自分の息もメイクする時代!周りに爽やかな息で差をつけましょう!

どんなにキレイな女性やカッコいい男性であっても、口臭があるとがっかりしてしまいますよね。さわやかな臭いは、向かう相手との関係性を近くしてくれます。職場の人であれ、友だちであれ、だれかと距離を縮めたいなら、やっぱり爽やかな息で接したいと思いませんか。口臭が気になっているわけではないけれど、できればもっと爽やかな息になりたい方必見です!

柴田はるひ
この記事の監修者
歯科衛生士
歯科医師として、30年近く審美治療にかかわってきて、治療後に患者様の笑顔がより輝いてくることに大きな喜びを感じています。 ホワイトニングや矯正治療後に、「これまでコンプレックスだった箇所が自慢の個所に変わった!」「よく笑うようになった!」など「患者さまの人生を変えることに貢献できた!」と思える瞬間が歯科医師としての一番の喜びだと思っています。最近心に残った言葉は「幸せ」には「人から与えられる幸せ」「自分の力で何かを得る幸せ」「他人に与える幸せ」の3種類あり、「他人に与える幸せ」を知っている人が最高の幸せ者である、という言葉です。 私も人生の折り返し地点を過ぎてきましたので、これからは「他人に与える幸せ」を日々実 践していきたいと考えています。 座右の銘は全ての人を尊重する、日々感謝です。 趣味は格闘技観戦、読書です。
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爽やかな息ってどういうこと?

青空に手を広げる女性

爽やかな息という言葉から想像されるものはミントの香りだったりレモンの香りだったりしますよね。実際、歯磨き剤をはじめ、多くの口臭予防グッズにはミント風味が多くあります。

でも、よく考えてみると、爽やかな息とは実際、ミント風味なのでしょうか。ミントの香りはもともとの臭いではありませんよね。では、口臭のない人はどんな臭いをしているのでしょうか。

無臭はありえません

人はそれぞれのにおいをもっています。体のにおいも口のにおいも同じです。まったくにおいがないということはありません。何らかのにおいを持っています。

とくに口については、生きている限り、人は毎日食事を摂り、だれかと話すなど、口内でさまざまな代謝が行われています。したがって、口内のにおいや吐く息についてあまり神経質になる必要はありません。そのときの状態によって、においは変わります。寝起きや疲れているときは、においが強くなることもあります。しかし、時間が経ち、体調がよくなれば、そのにおいは解消されます。

他人が不快に思わないにおい

ただ、においの中には不快なものがあります。それが口臭です。口臭とは、口内や吸気の不快な臭いのことで、自分以外の他者が感じる臭いです。そのため、ご自身はなかなか気づかないことがあります。

口臭のおもな原因は口内の病気です。そのため、口内で病気が起こらないようにすることこそ、他者を不快にさせるような悪臭が出ないようにすることなのです。つまり、最善の口臭予防とは、口内のケアを怠らないということになります。

爽やかな息と勘違いしやすいマスキング効果

ガムを舌の上に乗せている女性

しかし、世の中にはたくさんの口臭予防グッズがあふれていますよね。身近なところでは、ガムやタブレット、洗口剤などはスーパーやコンビニでも購入できます。

こうした製品は、一時的に口臭をごまかすためにはすぐれた製品で、口臭を根本的に治療するためのものではありません。このため、こうした製品の働きを「覆う」という意味のマスキングという言葉を使って表現することがあります。

では、こうした製品はどの程度の効果があって、どういうメリットがあるのでしょうか。

ガムやタブレット

ガムやタブレットは、香りで口臭を隠すマスキング効果があるほか、唾液の分泌を促すためにも働きます。唾液は、口内の汚れを落とすほか、細菌などの繁殖を抑えるなどの働きがあります。また、自然と口を閉じることになるため、口呼吸している方は鼻呼吸をする習慣が身につくようになります。

ただし、ガムを選ぶ際、糖分が含まれるガムは選ばないようにしたほうがベター。糖分は歯周や虫歯を引き起こす原因となります。なるべく天然の甘味料であるキシリトールが配合されたガムを選ぶようにしましょう。キシリトールは、口内の最近の繁殖を抑え、虫歯などになりにくくする働きがあります。

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洗口剤

洗口液とは口臭をはじめ、歯周病や虫歯の予防のための液体のこと。マウスウォッシュと呼ばれることもあります。一般に、歯磨きの後の仕上げとして、適量を口の中に含み、20~30秒ほどブクブクうがいをしてから吐き出して使います。口内をすっきりとさせ、口臭や口内の乾燥を予防するための製品です。

ただし、アルコールが含まれている洗口液は、場合によっては刺激が強すぎることもあります。とくに口内炎や歯茎に腫れなどがある場合は使用を避けた方が無難。ノンアルコール性の製品もあるので、製品選びは慎重に。

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舌苔予防のタブレットも実はあります

口臭の原因のひとつである舌苔。舌の表面を白く覆うのが特徴です。原因は口内の細菌、食べかすなどが付着すること。毎日のオーラルケアで、舌の清掃を行うことで予防することができますが、そのまま放置することで、口臭がひどくなります。

そんな舌苔予防のタブレットも最近では店頭に並んでいますよね。舌の表面でなめることで、汚れを落としやすくします。忙しくて食後に歯を磨くことができない場合などの緊急処置として、常備しておくと便利ですね。ただし、このタブレットも一時的な予防策ですので、毎日のしっかりとしたオーラルケアに加えて、気になる方は歯科医院で相談することをオススメします。

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本当に爽やかな息にするためには?

歯の治療を行う女性

以上のように、一時的に爽やかな息を実現する方法はいろいろあります。しかも、どれも手軽に利用することができますよね。

でも、本当に口臭を改善したいならば、やっぱり専門家に相談するのがベター。日ごろのオーラルケアでは解決できない悩みは、その原因を根本から改善しなければ、いつまでたっても口臭はなくなりません。

日々の生活で忙しい方は多いかと思いますが、時間を作って歯科医院の門をたたき、歯科医などの専門家による歯の清掃、そして舌苔の本格的なケアがとても大切なのです。

歯科医院の受診

仕事などが忙しくてなかなか歯科医院に行けない方も多いと思います。遅くまで営業している医院もあれば、週末に開いている医院もありますので、あきらめずに歯科医院に相談してみましょう。口臭が気になって歯科医院に行っても、思い過ごしということもあります。また、歯垢や歯石がたまっていることもありますし、歯周病や虫歯などが原因の場合があります。問題がある場合は治療に専念し、治療が終わったら病気にならないようにケアをすることが大切です。

また、歯科医院の中には口臭外来を特別に設けているところもありますよね。さまざまな検査を行い、原因を探ってくれます。

歯科医院でのクリーニング

歯科医院での口内クリーニングとは、歯周病や虫歯などの原因となる歯垢や歯石を取り除いてもらうこと。保険が適用されるクリーニングには、スケーラーという専用の危惧を使って歯石を取り除くスケーリングです。さらに細かいクリーニングをお願いしたい場合、専用の機器を使って行うPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)などもあります。ただし、これは保険が適用されないため、料金を確認したうえで行うかどうかを判断する必要があります。

歯周病の予防

歯科医院でのクリーニングは口臭の改善だけではなく、歯周病を予防します。口臭がひどい場合、その多くが歯周病によるものであるからです。歯周病や虫歯は初期段階で発見された方が治療に架かる時間やお金が節約できるというメリットがある上、歯科医院でそれぞれの歯に応じたオーラルケアの方法などを教えてもらうことができるため、定期的に歯科医院に通うことも歯の病気の予防のひとつと言えます。

一般的に、歯周病は30歳ごろから発症するケースが多いと言われていますが、歯周病の原因は、ブラッシングが不十分であるために歯に付着してしまう歯垢です。歯垢がつかないようにていねいに歯のブラッシングを行うようにしましょうね。

舌苔ケア

舌苔とは、食べかすや口内の細胞などに細菌が繁殖して舌の表面に付着するもので、舌の表面が白くなることでわかります。口呼吸などで口内が乾燥したり、体調が悪くて免疫力が低下したりすると、細菌がさらに繁殖し、舌苔が増えることで、ひどい悪臭が発生します。

舌苔は、専用の舌ブラシを使って磨き落とします。朝、起きた直後は、口内が乾燥していることが多いため、朝の歯ブラシの前に舌の清掃を行うといいでしょう。舌を思い切り外に出し、舌の奥の方にブラシを当て、前方に向かってブラッシングします。奥から手前に2~3回ブラッシングしたら、舌ブラシを洗浄し、これを数回繰り返します。

爽やかな息を阻害する様々な要因

お酒やタバコが嫌いな女性

ところで、口臭を作る原因は、口内のトラブルのほかにもあります。タバコ、においの強い食事、口呼吸、不十分なブラッシングなど、爽やかな息を妨げる要因はいろいろあります。

タバコや食べ物は、個人のし好品。でも、口臭の原因のひとつであるということを認識することは大切です。また、口呼吸によるドライマウスや口内の清掃不良は、日々の生活の中で少しずつ改善できることです。詳しく見てみましょう。

タバコ

タバコのにおいは、タバコを吸わない者にとってひどく不快なにおいです。髪の毛や衣類にもにおいが付くため、喫煙者は体全体からタバコのにおいを発しますよね。さらに喫煙者の口臭は、ニコチンやタールのにおいが加わるため、爽やかな息とは程遠いひどい悪臭となります。

恐ろしいことに、喫煙という習慣は、口臭の原因となる口内の病気を促す可能性があります。喫煙者が歯周病にかかる危険性は高く、また重症化すると言われています。これは、ニコチンなどの一酸化炭素の作用によるもの。さらに、タールが舌に付着するため、舌苔が発生しやすくなります。扁桃にできる膿栓と呼ばれる悪臭の原因も出るようになります。

とはいえ、禁煙するのは難しいという方は、喫煙後に水分を取り、唾液を促して口内を清掃するほか、まめにブラッシングをして口内を清潔にすることをオススメします。

タバコと口臭についてさらに詳しく知りたい方はぜひこちらの記事も参考にしてみて下さい。

にんにくなどにおいが強い食べ物

においの強い食べ物も口臭の原因となりますが、これは一過性のものです。にんにく、にら、キムチ、納豆、チーズ、アルコールなどがそうですね。しばらくすると、においが消えますが、場合によっては数日においが続くこともあります。口臭が気になる方は食べる際に注意が必要ですね。

ただ、口臭を消す効果のある食べ物もありますので、食事の際、意識して摂るといいかもしれません。牛乳はにんにくのにおいを消す効果があります。また、レモンや梅干しに含まれる有機酸は、唾液の分泌を促すため、においを分解する働きがあります。緑茶に含まれるポリフェノールにも殺菌作用があるため、食後にお茶を飲むと口臭予防となります。

こうした食材の作用をうまく利用して、口臭が起こらないようにするのも予防法のひとつですね。

ドライマウス

ドライマウスとは、文字通り、口内の乾燥のこと。たいしたことではないと思われがちですが、口内の乾燥こそ、口臭を引き起こす引き金とも言えます。というのも、口内が乾燥すると、唾液による清掃作用が機能しなくなることで、口内の細菌が増殖し、口内環境が悪化することで、口臭が起こるからです。

ドライマウスの原因は実にさまざま。風邪による一時的な鼻づまりなどのほか、糖尿病、腎臓病、慢性鼻炎などの病気も考えられます。また、薬の副作用として、唾液の分泌を阻害するものもあります。あるいは年齢が原因かもしれません。実際、年齢を重ねると、唾液の分泌が減ります。加えて、あごの筋力が低下すると、食事のときなどにかむ回数が減りますよね。かむこと=咀嚼は唾液腺を刺激するため、咀嚼が少なくなることで、口内が乾燥してしまいます。また、口で呼吸する人はドライマウスになる傾向があります。ストレスも口内の乾燥を招きます。唾液の分泌に関係のある自律神経の働きがおかしくなるからです。

このほか、アルコールには利尿作用があるため、体内の水分バランスが崩れ、脱水症状を引き起こします。このため、度を越えたアルコールの摂取はドライマウスを引き起こします。喫煙すると、口呼吸の回数が増えるため、口内が乾燥します。また、タバコの有害物質により、血行が悪くなることで、唾液の分泌機能が低下するとも言われています。

このように、ドライマウスの原因は実に多様です。ドライマウスの対策としては、食事の時によくかむようにする、規則正しい生活を送る、ストレスをためない、嗜好品に依存しないようにするようにしましょう。

清掃不良

口内の清掃不良とは歯の磨き方が正しくないということ。歯周病や虫歯を防ぐためには正しく歯を磨くこと。とても大切なことですので、改めて歯の磨き方を考えてみましょう。

まず、毛先を歯の表面に当て、力を入れずに細かく動かすようにします。ご自身の歯の並び方に合わせるように、ていねいに磨くことが大切。とくに歯と歯茎の間に食べかすが入らないように、歯ブラシを斜めにして磨くようにします。

歯垢が残りやすいのは、歯と歯の間、奥歯、歯と歯茎の間などです。食後はなるべく歯を磨くようにして、食べかすや歯垢が残らないようにしましょう。

口臭ケアグッズをうまく活用する

舌歯ブラシで舌苔を取り除いている女性

爽やかな息を実現するためには、オーラルケアが必須です。でも、ちまたにはさまざまな口臭ケアグッズが出回っていますよね。こうしたグッズを利用しない手はありません。一日も早く口臭とさようならするためにも、さまざまなグッズを上手に活用しちゃいましょう。

歯磨き剤

店頭にはさまざまな歯磨き剤が並んでいますよね。どれを選んだらいいのかよくわからなくなってしまいます。

選ぶ時のポイントとして、まずは配合されている有効成分を確認するようにしましょう。虫歯予防成分として知られているのはフッ素です。また、消臭効果がある成分には、カテキンや柿タンニンなどがあります。

歯磨き剤に含まれる研磨剤は、歯の表面のエナメル質を削ってしまいます。清掃剤と表記されている場合もあります。エナメル質が薄くなってしまうと、知覚過敏が起こりやすくなるほか、虫歯になりやすくなることもありますので、研磨剤があまり含まれないものを選ぶようにしたいです。

加えて、歯磨き剤に含まれる発泡剤として使われている成分は、合成界面活性剤と呼ばれるもの。発がん性が問題となっている成分ですので、発泡剤が含まれないものを選んだ方がベターです。

以上のような点を踏まえて、ご自身に合った歯磨き剤を選んでください。

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舌クリーナー

舌クリーナーとは、舌を清掃するためのブラシのこと。舌ブラシとも呼ばれています。舌の清掃の際、歯ブラシを使う方もいらっしゃるかと思いますが、歯ブラシは硬い歯のために作られた製品のため、柔らかい舌に使うと傷つくことがあります。舌の清掃には、専用の舌クリーナーを購入することをオススメします。

使い方は、舌クリーナーを水でぬらし、喉の方から舌先へと手前にブラッシングしていきます。力を入れずに行うことが大切です。2~3回ほどブラッシングしたら、舌クリーナーを水で洗い、再びブラッシングします。数日使ってみると、舌の状態がよくなることが目に見えてわかりますよ。もしも変化が見られない場合、専門家に相談することをオススメします。

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舌ジェル

舌ジェルとは舌を清掃するときに使用するジェルのこと。タンジェルとも呼ばれています。舌の上にジェルを塗ると、舌苔が浮き上がってきます。結果、舌を傷つけることなく、舌苔を取ることができるというものです。

舌ジェルの中には、口内の乾燥を防ぐ成分が配合されているものなどもあります。成分を十分に検討してから、ご自身に合った製品を購入してください。さほど高価なものでもないため、いろいろな製品を試してみるのもいいですね。

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洗口剤

洗口剤は、口臭を抑えるほか、歯周病や虫歯を予防するために使われる液体の総称。口に含んでブクブクうがいをして吐き出すマウスウォッシュやデンタルリンスのほか、歯磨きの前に口に含み、口内に液体を行きわたらせてから,歯ブラシで歯を磨く液体歯磨き剤もあります。

マウスウォッシュやデンタルリンスは、歯磨き後の口臭予防などに使われます。また、忙しい仕事の合間など、ゆっくりと歯を磨くことができない場合の応急処置として使われることもあります。

爽やかな息は日ごろのケアから

笑顔で歯を磨く女性

本当に爽やかな息を実現するためには、表面的なマスキング効果を利用するのではなく、歯科医院での本格的なケアが大切。口臭を起こさないように日々のセルフケアをしっかりと行い、市販されているさまざまな口臭予防グッズをうまく利用して、口臭とはさようならをしましょう。