アラサー世代になると、若い時よりも「お肌の乾燥」が気になりませんか?お肌が乾燥すると一気に老けた印象になり、「老化が進んでいる!?」とショックを受けることもしばしばです。
30歳を目安に、化粧水も「乾燥肌ケア」ができるものに変えてみませんか?乾燥対策の化粧水を選ぶポイントや、おすすめの保湿化粧水をご紹介いたします!
乾燥肌は保湿化粧水がおすすめ
乾燥肌の方の化粧水選びは「保湿力」がポイントです。
保湿成分がある化粧水を選ぶ
「25歳はお肌の曲がり角」なんて言われますが、やはり20代中ごろからお肌の保湿力は下降してしまいます。潤いの成分が減少してお肌が乾燥しやすくなったり、ターンオーバーしにくくなったりするのです。
そのため、30歳を過ぎたあたりで一度スキンケアを見直す必要があります。乾燥肌の人は、なんといっても「保湿力の高さ」で化粧水を選びなおしてみてください。どんなに高価な美容液やクリームをスキンケアに投入しても、化粧水不足やお肌が重度に乾燥していれば栄養がお肌に入っていかず効果を発揮できません。
保湿成分一覧
ここで、お肌を保湿してくれる成分をご紹介いたします。乾燥を改善して潤ったお肌をキープするために、ぜひ以下のような成分が配合されている化粧水を選ぶようにしてみてください。
セラミド
- 効果:お肌の水分を保ち、外的刺激から守る。
- 特徴:人の皮膚に欠かせない成分で、不足すると途端に乾燥する。
加齢とともに減少する傾向があるので、外から補う必要がある。 - 含まれるもの:こんにゃく、しらたきごぼう、コーヒー、米(米ぬか)など
コラーゲン
- 効果:お肌の弾力を出すために欠かせない成分。乾燥を防ぎハリを保つ
- 特徴:体の中のたんぱく質の30%を占めている。レチノールやビタミンCによって活性化する。
- 含まれるもの:豚足、鳥の皮、手羽先、魚の皮、ふかひれなど
アミノ酸
- 効果:お肌の内部にうるおいを閉じ込める。お肌に弾力を与える。
- 特徴:たんぱく質の1種。角質同士の間にある水分を保っている。不足すると小じわが目立ってくる。
- 含まれるもの:牛肉、豚肉、鶏肉、豆腐、鶏卵など
ヒアルロン酸
- 効果:水なじみがよく、お肌の中に水分を閉じ込めることが得意。
- 特徴:抜群の保湿力を持ち、1グラムで6Lも保水する。多くのスキンケア商品に含まれる。
- 含まれるもの:鳥の軟骨、カレイ、ふかひれ、うなぎなど
リピジュア
- 効果:ヒアルロン酸以上にお肌に水分を閉じ込める。水洗いしても、保水性を発揮する。
- 特徴:ヒアルロン酸の2倍の保湿性がある。「涙」の成分に似せて作られている。別名「ポリクオタニウム類」。
- 含まれるもの:コンタクトレンズ、人工皮膚、医薬品など
グリセリン
- 効果:お肌の表面(角質層)の水分量を増やし、水分の蒸発を防ぐ
- 特徴:化粧品では、ヤシ油やパーム油といった「植物由来」のグリセリンがよくつかわれる。
- 含まれるもの:マーガリン、チョコレート、サプリメントのカプセルなど
プラセンタエキス
- 効果:お肌の保湿や美白、ターンオーバーの正常化。シミの抑制や還元
- 特徴:プラセンタが化粧品に配合されると「医薬部外品」扱いとなる
- 含まれるもの:豚や馬・ヒトの胎盤、魚の卵巣膜など
EGF(ヒトオリゴペプチド)
- 効果:乾燥をはじめとしたアンチエイジングに効果がある
- 特徴:血流の改善や血管の修復効果があり、医療分野でも使われる
- 含まれるもの:生クリーム、松樹皮抽出物(フラバンジェノール)など
特にセラミドが配合されている化粧水がいい
上記のように保湿力のある成分がいくつかあるのですが、一番大事なのは「セラミド」です。セラミドはお肌の表面にある角質層にもともと含まれている成分で、お肌の水分保持やバリア機能の役割を持っています。
セラミドも、20代中ごろからだんだんと減少してしまいます。お肌の表面で角質はレンガのように積み重なっているのですが、その間にセラミドなどの「細胞間脂質」と呼ばれる細胞がレンガをくっつけるセメントのように張りめぐらされています。
つまり、「セラミド」というセメントが減少することでレンガであるお肌の「角質」はガタガタと崩れやすくなるために、乾燥しやすくなったり肌のきめが粗くなったりするのです。
お肌の乾燥を改善したいなら、まずは「セラミド」が配合されている化粧水を選びましょう。ちなみに、セラミドにもいくつか種類があります。もっとも保湿成分が高いのは「ヒト型セラミド」と呼ばれるもので、そのほかプチプラ化粧水などに含まれる「植物性セラミド」などがあります。
アルコール系など肌を乾燥させる成分入りのものはさける
化粧水に意外と多く含まれている「アルコール」や「エタノール」も、乾燥肌の人は避けたほうがいいです。
そもそも化粧水に配合されるアルコール系の成分にはいくつか働きがあります。まずは「防腐剤」として殺菌を目的として化粧水に配合されています。また、油や水に溶けにくい成分や香りをアルコールで溶かすことによって、化粧水内の成分を均一にする働きもあります。
上記のように化粧水にとってメリットもあるのですが、アルコールには「揮発性」があるためお肌につけると蒸発する性質があります。そして蒸発するときに、お肌に必要な「水分」も逃げてしまうことでお肌がより乾燥してしまうのです。
さらにアルコール系成分の持つ「殺菌性」によってお肌の常在菌までも消毒されてしまい、バリア機能が低下してより乾燥するという悪影響もあります。もちろんアルコールにアレルギーがある方も、避けるべき成分です。
浸透力が高い化粧水が効果的
どんなに保湿成分が高い化粧水でも、しっかりお肌に吸収されなければ保湿成分を発揮できません。たとえばお肌の乾燥やハリを改善する効果のある「コラーゲン」はもとの粒子が大きいので、そのままの大きさではお肌に浸透せず表面に張り付いてしまうことがあります。
浸透力を上げるには、保湿成分に加えて「成分がナノ化されているか」というのが大事なポイントになります。お肌は本来化粧水が浸透しにくい仕組みになっており、バリア機能が上がればさらに化粧水が浸透しにくくなります。
化粧水は浸透させなければ意味がありませんので、お肌につけたら清潔な手でしっかりハンドプッシュしてください。表面の水分が少なくなりお肌がしっとりすれば浸透完了です。サンプルがあればぜひ一度使ってみて、お肌への浸透力を試してみてください。
肌に負担をかけない無添加の化粧水
化粧水の選び方として、「無添加」かどうかというのも大事なポイントとなります。特に乾燥しているお肌はバリア機能が低下しているので、なるべく刺激が少ないほうがいいのです。
「無添加」とは文字通り添加物が配合されていないという意味ですが、添加物には
- 界面活性剤
- 人口の香料
- 着色料
- 防腐剤
などが挙げられます。ちなみに化粧水でよく見かける「パラベン」は、防腐剤の役割があります。
香りや色などが華やかな化粧水はやはり使っていて気持ちも癒されますが、それが原因でお肌が荒れてしまっては意味がありません。乾燥が気になるときは、「無添加」と謳っている化粧水を選ぶようにしましょう。
乾燥肌へのおすすめの化粧水
それでは、乾燥肌の方におすすめする化粧水を10点ご紹介いたします。
エビータ ボタニバイタル ディープモイスチャー
グリセリンやコラーゲン、ヒアルロン酸といった保湿成分以外にも、リンゴ果実エキスやキイチゴエキス、コメ発酵液などの「ボタニカル成分」を豊富に配合した化粧水です。
エイジングケアできる高保湿化粧水なので、「乾燥を改善してエイジングケアしたい」という方におすすめです。
キュレル 化粧水
乾燥敏感肌の方向けのスキンケア商品を販売している「キュレル」の化粧水です。消炎剤が配合されており、弱酸性、無香料、アルコールフリーの化粧水なので「乾燥が悪化してお肌が炎症している」という方にもおすすめです。
「さっぱりしたテクスチャーで、お肌への浸透もいい」と口コミでも評判です。
アクアレーベル ホワイトアップ ローション 保湿・美白化粧水
お肌本来の保水バリア機能を守るための「ベビーアミノ酸」が配合された化粧水で、保湿効果のあるヒアルロン酸以外にも「m-トラネキサム酸」が配合されているので美白効果もある化粧水です。
「シミが薄くなってきた気がする!」とシミ改善としても高評価です。
オルナ オーガニック 化粧水 「保湿 乾燥 かさつき 用」
オーガニックの化粧水で、日本製でありながら海外でも注目を浴びています。シリコンやパラベン、合成着色料やエタノールなど8種類の添加物を省いたお肌に優しい化粧水です。コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドといった保湿成分もしっかり配合されています。
「浸透力が高く、乾燥肌にはとてもいい」と口コミでも評判です。
富士フィルム アスタリフト モイストローション
エイジングスキンケアとして人気のある「アスタリフト」の化粧水です。富士フィルムの得意とする「コラーゲン」を使った化粧水で、水溶性コラーゲン、浸透性コラーゲン、ピココラーゲンといった3種類のコラーゲンが配合されています。
テクスチャーはとろみがあるのですが、独自の「モイストアップテクスチャー」によってべたつかずさらっとした使い心地を実現しています。
ファンケル(FANCL)アクティブコンディショニング
「無添加化粧品」を徹底しているファンケルの化粧水で、乾燥してお肌が敏感になってしまった方にもおすすめできます。保湿成分としてセラミドが大事なのはご紹介しましたが、「アクティブセラミド」という独自の成分が配合されているのでより美しい角質を作ってくれます。
独自開発の「適応型コラーゲン」も配合されていますので、お肌のハリ感アップも期待できます。
HAKU アクティブメラノリリーサー 美白化粧水
美白化粧品として人気のある「HAKU」の化粧水で、メラニンの生成を抑える美白有効成分が配合されています。お肌のきめを整えて保護する「ソフニングリリーサー」という成分が配合されているので角質層に潤いを与えてくれます。
香料は配合されていませんが、ふき取りタイプの化粧水なのでコットンにたっぷりと含ませて優しくふき取るようにしてください。
maina 美白 保湿 化粧水
「30歳からはじめるスキンケア」というキャッチコピーで、ほうれい線やこじわ、ハリなどのエイジングケアを目的とした化粧水です。
肌荒れ防止として「トラネキサム酸」が配合されており、保湿成分として「プラセンタ」も配合されています。「お肌に浸透するのを実感する!」「お肌がモッチモチになる」と口コミでも評判です。
琥珀肌 とてもしっとりタイプ
植物性のナノセラミドや植物由来の保湿成分を配合しており、エイジングによる乾燥をケアしてくれる化粧水です。テクスチャーはとろっとした美容液のようで、よりお肌をしっとりさせてくれます。
琥珀エキスと琥珀の「W琥珀成分」を配合し、年齢肌にもアプローチしてくれます。「乾燥以外にもエイジングケアしたい!」という女性におすすめの化粧水です。
エスケーツー(SK-II) フェイシャルトリートメントエッセンス
エイジングケアとして不動の人気を誇るエスケーツーの化粧水で、35年以上のロングセラーを誇っています。75mlで8500円と高価ではありますが、大手口コミサイトでも殿堂入りを果たしているほど多くの方に支持されています。
ビタミンやアミノ酸などお肌に必要な成分を含む「ピテラ」という成分を90%以上配合しており、乾燥の改善はもちろん肌本来の働きを整えてくれます。「浸透力が違う」「1回でお肌のきめが整う」と口コミでも評判です。
乾燥肌へのスキンケア
乾燥肌を改善する化粧水の選び方や、おすすめの化粧水をご紹介しました。年齢がすすむほど気になってくる「乾燥」は、スキンケアや食生活、生活習慣などに気を付けることで徐々に改善することができます。
いくら乾燥対策ができる化粧水を使っても、そのあとに使う保湿クリームや乳液の使い方を間違えてしまっては効果が発揮されません。週に数回はスペシャルケアのフェイスパックも取り入れて、お肌にたくさん栄養を与えてあげましょう。