爪が割れて困っているという方はいませんか?爪が特に社会人になってから、主婦になってから剥がれるという方も多いのではないでしょうか。
爪が割れるのには乾燥や病気など何かしらの原因が考えられます。病気の場合にはきちんと治療を受ける必要があるので、爪がよく割れるという方は甘くみてはいけません。
そこで、今回は爪が割れる原因と対処法について詳しく紹介していきたいと思います。
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爪は3層構造でできている
上から見ると1枚のように見える爪も、実は3層構造でできています。上から、背爪、中間爪、腹爪と分かれています。それぞれ、縦繊維、横繊維、縦繊維で構成されており、特に一枚目は縦に割れると簡単に剥がれてしまいます。
爪は固いですが、皮膚の一部が角質化したものでタンパク質であるケラチンから生成され、生活習慣が崩れると栄養などが不足して爪にも影響が出ます。皮膚と同じで乾燥によって、様々なトラブルを引き起こすことにもつながるので日頃からのケアが必要です。
爪が割れてしまう原因
爪がよく割れてしまうという方は、何かしらの爪の異常または生活上のクセや問題などがある可能性があります。爪の割れやすい原因を知ることが割れを防ぐことにも繋がるため、次のような原因が当てはまるかどうか見ていきましょう。
刺激
日常的にキーボードをよく叩いている、何かにぶつけた時など爪に刺激が加わると爪が割れてしまうことがあります。ただし、余程の強い刺激でなければ割れることはありませんが、爪の乾燥などがあると割れやすくなります。
また、爪切りを使って正しく爪を切っていないと力が不均等に加わって爪が割れてしまうことも。特に切れ味の悪い爪切りを使っていると、3層構造のうちの真ん中の層が引きちぎられるように切れてしまうため、部分的に割れたりしやすくなります。爪切りを使うのであれば切れ味のよい新しい爪切りを使うことが大事です。または、爪やすりで地道に削っていく方法が割れやすい方にはおすすめです。
乾燥
爪の乾燥の理由として多いのが爪の乾燥です。爪は硬くて常に乾燥しているように思われるかもしれませんが、適度に潤いがある状態が正常です。爪が乾燥する理由としては、
- 除光液をよく使う
- お湯や水を使って手をよく洗っている
- 洗剤を使って水仕事をよくする
などが挙げられます。除光液を使うと肌表面の水分を奪ってしまいやすく、爪が割れる原因になります。
また、冬場は空気が乾燥することから爪も乾燥しやすくなり割れの原因となりがちです。常にハンドクリームなどで水分を油分を与えておくことが乾燥を防ぎ、爪の割れ防止にもつながります。
偏った食事やストレス
爪は先ほども紹介したようにケラチンによって形成されており、このケラチンはタンパク質なので食事が栄養不足だったりすると、タンパク質が摂れずに爪が弱くなってしまう可能性があります。ダイエットなどをしているだけでも栄養は偏りますので栄養不足になります。しっかりとダイエット中も爪の主成分であるタンパク質を摂取するために肉、魚、卵、乳製品などを食べるように心がけましょう。
爪の割れを防ぎたい人は他にも、アミノ酸、亜鉛、カルシウムなど爪の原料となる栄養素を摂取することも大切です。野菜や海藻類なども意識的に食べていくようにしましょう。また、爪が反り返ったり二枚爪になりやすい方は鉄欠乏が原因ということもあります。女性は生理があることで貧血になりやすいため注意が必要です。
さらにストレスが爪が割れる原因となることもあります。特にイライラしたときに爪を噛む習慣がある方は要注意です。またストレスにより血行不良になると指先まで十分に栄養素が届かなくなるため、爪が割れたりしやすくなります。
爪の病気の可能性もある
爪がよく割れるという場合には栄養不足や刺激だけではなく病気が隠れているサインである可能性もあります。病気の場合にはどんなに爪を保湿しても、繰り返し爪が割れてしまうこともあるためしっかり治療することが大事です。また、その病気そのものを治すことも必要であるため、病気の可能性が無いかどうかチェックしてみましょう。
爪甲縦裂傷
爪が縦に割れる状態のことを爪甲縦裂傷(そうこうじゅうれっしょう)と言います。爪甲というのはいわゆる爪と言われる部分の表面のプレートのことです。爪甲縦裂傷が病気なのではなく、その原因として
- 爪上皮(クチクラ)の異常
- 爪の根本に腫瘍がある
という2つの可能性が考えられます。爪甲の先端にある割れ目から爪の根本にかけて縦線が入っていたり、場合によっては先端から根本まで割れていることもあります。
爪に薄い縦線が見られるという場合は加齢による変化のだけのこともありますが、割れ目が確認できる場合には病院から塗り薬などを処方してもらうと改善する可能性があります。また、治らないという場合には腫瘍の可能性もあり別の治療が必要となってきます。
爪甲剥離症
爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)はいわゆる「二枚爪」のことです。爪の外側表面の層が剥がれて三層構造のところが二層だけになってしまった状態です。爪の先端でよく見られ徐々に剥がれる範囲が広がってきます。剥がれたところが黄色っぽく見えるようになることも多いです。
主な原因は栄養不足や貧血ですが、爪の乾燥も原因になります。若い女性ではネイルをすることが多いことからよく見られる症状です。二枚爪になったときには気になるからといって剥がしたりせずに、その部分の保湿を行うなどして悪化させないことが大事です。
爪白癬
爪白癬(つめはくせん)は別名「爪水虫」のことで爪に水虫の菌(白癬菌)が感染して起こります。爪に白癬菌というカビの一種が感染して、爪の色が濁ったり分厚く肥厚したり、さらには爪がもろくなってボロボロと壊れてきてしまうこともあります。爪白癬は市販の水虫の塗り薬を使っても効果が期待できず、病院で飲み薬などを使って治すことが一般的な方法です。もし爪が1本だけ変色していたり、厚みがあるという場合には皮膚科で相談してみましょう。
割れた爪の予防と対処方法
爪が割れてくると気になって余計に触ってしまったり、自分で治そうとオイルを塗ったりして工夫しているが治らないいう方もいるかもしれません。爪が割れてしまった時にはどのような対処を行うのが正しいのか、また予防法について紹介していきます。
深爪しないこと
爪の白いところよりも深く切ってしまうことを深爪といいますが、深爪をすると爪が割れやすくなってしまいます。爪があまりに短いと爪を支えるために甘皮が伸びやすくなります。甘皮は細菌や異物などの侵入を防ぐ役目をしていますが、伸びすぎてしまうと爪の水分や栄養分を余計に奪い取ってしまうので爪自体が乾燥してしまいやすくなります。
また、深爪をすると皮膚に食い込むように爪が伸びてきてしまうため巻き爪や陥入爪の原因ともなります。爪は深爪をしないように適切な長さに切るようにしましょう。
乾燥しないよう保湿をする
爪が割れるのは多くの場合で乾燥していることが原因です。日頃、水仕事をする機会の多い方は特に爪が乾燥しやすいため、こまめにネイルケアをすることが大事です。
爪の表面や根本の部分にネイル用のクリームやオイル、ハンドクリームなどを塗って保湿しましょう。ハンドクリームよりもネイルオイルの方が浸透しにくい分、表面にとどまって水分の蒸発を防いで乾燥をカバーしてくれるのでおすすめです。
ハンドクリームやネイルオイルを使うタイミングは手を洗った後、入浴後、寝る前がおすすめです。水分が奪われやすい冬場には常に持ち歩いて乾燥が気になったらその都度塗るくらいこまめに使用するようにしましょう。
爪への刺激を減らすこと
爪が割れてしまうのは乾燥して割れやすい状態に何らかの刺激が加わることがきっかけになります。このような刺激を防ぐことが爪の割れを防ぐためには大切です。
爪を切るときには新しい刃のこぼれていない爪切りを使って、爪の負担を減らすようにしましょう。
パソコンをよく使っている方で爪が割れやすいという方は、爪を短めに切っておくことで爪にかかる刺激を減らすと良いでしょう。また刺激を減らすこと自体は難しい場合も多いですが、爪をしっかり保湿しておくことで爪を刺激から守ることができます。
また、手をよく使う仕事をする方は手袋をするなどして爪に直接刺激が当たらないように防ぐと良いでしょう。
足の爪が割れやすいという方は、きつい靴や合わない靴を履かないようにすることも大事です。爪の刺激を減らしていくことで爪が割れないように防ぎましょう。
割れた爪にはネイルグルーを使用
割れた爪を元に戻したいという時にはネイルグルーが便利です。ネイルグルーというのは爪に使える接着剤のことで、専門店や100円均一などでネイルグッズとして売られています。ネイルパーツなどをつけるために使われますが割れた爪の一時的な処置として使うこともできます。
ただし、使うのはあくまでも割れた爪で剥がれた爪には使うことはできません。刺激の強い成分が使われているので、爪と爪をくっつけるために使うことが大事です。皮膚に痛みや傷がある場合はしみる可能性もあるため使用を控えてください。
まとめ
爪が割れる原因と対処法について紹介してきましたが参考になったでしょうか?爪が割れる原因は外からの刺激であったり、爪の乾燥、または栄養不足や病気という可能性があることが分かりました。原因が思い当たる場合にはそれを取り除くような工夫が必要になります。また、刺激と乾燥から爪を守り、ネイルケアを日頃から行うようにすることが大事です。爪の割れを無くして、美しく健康な指先を目指していきましょう。