爪が黄色いのは爪水虫なの?見せたい爪を育てるセルフケアの方法

ネイルをしているので気づかなかったけれど、ネイルオフしたら爪が黄色っぽく感じるという方、心配ですよね。爪が黄色く見える原因には、マニキュアやネイルによる色素沈着から何らかの病気までいろいろ。でもちゃんとした対処して、日頃からしっかりとケアしていくことで予防することも可能です。今回は、そんな爪が黄色くなってしまう原因や対処法についてご紹介したいと思います。

爪が黄色くなる原因

質問

健康な爪は、うっすらとしたピンク色をしています。爪が黄色くなったら、何らかのサインです。原因には、マニキュアやネイルによる色素沈着、年齢を重ねたことによる爪の変化といった外的要因や、肥厚爪、水虫、乾癬、黄色爪症候群といった内的要因が考えられます。もしもアナタの爪が黄色くなっている場合、原因が何なのかを十分に検討してみてください。心配な方は専門の医療機関に相談することをおすすめします。

色素沈殿

マニキュアを塗った後、ネイルをオフしたら爪が黄色っぽくなることがあります。とくに濃い色のマニキュアを塗ると、黄色くなりがちです。この原因として考えられるのは、マニキュア自体の色が爪に移ってしまう色素沈着のほか、マニキュアを落とすリムーバーに含まれる成分のせいで爪の水分が失われ、急激に乾燥してしまうこと。このため、マニキュアを塗る前に、色素沈着を予防するベースコートを塗るほか、オフした後にはネイルオイルやハンドクリームでしっかりと保湿を与えることが大切です。

加齢

年を取った人の手

年齢を重ねると、皮膚の健康状態も変化していきます。水分の量が減り、角質が厚くなるため、キメの粗さが目立ってきます。爪においては、爪甲に縦の筋ができたり、乾燥して割れやすくなったりますが、本来、うすいピンク色だった爪甲の色が黄色くなってくることもあります。

爪甲が分厚くなったり、爪が伸びなくなったりすると、別の病気の可能性も考えられますが、そういう症状がなく、ただ爪色が黄色っぽくなっていたら、加齢による乾燥が原因かもしれません。保湿を与え、様子を見てみましょう。症状が改善しなくて心配な方は、医療機関に相談してみると安心ですね。

肥厚爪(ひこうそう)

肥厚爪

爪が厚くなり、羊の角のように曲がり、長くなってしまいます。外傷や靴などの圧迫が原因で起こり、手よりも足の爪で起こります。分厚くなった爪の中に空洞ができたり、爪がはがれやすくなったりするほか、爪の形がいびつになり、爪が皮膚に刺さって痛みが生じることもあります。

さらに、健康的な爪とは見た目が異なってくるため、人に見られるのが嫌になり、外出ができなくなる、内向的になってしまうなど、心的に影響を及ぼすこともあります。さまざまな原因が考えられるため、専門の医療機関に相談することが大切です。変形した爪を切ってもらい、一日もはやく治療を開始することをおすすめします。

水虫や乾癬(かんせん)

足の爪が黄色

爪の水虫のことを爪白癬といい、爪の色が白色から黄色に濁り、爪が厚くなります。また、爪甲表面がデコボコしたり、爪甲がもろくなってきたりします。これは、白癬菌という真菌の一種による感染症で、長時間、靴やブーツを履いていることなどから起こります。気になる方は、自己判断せず、専門の医療機関に相談するようにしましょう。専門の皮膚医であっても、判断が難しいケースもたくさんあります。

イエローネイル

黄色爪(おうしょくそう)症候群

すべての爪が黄色っぽくなり、爪が伸びなくなってきたら、イエローネイルの可能性があります。黄色爪(おうしょくそう)症候群とも言われる症状で、爪甲が厚くなり、爪床と爪が離れるようになります。このため、爪甲が取れやすくなります。イエローネイルでは、慢性の副鼻腔炎や気管支炎、気管支拡張症など、原因となっている病気が考えられます。専門の医療機関に相談し、原因となっている病気を治療していくことで、爪の状態も正常になります。

爪が黄色くなってしまった場合の対処

綺麗な手

健康状態はいつもとは変らないのに、爪の色が黄色っぽく、元気がないような状態のほか、マニキュアやネイルをオフした後などに、爪が黄色っぽいのが気になったら、さっそく以下のような対処をはじめましょう。ただし、重度の場合や、他の症状が出ている場合は、自己判断せずにすぐに専門の医療機関へ相談すること。早期発見が早期改善につながります。

ネイルやマニキュアを休む

カレンダーとお花

ネイルやマニキュアで爪を美しく飾るのをしばらくオフすることで、爪の元気を取り戻しましょう。それでもときどきは楽しみたいと考えてらっしゃる方は、リムーバーの種類を替えたり、マニキュアを塗る前にベースコートでガードしたりするようにします。

リムーバーの主成分であるアセトンは、非常に揮発性が高いため、爪の水分がなくなってしまいます。アセトンフリーのリムーバーもラインナップされていますので、製品を選ぶ際に成分をチェックしましょう。

スポンジバッファーで削る

爪やすり

バッフィングとは爪の表面を削ることで、スポンジタイプの爪やすりであるスポンジバッファーが使われます。爪甲が黄色っぽく変色しているのが気になったら、スポンジバッファーで削って様子を見てみるという方法もあります。

ただし、爪の表面を削りすぎてしまうと、爪が薄くなってしまいますので注意が必要です。なお、爪やすりにはグリッド数が記載されていますので、やすりの目が細かいグリッド数の大きなタイプを選ぶようにしましょう。

重曹を用いる

重曹

重曹とは炭酸水素ナトリウムのこと。ふくらし粉や胃薬などの医薬品として、古くから使われてきた物質で、人体には無害だといわれています。そんな食品用の重曹は、マニキュアやネイルが原因で黄ばんだ爪もサポートしてくれます。ボウルなどの容器に水と重曹を混ぜ、そこに指を浸けておくだけで、漂白効果があります。ただし、重曹は弱アルカリ性であるため、皮膚が弱い方は注意が必要です。

レモン汁を用いる

レモン

掃除などに使われるクエン酸は、汚れを落とす働きがあります。このクエン酸はレモンにも含まれているため、レモン汁を使って爪の黄ばみを改善するという方法もあります。食品なので安全である上、スーパーなどでかんたんに手に入ります。家庭で気軽にできる方法ですので、ぜひ実行してみてください。

殺菌・抗菌効果のあるオイルで保湿

爪

精油の中には、殺菌や抗菌効果が期待できるものがいくつかあります。なかでもよく知られているのがティーツリーです。薬草のような香りで、消毒のような働きをします。ほかにも、タイム、ユーカリ、ペパーミント、レモン、ローズウッドなどにも殺菌効果が期待できますので、ネイルオイルを選ぶ際、こうした成分が配合されたものを選ぶようにするのも大切です。

爪を変色させないためにできること

きれいな手

これまで爪が黄色く変色してしまった原因や対処法についてご紹介しました。でも、大切なのは、爪を黄色く変色させないようにすることですよね。日頃からどんなことに気をつければいいのでしょうか。これまでの生活習慣を振り返りながらチェックしてみてください。

保湿ケアは欠かさず

ハンドクリームが手に塗られている

指先は意外と乾燥しやすいパーツです。そのため、日頃からまめにケアをしているかどうかはとても重要。気になったら保湿を与えることで、日常的に使うことの多い指先に、しっとりとなめらかなツヤが生まれてきます。

とくに年齢を重ねていくにつれて、皮膚が乾燥しやすくなります。放っておくと、さまざまなトラブルを引き起こす原因にもなりますので、少しでも乾燥が気になったら保湿を与えてあげるようにしましょう。

爪を冷やさない

青い手袋

身体が冷えると、摂取した栄養が十分に体内に行きわたらない、体調が悪くなる、血流が悪くなることでさまざまな症状が現れるなど、身体にマイナスなことばかりが起こります。指先やつま先は、身体の先端にあることから、とくに体液の循環が悪く、つねに冷えている状態。

このため、指先をマッサージしたり、靴下などを履いてつま先を冷やさないようにしたりするなど、ちょっとした対策が大切になってきます。指先のマッサージなどは、日々の隙間時間にちょっとできることですので、今日からはじめたいですね。

食生活に気をつける

ビタミン

人間の身体は食べ物で作られているため、食生活に気を付けることで、これからできる爪の質をよくすることは可能です。有効な成分には、爪を作るたんぱく質、ビタミンA、B、C、鉄や亜鉛などのミネラル、さらに、ゼラチンなどがあります。

たんぱく質は爪の主成分であるケラチンの元になっている栄養素。肉類、魚介類、卵、乳製品、豆類などに多く含まれています。ビタミンAは皮膚や粘膜に働き、抗酸化作用があります。レバーやうなぎのほか、緑黄色野菜などに多く含まれています。ビタミンB群は細胞の再生や成長に働き、たんぱく質などの代謝を促します。

肉類、魚介類、緑黄色野菜、果物類に含まれています。皮膚の栄養分として知られるビタミンCは美肌効果が期待できる栄養素でもあります。レモンやアセロラをはじめとする柑橘類、野菜類などに含まれています。鉄は不足すると爪に影響を及ぼす栄養素で、レバー、マグロ、ヒジキなどに含まれています。亜鉛は皮膚や爪の新陳代謝を活発にする栄養素として知られています。牡蠣をはじめとする魚介類のほか、卵やかぼちゃなどにも含まれています。

美肌づくりには欠かせないゼラチンは、健康な爪を作っていくうえで重要な成分です。肉類、魚介類をはじめ、スイーツなどにも含まれています。偏った食べ方もまたよくないのですが、以上のような食材を積極的に食べていくようにしたいですね。

睡眠をしっかりとる

寝ている女性

快眠できなかったり、睡眠時間が足りなかったりすると、毎日の生活を送ることがむずかしくなります。睡眠は身体の健康をキープする上で非常に大切です。質のよい睡眠を実現するためには、日頃から定期的な運動、規則正しい食生活などを送ることが大切です。眠れないからといってお酒を飲んだり、睡眠前にカフェインや喫煙などによって脳を刺激しないようにしましょう。

今すぐやめよう!爪に悪影響を与えること

ダメ表現

気づかないうちにやっている日頃の生活習慣が、実は爪に悪い影響を与えているということがあります。そのせいで爪に栄養分が届かなかったり、爪を傷つけているかもしれません。毎日の生活習慣を振り返りながら、実際にはどうなのか思い返してみましょう。ひとつでも思い当たることがあれば、すぐに改善したいですね。

偏食やハードなダイエット

ダイエット

食生活の乱れは、健康状態の乱れを促します。人の身体は食べ物でできているため、偏った食生活は、病気の元を作っていきます。ダイエットが原因で、バランスの取れた食生活を送っていない方、特定の食品だけ食べなかったり、あるいは特定の食品しか食べなかったりと、偏った食生活を送っていると、皮膚や爪などのツヤやハリがなくなるだけではなく、何らかの病気を引き起こすことにもなります。

不規則な生活リズム

あくびをしている女性

不規則な生活を送っていると、質の良い睡眠が実現されません。睡眠不足が続くと、疲れがたまり、元気がなくなり、健康状態が悪くなります。当然、爪の健康状態も悪くなっていきますので、なるべく不規則な生活をしないように心がけましょう。適度に運動を取り入れ、食事はしっかりと摂り、しっかりと寝るというメリハリのある毎日を送りたいです。

甘皮処理をしすぎている

爪ケア

爪甲の付け根にある甘皮は、まだ軟らかい未完成の爪を保護しています。このため、甘皮を処理しすぎると、爪にとって問題が生じることがあります。まず、未完成の爪にダメージが及び、爪がデコボコになるなどの問題が生じやすくなります。また、根元から細菌が入り、炎症を起こすなどの症状が現れることもあります。場合によっては、爪の変形が治らなくなるかもしれません。このため、甘皮を処理しすぎるのも注意が必要です。

ネイルやマニキュアのオフの回数が多い

ネイルオフ

ネイルやマニキュアで爪が疲れるのを避けようと、オフの回数を増やす方がいらっしゃいますが、これは逆に爪を傷つける行為です。というのも、マニキュアやネイルを落とすリムーバーは、爪を急激に乾燥させるなど、爪によくない成分を多く含んでいるため、ネイルやマニキュアを頻繁にオフすると、その分、爪が痛んできます。ネイルやマニキュアを楽しみたい方は、爪の乾燥を促進させるアセトンなどの成分が含まれていないタイプを選ぶようにしましょう。

ネイルやマニキュアを無理やり剥がしている

ネイルやマニキュアをオフする際、無理に剥がしてしまう方がいらっしゃいます。これもNGです。爪を傷つけ、爪がガサガサになったり、デコボコになってしまったりする可能性があります。ネイルオフを雑に行うと、爪に大きなダメージを与えることになりますので、ていねいに落としていくように心がけましょう。

まとめ

きれいな手

手は非常に目につく身体のパーツです。指先がキレイだと、人に好印象を与えます。ですから、爪のトラブルが起こらないように、日頃から注意が必要です。とくに、さまざまな原因で爪が黄色くなってしまったら、今回ご紹介したような対処法を実行し、必要におうじて専門の医療機関に相談し、二度とトラブルが起こらないように日頃からまめにケアしてあげるようにしましょう。何より手をかけてあげることで、清潔感あふれる美爪を実現することは可能となりますよ。