特別なことが起こるスペシャル・デーには、指先もちょっとキレイに飾りたいと思いませんか。それなのにうっかり爪を切ってしまって、どうしようもないと落ち込んでいる方、ちょっと待ってください。もしかしたら、爪に栄養を与えることで爪をいつもよりも速く伸ばすことができるかもしれません。あきらめないで、今回、ご提案するさまざまな手段を行ってみてください。もしかしたら、爪をキレイに伸ばすことができるかもしれません。
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爪の構造・成分を理解しよう
爪は、表皮の角質が変化してできたものです。手足の指先を保護し、爪がなければ指に力を入れることも歩くこともうまくできません。爪は毛髪と同じく角質器とも呼ばれ、おもな成分はたんぱく質のひとつであるケラチンです。
一般に爪と呼ばれている部分が爪甲です。その付け根にあって、皮膚に隠れている部分が爪根で、この中に爪が新しく生まれる爪母基と呼ばれる部分が含まれています。爪の成長で大切なのが、爪甲の付け根にある爪半月の根元を覆っている甘皮です。爪を保護する働きがあるため、甘皮を処理する場合、爪母基を傷つけないようにしなければ、伸びてくる爪がデコボコになってしまうことがあります。
爪は1日に約0.1mmくらい伸びる
成人の爪は、1日0.1~0.15mmほど成長するといわれています。左右の爪はだいたい同じペースで伸びますが、年齢、性別、季節などによってもその速度に変化があります。足の爪よりも指の爪の方が早く伸び、また、冬よりも夏の方が早く伸びるといわれています。乳幼児や高齢者は成人よりも爪の伸びるスピードは遅く、20代ごろが最も早く伸びるようになります。
ざっと計算すると、10日で1mm、1か月でおよそ3mmという計算になります。爪の伸びるペースには個人差があるものの、爪は急激に伸びるというものではありません。このため、爪トラブルを少なくして健康的な爪を伸ばしていくことが、爪を伸ばすコツであるともいえますね。
爪を伸ばすのに何をすればいいのか
爪を伸ばすためには、爪トラブルが起こらないように気をつけて、これから伸びてくる爪を健康にすることが大事。爪のケアとして、爪に栄養を与えるほか、クリームやオイルなどで爪の光沢や弾力をサポートし、適度な運動、ゆったりとした入浴、血行などをよくするマッサージなどを取り入れて生活習慣を改善し、食生活も豊かにしていくようにしましょう。
爪は、髪の毛と同じケラチンから構成されているため、動物性たんぱく質をはじめ、ビタミン・ミネラル類、また、ゼラチンも爪を強くすることから、ゼリーもしっかりと摂るようにしましょう。
短期間で爪を早く伸ばす方法
それでは、少しでも短期間で爪を伸ばす方法について、具体的にご紹介したいと思います。改善できるところから改善し、健康的で美しい爪を成長させていきましょう。
爪に栄養を与えて伸ばす
爪に直接、栄養を与えてあげることで、健康的な爪が伸びるように促すという方法があります。爪の光沢や弾力は、爪に含まれる水分量で決定されるため、ネイルをオフする際に除光液を使いすぎたりすると、爪がもろくなり、割れたりさけたりすることがあります。
また、爪の硬さは一定ではなく、爪と接している皮膚の部分にあたる爪床の上の爪は硬いものの、そこから離れていくにつれて、もろくなってきます。このため、定期的に爪に栄養を与えることは、爪トラブルを予防しながら健康的に爪を育てていく大切なポイントとなってくるのです。
ハンドクリームを塗る
爪が乾燥すると、爪が硬くなり、もろくなってしまいます。爪が割れたりさけたりすると、爪を伸ばし続けることができなくなるため、日頃から乾燥を予防し、爪に弾力を与えることはとても大切になってきます。油性のハンドクリームは、爪トラブル予防のほか、爪の保護にとっても有効。季節に関係なく、つねに爪や指先、手の保湿も取り入れるようにしたいです。
キューティクルオイルを塗る
キューティクルオイルとは、爪にいいとされているさまざまな成分が配合された保湿オイルのことで、ネイルのようにつけるタイプやペンのように筆で塗るタイプなど、さまざまな製品ラインナップがそろっています。ドラッグストアなどでも気軽に購入できるため、アナタの爪に必要な成分が配合されたものを定期的に塗ることで、爪の健康と成長をサポートしてくれます。
爪用美容液を塗る
爪用の美容液は、爪の修復や保湿のための成分がふんだんに配合された爪のための美容液のことです。爪トラブルを修復するために使ってらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますが、爪の乾燥を防ぎ、保湿し、しっかりと保護するためにも非常に有効です。キューティクルオイル同様、さまざまなメーカーから多様な商品ラインナップがそろっていますので、いろいろと試してみてください。
爪の血行を良くする
身体が冷えていると、摂取した栄養分がしっかりと行きわたりません。爪においても同じで、血行が悪いと、せっかく保湿などを取り入れていても、その効果は半減してしまいます。爪の成長を促すためにも、爪の血行を良くすることはとても重要です。また、爪の生え際にツボがあります。このツボを刺激することで、代謝がよくなるなどの効果も期待できます。
マッサージする
爪の生え際を軽く揉んでマッサージすると、さまざまな症状が改善されるといわれています。これは東洋医学の考え方で、手の爪の生え際には井穴(せいけつ)というツボがあり、自律神経のバランスを整える効果が期待できるのだとか。
自律神経は血圧や呼吸数など、体の特定のプロセスを調整する神経で、体温、消化、代謝など、さまざまな体の機能にかかわっています。このため、自律神経のバランスをよくすることは、血行をよくし、代謝がよくなることで、さまざまな症状なども改善されるようになります。
たっぷりとお風呂につかる
シャワーで身体を洗うだけではなく、のんびりとお風呂に浸かり、下半身を温めることで、血液などの体液の循環がよくなります。とくに、血管の中でも太いおなかの周りの大動脈をじっくりと温めることで、その熱が下半身から上半身へと循環し、体全体が温まってきます。
お湯の温度はさほど高くする必要はなく、むしろ20分以上のんびりと湯に浸かるほうが体の温かさが持続されます。首まで湯に浸かってしまうと、体の熱が逃げる場所がなくなるため、のぼせてしまうこともありますので、下半身を温めるようにすることが大切です。
指先をたくさん使う
指先をよく動かすと、指先の血行がよくなることから、摂取した栄養分が行き届くようになります。指先は、日常生活においてもよく使う部分ですが、意識して動かすということはあまりありませんよね。
でも、ちょっと手の空いたときに、手を閉じたり開いたりするほか、手をパーにして大きく伸ばしたり緩めたりするだけでもちがいます。お風呂に入っているとき、テレビを見ているとき、夜寝る前など、ちょっとした時間に取り入れてみましょう。
適度に運動をする
日常生活に適度な運動を取り入れることは、健康を維持し、気持ちを前向きにし、凝り固まった体をなめらかにし、血液などの体液の循環を促すためにも大切です。とはいえ、子育て中や介護中の方、仕事が忙しい方などは、いきなりトレーニング用のウエアを着て、さっそうとウォーキングやマラソン、ジムへ通いはじめるというのも、なかなかむずかしいですよね。
そこでおすすめしたいのが、通勤時間やすきま時間を使った運動です。階段は歩くようにする、ひと駅ぐらいは歩いてみるなど、日常生活の延長上で取り入れることのできる運動からはじめます。こうして無理なく運動をすることができるようになったら、ステップアップでジムに通ったり、好きなスポーツをはじめてみるのもいいですよね。
食事を通して栄養素で爪を伸ばす
身体を作っているのは食べ物です。健康的な爪を伸ばすために、爪の成長にいい栄養素を積極的に摂り入れることは大切です。どんな栄養素を摂り入れたらいいのでしょうか。
たんぱく質を摂取する
爪の主成分はケラチンです。ケラチンとは、動物の毛髪、爪、ひづめ、角などの主成分となっている硬たんぱく質のことで、およそ18種類のアミノ酸が結合してできています。このため、ケラチンの合成を活発にするためには、良質なたんぱく質を積極的に摂ることが重要だと考えられています。肉類や魚介類をはじめ、豆類や穀類などもしっかりと摂り入れていくようにしましょう。
ビタミンB2を摂取する
爪の成長に大きく関わっているたんぱく質をはじめ、脂質の代謝に働く栄養素がビタミンB2です。細胞を再生し、成長していく手助けをする栄養素であることから、不足すると、髪の毛が弱くなったり、ニキビができたり、爪にも症状が現れたりすることもあります。ビタミンB2が多く含まれている食材は、レバー、うなぎ、乳製品、納豆、卵など。
ビタミンB6を摂取する
爪の主成分であるたんぱく質の代謝に働く重要な栄養素、ビタミンB6。免疫機能を正常にするためにも働き、アレルギー症状などを抑える効果も期待できる必要不可欠な栄養素です。たんぱく質と一緒に摂取することで、細胞を新しくつくりかえたり、身体の成長を促したりしてくれます。肉類、魚介類、ニンニクやサツマイモなどの野菜類、バナナやアボカドなどのフルーツにも豊富に含まれています。
亜鉛を摂取する
亜鉛は細胞を再生するときに不可欠な栄養素で、たんぱく質と結合した状態で存在します。亜鉛もたんぱく質の代謝を促し、身体の成長や免疫力の強化にも働くため、たんぱく質と一緒に積極的に摂り入れたい成分です。ビタミンCも合わせて摂ると、肌のハリのもととなっているコラーゲンを作っているたんぱく質の代謝をアップするため、美容のためにも一石二鳥です。
爪を伸ばすための習慣
これまでの生活習慣を見直すことは、爪を伸ばすためだけに限らず、健康を維持し、美しさをキープするために非常に重要なこと。あたりまえだと思っていたことが、実は健康のためによくないことだったということに気づかされます。ご自身の毎日の生活リズムを振り返りながら、改善できることから改善していきたいですね。
タバコは吸わない
タバコは、さまざまな病気や妊娠に関連した異常が起こりやすくなる原因として考えられています。喫煙している当人だけではなく、喫煙している人の周囲に入る人でさえ、何らかの病気などが起こりやすくなるといわれています。タバコは嗜好品とはいえ、健康を害する大きな要因です。健康的な爪を伸ばしていきたいと考えてらっしゃるのであれば、タバコは吸わないようにしたほうがよいでしょう。
規則正しいリズムで睡眠をとる
良質な睡眠には、その日の疲れを取り、明日への力を回復するという大切な働きがあります。このため、しっかりと睡眠できなかったり、睡眠の質が悪かったりすると、健康を害するほか、日々の生活にも支障が生じてきます。
健康的な爪を伸ばしていくためにも、良質な睡眠は必須。そのためにも、適度な運動をして、食事をしっかりと摂り、就寝前には脳を覚醒するような飲み物やタバコを控えるなど、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
ストレスを発散する
ストレスが心や身体の健康を大きく左右することはすでに知られていることですよね。ストレスを抱え込んでいると、健康的な爪の成長だけではなく、精神的にも肉体的にも健康的な状態を維持することがむずかしくなります。
日々の生活の中で、ストレスを発散して抱え込まないように対策を練ることはとても大切。趣味に没頭する、音楽を聴く、お風呂に入る、身体を動かすなど、アナタに合ったストレス解消法を知っておくと、ストレスに悩まされずに済みます。
洗剤や除光液を避ける
潜在を使って手を洗いすぎたり、除光液を使ってネイルを頻繁につけたり落としたりしていると、指先の油分がなくなってしまいます。爪の乾燥は爪トラブルの大きな原因ですので、洗剤や除光液はあまり頻繁に使わないようにし、使った後は保湿をしっかりと与えてあげるように習慣づけましょう。
水分補給を忘れずに
爪の健康状態は、爪に含まれる水分の量で決定されます。ふつう、爪には12~16%の水分が含まれていますが、水分量は外界の環境に依存します。このため、乾燥しているときなどは水分量が減り、温度が高かったり入浴の後などには水分量が増えたりします。水分が不足すると、乾燥によって爪のトラブルが引き起こされるため、日ごろから水分の補給をしっかりと摂っておくようにしたいです。
爪を健康に伸ばそう
爪の健康は、肌全体の健康につながっています。健康的な爪を伸ばしていくためには、爪のケアはもちろんのこと、肌全体のケアが必要とされます。日頃から体全体のトータルケアを目指し、美爪や美肌に導いてあげるようにしましょう。