脚が綺麗な人ってすらっと真っすぐで適度に筋肉のあるイメージですよね。脚の表面がぼこぼこしていたらそんなに太っていなくても美脚とは言えません。美脚を目指すためにセルライトをスッキリなくしたい方必見です!
CONTENTS
セルライトのついた脚って?
よく「セルライトが脚についた」というお悩みを耳にしますが、正しくセルライトのことを理解できているでしょうか?正しい知識がセルライト予防の基礎となります。セルライトのついた脚とはどんな脚なのか詳しく説明していきましょう。
成人女性の8割はセルライトの持ち主
セルライトは、なんと成人女性の8割以上にも見られるというほど、悩んでいる方は多いようです。特に体型がくずれがちな40歳以上になると、セルライトがからだに付いて痩せにくくなる方が増えてきます。
セルライトは、よくエステ業界などで「脂肪細胞に老廃物や水分が合わさったもの」のように説明されていますが、本当は正しくはありません。
セルライトは、実は普通の皮下脂肪と変わらない「脂肪細胞」が正体なのです。医学的な定義は明確ではありませんが、セルライトは脂肪とは変わらない細胞のまわりに老廃物や水分がたまって、脂肪組織の状態がわるくなったものと考えておけば良いでしょう。
詳しく説明すると、脂肪はコラーゲン繊維に支えられていますが、脂肪が増えてきゅうくつになり、皮膚表面にボコボコと出てきたものがセルライトといわれるものです。特に女性の場合は、下半身の方がコラーゲン繊維の構造が凸凹を生みやすい形になっており、セルライトができやすくなります。また、皮膚が薄くて、血行が悪くて冷えやすい部分にできやすいという特徴もあります。
セルライトで痩せにくい体に
セルライトがあるとなかなか痩せにくく、一度ついてしまうと完全に落とすのは大変です。セルライトはコラーゲン繊維に囲われた脂肪細胞が大きくなったもの。脂肪細胞の隙間に、老廃物や水分がたまって、ボコボコとした見た目に変わってしまいます。セルライトには冷えや血流の悪さ、皮下脂肪の量が関係しているということです。
通常、水分や老廃物は血管とリンパ管で運ばれて、細胞間には溜まりません。一方、セルライトのある組織では、微小血管がうまく働かずに、血流の異常が起きています。
コラーゲン繊維をつくるもととなる線維芽細胞(せんいがさいぼう)に栄養がいきとどかず、太い欠陥のあるコラーゲン繊維を作ってしまいます。すると、細胞と細胞の間に隙間ができて、水分が溜まりやすくなるのです。
普通の脂肪細胞は運動することで、エネルギーとして取り出されて燃焼させることができます。しかし、セルライトは脂肪細胞にダメージがあり、血管の流れも正常に働いていない状態なので運動により燃焼させにくくなっています。
つまり、セルライトがつくと燃焼しにくく、痩せにくい体になってしまうのです。
特に付きやすい場所は
下半身やおしり、お腹周りが特にぶよぶよとしやすく、よく見ると凸凹しているという方は多いのではないでしょうか。また、お肉をぎゅっと絞ってみると、セルライトが見えてくる方もいるでしょう。
特にセルライトがつきやすいのが、下半身でおしり、お腹まわり、太ももです。この辺りは、特に皮下脂肪が多いので、セルライトに変化してしまいやすいと言えます。筋肉量が少ないので、たまった脂肪がエネルギーとして使われにくいのです。
このようにお腹から下の下半身に脂肪がつきやすいことには、女性ならではの理由があります。お腹のあたりには子供を育てて産むために大切な子宮や卵巣がありますよね。その大事な臓器を守るためにも、クッションとなるようにお腹周りには脂肪がつきやすいのです。
冷えやむくみの原因に
下半身の冷えやむくみの原因にもなることが、セルライトの嫌なところです。一度セルライトに変わってしまった組織では、脂肪や老廃物、水分を簡単に落とすことはできません。
コラーゲン繊維の異常により細胞と細胞の間に隙間ができて、そこに水分が溜まっています。
よく起きる脚のむくみは、リンパの流れを良くすることで改善することができますが、セルライトの周りに入り込んだ水分はなかなか簡単には流せません。
また、逆に冷えやむくみがあることが、セルライトの原因にもなります。両者は双方向に関わりあっているので、悪循環を生みやすいことが問題です。
エステでセルライト除去できるって本当?
エステには「セルライト除去」といったコースがあり、運動では落とせないセルライトはエステで落としましょうというように宣伝しています。本当にエステに行けば落ちるものなのでしょうか?
エステだけでは難しい
残念ながら、結論からいうとエステに行くだけでは不十分です。セルライトの原因は、コラーゲン繊維の異常と溜まった脂肪細胞なので、エステで老廃物や水分をどんなに流しても根本的な解決とはなりません。
たしかによけいな老廃物が流れれば、見た目に一旦スッキリするかもしれませんが、簡単には流すことができないのが実情です。また生活習慣を見直さなければ、また再びセルライトは大きくなってしまいます。
運動も必要不可欠
セルライトは運動では落とすことができないという説を信じて、運動しない方もいるようですが運動は運動で大切です。たしかに運動だけで落とすことは難しいかもしれませんが、運動で脂肪を減らすことは大きな意味をもちます。運動によりエネルギーとして脂肪を利用して燃焼させていくことがセルライトを減らすことにもつながります。
運動としておすすめなのは、有酸素運動です。糖質だけでなく脂肪もエネルギーに変えて燃焼しやすいため、体脂肪を減らすのに有効です。
いちばん簡単にできて効果も高いのは、ウォーキング。毎日最低30分歩くようにするだけでも、体脂肪を落とすのに大きな効果が期待できます。まとまった時間をつくることが難しい方は、通勤や買い物の時間をつかって、なるべく歩くようにこころがけましょう。
セルライトを除去するマッサージの方法
マッサージでセルライトを直接的に除去することは不可能ですが、硬くなってしまったセルライトの部分をもみほぐして、溜まった老廃物や水分を流しやすくしてあげましょう。また、セルライト周辺の血流を良くする効果も期待できます。ぜひお風呂の後などの習慣として取り入れてみてくださいね。
足裏から流す
足のマッサージは心臓から一番遠いところから始めて、心臓の方へ戻して行くのが基本です。まずは足裏からマッサージをはじめましょう。足の裏にはたくさんのツボがあり、血行アップにも効果的です。マッサージの最初に行いましょう。
<方法>
- 足指の間に手の指を挟むこみ、ギューっと圧迫します。パッと離して、グーパーを5回ほど繰り返しましょう。
- 足の指を1本ずつぎゅっと指でつまんで圧迫したり、引っ張ります。
- 足の土踏まずのあたりを、手の親指やグーを使ってグリグリと押していきます。足の裏に溜まった老廃物を流してあげましょう。
ふくらはぎ
次にふくらはぎをマッサージします。足の先から持ってきた汚れや水分を上に押し上げていくようにマッサージしていきましょう。
<方法>
- アキレス腱のあたりを指でつまんで、上に滑らせるように流していきます。5回ほど行います。
- 両手を使ってぞうきんをしぼるようなイメージで、足首から膝までもんでいきます。5回行います。
- 両手をグーにして足指の付け根から足首、足首から膝までこすり上げていきます。5回繰り返します。
- 仕上げに膝のうらを優しくグーで揉み上げてリンパを流します。
ふともも
太ももはセルライトがつきやすく、気になる部分です。しっかりマッサージして揉みほぐしていきましょう!
<方法>
- 太ももを両手で交互につかんで、雑巾をしぼるようなイメージで揉み上げていきます。内側と外側両方とも行いましょう。片足10回程度マッサージしていきます。
- 次に親指と人差し指でVの字をつくり、膝裏の上から太ももの付け根にかけて、こすりあげていきます。
※潰したいからといって強くマッサージするとアザになってしまうこともあります。マッサージに力はかけずに、ゆっくりと優しく押した方が効果的です。もし、滑りが悪い場合には、マッサージオイル(アーモンドオイルなど)やジェル、クリームなどを使って行いましょう。
お尻
最後にお尻をマッサージします。お尻の特に太ももに近い部分はセルライトがつきやすい場所になります。ただし、セルライトを潰すことはできません。余計なむくみや老廃物を流すために行っていきましょう。
<方法>
- お尻のえくぼをマッサージします。腰骨の斜めうしろ付近にある、おしりのくぼみを親指で押して刺激します。1回5秒ほど刺激します。
- おしりの付け根あたりを掴んで、内側から外側へさするようにマッサージします。
- 手でこぶしを作り、太ももとお尻の境目あたりから上の方へ向けてこすり上げます。
- お尻を下から腰骨の方へ向けて強めにさすり上げてマッサージします。
セルライトを除去する方法
セルライトの元は肥大した脂肪細胞です。マッサージに加えて、脂肪を小さくしていくことを目指しましょう。基本は普通のダイエットと同じですが、特に意識して欲しいことを中心に紹介していきます。
脂肪燃焼
セルライトの正体は脂肪細胞にほかなりません。運動では燃えにくいともいわれるセルライトですが、あらたなセルライトを増やさないようにするためにも、脂肪を付きにくくすることが大切。脂肪はエネルギーとなって燃焼して減らすことができます。
ただ、軽い運動程度ではエネルギーとして取り出しやすい糖質が先に使われて、脂肪まで燃えてくれません。脂肪燃焼させるには、ある程度の強さで一定時間以上の運動をすることがたいせつです。
また脂肪を燃焼するには、燃焼の材料となる栄養素も取り入れることも忘れてはいけません。ビタミンB1は糖質をエネルギー源にかえて使うために必要な栄養素です。たとえば豚もも肉はビタミンB1とタンパク質をふくむ食材としておすすめです。
筋肉量を増やす
お尻や太ももを引き締めるには、筋肉量を増やすことも欠かせません。筋肉をつくりには、「適度なタンパク質と糖質、筋力トレーニング」が基本です。
筋肉の原料となるのは、タンパク質と糖質です。運動直後にプロテインドリンクを飲んで、筋肉を作る材料を取り入れると、筋力アップしやすくなりますよ。
有酸素運動
脂肪を燃やしやすいのは、「楽だけどちょっとキツイ」程度の強さの有酸素運動です。日常の中でもできる早歩きや階段の上り下りくらいの強さでよいのです。この程度の運動を1日20分繰り返すことが脂肪燃焼に効果があります。
もちろん連続した20分がむずかしい方は、途切れてしまっても構いません。1日を通して20分行えれば、それだけでも十分に脂肪を燃やすことができますよ。
食事制限
そもそも、なぜ脂肪がたまってしまうのかというと、大体の場合は「食べすぎ」が原因です。人間のからだは万が一の飢餓にそなえるため、食べすぎであまった糖質や脂質を、体脂肪として身体に貯蔵するようにできています。
ダイエットの基本は、「消費カロリー>摂取カロリー」を意識することです。
運動量を増やして消費カロリーを高めることが大前提ですが、効率よく脂肪をへらすには、食事制限は手っとり早い方法といえます。
しかし、無理な食事制限でダイエットに必要な「タンパク質」「糖質」「良質な脂質」まで過剰におさえてしまうことはおすすめできません。
ダイエットでもタンパク質の量は減らさないことにより、筋力が減ることも抑えられます。糖質もある程度は必要ですが、ダイエットの初期段階では糖質制限をある程度したほうが効果は見えやすくなるでしょう。
糖質を減らしたら、その分タンパク質は動物性・植物性ともにバランスよく食べてください。無理に食べる量は減らさないことがリバウンドを防ぐポイントになりますよ。
セルライトも予防することが大事
セルライトは脚につきやすい、とても厄介な存在です。一度ついてしまうととても落ちにくいので、基本はセルライトがつきにくい身体を維持することがたいせつです。セルライトが付いてしまった場合には、脂肪を燃焼させつつ、冷えやむくみを取り悪循環を絶っていくようにしましょう。あなたもセルライトのない美しい脚を取り戻せるよう願っています。