「ローカーボ」って聞いたことありますか?最近コンビニで「糖質◯◯g」という表示があったり、「ローカーボ」や「ロカボ」の文字を見た人も多いのではないでしょうか。
最近、流行りの「ローカーボダイエット」はどのようなダイエット方法でしょうか?気になりますよね?
そこで、ローカーボ料理研究家である、藤本なおよさんにお話を聞いてきました!
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藤本さんにインタビュー
ローカーボ研究家
藤本なおよさんについてはこちら
ローカーボダイエットと低炭水化物ダイエットの違いとは?
簡単に言うとローカーボ(※以下ロカボ)とは「低炭水化物、高たんぱく質、高脂質」がロカボです。正式名称はlow-carbohydrate(ローカーボハイドレイト)。糖質を少なくして、その代わりにお肉とか動物性たんぱく質、脂質を多めにとるということです。低炭水化物ダイエットと違うのは低炭水化物を行うだけではなく、その分たんぱく質である「魚、肉、卵、油」をとりましょうということです。
ーお肉や油を増やして大丈夫なんでしょうか?
私は「お肉や油は体に悪いのではないか」と思っていました。でも、違っていました。人間の体の構造では水分が60%、その他はたんぱく質と脂質でほぼできています。髪の毛、皮膚、爪、内臓すべてがほぼたんぱく質と脂質で構成されているのに対し、炭水化物は1%しかないのです。ロカボの理論としてはその「体の構成と同じように食事をとっていきましょう!」というものです。
けれども、現代人は運動量が少なくなってしまったのに、摂取する炭水化物は増えている現状があります。朝はパンだけ、昼はパスタ、夜はダイエットを気にしてサラダや春雨だけです。たんぱく質をとる機会が減ってきてしまっているのです。でも、私たちの体を構成しているのはたんぱく質です。
この理論を聞いたとき、ロカボの考え方が腑に落ちました。しかも、ロカボの理論通りの食事にしたところ体調がよくなりました。
ローカーボをはじめたきっかけ
もともと私は体が強くはありませんでした。アトピーもありましたし、喘息持ちで花粉症、しかも疲れやすく、貧血もありました。また、社会人一年目になると鬱っぽくなってしまいました。そんな時に「鬱は食べ物が原因だった」という内容の本を読みました。そして、その通りに食事を変えたら、本当に体調も良くなりました。アトピーもなくなりましたし、花粉症の症状もなくなりました。それに疲れにくくなったのはすごく嬉しかったです。1~2か月で効果を実感しました。最初に実感したのが「午後の眠気がない」ということです。ご飯を食べて「眠くなるのが普通」だと思っていたのに眠気がなくなりました。そのため、パフォーマンスも上がりましたね。
ローカーボは誰におすすめ?
先ほどの話で言いますと、会社員の方にもおすすめですし、美肌・アンチエイジングに興味がある方にもおすすめです。
ー40、50代でも変われるのでしょうか?
はい。私の母は50歳代なのですが、ロカボを始めてから背中の贅肉がなくなって、体重も7~8キロ落ちました。兄も80キロあったのですが、8か月で16キロくらい痩せました。運動は歩くくらいで、お酒を飲んでもらいましたし、焼き肉にも行ってもらいました。
ーそれでダイエットができるのでしょうか?
そうなんです!ダイエットと聞くと高カロリーなものを避けがちですが、実はそうではないのです。
実はお酒を飲みながら、居酒屋に行きながら、ダイエットができます。むしろ、居酒屋さんはローカーボダイエットに向いていると言えます。居酒屋さんで頼むものって、サラダや焼き鳥、あと鍋ものも多いですよね。それって全部ローカーボです。炭水化物は締めが多いのでそこだけ気を付けていただければいいですね。無理することなくダイエットができます。
ーお酒も大丈夫ですか?
はい、糖質が多いお酒と糖質が少ないお酒があって、そこに気を付けて頂ければ大丈夫です。例えば糖質ゼロのハイボールなどの蒸留酒やワインですね。おつまみのチーズや生ハムもロカボです。常識をひっくり返すのがいいですね。
※藤本なおよさん作・チーズダッカルビ
チーズダッカルビを食べてもロカボが可能です!
日本語では「糖質制限」と聞くととてもストイックなイメージがあります。「食べてはいけない」とか「我慢する」というイメージがあると思います。でもダイエットってもっとポジティブなものです。カロリーは気にしなくていいです。人が太るのは糖質をとりすぎているから、甘いものを食べすぎているからです。
ローカーボで気を付けるべきこと
ロカボで気を付けなくてはいけないことは、自己流で本を見ないでやってしまうことです。皆さんカロリーに縛られてサラダだけ、豆腐だけの食事になってしまうことが多いです。しっかりお肉などの動物性たんぱく質をとらないと基礎代謝が落ちてしまいます。そのため、痩せても健康的には痩せていない状況になってしまいます。野菜などの植物性たんぱく質だけでは体力が持たないのです。
会社員の方の食生活をみてもお昼はパスタだけ、おにぎりだけになってしまっているので、それよりもおかずを付けてあげてゆで卵、お肉も食べるほうが体にいいのです。
ーお米はどのくらい食べてもいいのでしょうか?
お医者様のお話で言いますと様々なのですが、私は「一日こぶし一個分のご飯」を活動量の多い昼に食べています。逆に夜は少なくして「居酒屋風」のごはんにしています。
ローカーボ初心者は何から始めるべき?
簡単なところから始められます。ファミリーマートやサンクス、ローソンにも最近は糖質表示つきで売られています。ライザップのお菓子や低糖質のブランパン、サラダチキンもあります。糖質量を見ながら買い物をするといいですね。
あと、先ほどもいいましたが、定食屋さんに行ったらおかずのあるものを選ぶといいです。夜は飲みに行くから昼は軽めにそば、うどんという方も多いと思いますが、実は逆効果です。それならば生姜焼き定食に変えて、ご飯を少なめにするほうがいいですね。
料理をしなくてもいいので身近なところから始めてください。
これからの展望をお聞かせください
今までは「健康にいいもの=おいしくない」というイメージがありましたが、私はそれを変えたいと考えています。
「ダイエット」と聞くと「食事制限」や「我慢する」というとらえ方をされている方が大勢います。でも、ダイエットの本来の意味は違います。私はダイエットをもっとカジュアルに出来るという考え方を大規模に広めていこうと考えています。
「おいしいものを、しかも健康で」というのは素敵ですよね。
それの先駆けとなるのが2018年5月19日、20日にある「ダイエットグルメフェス」です。
藤本さんにとってローカーボとは?
私にとってロカボとは「革命を起こしてくれたもの」です。だからグルメフェスでもサブタイトルに「革命」がついています。ロカボを知って、食事で心も体も作られているとわかりました。食事を変えるだけで「全部変わる = 革命が起こる」のです。
だから、ロカボを広く知っていただいて、自分みたいに体の弱い人も変わってほしいというのが私の願いです。
インタビューまとめ
インタビューはいかがでしたでしょうか?ロカボは食事制限など苦しいだけのダイエットではなく、むしろ好きなものを食べられて、手軽に始められるダイエットだとわかりました。インタビュー内容について簡単にまとめたので復習してみてください。
ローカーボのメリット
・体質改善ができる(花粉症、アトピー、疲れなど)
・健康的にダイエットができる
・食事を楽しみながらダイエットができる
・自分の好きなものを食べられる!
簡単なことから始めよう
・コンビニの糖質表示を見てなるべく低いものを選ぶ。
・定食屋さんに行ったらおかずのあるものを選ぶ。
・お酒は低糖質な蒸留酒を選ぶ。
・一日にお米はこぶし一個分(その分、たんぱく質・脂質を増やす)。