新生児ニキビの症状とは?その原因とケア方法をお教えします!

生後まもない新生児の肌に、ポツっとニキビができると心配になってしまいませんか?「跡になってしまったらどうしよう」「皮膚の病気の前兆だったらどうしよう」そんなことを考えてしまうかもしれません。

新生児の肌はとてもデリケートで、間違ったケアをしてしまうと傷つける可能性があります。新生児のニキビの症状や原因、そして正しいケア方法を知って赤ちゃんの肌を守りましょう!

新生児のニキビはどんな症状があるの?

新生児のニキの症状

ニキビと言えば、中学生~高校生の思春期ニキビや20歳を越えてからできる大人ニキビを連想するかもしれません。実は、生まれて間もない新生児もニキビに悩まされることもあるのです。

新生児のニキビは思春期ニキビと似ており、Tゾーンや頬に現れます。頭皮や首などにもできることがあり、白い芯を持つニキビができるのが特徴です。新生児の肌は皮膚の再生活動が活発なため、過剰に心配する必要はありません。しかし、炎症がひどくなり赤みが強くなるとジュクジュク化膿してしまうため肌の様子はしっかり観察しておきましょう。

新生児のニキビをケアする上で注意しておきたいのが、乳児脂漏性湿疹やあせもと見間違いやすいということです。乳児脂漏性湿疹は肌あれができると同時にかさぶたのようなものが出現するため、そのような症状が出たら診察を受けましょう。

あせもはニキビと非常に見た目が似ていますが、汗をかきやすい部分にできるのが特徴です。顔だけでなく首や体にできていたら、あせもを疑ってみましょう。あせもはニキビと違いかゆみを伴うもの特徴で、赤ちゃんが顔や体を頻繁にかいているならあせもかもしれません。

新生児ニキビ・乳児脂漏性湿疹・あせもをしっかり見分け、肌の炎症やかきむしりがひどい時は医師に相談してみましょう。

新生児ニキビの原因とは

ママのホルモンの影響

妊娠中

辛そうな妊婦 画像
生後まもなく~3ヶ月の間は、新生児はママのホルモンの影響を大きく受けています。ママのホルモンの影響で皮脂の分泌が活発な状態が続き、ニキビができやすくなるのです。「私は超乾燥肌なのに、どうしてこの子はこんなに肌表面がベタついているんだろう…」と過剰に心配しなくても大丈夫。生後3ヶ月までは皮脂の分泌が活発で、その期間を過ぎると徐々に落ち着いていきます。

生まれた時期によって肌のベタつき具合もことなるため、焦らずに冷静に赤ちゃんの肌をしっかりケアしていきましょう。

新生児の皮膚構造の未熟による毛穴の詰まり

新生児の顔のアップ

新生児の皮膚構造は大人と比べると非常に未熟で、皮脂や垢を体の外に排出する力が弱いのが特徴です。皮膚構造が未熟だと毛穴も未発達で、毛穴の内部に汚れがすぐにたまってしまいます。

新生児はホルモンの影響で新陳代謝が活発で、皮膚や皮脂の産生が盛んです。古い角質や皮脂が出やすいのですが、それを排出する能力が低いため毛穴が詰まってニキビができてしまいます。

外的刺激

寝ている赤ちゃん

新生児は大人と比べて皮膚が柔らかく、外からの刺激を受けやすいのが特徴です。大人が触れても肌トラブルを起こさないようなものでも、新生児にとっては刺激を感じてしまうものもあります。

新生児が毎日肌に触れる寝具や衣類は、刺激の原因のひとつです。繊維による摩擦刺激によって新生児の肌は荒れてしまうため、寝具・衣類は適切にお手入れする必要があります。
寝具や衣類だけでなく、タオルや拭き取りシートなどによっても肌あれ・ニキビを起こしてしまうため注意しましょう。

新生児のニキビは肌に直接触れるものだけでなく、チリ・ホコリや紫外線などが刺激となって起こることもあります。親がアレルギー体質の場合、子供もそれを受け継いでしまうことがあるため肌質をよく観察しておきましょう。

新生児ニキビのケア方法

軽症であれば新生児ニキビは自然に治る

笑顔の赤ちゃん

生まれてまもない赤ちゃんにニキビができてしまうと、どんなケアをすればいいのか悩んでしまいます。しかし、まずは焦らずに肌の様子をしっかり観察しましょう。新生児ニキビの表面は白い芯がありますが、その周辺が赤く炎症していなければ慌てて治療する必要はありません。

新生児ニキビが軽症であれば、特別な治療やお手入れは必要ありません。新生児が持つ自然治癒力にまかせて治るのを待っても問題ないのです。ひどい乾燥を抱えている、またはアレルギー反応により肌があれている場合はかかりつけの医師に相談してみましょう。

特に肌に異常がなければ、清潔を保つお手入れをする程度でOKです。摩擦や外的刺激に弱い赤ちゃんの肌は、入念にお手入れしすぎるとかえってそれが刺激になってしまいます。新生児ニキビのでき始めの時期はへたに触らず、様子を伺いましょう。

常に新生児の肌を清潔に保つ

赤ちゃんとウェットティッシュ

新生児ニキビを予防するには、肌を清潔に保って毛穴詰まりを防ぐことが大切です。生後3ヶ月までは皮脂の分泌が活発な新生児は、余分に出た皮脂をふき取ってあげるケアをしましょう。

ゴシゴシふいてしまうと摩擦刺激による炎症を引き起こしてしまうため、やさしくなでるように赤ちゃん用のウェットシートやガーゼなどで皮脂を取ってあげてください。特に気温が上がる5~9月の間は皮脂分泌量が増えてしまうため、毛穴詰まりを起こさないようにこまめにふき取ってあげましょう。

自宅で沐浴ができるようになったら、肌に残った皮脂によるニキビを予防するために全身しっかり洗ってください。石けんで全身を洗ってカサついてしまう場合は、ニキビができる部分だけ石けんで洗浄するといいでしょう。カサつきやすい部分は石けんでの洗浄を避け、沐浴剤できれいにしてもOKです。

肌に触れる衣類や寝具も清潔にする

赤ちゃんの服
新生児ニキビを予防するには、衣類や寝具を清潔にしておくことも大切です。沐浴でしっかり汚れを落としたとしても、衣類や寝具に汗や皮脂が残っているとニキビの原因となってしまいます。

新生児は新陳代謝がとても活発で、汗や皮脂が盛んに分泌されています。目に見える汗をかいていなくても衣類や寝具が湿っていることがあるため、洗い替えを常に用意してこまめにかえてあげましょう。

衣類や寝具を洗ってこまめにかえているのにニキビができる場合は、使用している洗剤や柔軟剤が肌に合っていない可能性があります。赤ちゃんの肌に触れても肌あれ・ニキビを起こしにくい洗剤や柔軟剤を選び、肌の健康を守れるようにサポートしてあげてください。

赤ちゃんの爪は常に短く切っておく

赤ちゃんの爪のお手入れ

新生児の肌は外からの刺激により、かゆみを感じやすいのが特徴です。刺激を感じてしまうと無意識のうちに顔や首をかいてしまい、皮膚表面が傷つけられてしまいます。傷ついた肌表面から肌あれやニキビを起こす原因菌が侵入してしまい炎症を起こすため、爪は常に短く切っておきましょう。

「赤ちゃんが騒いでしまって爪を切らせてくれない」「はさみや爪きりでカットするのが怖い」と感じるのであれば、音が静かな電動やすりで爪をお手入れするのがおすすめです。静音設計の電動やすりなら、赤ちゃんが寝ている間に爪を短くできます。

赤ちゃんの爪は伸びたときにお手入れするだけでなく、先が欠けたりひび割れてしまったときにもカットしてあげましょう。欠けやひび割れを放置していると肌をかいたときに傷つくだけでなく、指先が傷ついて炎症を起こすことがあります。

保湿ケアも忘れずに

お風呂上りの赤ちゃん

汗や皮脂が盛んに分泌される新生児の肌はつるつるしていて乾燥とは無縁なイメージがありますが、実は水分が蒸発しやすくカサつきやすいのが特徴です。新陳代謝が活発で表面はつるんとしていますが、水分を抱え込む角質層が未熟なため保湿ケアをしないとカサついてしまいます。

肌の水分が奪われやすいお風呂上りは必ず保湿ケアをし、日中も乾燥が気になる時は適度に保湿しましょう。なるべく刺激がないベビーローションやベビーオイルを使うのがベストです。美容成分が多く含まれているものは赤ちゃんにとって刺激となる可能性があるため、シンプルなローションやオイルでOKです。軽度の乾燥ならローションを、肌表面のカサつきが気になるならオイルを使ってください。

新生児のニキビケアに使って良いもの

赤ちゃんのイラスト

赤ちゃんにニキビができてしまい、なかなか治らない場合は小児科や皮膚科を受診してみてください。ニキビができている皮膚周辺が炎症を起こしてしまったり、ジュクジュクしてしまっているならなるべく早くプロに相談してみましょう。

小児科や皮膚科では、新生児でも使える肌あれ・ニキビの治療薬を処方してくれます。市販のニキビ薬は赤ちゃんにとって刺激が強いため、自己判断で市販薬を使うのはおすすめできません。自宅でのケアは、乾燥による肌トラブルを防ぐためにベビーローション・ベビーオイルを使うのにとどめておきましょう。

新生児のニキビがひどい場合は医師に相談しよう

新生児は新陳代謝が非常に活発で、汗や皮脂が盛んに分泌されます。赤ちゃんの肌はつるつるしていて一見ニキビとは無縁に思えますが、毛穴が未熟で内部に皮脂が詰まりやすくニキビができやすいのです。

余計な皮脂を取って清潔を保つケアをしていれば新生児ニキビは悪化しませんが、肌質によっては赤みや炎症を伴うことがあります。炎症がひどく膿が出てしまったり、かきむしりがひどい場合は医師に相談してみましょう。