管が通っていて、大切な役割を担っているので、その爪母基が傷ついてしまったら綺麗な爪が生えてこないわけです。
甘皮:爪母基のすぐそばに爪を囲っている皮膚の皮です。専門用語ではキューティクルと呼ばれていて、私たちの爪を守ってくれています。
爪半月:爪の根元に見える半月状の白い部分です。専門用語ではヌルーラと呼ばれ、爪母基が透けて見えています。
爪の役割
指先の骨は爪の中央の途中までしかなく、骨のない部分では爪が保護してくれます。また、爪・指には神経が通っており、ものに触るときの感覚が伝わって、細かい作業をすることが可能です。
指先を傷つけたとき、ものをつかんだり作業したりするのは難しいですよね。爪がないと小さなものをつかむこともできなくなるわけです。 足の爪は歩く時に爪先に力を入れる働きを担っていまるので、安定して歩くことができます。爪は、手と足の機能を発揮できるのに不可欠なのです。
爪の乾燥ってどうやってわかるの
お肌や髪のケアは毎日欠かさず行っていても、爪のケアは気が付いたときにだけ、という方も多いのではないでしょうか。爪はお肌と同じ様に乾燥しやすい部分です。今の自分の爪の状態は、どんな様子でしょうか?乾燥が進んでしまった爪に現れる、主な症状をピックアップしてみましょう。
爪が固く光沢がない、縦線が入る
やわらかくツヤのある状態が、潤っていて健康的な爪ですが、乾燥がひどくなってしまうと爪は硬くなり、白っぽく光沢がなくなります。
また年齢を重ねると、爪の縦線が深くなりやすいため、爪に栄養を与えるお手入れも必要となります。この状態がさらに深刻になると、ヒビが入ったり割れたりしてしまうので要注意です。
割れやすく、ヒビが入りやすい
乾燥が深刻になると、爪の表面に凸凹が現れてきます。爪の端の方からヒビが入ったり、そこから割れてしまうことも。
二枚に割れてしまう
この状態が爪のトラブルで最も悩まされ、乾燥がかなり深刻な証拠です。本来、爪は上から背爪、中間爪、腹爪の三層からできているのですが、一番上の表面が剥がれてしまい、二枚爪になってしまいます。
爪が薄くなる
生まれつき爪が薄い方もいれば、ジェルネイルなどで爪の表面が薄くなってしまっている場合もあります。爪は肌や髪の毛と同じく、たんぱく質でできているので、体内の栄養不足がとても現れやすい箇所でもあります。健康状態が良い爪の厚みは0.5mmほどです。これ以上薄くても、また厚すぎても健康面や爪自体の状態に何か問題があることが考えられます。
爪周りのささくれ
ささくれになってしまう一番の原因もやはり乾燥です。
また、爪の輪郭に薄くある甘皮の処理を必要以上にしてしまうことで、ささくれになりやすいこともあります。
乾燥や血行不良、栄養状態などを再度見直し、ささくれができた部分は無理に剥がさないようにしましょう。
ささくれの対応策としては、ニッパーなどで軽くカットし、とにかく良く保湿することです。食器洗いや掃除の時には手袋をするなど、指先の保湿を徹底しましょう。
爪はなぜ乾燥するの
毎日細かく動かすことの多い指先ですので、何かに接触したり、作業をしたりと一日中フル回転で働いています。
水仕事などはもちろん、健康状態が現れる場所でもあるので、爪の乾燥する原因としてはいろいろな可能性考えられます。
ここでは、爪や指先が乾燥してしまう主な要因を、いくつかご紹介しましょう。
手洗いや食器洗いのし過ぎ
髪や体、洗顔はお風呂などの決まった時にしか洗いません。しかし体の中で唯一、手は何度も洗うことが多い箇所です。
外出時、トイレの後、水回り掃除や食器洗いなど、数えたら一日で何十回も水にさらされているほど、酷使しているのです。
食器用洗剤、ハンドソープ、アルコール除菌や熱めのお湯に触れるなど、手や爪の潤いを奪ってしまう要因はたくさんあります。
これらの全てから手や指先、爪を守るには、ゴム手袋を着用し、洗ったら直ぐにハンドクリームで保湿することが大切です。
過度のダイエットで栄養不足
インフルエンザや風邪などで体調を崩して、少しの間栄養バランスの良い食事が摂れない期間が続くと、ささくれが増えたり、爪が割れやすくなったという経験はありませんか?
同じようにダイエットをしている方の中でも、ただ単純に食事量を減らして、バランスの良い栄養を摂取できていないと、爪に栄養が不足して割れやすくなったり、縦線がクッキリと目立ってくることがあります。
カロリーを気にして肉、魚などのたんぱく質を制限してしまうと、たんぱく質が主成分でできている爪、髪、肌の調子が悪くなり、ツヤやハリが失われます。
たんぱく質は全てのものがカロリーの高い食材ではありません。
肉なら赤身の部分を選び、魚にもダイエット効果をサポートする不飽和脂肪酸などが多く含まれているので、ダイエット中でも体にとってとても大切な栄養素となります。
また、植物性たんぱく質として、大豆製品もダイエット中の食事には適している栄養素です。ダイエットをするならまずは栄養バランスの知識を身につけ、適度な運動とともに実践するようにしましょう。
過度のマニキュア
マニキュアやジェルネイルを繰り返すことで、だんだんと爪にダメージが重なってボロボロになってしまうことがあります。マニュキアには揮発性のアルコール成分や油分、発色の良い染料などが含まれおり、除光液も爪の水分を奪ってしまうことで、乾燥につながってしまいます。
ラメ入りや、デコレーションしたシールなどを無理に剥がそうとして、爪の表面に傷をつけてしまった経験がある方も少なくはないでしょう。
お酒が大好きな方が、体のために休肝日を作っているように、爪にも一定の期間、お休みする日を作ってあげましょう。その際は、爪の表面を保護するトリートメント効果のあるオイルなどでケアをするとより効果的です。
紫外線の影響
夏の強い日差しの紫外線対策は、お顔や腕、手の甲までは完璧!という方でも、爪のUVケアまではできている方はまだまだ少数派です。夏は外は気温が高く、室内はエアコンが効いていて、その寒暖差が大きく、そのことも乾燥を招いてしまう要因になります。指先や爪まできちんと日焼け止めを塗り、UVカットの効果があるグローブをしっかりするのが効果大です。
季節の乾燥
冬場は爪のトラブルが一番多くなる季節です。一年で最も乾燥する冬は、先程までご説明してきた家事での水仕事はもちろん、マニキュアなどのダメージを最も受けやすく、特別なケアを必要とする時期です。
爪の保湿や美容成分がはいった専用のクリームや、オイルなどでしっかりと水分と油分を補給することが大切です。例えば、手を洗う、お風呂に入る、お皿を洗ったその直後から、手元や指先の水分はどんどん蒸発し、乾燥が始まります。ハンドクリームをカバンや手の届く所にに常備し、こまめに塗る習慣を身につけましょう。
乾燥した爪の保湿ケア
爪の乾燥を防ぎ、つややかな爪を手に入れるためには以下の方法が上げられます。
- 爪専用のオイルや美容液を使う
- ハンドクリームを使う
- マニキュアは爪にやさしいものがいい
- ワセリンで保湿効果アップ
- 爪を乾燥させないために食器洗いの時ゴム手袋を使う
- 手袋の着用で爪を保湿する
- 栄養バランスの良い食生活で健康な爪に
では実際に、先程までご紹介した爪の保湿ケアの仕方について、具体的にご紹介していきましょう。自分にあった使用感や使い勝手など好みの物を選ぶには、まず口コミなどで情報収集するとイメージしやすいですね。
爪専用のオイルや美容液を使う
爪専用のアイテムは、刷毛が付いていてマニュキアのように塗るもの、ペンのような形状のものなどがあります。健康で美しい爪の成長に必要な、ミネラルやビタミンが配合したものがほとんどで、乾燥予防としては大変効果的です。
次に紹介するのはアマゾンや楽天で評価が高い爪専用のオイルや美容液を3つ厳選しました。自分に合った商品を見つけ、爪の感想を防ぎましょう!中に気になる商品があればぜひ見てみてください!
ウルンラップ ネイルセラムオイル
オイル成分は100%の天然シアバターのネイルオイルです。
無香料、無着色、無鉱物油、界面活性剤や紫外線吸収剤不使用、パラペンフリー、アルコールフリーといった限りなく乾燥した爪にストレスを与えないやさしい成分で作られています。高濃度のシアバターは爪になじみがよく、ベタつかない使用感などで、日給の作業の妨げにならないと高評価です。
ペンタイプなので、プッシュすることで刷毛にオイルを浸透させて、爪に塗るだけという使いやすさも人気です。1ヶ月ほどの使用期間で、爪の縦のスジ、ひび割れなど改善効果を実感している方が多い商品です。
ドクターショール ベルベットスムーズ ネイルケアオイル
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美爪のために効果的な7種類のオイルをブレンドし、甘皮と爪に潤いを与えます。
さらっとしたオイルで、塗った後爪をマッサージして美容成分を浸透させると、弱った爪が強くなり爪の色も徐々に改善し、爪が健康的になったとお気に入りのユーザーも多数の人気商品です。
エテュセ ネイル美容液 クイックケアコート
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二枚爪やヒビ割れが気になったら、ささっとぬれる爪専用の美容液。
ホホバオイル、ローズヒップオイル、マカデミアナッツオイルを配合し、リームーバーも不要で重ね塗りできるので、爪に刺激を与えません。
爪の保護効果があるので、素爪でいるよりも爪の状態が良くなることから、ネイルやマニュキュアのお休み期間に使用することをお勧めします。
適度な光沢が出るので、爪磨きをしたようなツヤが出てマニュキュアをしていなくても指先が美しく見えます。
速乾性なので、塗ったあとすぐに作業もできるので、気軽に使えるのが便利です。
ハンドクリームで潤い手肌に
ハンドクリームの中でも、手の皮膚だけでなく爪にも効果のある保湿成分が含まれているものがあります。爪専用のケアはもちろんですが、ささくれ対策にもなりますので、便利に活用してみてはいかがでしょうか。
ロクシタン ローズ ベルベットハンド&ネイルクリーム
ふんわりとしたテクスチャーで、指先までしっとりやわらかく保ち、つややかで健康的な爪に導きます。
ベタつきもなくさらさらした使い心地で、指先を動かすたびにローズの顔りに癒されると人気のハンドクリームです。女性へのプレゼントにも大変喜ばれる商品です。
Neutrogena ノルウェーフォーミュラ ディープモイスチャー ハンドクリーム
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敏感肌の保湿には定評のあるニュートロジーナのハンドクリーム。
とにかく保湿効果が高く、ベタつきがないことから冬の激しい乾燥の時期も頼れる味方です。医療の現場でも使われる99%の高純度のグリセリンは最高レベル。角質の奥の奥までしっかりと浸透し、保護膜をつくってトラブルのない手元にするクリームです。
メンソレータム ハンドベール ビューティー プレミアムリッチネイル
爪のためのプレミアムケア商品。
痛んだ爪を保護しながら、指先に水分と油分を与えます。
二枚爪、ヒビ割れなどが改善したと、リピーターも多数。
お徳用サイズもあるので、価格的にも続けやすいのが人気です。
マニキュアは爪にやさしいものがいい
同じマニキュアでも、有害な成分や化学製品を含まず、爪にやさしいものが増えています。
有害な成分としてあげられるのが、ホルムアルデヒドやトルエン、フタル酸ジブチル、カンフルなどの成分です。
これらを含まずに、発色、色持ち、速乾性などにもこだわりを持って作られています。
またケールやココナッツといった食べることもできる植物成分などを配合し、爪を強くしながら保湿もでき、さらに酸素を通して爪の呼吸を妨げない優れものです。
マニキュア=爪が痛む、という概念を打ち崩した次世代の商品が続々と発売されてるのでチェックしてみましょう。
ワセリンで保湿効果アップ
全身を保湿できる万能なアイテムとして、長年人気なのが「ワセリン」です。
美に多大なこだわりをもつハリウッド有名女優も、ワセリンが欠かせないアイテムとして常に持ち歩いているそうです。
ワセリン自体は油分が高いのですが、お肌に浸透するわけではありません。
薄いオイルのヴェールでお肌や爪を包んでくれるラップのような役割をします。
乾燥がひどい時期には、ハンドクリームや美容液の仕上げに薄くワセリンを塗ることで、有効成分をしっかりと指先に閉じ込めてくれる役割をします。
爪を乾燥させないための食器洗い、手洗いの仕方
食器洗いは、家事の中では毎日避けて通ることができません。家族が多ければ多いほど、洗剤やお湯を使う時間が長く、お肌の潤いはどんどん奪われてしまいます。
しかし、主婦であり、母でもある有名な美のカリスマが出版した本によると、この食器洗いの時間さえも、反対に手や爪を美しくすることができる、と紹介されているのには驚きです。そのコツを簡単にご紹介しましょう。
- 食器を洗う時は、まず手にハンドクリームをたっぷりとつける。
- その上から使い捨てのビニール手袋、または洗うことができるコットンの手袋を着ける。
- さらにその上から食器洗い用のゴム手袋を着ける。
- やや熱めのお湯で、通常通り食器を洗う。
実際にやってみると、ゴム手袋越しにお湯に触れているので、手袋の中はちょっとしたサウナ状態になっています。スチーマーをあてながらフェイシャルマッサージをしているような感覚で、毛穴が開き、ハンドクリームの有効成分が手や爪にグングンと浸透し、パックをしているのと同じ状態になるのです。食器洗いが終わる頃には、手の皮膚が驚くほどしっとりとしています。
ポイントは、お湯の温度です。手の指がふやけてしまうのはやりすぎですので、心地よく感じる程度の適度な温度に調整しながらやってみましょう。
またちょっとした手洗いをする時は、必ず手を洗うのとハンドクリームを塗り直すのをセットに考えて、忘れないことが大切です。
手袋の着用で爪を保湿する
手や指先、爪などの細胞は、夜の寝ている間に修復されます。そのため、おやすみ前のケアは特に入念に行いましょう。ハンドクリーム仕上げにワセリンを塗って、布の手袋をはめて寝るのもおすすめです。
気をつけたいポイントとして、先程と同様に指がふやけてしまうようでは逆効果です。朝まで長時間つけることにこだわらず、指の状態を見ながら実践してみましょう。
健康な爪は体の中から
爪は健康状態を見るバロメーターでもあります。栄養のバランスや生活習慣など、不摂生が続くとなんからの形で爪にSOSが現れることも。健やかな爪に成長するための生活習慣のポイントを、いくつかチェックしてみましょう。
- 夜更かし、睡眠不足になっていないか
- 体が冷えているかどうか
- タンパク質、ビタミン、亜鉛、鉄分がしっかりと足りているか
特に女性は鉄分不足や冷えなどが、慢性化していることが多くあります。シャワーだけで済ませず、湯船にしっかりと浸かり、冷たい食べ物を避けて靴下の重ねばきなど体を冷やさない努力をする、吸収の高いヘム鉄を意識してとるなどを心がけましょう。
まとめ
夏になるとサンダルから見える足の爪がガタガタだったり、手の指先がカサカサで爪がボロボロな状態なのは、女子力が低い印象になるでしょう。美しい手元や足先になるためには、爪のための特別なケアが必要だということがわかりました。調べてみると、美しい爪を育てるための商品がたくさん販売されているのです。ハンドクリームのついでの存在だった爪をメインに集中ケアすることで、美しい手元が仕上がるというわけです。