化粧品を使うと肌が赤くなったり、洗顔するとかゆみが出たり…敏感肌の方は日頃のケアも大変ですよね。でも、かなり多くの方が敏感肌に悩まされていると言われているんです。そこで今回は、そんな敏感肌の方はもちろん、コスメ成分に敏感なアナタのために、無添加のコスメアイテムについてご紹介したいと思います。
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そもそも無添加保湿クリームとは何?
何となく肌にやさしく、肌トラブルが起きないように感じる無添加保湿クリーム。この「無添加」の化粧品には、実は定義がありません。ただ、一般的には、旧表示指定成分が配合されていない化粧品であると理解されています。
では旧表示指定成分とは何なのでしょうか。これは、体質によって肌トラブルなどを起こす恐れのある成分として製品への表示を義務付けられていた102の成分のことで、2000年まで薬事法で定められていました。現在では、この表示指定成分はなくなり、すべての成分表示が義務づけられているため、この成分は旧表示指定成分と呼ばれています。
ところで、この旧表示指定成分は肌トラブルを起こす恐れがある成分ではあるものの、すべての人がアレルギーなどの反応を起こすわけではありません。反対に、植物性エキスなどの天然素材の中には、肌に刺激の強いものもあります。つまり、この旧表示指定成分が必ずしも危険ということにはならないのです。
とはいえ、一般的には、肌の乾燥を促す合成界面活性剤、敏感肌をヒリヒリと刺激するエタノール類、防腐剤として使われているパラベン、毛穴を詰まらせ常在菌が住みにくくなるといわれているポリマーなどが配合されていない化粧品を無添加製品と呼び、肌にやさしい製品として特化されています。
無添加の保湿クリームは誰におすすめ?
無添加の保湿クリームは、一般的に、アレルギーや肌荒れなどを引き起こす確率の高い成分が配合されていません。このため、こうした成分が含まれている一般のクリームを使っていた方も、安心して使うことができます。特に、乾燥肌や敏感肌で悩んでらっしゃる方、新生児や赤ちゃん、アトピー性皮膚炎などのトラブルを抱えてらっしゃる方は、肌トラブルを心配することなく、安心して使うことができます。
乾燥肌・敏感肌の方
何らかの理由で肌の潤いや水分が不足し、肌が乾燥してしまう乾燥肌。化粧品を使うと肌が敏感に反応してしまう敏感肌。ともに、肌のバリア機能が低下し、皮脂の分泌が少なくなることで、乾燥しやすい傾向にありますよね。
こうした肌タイプの方は、なるべく刺激の少ない保湿成分を定期的に取り入れて肌の状態を落ち着かせる必要があります。このため、無添加保湿クリームをうまく使っていくことがスキンケアの重要なポイントとなります。同時に、食生活、生活習慣など、肌に影響のあることを見直すことも大切です。
赤ちゃん
未熟でデリケート、水分や皮脂量など、大人と比べると著しく低く、乾燥しやすい肌の持ち主、赤ちゃん。涙やよだれ、汗なども多く発し、思いのほか肌への負担が多く、気づかないところで赤ちゃんの皮膚を刺激していることがあります。
特に、生後3〜4ヶ月ごろから、肌の乾燥がはじまるため、大切な赤ちゃんの肌を守るためにも、肌に影響の少ない無添加の保湿クリームを使いたいと思いますよね。製品を選ぶ際、「ベビー用」などの製品のうたい文句ではなく、配合された成分をしっかりとチェックするようにしましょう。刺激の強い成分が含まれていることもあります。
アトピー性皮膚炎の方
「アトピー」とはギリシア語で「特定されない」や「奇妙な」という意味で、アトピー性皮膚炎とは、発疹や強いかゆみが現れる皮膚の病気です。皮膚のバリア機能が弱く、水分が外へ出てしまっているため、皮膚が乾燥してしまいます。
このため、外部からの刺激を受けやすく、かゆみを感じてかいてしまいます。そこに傷ができ、皮膚の状態が悪化し、かいたことが刺激となってかゆみを呼び、またかいてしまい…と、悪循環を繰り返してしまいます。これにより、皮膚が厚く硬くなってしまいます。
皮膚のバリア機能を正常化させるため、保湿成分などを取り入れていくことは、アトピー性皮膚炎の治療のひとつです。ちょっとしたことが刺激となるため、なるべく刺激のない無添加の製品を使うことが大切です。
無添加保湿クリームの人気ランキング10選
顔用の無添加保湿クリーム
シンプルバランス モイストジェル(ウテナ)
保湿クリームに、化粧水と美容液の機能を加えてひとつにしたモイストジェル。油分と水分のバランスがよく、美容保湿成分が配合されてハリやツヤのある肌を実現することが可能です。
弱酸性、無香料、無着色、無鉱物油で、安心して使えます。なりたい肌に合わせて、トリプルヒアルロン酸配合のうるおいタイプ、プラセンタエキス配合の美白タイプ、トリプルコラーゲン配合のハリ・つやタイプの3タイプがラインナップされています。
鶴の玉手箱 薬用 大吟醸のうるおいクリーム(白鶴)
白鶴こだわりの純米大吟醸酒「翔雲」が配合され、うるおいが確保されたクリーム。肌荒れを防ぐ薬用成分グリチルリチン酸、保湿成分の米セラミドやヒアルロン酸などが配合され、肌に保湿を与えます。
使いやすいジェルクリームで、肌になじみやすく、顔はもちろん体の乾燥したパーツにも使えます。無着色、無香料、パラベン不使用で安心。
オリジナルピュアスキンジェリー(ヴァセリン)
天然オイルから生まれた保湿スキンオイルで、アトピーや湿疹、乾燥肌の医療品としても使われています。保湿成分のアロエエキスなどが配合され、伸びがよく、サラッとしたテクスチャーが使いやすいと評判。顔や唇などはもちろん、手や足などにも使えます。無香料、無着色、防腐剤無添加。
ピギーバックス クリームセラム(ピギーパックス)
高保湿成分であるヒアルロン酸をフリーズドライし、水分を含ませない状態で加工したヒアルロン酸フィリングスフィアを活用。肌を十分に保湿させることで、潤いやハリを与え、乾燥が原因の小じわに効果を発揮。顔から首筋まで、エイジングケア化粧品としても使えます。旧表示指定成分無添加。
マミヤン アロエキス(マミヤンアロエ)
何にでも使える生アロエのペースト、ロングセラー55年という歴史が物語る無添加の保湿クリーム。良質なワセリンとアロエでできたクリームで、肌に油分と潤いを与えてくれます。顔や唇はもちろん、手足の荒れ、かかとのカサツキなど、身体のあらゆるパーツにも使えます。防腐剤、香料、色素未使用の完全無添加製品なので安心。
体用の無添加保湿クリーム
ベビープラス モイストローション(アラウ)
赤ちゃんの肌に合わせた弱酸性で、しっとりサラサラの使い心地が嬉しい全身用保湿クリーム。潤い成分にはラベンダー油、スクワラン、ホホバ種子油、マカデミアナッツ油などオーガニック成分を使用、石油系合成界面活性剤、合成香料、着色料、防腐剤、保存料などすべてフリーの無添加です。
パックスベビーボディークリーム(パックスベビー)
赤ちゃんの皮脂成分でもあるパルミトイルオレイン酸が含まれたマカデミアナッツ油を配合したベビークリーム。伸びがよく、合成界面活性剤、合成防腐剤などの化学物質を使用していないため、安心して使えます。クリームのほか、シャンプー、オイル、UVクリームなどもラインナップ。プチプラで大人気のベストセラー製品。
オルナ オーガニック ベビー(オルナオーガニック)
肌に刺激を与える成分を使用せず、パラベン、着色料など10の無添加を約束。シアバターによる高い保湿成分を確保し、赤ちゃんの保湿のために作られた製品。赤ちゃんにかぎらず、おとなの保湿にも十分に働きます。
百草物語ハーブクリーム(日野製薬)
肌の水分バランスを保ち、べとつかず、サラッとした使い心地がとてもいい保湿クリーム。無着色、無香料で安心して使えることに加え、オウバクエキス、シソエキス、アロエエキスなどの天然保湿成分が配合され、安心して使用できます。UVプロテクト用クリームや化粧水などのラインナップもあり。
マミー マイルドモイスチャーミルク(マミー)
100%食品成分のスキムミルクの濃厚なミルクベールで、なめらかな肌を実現。無添加+低刺激性でやさしく安心して使えます。天然保湿成分として、シアバターやホホバオイル、アボカドオイルも配合され、しっとりとした保湿を確保。身体はもちろん顔にも使えます。
まとめ
肌にやさしく安心して使える無添加保湿クリーム。乾燥肌や敏感肌をはじめ、デリケートな赤ちゃんの肌やアトピー性皮膚炎などでトラブルを抱えた肌にも使えることがわかりました。ただ、配合された成分によって、刺激となることも考えられるため、使用する前に成分をしっかりと確認し、アナタの肌タイプにあったクリームを使うようにしましょう。正しく使って保湿をしっかりと確保できたら、アナタもしっとり美肌美人になれますよ。