自宅でできる歯のクリーニングってあまり教えられたことってないですよね!薬局へ行けば沢山の種類の歯磨きグッズが並んでいますが何を使えば良いか悩んでしまいませんか?
今回は自宅でできる正しい歯のクリーニングについて詳しく説明していきます!
CONTENTS
自宅でできる歯のクリーニングとは?
そもそも自宅でできる歯のクリーニングとは歯についている汚れをきれいに清掃することです。
一般的にはホームクリーニングと言い様々なグッズがあります。
スウェーデンの歯科事情
歯のケアのお手本と言えばスウェーデンです。
80歳で残っている歯の本数を比べると日本人は平均9本なのに対してスウェーデンでは平均25本残っています。日本は歯のケアに対して先進国の中でもかなり遅れをとっている事がわかります。
予防のための歯医者さんの受診
先ほどもスウェーデンの歯科事情についてお話しましたが、スウェーデンでは予防のために歯医者の通う人が90%以上。
一方日本では2%です。確かに日本で歯医者さんに行くとなると歯が痛くなってからとイメージがとても強いですよね。
今からできること
このページを読んで頂いているということはホームクリーニングに興味があったからではないでしょうか?自分の歯をなくさないためにもホームクリーニングがとっても重要になってきます。
次からは具体的なホームクリーニングの方法についてご説明していきます!
ホームクリーニングの方法
ホームクリーニングと一概に言っても多くの方法がありますのでそれぞれご紹介致します。
歯ブラシ
こちらは言わずと知れた歯ブラシです。歯の表面の歯垢(プラーク)を落とすことができます。
コツは優しい力(20g)で細かく磨くと歯を傷つけることなくしっかり汚れを落とせます。
ただ、歯の間の汚れを取ることが難しく歯ブラシだけでは歯のケアは不十分と言えます。
価格は100~500円くらいになります。
電動歯ブラシ
最近では使っている人も多くなりましたね!電動歯ブラシもタイプがあり振動型・回転型・音波型があります。
音波型が一番汚れを落とす能力に優れていてテクニックもいりません。
振動型は手磨きと効果はあまり変わりませんが磨かなくて良い分楽というメリットもあります。
価格は型によってもかなり違いがありますが1000~20000円くらいです。
歯間ブラシ
針金に細かい毛がついていて歯と歯の間に入れて使います。歯と歯の間の汚れは歯磨きでは取り切れないので歯ブラシの後に使うことをお勧めします!
ゴムタイプのものもありますが毛のタイプのほうがしっかり汚れは取れます。
価格は100~2000円くらいです。
フロス・糸ようじ
こちらも歯間ブラシ同様歯と歯の間の汚れを取ります。糸タイプなので歯のぴったりくっついているところも掃除ができます。
アメリカでは「フロスをするか死ぬか」という言葉があるくらいフロスをすることで歯周病や虫歯を防ぎ長生きできることを証明しています。
価格は100~2000円くらいです。
舌クリーナー
舌のお掃除専用のクリーナーです。舌も毎日の食事などで汚れが溜まります。クリーナーで優しく掃除をしましょう。
歯ブラシで舌の掃除をする人もいますが傷がついてしまうので舌専用のブラシで掃除をしましょう。口臭の予防につながります。
価格500~2500円くらいです。
プラスで使うと効果的なグッズ
上記のグッズだけでも汚れは落ちますがプラスで使うとさらに予防効果が高まります。
例えば髪もシャンプーだけでなくリンスやトリートメントをしますよね?
それと一緒で歯もプラスのケアをしていきましょう。
洗口剤
口をゆすぐリンスです。効能的には以下の3つがあります。
①フッ素で虫歯予防するもの
再石灰化ということ歯を聞いたことがありますか?食事をすると口の中が酸性に傾き歯からミネラルが溶け出してしまいますが唾液の中にあるミネラルが再石灰化を起こし歯を虫歯から守ります。フッ素はその再石灰化を促してより虫歯に強い歯にしてくれます。
②殺菌成分で歯周病予防するもの
歯周病は最近によって段々進行していきますがグルコン酸クロルヘキシジンなどで殺菌することによって歯周病の進行を遅らせます。
③たんぱく質分解で口臭予防するもの
口臭の原因のVSCはたんぱく質です。そのたんぱく質を分解して口臭予防することができます。
トリートメントペースト
歯のトリートメントに使います。基本的には歯磨きの後歯の表面に塗り少し時間を置くことで効果が出ます。
①アパタイト成分で歯の傷を修復
色々商品がありますがヒドロキシアパタイトと言う歯と同じ成分を含んでいて歯磨きや食事などでできた歯の傷を修復してくれます。
②カルシウムペーストで歯の質を強く
カルシウムを摂り入れることで歯の質が強くなり虫歯になりにくい強い歯になります。
舌専用ジェル
舌のの汚れを負荷なく浮かしてくれるので舌クリーナーと一緒に使うと汚れがキレイに取れます。
歯茎マッサージジェル
炎症を抑える成分が含まれているので歯周病で腫れた歯茎の炎症を抑えてくれます。
ホームクリーニングのメリットは?
ホームクリーニングは歯の汚れを落としきれいにしてくれます。
ではそれを行うことによってどんなメリットがあるのでしょうか?
虫歯や歯周病の予防
やはり虫歯や歯周病は口の中の細菌が元で進行していきます。
クリーニングをすることで細菌の数を減らして予防することができます。
口臭予防
磨き残しの中のたんぱく質や歯周病の細菌は独特の臭いを出します。
掃除をすることでたんぱく質や細菌を減らし口臭改善ができます。
風邪や感染の予防
年齢を重ねると誤嚥性肺炎といって唾液や食べ物のカスが食堂ではなく気管へ入り込み肺に移動し口の中にあった細菌の影響で起こる肺炎です。
やはり口の中は清潔にしておく必要があるんです!
審美的メリット
タバコやコーヒーは歯に着色します。笑った時に歯が汚いと気になりますよね。
ホームクリーニングやプラスのケアで着色予防もできて審美的にも美しいお口元で過ごせます。
食事がおいしくとれる
こちらは2つ意味があり、1つはケアをすることで将来的に歯を失わずにすむので80歳になっても美味しく食事が摂れるという意味。
もう1つは私が実際に患者様から多くいただいた意見で「お掃除をしたあとはお水が美味しい」や「クリーニングすると味がちゃんと感じられる」と言ってくれる人が多かったので書かせていただきました。
ホームクリーニングの注意点
ホームクリーニングは専門家の指示をうけることがあまりありませんよね。ここでは自宅で行うクリーニングをする時に注意する点を詳しくご説明いたします。
それぞれ正しい使い方を
ホームクリーニングの使い方を間違えると歯に傷をつけてしまったり歯茎を傷めてしまう危険性があります。
基本、使い方の説明書を読んでその通りに使えば安全ですのでご安心下さい。もし不安なことがあれば歯科医院に行って詳しく説明しましょう。
ホームクリーニングだけでは不十分
ここまでホームクリーニングについてご説明してきましたがホームクリーニングだけでは完璧ではないんです!
驚きますよね!でも、ご安心下さい簡単なことです。
①定期的な歯科受診
家でケアしていても定期的に歯医者さんには通いましょう!
大人でも最低半年に1回は受診するようにしましょう。
②定期的なプロによるクリーニング
またクリーニングするの?と思いましたか?
そうです、歯科医師や歯科衛生士によるクリーニングはまた除去できるものが違います。PMTCと言って歯石やバイオフィルムなどを除去するクリーニングを行いましょう。
こちらは3ヶ月に1回を目安に通うと良いでしょう。
ホームクリーニングでよくあるQ&A
ホームクリーニングをするうえでよくある多い質問にお答えしていきます。
歯間ブラシやフロスをすると血がでます。歯茎に悪影響ですか?
A.痛みはありますか?なければ問題ないです。
30歳でも8割の方が歯周病があります。出血があるところはいつも磨けていなくて炎症している状態です。そのまま歯間ブラシやフロスを続けていくとやがて治まります。
電動歯ブラシが沢山あって悩みますどうやって選べばいいですか?
A.先ほどもオススメしたのは音波型ですがその分値段ははずみます。
ただ値段と比例して商品も効果は上がりますので買って損はないと思います。
歯科医院でも推奨しているところがありますので一度相談してみると良いですよ!
舌の掃除がしたいのですが吐き気がしてしまいできません。
A.そんな方には先ほどはご紹介できませんでしたが舌の汚れが取れるタブレットもあります。
ただ舐めるだけ(しかも美味しい)で汚れが落ちるのでオススメです。
どうしても舌クリーナーで行いたい場合はお鼻でゆっくり呼吸をしてお腹と足先に力をいれると少し良くなります。
ホームクリーニングをしましょう!
いかがでしたでしょうか?ホームクリーニングについてまとめると・・・
- スウェーデンを見習う!
- 歯・歯の間・舌のお掃除をする!
- プラスαのケアをするとさらに効果的!
- 正しいホームクリーニングは健康の第一歩
- 定期的な受診・クリーニングを!
様々なホームクリーニングのケアがありましたが、何か気になるケアはありましたか?
今すぐ全てを始めるとなると大変なので1つずつケア用品を増やしていき定期的に歯医者さんへ行くことから始めてみましょう!歯は必ず手をかけただけ答えてくれます。
自分の将来のお口のために今からホームクリーニングを始めてみてはいかがですか?