他の人のキレイな指先を見たあと、自分の小さな爪を見てガッカリした経験はないでしょうか?縦に長い女性らしい爪、実は正しいケアと努力次第で手に入れることは可能です!
この記事では、爪が短くなる原因と大きくする方法を取り上げます。爪のことで悩んでいる方は参考にされてください。
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まずは爪の構造を知ろう!
小さな体の一部ですが、爪がなければ文字を書いたり何かを持ったり、歩くことも難しくなります。そんな大きな役目を果たしてくれてる爪の構造について説明します。
爪(爪甲:そうこう)は、爪母基(そうぼき)という目に見えない部分で作られます。成長すると表面に現れますが、柔らかくて弱いため甘皮によって守られています。
爪は爪床(そうしょう)に密着して伸びていきます。爪床は爪に水分を補給するという役目があり、爪は水分を補給してもらっている間は透明です。爪がピンク色をしているのは、爪床内部にある毛細血管の色が透けているからです。
爪は爪床から離れると不透明になります。この部分はフリーエッジと呼ばれています。そして、爪と爪床をつないでいるのがハイポニキウムと呼ばれる皮膚です。まさに爪の大きさを左右している部分でもあります。
というのは、キレイな爪は爪床部分つまりピンクの部分が縦に長い爪です。爪を大きくしようとフリーエッジを伸ばしても、ただ不衛生に見えてしまうだけです。しかし、ハイポニキウムが指の先端まであると、ピンクの部分が多くなります。ですから、このハイポニキウムを伸ばすことが爪を大きくすることと関係しているのです。
どうして爪が小さいのか?
しかし、なぜ自分の爪は小さいのかと疑問に感じたことはありませんか?原因はさまざまですが、自分の爪が小さい原因がわかれば、大きくする方法も見えてくるかもしれません。いくつかの原因をとりあげます。
遺伝
爪は遺伝します。ですから、爪が小さいのは遺伝が関係しているかもしれません。実際、親と爪の形がそっくりという方もいらっしゃるでしょう。「遺伝なら仕方ない…」とがっかりされましたか?
しかし、安心してください!遺伝でも爪の形は変えられます。なぜなら、爪の形に大きく影響を与えるのは「習慣」だからです。なので、爪を大きくすることを意識して正しいケアを続ければ、キレイな爪を手に入れることは可能なのです。
不規則な生活、不摂生な食事
爪は皮膚の一部です。不規則な生活や摂り入れるものは、爪にも影響を与えます。例えば生活が不規則になれば、まず代謝や血液循環に乱れが生じます。そうすると、爪が密着している爪床には毛細血管やリンパ管があり、爪に必要な水分や栄養を届けているのですが、その役目が果たせなくなるのです。また、食生活が乱れて爪に必要な栄養素が足りなくなると、当然爪は弱っていってしまいます。
これが重なると爪は乾燥し、割れやすくなる、二枚爪になるといったトラブルが生じ、爪は成長することができなくなるのです。しかし、この点を改善すれば爪を大きくできるということです。ぜひ自分の生活と食生活を見直しましょう。
爪を深く切る・⽖を噛む・いじる癖
爪の形に大きく影響を与えるのは“習慣”だと、先ほど説明しました。子どもの頃から、フリーエッジが無いくらい深く爪を切っている、爪を噛む、爪をいじって自分でむしる、といった癖が習慣化していませんか?
どの癖も爪を短くしてしまうので、爪と皮膚をつなぐハイポニキウムが成長するのを妨げ、ピンクの部分を小さくしてしまいます。
ハイポニキウムは爪と共に成長します。フリーエッジが長いとハイポニキウムは余裕があるので伸びやすくなりますが、逆に短いと余裕がないため剥げて後退してしまいます。そして、その状態が続くと爪は形を覚えてしまい、成長しなくなってしまうのです。
しかし、正しいケアで改善できるので安心してくださいね。
爪の病気
爪が小さい原因として、爪の病気が関係していることもあります。中には病院で専用の治療を必要とする病気もあります。ここで挙げる病気は、生活習慣の見直しなどで改善できる可能性があるものです。もちろん、セルフケアが難しい場合もあるので、ネイルサロンなどで専門家にケアしてもらうとより効果的でしょう。
深爪(ふかづめ)
先ほど取り上げた爪の切り過ぎや噛み癖、いじる癖も関係していますが、指先より爪が短い状態が慢性化している症状です。爪が短くて薄く、表面がデコボコしていることもあります。
深爪をしていると、直接爪床が衝撃を受けて傷付きやすくなりますし、傷ついた爪床から細菌が入るなど、さらに深刻な爪のトラブルを招くことになりかねません。
また、このまま爪を伸ばしても爪が弱いため折れやすく、またハイポニキウムが成長していないので、フリーエッジだけが伸びて見た目も悪くなります。健康な爪を伸ばす方法は後ほど取り上げますので、参考にしてくださいね。
短爪症(たんそうしょう)
読んで字のごとく、爪が短い症状のことです。爪が縦に伸びることができず、横に広くなってしまう爪のことです。この症状は深爪が関係していることもあります。深爪が原因の場合は、時間がかかっても改善させることが可能です。
しかし、1万人に1人の確率で発症するといわれる「短指症」による場合もあります。特に親指に見られることが多いようですが、第一関節までの骨が短いため爪が横長になっています。遺伝性のため、骨を伸ばすことはできませんが、整え方や手入れ次第で印象を変えることは可能なので、諦めないでください。
爪甲萎縮症(そうこういしゅくしょう)
爪甲萎縮症とは、爪がきちんと育っていないため爪が縮んだ様な状態になっている症状のことです。爪が通常の半分程度の大きさしかなく、ツヤもありません。
この症状が出る大きな原因は、栄養不足です。無理なダイエットや食生活の乱れによって引き起こされます。栄養不足が続くと、爪がぼろぼろになり剥がれ落ちることもあります。
解決方法は、食生活の見直しです。爪の健康に必要な栄養素については後ほど触れますので参考にしてくださいね。爪は健康状態をあらわすとも言われています。他の病気が関係していることもあるので、ひどい場合は病院で見てもらって下さい。
小さい爪を大きくする方法
小さい爪を大きくするのを手伝ってくれるプロに頼ることもできますが、自分で大きくすることは可能です。もちろん、すぐに効果が期待できるわけではありません。爪を大きくするカギは“毎日の心掛け”です。
指先を清潔に保つ
爪の間はゴミや汚れが溜まりやすい部分です。自分の古くなった角質も溜まります。爪の間の汚れが気になって、無理やりかき出しそうとするなら、ハイポニキウムを剥がす原因となってしまいます。
また汚れを放置すると、雑菌が増えて爪の中に入り込み、爪のトラブルを引き起こして爪の成長を妨げる危険もあります。ですから、いつも指先を清潔に保つよう心掛けましょう。これはハイポニキウムのケアにもなります。爪の間の汚れが気になる場合は、ネイルブラシなどを使用して優しく洗うようにしてください。
料理や家庭菜園など、爪の中にゴミが入りやすい作業をする場合は、ビニール手袋をするなどの対策を取ることもおすすめです。
保湿・美容液で手入れする
水仕事や指先を使った仕事などで、指先は乾燥しやすい部分です。指先が乾燥すれば、爪も乾燥します。爪が乾燥すると、ひび割れたり欠けたり、2枚爪になったりします。そして、ハイポニキウムがダメージを受け、剥がれやすくなってしまうのです。
ですから、爪を大きくしたいのなら、顔をお手入れするごとく爪もお手入れしてあげてください。顔に化粧水、乳液、美容液やオイルを塗り込むように、指先や爪にも保湿成分の入ったクリームやキューティクルオイルを塗り込んであげましょう。
水仕事の後にハンドクリームを使用するなら、ちょっと指先を意識して爪の周りに塗り込むようにしてみてください。また、お風呂上がりのリラックスタイムに、キューティクルオイルで指先をマッサージするなど、自分磨きの時間を習慣化して女子力をアップさせましょう!
爪が乾燥する詳しい原因やおすすめの爪の保護剤を紹介した記事もあります。ぜひ、参考にしてみてください!
爪が薄い・割れやすい方必見!爪を保護するアイテムをまとめて紹介!
爪が乾燥する症状・原因は?改善策5つと対策商品6つをお伝えします!
爪に良い栄養素を摂る
爪を大きくしたいのなら、爪の成長を助ける栄養素を取り入れましょう。爪は“ケラチン”と呼ばれるタンパク質でてきています。そして、爪に水分を供給している爪床の70%はコラーゲンでできています。コラーゲンをたっぷり含んだ良質なタンパク質はこうした食材です。
- 魚の頭や尾の部分
- 鶏の手羽先、鶏皮、軟骨
- 豚足、豚バラ肉
- 牛すじ
さらに、ケラチンやコラーゲンの生成を助ける“亜鉛”も欠かせません。亜鉛を多く含む食材はこちらです。
- 牡蠣
- 豚レバー
- チーズ
- 高野豆腐
- アーモンド
他にも爪の健康に大切な栄養素とそれが含まれる食べ物を紹介します。ぜひ、積極的に毎日の生活に取り入れてみてください。
- 【ビタミンB2︰タンパク質の代謝を助ける】:青魚、牛乳、うなぎ、玄米
- 【ビタミンB6︰ケラチンの生成に関係】:鮭、ゴマ、納豆、ジャガイモ
- 【ビタミンC︰コラーゲンの生成を促進】:柑橘類、イチゴ、キウイなどの果物、野菜類
爪を小さくしてしまう習慣をやめよう
爪を大きくする努力をしているのです。爪を小さくする習慣をやめるよう決意してください。習慣を断ち切るには、強い意志と努力が求められます。また、慣れるまで時間がかかることもあるでしょう。でも、諦めないでください!
爪を深く切る
職業によっては、爪を短く切る必要があるかもしれません。また、子どもの頃から短くしているので、白い部分が伸びてくるとすぐに切りたくなるかもしれません。
切っても構いません。ただ、白い部分を2mmくらい残すようにしてください。慣れないうちは1mmでも良いので残してください。恐らく、指先より少し爪が出る程度の長さなので、不潔感はないはずです。
また、爪を短くするときは爪切りではなく、なるべくヤスリを使用しましょう。爪切りは爪に大きな負担をかけ、ハイポニキウムを剥がす原因になりやすいからです。ヤスリなら爪の長さも調節しやすいのでおすすめです。
爪をかじる・いじる
爪を噛む・いじる癖は、ストレスや不安などの精神面が関係していることもあります。もしかすると、メンタル面での改善がこの癖の改善に最適という場合があるかもしれません。
しかし、この癖もあなた次第で辞めることは可能です。この癖を辞めなければ、大きくてキレイな爪にすることはできません。この癖を辞めることで、自分に自信が持てるかもしれません。メリットを考えてみましょう。
また、爪を噛まないように絆創膏を貼ったり、ガムやアメを口に入れておくことをすすめるネイリストもいます。どうしてもやめられない場合は、深爪矯正などをしているネイルサロンで改善してもらうのも一つの解決策です。
爪に衝撃を与える
爪に衝撃を与えるのは、指先をぶつけたり挟んだりすることだけではありません。実は、日頃何気なくしている行為が、爪に衝撃を与えていることがあるのです。
例えば、先ほど触れた爪切りもそうです。また、缶ジュースや缶詰を開けるとき、プルトップに爪をかけていませんか?シールやテープを剥がすとき、爪を引っかけていませんか?引き戸を開けたり閉めたりするとき、爪を立てていませんか?
こうした行為は、爪と爪床の間を引き離してしまい、ハイポニキウムが剥がれる原因となってしまいます。作業は、爪ではなく指の腹を使ったり別の道具を使用するように心掛けてみてください。
小さい爪は内部から健康な爪を目指そう!
爪が小さい原因と大きくする方法について紹介しましたが、努力してみたい点は見つかったでしょうか?小さな爪は遺伝も関係していますが、習慣の影響も大きく関係しています。爪を小さくする習慣に気付かれたのなら、辞めるよう努力してください。
また、どんなに気をつけてはいても、普段の生活の中で爪に衝撃を与えることもあるでしょう。ですから、生活習慣や食生活を見直して内部から健康な爪が育つのを助け、いつも保湿するなど外部からのケアを心掛けることを忘れないようにしてください。
なかなか成果が見られないように思えても、諦めないでください。努力した分、成果は見られるはずです。指先から美しい、そんな女性を目指してくださいね!