顎(あご)ニキビがずっと出てきて治らない!その原因と治し方とは

生理前後や疲れている時にプツっとできるあごのニキビ、何とかしたい…と悩んでいませんか?ニキビ用の基礎化粧品を使ってすぐに治れば苦労しませんが、あごニキビは一度できるとなかなか引かないのが現実です。繰り返すあごニキビの原因とは何なのか、対策はどうすればいいのかを解説します!

顎(あご)ニキビはなぜできるのか?

きれいな女性

あごにできるニキビは、赤く腫れあがり目立つのが特徴です。どうしてあごにニキビができやすいのか、それはあご周辺の肌環境に理由があります。あごは顔の中でも汗をかきにくく、毛穴が小さいのが特徴です。

毛穴が小さいと内部に皮脂や垢が詰まりやすく、汗や皮脂の分泌量が少なくても毛穴詰まりを起こしやすい特徴があります。あごニキビはオイリー肌・乾燥肌など肌質を問わずできやすく、多くの人が悩んでいるのです。小さい毛穴は老廃物の排出能力が低く、一度ニキビができると赤く腫れあがるまでひどくなる傾向にあります。

顎(あご)ニキビの原因

落ち込んでいる女性

ストレス・不規則な生活でホルモンバランスの乱れ

ストレスや不規則な生活はホルモンバランスの乱れを引き起こし、肌の水分・油分バランスを崩してしまいます。水分・油分バランスが崩れると肌の防御作用や排泄機能が落ちてしまうため、ニキビができやすくなるのです。

女性は生理前後のホルモンバランスが変わるのが原因かも

女性ホルモン

定期的に生理がやってくる女性は、男性と違いホルモンバランスの変動が大きいのが特徴です。女性は生理前になると黄体ホルモンが分泌されますが、このホルモンの影響でニキビができやすくなると言われています。黄体ホルモンが分泌されると皮脂量が増えるため、あごの毛穴に皮脂汚れが詰まりニキビができてしまうのです。

栄養不足や胃腸のトラブルがあごニキビの原因

偏った食生活や、胃腸に負担をかける生活は肌トラブルの原因となります。ビタミンやミネラルなど肌組織を作り出す栄養素が不足すると、肌表面のバリア機能が弱り刺激を受けやすくなってしまうためです。胃腸に負担をかける食生活を続けていると、栄養の吸収力が弱って体が栄養不足に陥るため注意してください。

皮脂・乾燥の影響

あご周辺の肌は水分・油分のバランスが崩れやすく、炎症を起こしやすい環境にあります。皮脂の分泌が過剰になったり、逆に乾燥したりと環境や体調の変化がダイレクトに現れるパーツです。季節やホルモンバランスによって水分・油分バランスが変わるため、「自分はオイリー肌だからしっかり洗おう」「乾燥肌だからたっぷり保湿しないと」など決め付けずに今の肌状態に合ったスキンケアをしましょう。

紫外線の影響

UV

あごニキビは紫外線の影響でできる場合があります。紫外線は肌を焼いてしまうだけでなく、皮膚組織にダメージを与えてバリア機能を破壊してしまうのです。紫外線の影響で肌のバリア機能が低下すると、乾燥を引き起こしニキビの原因となります。

髭剃り等直接的な刺激

男性の場合は、髭剃りなど肌に刺激が加わることであごニキビができてしまいます。シェービングは、髭を剃ると同時に皮膚表面も削り取ってしまうため炎症を伴うニキビが発生することがあるのです。あごはシェービングしづらい部位で、しっかり剃ろうとするとついつい力が入ってしまいます。シェービングのしすぎは肌を傷つけ炎症を引き起こしてしまうため注意しましょう。

顎(あご)ニキビの治し方

ホルモンバランスを整える

質のよい睡眠をとる

背伸びをしている女性

あごニキビを根本から改善したいなら、まずは質のよい睡眠を取ることから始めましょう。睡眠中は肌組織が作られるため、良質な睡眠を取ることを心がけてください。

睡眠の質をアップさせるには、寝る前の習慣を見直すことが大切です。寝る1時間前には明るい蛍光灯の光を消し、オレンジ色の間接照明に切り替えましょう。目から入る光の量を減らすと、脳の興奮を抑えてスムーズに入眠できます。

不安や緊張のせいで眠れない場合は、好きな香りに包まれながら寝てみてください。アロマオイルやお香などをたいて香りを楽しみ、気持ちを落ち着かせるとぐっすり眠れます。

ストレス解消であごニキビも改善

ストレスとリラックスのイラスト

肌の生まれ変わりサイクルを乱すストレスは、あごニキビを改善させるならきちんと対処しましょう。仕事や家庭のことで多少無理をしなければならないシーンはありますが、無理を続けないことが大切です。

好きな食べ物を食べたり、趣味をして楽しむ時間を作ってください。「忙しいから趣味に時間が割けない」と自分を追い詰めすぎず、上手に時間を作ってストレスを解消しましょう。疲れて休日に動きたくない…と感じる方は、ストレスが限界までたまっているかもしれません。そんなときはゆっくりお風呂につかるなどしてストレスと疲れをケアしましょう。

胃腸を整えてあごニキビを改善

胃腸の負担を軽減しよう

笑うマーク

あごニキビ原因である胃腸の疲れを解消するなら、内蔵に負担をかけない食生活を意識することが大切です。胃腸の負担を軽減する食事方法を実践するなら、以下のような点に注意してください。

  • 早食いをしない
  • 食事量を腹八分目までにとどめておく
  • 辛いものや極端に熱いものを食べ過ぎない
  • 食べた直後に運動や入浴をしない
  • 食事中に水を飲みすぎない

これらの習慣に心当たりがある方は、やめるように意識してみてください。食事を急いで食べる、量を食べ過ぎることは胃腸を疲れさせてしまうため厳禁です。刺激物は胃腸の粘膜を傷つけてしまうため、摂取量はほどほどにしておきましょう。

食事後に運動や入浴をすると、胃腸に必要な血液が集まらず消化不良を起こす可能性があります。また、食事中に水分を取りすぎると胃液が薄まって消化力が弱ってしまうため、コップ1~2杯程度に抑えておきましょう。

冷たい飲食を控えよう

靴下をはいている女性

胃腸に疲れを感じるなら、冷たい食べ物・飲み物を控えてください。冷たい飲食物は胃腸を冷やして消化活動を鈍らせてしまうため、なるべく控えましょう。普段から飲み物に氷を入れないと気がすまない方は要注意です。

消化不良を起こしてあごニキビができやすい体質の方は、飲み物を常温にすることをおすすめします。冷たい飲み物に慣れていると常温の水やお茶がおいしくないと感じてしまいますが、慣れるまで常温で飲んでみましょう。常温に慣れると冷たい飲食物を口にしたとき、胃腸に負担がかかっていることが分かるはずです。

どうしても冷たい飲食物を口にしたい場合は、温かいものを一緒に食べるなど工夫してみてください。

酵素やサプリで胃腸を応援

サプリ

胃腸の活動をサポートするなら、酵素サプリを取り入れるのがおすすめです。酵素サプリは胃腸の善玉菌のエサになる成分を配合しており、継続して摂取することで胃腸を整えることができます。

酵素はドリンクや錠剤サプリメントなどで手軽に摂取できる注目の成分です。油っこい食事をすると胃腸の調子が悪くなる方や、食べすぎた翌日に体が重くなってしまう場合は酵素不足かもしれません。サプリメントで酵素を補い、消化活動をサポートしましょう。

体を冷やさない

顔を隠している女性

あごニキビを繰り返さない肌質になりたいなら、体を冷やさないように気をつけましょう。体が冷えてしまうと皮膚に流れる血流量が減り、肌の再生に必要な酸素や栄養素が行き届かなくなってしまいます。

体が冷えると肌の再生活動が鈍るだけでなく、ホルモンバランスの崩れにもつながるため注意しましょう。特に女性は男性と比べて冷えによってホルモンバランスが崩れやすく、肌の調子にダイレクトに影響します。

筋肉量が男性より少ない女性は、温かいものを積極的に摂取する・タンパク質不足に注意する・毎日お風呂に浸かるなど努力をしましょう。

ニキビ対策の化粧品を使う

ニキビ

あごニキビ対策は、生活習慣だけでなく正しいスキンケアをすることも大切です。あごニキビは炎症や腫れを伴いやすいため、刺激の少ないニキビ対策化粧品を選んで使いましょう。ニキビ対策化粧品の多くは、殺菌作用があるアルコール成分を含んでいます。アルコール配合化粧品は炎症を起こしていなければ悪影響は少ないですが、赤く腫れているニキビ部分に塗ってしまうと刺激となるため注意しましょう。

紫外線ダメージや生活習慣の乱れによってバリア機能が乱れている方は、化粧品による肌トラブルを起こすことがあります。新しい化粧品を試すときは目立たないところでパッチテストをしてから顔に使うといいでしょう。

正しい洗顔の仕方

顔を洗っている女性

あごニキビを予防するなら、まずは正しいクレンジング・洗顔をしましょう。メイクアップをしている場合はクレンジングを丁寧に行ってください。クレンジングは泡立てる洗顔と比べて摩擦が発生しやすいため、肌の上を滑らせるような感覚でメイクを浮かせて落としましょう。

クレンジングをした後は、ニキビ対策用の洗顔料でしっかり洗ってください。なるべく刺激が少ないマイルドな洗顔料を選ぶことをおすすめします。泡立てはネットやスポンジを使い、弾力がある泡を作りましょう。泡のクッションで顔全体を包み込むように洗い、あご周辺もしっかり洗ってください。唇の下のへこんでいる部分は洗い残しが発生しやすいため入念に洗顔しましょう。

洗顔が終わったら、35度程度のぬるま湯ですすいでください。体温よりも熱いお湯ですすぎを行うと、皮脂を落としすぎて乾燥を招いてしまいます。

洗顔後はしっかり保湿

鏡を見ている女性

正しい洗顔を行ったら、肌状態にあった化粧品でスキンケアしましょう。肌の皮脂量が多くベタベタしてしまう方は、油分少なめのさっぱりとしたスキンケア製品を選んでください。肌がカサついてあご付近が粉を吹いたように白くなってしまう頑固な乾燥肌の方は、セラミドやヒアルロン酸など保湿力が高い成分を配合した化粧品がおすすめです。

ニキビ対策用の基礎化粧品と言えばさっぱりした使い心地のものを思い浮かべますが、大人ニキビ対策用のブランドからは乾燥とニキビを同時にケアできる化粧品が発売されています。肌質や季節に合わせて化粧品を選び、しっかり保湿ケアをしてください。

顎ニキビに「しこり」について

しこりニキビができる原因

あごにきび

あごにはしこりのようなニキビができるケースがあります。しこりニキビとは、皮膚組織が炎症を起こして硬くなってしまうニキビのことです。あごニキビは炎症が軽度だとしこりができる前に治りますが、炎症がひどくなるとしこりを伴う場合があります。毛穴詰まりを起こすと体の免疫細胞が反応し、菌を排出しようと炎症が起こるのがしこりニキビの原因です。炎症が起きると膿や体液がにじみ出ますが、毛穴がふさがっていると老廃物が排出されずどんどん内部にたまってしこりができてしまいます。

しこりニキビの対処法

綺麗な女性

炎症がひどくなってできるしこりニキビは、刺激を与えると悪化してしまいます。しこりニキビをつぶそうとしてつまむと、余計炎症がひどくなるため触れないようにしましょう。刺激のない化粧品類で軽く保湿し、自然に治るのを待つのがベストです。

もし痛い・かゆいなどの症状が続く場合は、早めに皮膚科に相談してください。炎症がひどいと時間が経過しても自然治癒しにくいため、腫れが引かないと感じたら専門医の力を借りましょう。

規則正しい生活習慣で顎(あご)ニキビを無くそう

ジョギングしている女性

ポツっとできるあごニキビは、炎症を起こしやすく痛み・かゆみを伴うのが特徴です。ホルモンバランスが崩れるとあごニキビができやすいため、繰り返しできてしまう場合は規則正しい生活を心がけてください。

あごニキビは紫外線ダメージや乾燥も原因のひとつです。肌質に合わせたニキビ対策化粧品を使い、正しいクレンジング・洗顔・保湿を行ってください。

肌が健康ならあごニキビができても時間の経過とともに自然に治りますが、炎症がひどくなかなか引かない場合は皮膚科を受診しましょう。体の内側と外側からケアをして、あごニキビを徹底的にケアしてください!