爪を大きくできる?爪のピンクの部分を伸ばす方法をまとめて紹介!

縦長の爪、でも決して爪が長すぎるわけではない。そんな指先に憧れますよね。でも、この爪の形の悪さはもうどうにもならない、と諦めている方いませんか?安心してください!正しいケアをすれば、爪のピンクの部分を伸ばして、形の良い爪を手に入れることは可能なんです。今回は、そんな爪の手入れ方法についてまとめました。

爪の構造

爪の構造

あまり考えたことないかもしれませんが、爪の構造を知っていますか?爪の構造を知ると、形の良い爪を作るヒントが得られます。爪の部位の名称と働きについて簡単に説明しますね。

  • 爪母(そうぼ)︰新しい爪を作る部分でマトリクスとも呼ばれています。血管やリンパ管、神経が集まっており、新しい爪を作る細胞を生み出しています。
  • 爪床(そうしょう)︰爪甲がくっついている部分で“ネイルベッド”とも呼ばれています。爪床は、70%がコラーゲンでできており、その保湿効果で水分を蓄え爪甲に水分を補給しています。
  • 爪甲(そうこう)︰一般的に“爪”と呼ばれる部分で“ネイルプレート”とも言います。爪甲は、爪床に密着している間はほぼ透明で、爪床の毛細管の色が透けて見えているためピンク色をしています。爪床を離れると水分が供給されなくなるため、不透明になります。
  • 爪下皮(そうかひ)︰爪甲が爪床から離れる境目についている皮膚で“ハイポニキウム”ともいいます。

形の良い爪は、爪甲と爪床が密着しているピンクの部分が縦に長い爪です。つまり、ハイポニキウムを伸ばすことが、形の良い爪を作るカギなのです。

爪が小さくなってしまった理由

原因

しかし、爪のピンクの部分つまりネイルベッドが小さくなる原因とは何でしょうか?

考えられる理由は、深爪です。爪の先よりも指の先が出ている方は要注意です。爪を噛むクセのある方も、爪が短くなる傾向にあるので気をつけましょう。なぜなら、爪が短い状態が続くと、その形状が固定されてしまうからです。固定された形状のまま爪を伸ばそうとすると、爪床と爪甲がくっついていないので、爪が弱く折れやすくなります。

そのため、爪床と爪甲をつなぐハイポニキウムを伸ばすことが必要となります。しかし、ハイポニキウムはダメージを受けやすく簡単に剥がれてしまうため、正しいケアが大切です。

次にその点について取り上げますが、さらに詳しく知りたい方は次の記事もご覧ください!

小さい爪の原因は遺伝だけではない!ケアして美しい爪を取り戻そう!

爪のピンク部分を伸ばす方法

女性のきれいな手

爪のピンク部分の面積を大きくするには、ハイポニキウムを育てることです。そこで、ハイポニキウムを育てる方法について説明します。

しっかり保湿する

ハイポニキウムは乾燥に弱いため、しっかり保湿することが大切です。

指先や爪が乾燥すると、ハイポニキウムは固くなって剥がれやすくなってしまいます。ハイポニキウムが剥がれると、ピンクの部分が育たないだけではなく、さらなる爪のトラブルを招くことになります。

というのは、ハイポニキウムには次のような役割があるからです。

  • 爪を固定する。
  • 爪の中に異物や雑菌が入らないよう守る。
  • 爪に水分を与えて爪の健康に保つ。

つまり、乾燥によりハイポニキウムが剥がれてしまうと、爪はダメージを受けたり雑菌が入り込んだりして、健康な爪を保つことができません。爪が割れたり乾燥がさらに進んでしまいます。そうすると、ハイポニキウムがまた剥がれ…という悪循環に陥り、ハイポニキウムが育たなくなってしまうのです。

ですから、お風呂上がりや洗剤を使用した後など、乾燥が気になるときは、爪と指の間も保湿するようにしてください。

爪を清潔な状態にする

女性の手

爪の間はゴミや汚れがたまりやすいため、いつも手入れをして、清潔な状態に保ちましょう。

爪の間にたまる汚れには、外的なものと内的なものがあります。外的なものとは、花の手入れや家庭菜園などをして入り込む土や手作業をしているときに入り込むホコリなどです。内的なものは、古い角質です。外的なものは、入り込まないよう気をつけることができるかもしれませんが、古い角質は生きている限り防ぐことはできません。もし、爪の汚れを放置していると、雑菌が入り込んだりして、健康な爪を保つことができません。爪がダメージを受けると、ハイポニキウムも育ちません。

また、手入れの方法も大切です。もし汚れがなかなか取れない場合は、無理矢理かき出したり細いものを使って汚れを取り出したりしたくなるかもしれません。しかし、それがハイポニキウムを剥がす原因となってしまいます。

泡立てた石鹸で指先を洗ったり、柔らかい爪ブラシなどを利用して汚れを落とすようにしましょう。

白い部分は2mm以上に保つ

綺麗な爪

爪甲が爪床を離れると、不透明で白くなります。この部分をフリーエッジと呼びます。この部分が長すぎると清潔感がなくなってしまうため、短く切ってしまう方が多いようです。確かに、ゴミも入りやすくなるため短めにカットするのは良いことですが、2mm以上残すようにしてください。手のひら側から見たときに、爪の先が少し見えるくらいなので、不潔感を与えることはないでしょう。

というのは、もしフリーエッジが無くなるまでぎりぎりに切ってしまうと、ハイポニキウムが伸びる余白が無くなり、成長できなくなってしまうからです。

また、フリーエッジを2mmほど残すことで、指先をぶつけたり尖ったものに触れたときの保護にもなります。もしフリーエッジがなかったら、爪床が直接ダメージを受けます。そして、爪床が傷ついてそこから雑菌が侵入すると、炎症を起こしたり化膿したりして爪のトラブルを招くだけでなく、ハイポニキウムが育たなくなってしまうのです。

爪をマッサージする

きれいな手

爪が伸びるときにハイポニキウムも共に成長します。爪が丈夫であれば、ハイポニキウムも順調に成長します。ですから、丈夫な爪作りも大切なのです。

丈夫な爪を作るためにできることの1つがマッサージです。爪床には毛細血管やリンパ管などが集まっています。爪をマッサージして血行が良くなれば、爪に必要な栄養や水分が行き届き、丈夫な爪を育てることになります。

マッサージの方法

  • 各指の爪の両脇をもう片方の親指と人差し指で挟み、痛気持ち良い程度に押す。
  • 爪の上下をもう片方の親指と人差し指で挟んで押す。(爪の付け根の白い部分はまだ柔らかいので、押さないように気をつけて!)

加えて、マッサージをするときに保湿効果のあるハンドクリームやキューティクルオイルを使用すると、さらに効果的です。特にキューティクルオイルは、油分だけでなくミネラルも補給してくれるので、成長する爪の乾燥を防ぎ健康を保つ効果を期待できます。

爪に良い栄養素を摂る

タンパク質

わたしたちの体は、わたしたちが取り入れたもので形作られています。爪もそうです。丈夫で健康的な爪にしたいのなら、爪の健康に必要な栄養素を取り入れる必要があります。

例えば、爪の主成分となるケラチン。ケラチンを生成するにはタンパク質を取り入れる必要があります。他にも爪に弾力を与え乾燥を防ぐビタミンA、丈夫にするビタミンB群や鉄分、亜鉛、カルシウムなども爪の生成には欠かせません。

爪の健康のために、積極的に取り入れたい栄養素を含む食品を一部紹介します。

  • タンパク質:肉類、魚類、卵、チーズ、牛乳、納豆、豆腐、豆類
  • ビタミンA:魚類、レバー、卵黄、ホウレン草やブロッコリーなどの緑黄色野菜
  • ビタミンB群:ニンジン、アスパラガス、さつまいも、乳製品、海藻類
  • 鉄分:レバー、赤身の魚、ひじき、緑黄色野菜
  • 亜鉛:卵、チーズ、高野豆腐、納豆、切干大根、ナッツ類
  • カルシウム:乳製品、小魚、海藻類、大豆製品

爪を強くするサプリがある

薬

爪を強くするために、爪に必要な栄養素を様々な食品からバランス良く摂り入れることは大切です。しかし、毎日意識して摂り入れるのは大変ですよね。そこでおすすめしたいのが、爪のためのサプリです。サプリなら飲むだけで手軽に爪に必要な栄養素を補うことができます。

肌が年齢と共に衰えていくのと同じように、肌の一部である爪も衰えていきます。それは体内にもともとある成分が年齢と共に減ってしまうからです。

プロのネイリストがおすすめするサプリは、年齢と共に減ってしまう成分、食事ではなかなか補うことのできない成分、爪を作る爪母に多くある成分が配合されています。爪の健康に欠かせない成分を集中して摂れるのは嬉しいですよね。

2枚爪になりやすい、爪が薄い、爪に縦線が入っているなど、爪のトラブルに悩んでいるのなら、爪のサプリを摂り入れるて、爪を補強することから始めてみるのも良いでしょう。

爪のピンク部分を伸ばすネイルケア

 

爪にオイルを塗っている

爪のピンク部分、ハイポニキウムを伸ばすためには爪の部分のケアも大切です。正しいネイルケアについて取り上げます。

爪切りではなく爪やすりで形を整える

ハイポニキウムを伸ばすのに、爪を短く切り過ぎるのは良くないですが、伸ばし過ぎもNGです。見た目も清潔感がなく見えてしまいます。

しかし爪をカットするとき、爪切りでパチパチ切ってしまうと、爪に大きな負担が掛かりダメージを与えると共に、ハイポニキウムが剥がれやすくなります。ですから爪切りではなく爪やすりを使用して爪の長さや形を整えましょう。また、爪の形を四角に整える「スクエアオフ」にすると、爪先へのダメージを軽減する効果があり、おすすめです。

爪の甘皮処理をする

爪ケア

爪の甘皮(キューティクル)を処理することで、強い爪を育てることができます。甘皮は、新しく成長する爪を守っています。甘皮が乾燥したり不必要に残りすぎたりしてしまうと、爪を形成するための水分や油分が届かなくなってしまいます。ですから、2週間に1度のペースで良いので、定期的に処理するようにしてください。

甘皮を処理するときは、ぬるま湯に指先をつけるかハンドクリームなどでまず甘皮を柔らかくしてから行います。甘皮を処理する道具などで、力を入れ過ぎずに丁寧に処理しましょう。最後に、爪の周りにオイルやクリームで保湿することを忘れないでください。

ネイルアイテムを使う

ペイントを塗っている

ネイルアイテムには、ベースコート、キューティクルオイル、クリームなどがあります。

ベースコートは、マニキュアを塗る前の下地に使われることが多いですね。しかし、爪の保護にもなるのでベースコートだけを塗るのもおすすめです。ベースコートの中には、プロテインやオイルを配合したものがあり、爪を保護すると同時に潤いも与えてくれます。

キューティクルオイルは、爪に欠かせない栄養素を補ってくれる優れものです。保湿効果もあるので、爪周りが荒れているときなどは、こまめに塗り込むようにしてください。

クリームは爪専用のものもありますが、ハンドクリームでも構いません。水仕事の後や乾燥が気になるときに塗ったり、マッサージのために使用して爪の健康を維持しましょう。

爪のピンク部分を伸ばすまとめ

かわいいネイル

爪のピンク部分は努力次第で伸ばせます。個人差はありますが、ハイポニキウムが伸びてくるまで3ヶ月〜1年ほどかかるようです。なかなか成果が見られないとしても、諦めずに今回紹介した爪のケアを続けて見てください。

また、ケアも大事ですが、爪を道具にしないように気をつけましょう。例えば、シールやテープを爪で剥がす、缶ジュースのプルトップを開けるとき爪を引っ掛けるなどです。何気なくしているかもしれない作業が、爪に負担を与えてハイポニキウムを剥がす原因となってしまいます。

他にも、洗い物をするときはゴム手袋をするなど、日常生活の中で爪を守ることを意識してください。

きっと、自信を持てる爪になれるでしょう!