仕事に家事を頑張っていると、一年中手の乾燥に悩まされるものです。ハンドケアをしたいと思っても、ハンドクリームは数え切れないほど種類があって選ぶのが大変…と感じませんか?
本格的なハンドケアを始めて乾燥に悩まない毎日を過ごしたいなら、手肌の状態にあわせたハンドクリーム選びをしましょう!売れている人気のハンドクリームの特徴や、手肌の状態に合わせたハンドクリームの選び方を徹底解説します。
CONTENTS
ハンドクリームの効果
毎日何気なく使うハンドクリームには、どのような効果があるのでしょうか?乾燥対策を始める前に、ハンドクリームの効果・役割を理解しておきましょう。
ハンドクリームの保湿効果
かさつきや荒れを抱えている手に必要なのは、水分と油分です。ハンドクリームには手に必要な保湿成分である水分と油分がバランスよく含まれています。空気の乾燥や繰り返す手洗いによって失われた水分と油分をハンドクリームで補給すると、手荒れを防ぎトラブルのない状態をキープできるのです。
ハンドクリームには植物から抽出された水ベースの保湿成分や、ミネラルオイル・ワセリンなどの油ベースの保湿成分が配合されています。これらの保湿成分が乾燥から肌を守るバリアを作り、なめらかで潤った状態をキープするのです。
あかぎれ、ひび割れ予防や緩和をしてくれる
一度発生すると治りにくいあかぎれ・ひび割れに悩んでいませんか?ハンドクリームには、これらの肌トラブルを予防・緩和する効果があります。あかぎれ・ひび割れの原因は、手を洗浄することで起こる皮脂不足です。
油分を含むハンドクリームを使って適切に保湿ケアをすることで、原因である皮脂不足をケアしてあかぎれ・ひび割れの予防や緩和ができます。
角質を軟化する効果
乾燥がひどくなると、手指の表面がごわごわしてきます。これは手肌の水分・油分不足により皮膚のターンオーバーが乱れ、古い角質が正常にはがれ落ちなくなることで起きるトラブルです。
古い角質が肌にたまると表面が硬くなり、ごわつきにつながってしまいます。この状態を「角質硬化」といい、放置するとひび割れの原因となるためケアが必要です。ハンドクリームは水分・油分を与えて硬くなった角質を軟化し、正常なターンオーバーをサポートする効果があります。
美肌効果
ハンドクリームは乾燥トラブルをケアするだけでなく、手を美しく見せる美肌効果もあります。ハンドクリームで保湿ケアをすることで肌のキメを整え、ツヤのある美しい状態に導くことができるのです。
保湿ケアを正しく行うと見た目だけでなく、肌触りもアップします。水分・油分のバランスが取れた手肌の表面はなめらかでごわつきがなく、すべすべしているのが特徴。肌状態に合ったハンドクリームでコツコツケアを続ければ、「手がきれいでいいね!」と褒められるようになれます!
ハンドクリームの使い方
手を乾燥トラブルから守るハンドクリームはいつでも保湿できる手軽な化粧品ですが、タイミングや使い方を工夫することでより実感がアップします。どう使えばハンドクリームの効果を実感しやすくなるのか、ポイントを確認していきましょう。
お風呂上りに塗るとなじみやすい
お風呂上りの保湿、顔や体はしていても手は何も塗っていない…そんな方は多いのではないでしょうか?実は、お風呂上りはハンドクリームの保湿効果が最も感じられる瞬間!汚れが落ちて蒸気で皮膚がやわらかくなっているお風呂上りは、ハンドクリームがなじみやすい絶好のチャンスです。
水仕事をした後は必ずハンドクリームを塗ろう
ハンドケアをする時に悩んでしまうのが、どのくらいの頻度でハンドクリームを塗るかということ。乾燥を防ぐなら、手の皮脂が洗い流されてしまう水仕事の後に必ずハンドクリームを塗りましょう。
ハンドクリームは乾燥が気になったらその都度塗りなおしても構いませんが、炎症やひどい乾燥を抱えていると摩擦が刺激になる場合があります。皮膚にダメージがあるとクリームを塗り込む摩擦が負担となってしまうため、圧をかけずにやさしく塗り込むように意識してください。
就寝時の「クリーム+グローブ」で本格ケア
手のカサつきがひどい時に試したいのが、就寝時の集中ケア。クリームをなじませた手に専用のグローブをはめて就寝することで、水分・油分の蒸発を防ぎ保湿効果をアップできます。
空気が乾燥する冬場は就寝時に手の潤いが逃げやすいため、乾燥防止のひとつのテクニックとして活用してみてください。
ハンドクリームの選び方
手を乾燥から守るハンドクリームは、ブランドが多すぎて選ぶのに苦労してしまいます。パッケージや話題性だけで選んで買い物に失敗しないよう、ハンドクリームの正しい選び方をチェックしましょう!
ハンドクリームの使用目的に合わせる
ハンドクリームを選ぶならまず決めておきたいのが、使用目的です。「手のあかぎれが気になる」「乾燥でくすんでいる」など、抱えている悩みにマッチしたハンドクリームを選ぶと満足度アップにつながります。
ハンドクリームの効果だけでなく、使い心地にもこだわるのもポイントのひとつ。「塗った後にパソコンやスマホを触りたい」「香りでリラックスしたい」など、使うシーンを具体的にイメージすると快適に保湿ケアできます。
乾燥などで保湿するなら保湿系ハンドクリーム
肌表面がカサつく軽度の乾燥で悩むなら、保湿力に特化したハンドクリームを選んでください。炎症やごわつきがないなら、保湿ができるシンプルなハンドクリームで構いません。
軽度の乾燥対策には、水分をキープする保湿・美容成分を配合したハンドクリームがおすすめです。コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどフェイスケアにも使われる保湿成分を配合したハンドクリームでキメを整えましょう。
手荒れなどが気になる方はビタミン系ハンドクリーム
乾燥がひどくなり炎症やひび割れを起こしている場合は、ビタミンを配合したハンドクリームが適しています。特におすすめなのが薬用成分であるビタミンEを配合したクリーム。ビタミンEは血流を改善して皮膚の再生能力をサポートし、手荒れやひび割れをケアする効果に優れています。
手荒れ対策に使われるビタミン系ハンドクリームの多くには、消炎作用があるグリチルレチン酸が含まれているのもおすすめポイント。血流ケアと消炎ケアができるビタミンクリームで丁寧にケアしてみてください。
角質が厚くごわごわする方には尿素配合のハンドクリーム
指の関節部分の角質が厚くなり、硬さやごわつきが気になるなら尿素配合のハンドクリームが適しています。タンパク質を分解する作用がある尿素は、厚くなりすぎた角質をやわらかくするのが特徴です。
タンパク質を分解すると聞くと「肌に悪そう」と感じるかもしれませんが、ハンドクリームには強い刺激を感じない濃度に調節して配合されています。角質が厚くなった部分に使用するのは構いませんが、傷や炎症がある肌には刺激を与えてしまうため注意しましょう。
手荒れや乾燥の予防はワセリンがおすすめ
乾燥をケアして状態が改善しても、手荒れを繰り返してしまう。そんな肌質で悩むならワセリン配合のハンドクリームを使ってみてください。
ワセリンは肌表面を油膜で覆って水分の蒸発をブロックし、手荒れ・乾燥を予防するのに役立ちます。ワセリン自体に消炎効果はないため、あくまでも予防として使いましょう。
自分の好みの香りで選ぶ
ハンドクリームは保湿するだけでなく、香りでリラックスするのも楽しみのひとつ。一日の終わりに一息つける時間を作るなら、好みの香りのハンドクリームを選んでみましょう。
女性らしさをアップさせるならジャスミンやローズなどのフローラル系を、考えすぎで疲れたら柑橘系のハンドクリームがおすすめ。イライラした気持ちを落ち着かせてくれるラベンダーやバニラ系の香りも人気があります。仕事の合間にリフレッシュするなら、さっぱりした香りの製品が多いメンズ向けのハンドクリームもおすすめです。
香料を配合したハンドクリームはリラックス効果がありますが、まれにアレルギー反応を起こす場合があります。過去に化粧品による肌トラブルを起こしたことがある方は、目立たない部位に塗って反応が起きないかテストしておくといいでしょう。
子供にも使える肌に刺激が少ないものを選ぶ
子育てをしていると、子供の手のカサつきが気になるときがあります。「親子で使えるハンドクリームが欲しい」「保湿した手で子供に触れても心配ないものが欲しい」と考えるなら、刺激の元になる成分をカットしたハンドクリームがぴったりです。
香料が使われていない無香料タイプや、ヒリヒリしやすいアルコールや清涼剤を含んでいないハンドクリームがおすすめ。親子で使える処方にこだわったブランドから選ぶのもひとつの手です。
刺激を受けにくいハンドクリームを探すなら、塗ったときのヒリヒリ・チクチクを感じにくい「スティンギングテスト済み」と記載された製品を選んでみてください。
使い心地いいべたつかないハンドクリーム
乾燥や手荒れを予防するために保湿したいけれど、ベタベタするハンドクリームは苦手。そう感じる方は多いはずです。保湿した後に家事をしたり、パソコンやスマートフォンを使うならべたつかないハンドクリームが使いたくなります。
軽い使い心地のハンドクリームを探すなら、人の肌になじみやすい保湿成分が配合されているかどうかに注目してください。馬油やスクワラン、ホホバオイルは人の肌にある皮脂と似た構造を持つためベタつきにくいのが特徴です。
ハンドクリーム独特の油っぽさが苦手なら、水に溶ける保湿成分を多めに配合したジェルタイプのハンドクリームもおすすめ。水の割合が多いハンドクリームなら、べたつきを気にせずハンドケアできます。
人気ランキングのハンドクリーム12選
数多くあるハンドクリームの中から、どれから試していいのかわからない…と迷ってしまったらリピーターを生み出している人気製品をチェックしてみましょう。ハンドクリームに含まれている成分や香り、使い心地を比べてお気に入りを見つけてください!
保湿成分が高いおすすめのハンドクリーム
ニュートロジーナ ハンドクリーム 超乾燥肌用
とにかく乾燥をなんとかしたい!と考える方にぴったりなのが、ニュートロジーナの「インテンスリペア ハンドクリーム」です。硬くなった角質にもスムーズに浸透する純度99%のグリセリンが手肌を保湿、セテアリルアルコールが肌の水分蒸発をブロックします。
セテアリルアルコールは名前に「アルコール」と入っていますが、スーっとする「アルコール(エタノール)」とは違う成分です。乾燥を抑えるのにベタベタせず、冬場でも頼れる保湿力が高く評価されています。
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メンソレータム ハンドベール 濃厚こってりクリーム
お手ごろな価格が魅力であるブランド、メンソレータムの「ハンドベール濃厚こってりクリーム」は名前の通りコクのある使用感が特徴です。保湿力に優れた植物油脂であるカカオバターとシアバターを配合しており、しつこい乾燥に悩む手をしっとりさせます。
やや固めのテクスチャーですが、カカオバターとシアバターは体温にとけてなじむのが特徴。丁寧になじませれば油っぽさが気にならないと評価されています。
キュレル クリーム ジャー
敏感肌向けスキンケアブランドとして知られるキュレルの「クリーム ジャー」は、手だけでなく顔や体にも使える全身用クリーム。肌の内部に存在し、水分量をキープする成分「セラミド」の働きを補うのが特徴です。
ただ潤すだけでなく、肌が持つ水分キープ力をサポートするため潤いが続くのが評価されている理由。香料や着色料を配合していないクリームで、子供と一緒に使うハンドクリームを探している方にもおすすめです。
手荒れやあかぎれ、ひび割れに効くハンドクリーム
ユースキンA ポンプ
しつこい手荒れやあかぎれ対策として多くの人に選ばれているのが、「ユースキンA ポンプ」です。ユースキンAはチューブやジャー容器タイプもありますが、ポンプタイプはふたの開け閉めをしなくていいと口コミで人気が高まっています。
血流を改善するビタミンE、消炎成分であるグリチルレチン酸を配合。こってりした使用感のため就寝時のケアに取り入れるのがおすすめです。
薬用ユースキンS クリーム
ビタミン配合のクリームを手荒れ対策に使いたいけれど、重たいテクスチャーは苦手。そんな方には「薬用ユースキンS クリーム」がぴったりです。
さらっと軽く伸びる保湿成分をメインに作ってあるため重さが気にならないと評価されています。湿度が高い季節は「薬用ユースキンS クリーム」を使い、軽い使い心地だと物足りない冬場は「ユースキンA ポンプ」を使いわけるのもおすすめです。
ロコベース リペア クリーム
ドラッグストアの販売員が「市販のハンドクリームならこれが一番!」と豪語するのが、「ロコベース リペア クリーム」です。固く重いテクスチャーのため就寝前の集中ケアに適しています。
乾燥した皮膚をしっかりカバーして肌内部の水分をキープ、頑固な手荒れに悩むなら一度は使ってみたいハンドクリームです。「手荒れを繰り返していたけど卒業できた」「しっかりなじませて寝ると翌朝すべすべになっている」と口コミ満足度が高いことでも知られています。
肌に刺激が少ないハンドクリーム
パックスナチュロン ハンドクリーム
合成界面活性剤・合成防腐剤等などを避けてハンドケアするなら、「パックスナチュロン ハンドクリーム」を使ってみてください。無香料タイプで香り成分に反応しやすい肌質でも快適に使え、化学物質をカットした処方が高く評価されています。
少量でもよく伸びコストパフォーマンスに優れ、年齢を問わずに使える無難なハンドクリームとして人気です。
「ユースキン ハナ ハンドクリーム」
アレルギーテスト・スティンギングテストを実施した「ユースキン ハナ ハンドクリーム」シリーズは、刺激を気にせず香りを楽しみたい方におすすめです。ユズ・ローズ・ラベンダー・ジャスミン・無香料の種類から選べ、気分や好みににあわせて選びわけられるのが人気のポイント。
コクがあるテクスチャーですがべたつきにくく、仕事や家事の合間にも使えると好評です。香りつきタイプは微香性(ほのかな香り)で、香水のようなキツイにおいが苦手な方でも快適にハンドケアできます。
メンターム ワセリン
とにかく刺激を避けたい!と考えるなら、「メンターム ワセリン」がぴったり。ワセリンのみで作られたシンプルなハンドクリームで、アレルギーやアトピー体質の愛用者が多いことで知られています。
美容成分や薬用成分は配合されていませんが、添加物による刺激リスクを心配せずに使えるのが評価されているポイントです。ヒリヒリしやすい肌質でも使いやすいハンドクリームを探している方に適しています。
べたつかないハンドクリーム
レシピスト すべすべ仕上げのハンドクリーム
資生堂が2017年に発売した「レシピスト すべすべ仕上げのハンドクリーム」は、塗った後にスマートフォンを触ってもべたつかないと口コミが寄せられている人気製品です。肌なじみのいい油分をベースに作り、油っぽさを残しにくい使用感にこだわって作られました。
硬くなった角質をやわらかくする尿素を配合、天然の保湿成分であるシアバターが乾燥をケア。忙しい毎日に癒しを与えてくれるローズ・ローズマリー・ヴァーベナの3種類の香りから選べます。
アトリックス エクストラプロテクション
潤いを閉じ込めるラッピング効果に着目した「アトリックス エクストラプロテクション」は、食器洗いをすると手がパサついてしまう方におすすめです。水仕事をしても潤い成分が流れにくい処方で、毎日の食器洗いが苦にならないと口コミで評価されています。
サラサラした軽いテクスチャーですがしっとり感も得られるハンドクリームで、保湿力と軽さを両方追求したい方にぴったりです。
コーセー ローズオブヘブン ハンドクリーム
みずみずしいテクスチャーで素早く手になじむ使い心地が人気を呼んでいるのが、「コーセー ローズオブヘブン ハンドクリーム」です。やさしいダマスクローズと花々の香りが幸福感を与え、アロマ効果を楽しみながらハンドケアできることが評価されています。
ツンと鼻につくようなローズではなく、ほどよい甘さのあるフローラルがミックスされている香りです。肌になじみやすいホホバオイルを配合しており、湿度が高い季節でもべたつきを気にせずハンドケアできます。
ハンドクリームのまとめ
しつこい手の乾燥や荒れに悩んでいるなら、今の手肌の状態に合わせたハンドクリームを選びましょう。悩みに合った成分が配合されているハンドクリームでコツコツケアをすれば、手応えを感じられるはずです。
ハンドクリームは肌表面を潤して整えるだけでなく、爪の乾燥を防いでくれる効果もあります。毎日ハンドクリームを使って地道なケアを続け、美しい手肌にしていきましょう。