「赤ちゃんが生まれたけど肌がカサカサしているように感じる」
「保湿してあげたいけど、どうやって保湿すればいいか分からない」
とお悩みのお母さんに今回は新生児の保湿剤についてご紹介します。肌がカサカサで辛そうにしている赤ちゃんを何とかしてあげなければないけど、どうすればいいか分からないのが正直なところですにょね。そこで、保湿をする時期と保湿剤の選び方について分かりやすくご紹介します。赤ちゃんの肌を守ってあげるためにもぜひ参考にしてみてください。
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新生児の肌が乾燥してしまうのはなぜ?
赤ちゃんの肌は大人と比べてデリケートで弱いものです。そもそも人間の皮膚には、外からのホコリや乾燥をバリアする機能が備わっています。しかし赤ちゃんの肌は、それらの機能が未熟なため、あらゆる肌トラブルを招きやすい状態になっています。
肌の薄さは0.2mm
大人の肌はラップ1枚ほどの厚さと言われていますが、赤ちゃんの場合はその半分以下。なんと0.2mmほどしかありません。気温や湿度など外からのちょっとした刺激にも影響されやすいです。
体の水分量
赤ちゃんは体の水分量も少なく、乾燥しやすくなっています。分泌される皮脂量は大人の半分以下、水分量は3分の1程度です。水分が少なくバリア機能も未熟なので、すぐに皮膚から水分が蒸発してしまいます。
乳児脂漏性湿疹が起こることも
赤ちゃんは皮膚が弱いことから「乳児脂漏性湿疹」を引き起こすことも。生まれてから3ヶ月間はお母さんの女性ホルモンの影響で皮脂の分泌が活発になっています。皮脂が過剰に分泌されると湿疹を起こしてしまうんです。
新生児の保湿ケアは必須
赤ちゃんの肌はとても乾燥しやすく、ちょっとした刺激にも弱いです。カサカサ肌にさせ値いためにもしっかりとケアしてあげましょう。保湿をいつ、どうやって行うのかご紹介します。
いつから行うのか
生後3ヶ月くらいになり皮脂量や水分量が落ちきたら、保湿剤を使ったケアをしてあげます。秋冬など乾燥しやすいシーズンや室内の冷房でも乾燥を招くことがあるので、保湿ケアを毎日の習慣にしてトラブルを防ぎましよう。
どうやって行うのか
赤ちゃんに保湿座を使うときは、なによりも「優しく塗る」ことが大切です。スキンシップも兼ねて赤ちゃんにストレスを与えないように保湿剤を馴染ませます。汗をかきやすい夏なら、塗り心地のよいローションやミルク、冬であればオイルやクリームを塗ると良いでしょう。
保湿剤を選ぶ際のポイント
ひとくちに保湿剤といっても、いくつか種類があります。保湿剤の成分で選んだり、赤ちゃんの肌の状態によって選ぶ保湿剤を変える必要があるので、しっかりと確認しましょう。
保湿剤の成分
主に「ローション」「クリーム」「ワセリン」「オイル」「ミルク」に分けられます。保湿剤の種類によって成分が異なるので、赤ちゃんに合ったものを選ぶ必要がありす。成分としては、ベビーオイルは油分、クリームとローションは油分の他に水分が含まれています。ベビーオイルを使うときは水分を補ってあげることが大切です。
低刺激である
先述したように赤ちゃんの肌は大人の肌に比べて薄くてデリケートな状態です。そのため低刺激な保湿剤を選ぶことが大切です。しかし、赤ちゃんによって合う保湿剤が異なるので、使用前に「パッチテスト」を行いましょう。まずは親の肌でパッチテストをして、特に問題がなければ赤ちゃんの肌でテストします。それでもトラブルがければ、その保湿剤を使って大丈夫です。
肌の乾燥度合いにあわせる
赤ちゃんの肌の乾燥度によって使う保湿剤を変えましょう。保湿力の高さは「クリーム>オイル>ローション」の順番です。また、特に乾燥がひどい場合は重ねづけしてもOKです。保湿剤を重ねることで乾燥を防いでしっとりとした肌をキープできます。
皮膚科でケア
肌がカサカサしているだけであれば市販の保湿剤を使うだけで大丈夫ですが、乾燥がひどくなり肌荒れを起こしている場合は皮膚科を受診してもらったほうが良いです。湿疹が出ている場合は市販のものでは限界がありますし、むしろ症状が悪化することもあります。
新生児の肌を洗う時のポイント
- 入浴の準備から
まずは準備から行います。赤ちゃんとお母さんの着替えとバスタオル、入浴に使うガーゼやハンカチを準備しておきましょう。
入浴の手順
- 赤ちゃんをオムツ一枚の状態にしてあげる
- 赤ちゃんのオムツを脱がせてひざの上に仰向けに抱える
- 顔→頭→体の順にやさしく洗う
- 体の表を洗い終えたら赤ちゃんを裏返しにして、背中とお尻を洗う
- 湯船に浸かる場合は、ぬるめのお湯で2〜3分程度
特に意識するポイント
- 洗うときはと丁寧にやさしく
赤ちゃんの肌は薄くてデリケートなので、とにかくやさしく洗うことを心がけましょう。あわせて丁寧に洗うことも大切です。洗い残しがあったりすすぎが足りなかったりすると湿疹などのトラブルを起こしてしまいます。 - 手早く短時間で
赤ちゃんを洗うときは時間との勝負です。赤ちゃんは体力がないので、ぐったりしやすいです。手短にサッと洗ってあげるようにしましょう。
新生児の保湿剤を塗るときのポイント
赤ちゃんに保湿剤を塗るときも正しい順番があります。しっかりと確認しておきましょう。
- 赤ちゃんの肌を清潔にする
先述した方法で赤ちゃんの肌を洗いましょう。 - お母さんの清潔な手ですべらせるように保湿剤を塗る
お風呂から上がったらすぐに保湿剤を塗ります。まずは清潔にしたお母さんの手のひらに保湿剤を取ります。ここでのコツは「1円玉サイズ」の量を両方の手のひらに乗せましょう。そのまま赤ちゃんの体にすべらせるように塗ります。
順番は「顔→腕→胸とお腹→背中→お尻→足」が良いですね。
またクリームタイプの場合は、お母さんの手に浸透してしまうので、手の甲に取るのがおすすめ。 - くびれた部分も忘れず塗る
首や足の付け根、ひざの裏、ひじなどのくびれたところも欠かさずに塗りましょう。くびれの部分は「こすれやすく汚れも溜まりやすい」です。また炎症も起きやすいポイントなので、入念に塗ってあげましょう。 - 重ねづけもOK
「クリームだけ」「ミルクだけ」ではなく保湿座を組み合わせて塗るのもOK。2種類以上塗る場合は「サラサラしているもの→ベタベタしているもの」の順番で塗りましょう。
【赤ちゃんへの保湿剤の塗り方はこちらの動画をご覧ください】
サラサラしている順に、「ローション→ミルク→クリーム→オイルやワセリン」となっています。「油っこいものほど後に」と考えると分かりやすいですね。
新生児の保湿の注意点
赤ちゃんを保湿する上でいくつか注意点があります。お母さんの自己流で保湿剤を塗ると赤ちゃんの肌に負担をかけてしまうので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
洗う際に必要な皮脂まで落とさない
丁寧さを意識するあまり、ゴシゴシと力強く洗うのはNG。赤ちゃんを洗いすぎると、最低限必要な皮脂まで落としてしまいます。そうすると肌のバリアが弱くなり、あらゆる肌トラブルの原因になってしまいます。
使う前にパッチテストを行う
赤ちゃんの肌を保湿する前には、必ずパッチテストを行いましょう。まずはお母さんの肌でテストをします。使いたい保湿剤を10円玉くらいの大きさに二の腕に塗り、24時間そのままにしておきます。それで赤くなったり腫れたりしていなければOKです。同じことを赤ちゃんにも行い、問題なければ保湿しても大丈夫です。
使用期限を守る
使いたい保湿剤の使用期限をしっかりとチェックしましょう。期限が過ぎていると効果が半減してしまいます。開封してから早めに使い切ったほうがいいですね。最初に開封した日付をマジックなどでメモして、いつから使っているのか覚えておくと良いでしょう。
アトピーや乳児湿疹がある場合
肌トラブルがある場合は、より丁寧に優しく保湿ケアをしてあげましょう。赤ちゃんは肌が未熟なので、少しでもケアを怠ると症状が悪化してしまいます。肌トラブルが起きていたらすぐにケアすることが大切です。赤ちゃんの肌を毎日チェックしてあげましょう。保湿ケアを毎日の習慣にしていればきっと良くなるはずです。
赤ちゃんの肌は未熟で荒れやすく、肌トラブルも起きやすいです。アトピーや乳児湿疹などは保湿ケアで改善することもできますが、しばらく経っても良くならないときや赤ちゃんが苦しそうなときは、すぐに病院へ行きましょう。赤ちゃんは言葉を喋れないので意思疎通が難しいです。赤ちゃんの気持ちをくみ取れるように、毎日しっかり様子を観察しましょう。