口周りの吹き出ものや肌荒れってとても気になりますよね。友だちや恋人などに見られるのも恥ずかしいけれど、通勤の満員電車などでは、嫌でも人と顔が近くなるので不快感が募ります。口周りの肌荒れの原因はいろいろあって、特定するのはむずかしいもの。日頃の生活を振り返ってみて、どこに原因があるのか、どんなケアをしていったらいいのかを見つけていきたいですね。
口周りの肌荒れの原因
さっそく口周りの肌荒れの原因について見ていきたいと思います。日頃の生活習慣を振り返ってみて、ひとつでも当てはまるものがあったら改善するようにしていきましょう。
生活習慣が乱れている
寝不足、食べ過ぎ、過剰なダイエット、ストレスなど、生活習慣が乱れていると、体調が悪くなり、肌の健康も損なわれてしまいます。肌の生まれ変わりシステムであるターンオーバー機能も正常に働かなくなり、古い角層が残ってしまったりして、ニキビができやすい状態になってしまいます。
洗顔の仕方が間違っている
肌に合わないメイクアイテムを使っていたり、刺激の強い口紅を使っていたりすると、唇にニキビができやすくなります。また、洗顔料が合わなかったり、洗顔しすぎてしまっていたりしても、同じように肌の乾燥が進み、肌トラブルが生じてしまいます。洗顔後、肌の調子がよくない場合は、洗顔料を見直して、肌に合ったタイプのものを使うようにしましょう。
スキンケアが足りない
肌の乾燥が進むと、肌の自己防衛機能が働き、皮脂を過剰に分泌するようになります。その結果、しっかりと洗顔しているはずなのに、皮脂で肌がベトベト、肌荒れが進み、トラブルを招くことに。唇にニキビができはじめたら、スキンケアがしっかりと足りているかどうか確認してみましょう。洗顔後はしっかりと保湿を入れて、肌をガードすることが大事です。肌タイプによって肌に合った保湿剤を入れ、肌の乾燥を防ぐようにしたいです。
口周りが清潔ではない
唇ニキビの原因で意外と多いのがこれです。食後や間食の後など、口の汚れを取る習慣がない方は要注意です。また、サッと軽く取るだけでは、食べかすなどが口の周りに残っている可能性もあります。食後や間食の後は、軽く水洗いして、清潔に保つことが大切。そして、必要に応じてリップクリームなどで保湿を入れてあげるようにクセをつけたいです。
口周りをなめるクセがある
唇をなめるクセのある方がいらっしゃいます。人と接することを職業にしている方も口周りの乾燥が激しく、口周りを頻繁になめたりすることがあります。唇をなめると、よけい乾燥が進み、また唇をなめてしまうという悪循環を繰り返すことに。次第に唇が敏感になり、肌荒れが進み、ニキビができてしまうという結果に陥ってしまいます。
ムダ毛の処理が負担になっている
口周りのムダ毛が濃くて、気になって処理してらっしゃる方は、それが肌に負担となり、敏感肌になっていて、ニキビなどの肌トラブルが現れているかもしれません。心配な方は、クリニックなどでムダ毛処理をしてもらうという方法もあります。ご自身で…という方は、肌を傷つけないように注意して、トラブルを招かないようにする必要があります。
紫外線の影響
紫外線はシミやシワの原因になるだけではなく、参加した皮脂によってニキビが起こることもあります。また、ニキビがすでにある場合、炎症が進んで悪化することもあります。紫外線対策のスキンケアでは、口周りもしっかりとガードして、紫外線の弊害を受けないようにしたいです。
口周りの肌荒れの治し方
しっかりクレンジングする
クレンジングとはメイクなどの脂汚れ、毛穴に詰まった汚れなどを落とすこと。口周りの肌荒れに限らず、メイクをしたらその日のうちにクレンジングすることが大事です。このとき、肌に合ったクレンジングを使っているかどうか、しっかりと泡立てて使っているかどうか、時間をかけずにクレンジングしているかどうかなど、クレンジングの仕方がポイントとなってきます。正しくクレンジングするという習慣を身につけましょう。
正しく洗顔する
口周りにニキビや肌荒れ症状が現れたら、しっかりと洗顔をしようとしますが、これは間違い。適量の洗顔料を使い、しっかりと泡立てて、洗顔料を顔にのせたらすぐに洗い流すようにします。ゴシゴシとこすって洗ったり、長時間、洗顔をしたりしてしまうと、肌に必要な皮脂を取り過ぎてしまい、その結果、肌の自己防衛機能が働き、皮脂をいっそう分泌してしまいます。
また、肌質に合った洗顔料を選び、肌に負担を与えないように洗顔することも大切。肌の状態がよくない方は、洗顔料の見直しをしてみるのもひとつです。
保湿ケア中心のスキンケアを行う
肌が乾燥していると、肌荒れやニキビができやすくなります。肌トラブルが起こると、肌の再生機能であるターンオーバーも働かなくなりますので、肌荒れやニキビが治りにくくなるほか、後が残ってしまう可能性もあります。クレンジングや洗顔、口周りをゆすいだ後は、必ず保湿を取り入れて、肌の乾燥を防ぐように心がけましょう。
スキンケアの方法は、肌タイプによってもそれぞれ。化粧水、乳液、クリーム、その他のケアアイテムは、必要に応じて取り入れていきましょう。ニキビができている場合、ニキビケア対応の製品を使うのもひとつです。
口周りは清潔に保つ
食べた後に口の周りを拭くのは常識。でも、ただ拭いただけという方は多いのでは? 細かい食べかすなどがついたままの可能性が高いため、食べた後は水やぬるま湯で軽く洗ってキレイにしておく方がベター。さらに、洗った後、必要な保湿を取り入れるのも大事です。ただし、やみくもに保湿をすればいいというものではないので、しっかりと製品を選ぶ必要があります。肌タイプに合わせて、トラブルを悪化させないようにしたいです。
ニキビや肌荒れが生じてしまっている場合、ニキビ対応の製品のほか、敏感肌用の低刺激の製品を選び、症状が悪化しないようにすることも重要です。
口周りの皮膚に負担をかけないムダ毛の処理方法
ムダ毛処理の方法には、病院やサロンなどで行うほか、ご自身で処理する方法があります。多くの方がご自身で処理しているかと思いますが、注意して処置しなければ、肌が敏感になり、トラブルを起こしやすくなります。
カミソリでムダ毛を処理する場合、皮膚を傷つけないように注意しなければなりません。使い古したカミソリを使うと、切れが悪くなっているため、傷ができやすくなります。なるべく新品を使い捨てる方が賢明です。また、剃る前に幹部を洗い、剃った後はすぐに保湿ケアをすることも大事です。万が一、傷ができてしまった場合、傷薬による処置のほか、専門の医療機関へ行って診察を受けることで、傷が残ったり悪化したりすることが予防できます。
紫外線対策をしっかりする
紫外線を浴びると、皮膚が乾燥し、肌のバリア機能が弱まってしまいます。肌が敏感になり、ニキビや肌荒れが起こり、増えたり悪化したりすることもあります。ニキビができた方やできやすい方はとくに紫外線対策が重要です。
日常的に外出する際は日焼け止めを塗り、紫外線に当たらないように日傘や帽子を使用するように心がけましょう。ニキビや肌荒れを繰り返してらっしゃる方は、日焼け止めクリームを選ぶ際、肌に負担がかからないタイプを選ぶようにしましょう。
口周りの肌荒れを防ぐ方法
食生活を見直す
食生活が乱れていると、ニキビができてしまいます。体を作っているのは食べ物です。まずは食べ過ぎに注意して、脂っこいものや甘いものを食べないようにしましょう。
腸内環境が悪化していると、ニキビが出やすくなります。食物繊維や発酵食品など、腸の環境をよくする食べ物を積極的に摂り、肌への栄養素を送るために働くビタミンミネラルを意識的に摂取しましょう。ビタミンエース(A、C、E)やたんぱく質の代謝に関わるビタミンB1群、亜鉛や鉄などのミネラルも肌の機能を正常化するために働きます。また、肌の元となっているたんぱく質はダイエットにも効果が期待できますので、積極的に摂りたい成分です。
質のよい睡眠をとる
肌荒れと睡眠は深い関係にあります。というのも、肌のターンオーバーは眠っている間に行われていますし、肌の再生機能を担っている成長ホルモンが最も多く分泌されるのが睡眠中であるからです。つまり、たとえしっかりとしたスキンケアを行っていたとしても、しっかりとした睡眠時間を取っていない方は肌荒れが改善しないということになります。
また、肌のゴールデンタイムは、眠りはじめに見られます。このため、眠りはじめたときにしっかりと質のよい睡眠ができるかどうかが非常に重要となります。何時から何時は寝なければいけないということではありませんので、深くてしっかりとした睡眠が実現できるようにしたいです。
参考記事:「睡眠中の成長ホルモンの分泌」
ストレスをためないように
ストレスがたまると、体のめぐりが悪くなります。体のめぐりが悪くなると、摂取した栄養成分がしっかりと運ばれなくなり、肌に必要な栄養分も滞ってしまうため、肌荒れやニキビなどの症状が現れてしまいます。
ストレスをためないようにするには、ストレスからご自身を解放する方法を見つけること。音楽を聴いたり、体を動かしたり、映画を見たり、アロマで香りを楽しんだりと、何らかのストレス発散の方法を見つけて、ストレスをためないようにすることは非常に大事です。ストレスをうまくコントロールして、リラックスできるようにしたいですね。
口周りの肌荒れは生活習慣から改善しよう
口周りの肌荒れは、日々の生活習慣や食生活を見直すだけでも改善できるもの。肌荒れを改善し、二度と肌荒れが起こらないように予防するために、どんな生活習慣や食生活がよくないのかを考え、改めることはとても大事。正しく見直していくことで、口周りの肌荒れは改善されますので、悩まされて落ち込んでいないで、いまから改善してみましょう。