甘酒ブームが到来してからスーパーなどでも普通にみかけるようになり、雑誌などでも多く取り上げられるようになった甘酒ですが、最近ではッキリ快調にも効果があると言われています。
美味しくッキリできたら嬉しいですし、甘酒にはッキリ快調以外にも効果があるのでたくさん取り入れたいものですね。今回は甘酒の効果について詳しくご紹介します。
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甘酒の正体とは
甘酒は、いきなり甘酒として存在するわけではありません。ある物を材料として、発酵させることで生成できる食品なのです。ここでは、まずは甘酒を作るまでの過程とその栄養の謎について紹介していきます。
甘酒には2種類ある
最近人気の甘酒には実は2種類に分けられており、その材料と製造過程による違いがあります。おそらく皆さんは、特に意識せずに甘酒を楽しんでいたかと思いますが、この2種類によって、その栄養価や得られる効果も少しずつ変わってくるのでこの機会に知識を得ておきましょう。
2種類というのは、「酒粕」か「米麹」のどちらかで作られるかの違いになります。
多くの市販されている甘酒は、酒粕から作られています。酒粕の甘酒の場合には、酒粕に砂糖を加えることで作っています。
その製造過程のためにダイエットには不向きであると言われており、アルコールも含まれてしまっているので、子供や運転を控えている場合には飲むことはできません。
もう一方の米麹から作られる甘酒は、米に米麹を加えて作られており、砂糖を加えていないため、ダイエットにも向いていると言われています。
それにもかかわらず甘いのは、麹が引き出したお米の甘みとなっています。この米麹から作られる甘酒の栄養価は高く、「飲む点滴」と呼ばれるほどの魔法の飲み物と言われています。
アルコールは入っている?
上記でも紹介しましたように、酒粕から作る方の甘酒にはアルコールを含みます。なぜならば、酒粕は日本酒を作るときにできる「もろみの絞りかす」なので、アルコールを含んでしまうのです。
酒粕は通常6〜8%ほどのアルコール分を含んでおり、だいたいビールと同じぐらいのアルコール度数になってきます。
米麹から作る甘酒の場合には、米と麹を発酵させ、米のでんぷんが糖化してブドウ糖に変わり自然な甘味を出していることもあり、栄養豊富ですが、アルコール分はありません。
厳密にいえば、アルコール分は発酵する過程でわずかに生じてしまっていますが、1%未満であるため、ノンアルコールと判断しても問題ないようです。
そのため、酒粕から作る甘酒の場合には、アルコール分が含まれるので、子どもやお酒に弱い人、さらには車の運転をする場合には、注意が必要です。
甘酒の栄養価
甘酒の栄養価は、酒粕でも米麹でもどちらでもとても栄養価の高い食品となっています。
酒粕では、麹菌と酵母菌のダブルの発酵力によって、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含みつつ、発酵により以下のような栄養も含まれます
- ペプチド
- アミノ酸
- 麹菌、酵母菌由来のβ-グルカン
- 葉酸
一方で、米麹の場合にも、麹菌の発酵により多くのビタミン類を作りだすだけでなく、お米のデンプンをブドウ糖やオリゴ糖に変えることで栄養価を享受でき、自然な甘みとともに栄養を得られます。
どちらも栄養価は高いのですが、ここで注目したいのが酒粕に含まれている「レジスタントプロテイン」です。
このレジスタントプロテインは、タンパク質の一種でありながら、食物繊維と似たような働きをしてくれると考えられていて、なかなか消化されない難消化性という性質をもっています。
通常タンパク質は、消化酵素によって分解されてしまうのですが、レジスタントプロテインは消化酵素によって影響を受けずにそのまま腸の中で、効果を放出してくれるので、スッキリ快調や生活習慣対策などの効果まで発揮してくれます。
甘酒がスッキリ快チョーに導く理由
甘酒はスッキリ快チョーに役立つと言われていますが、その大きなポイントして、身体環境改善と食物繊維の力が関係しています。
結局のところ身体環境をどう変えていくかになるのですが、その理由と効果のほどをチェックしていきましょう。
身体環境を整える
甘酒がスッキリ快チョーの理由の1つ目が、身体環境を整えるという作用です。
この効果の理由としては、甘酒には食物繊維やオリゴ糖、生きた善玉菌が含まれていることが原因となります。特に食物繊維は身体を内側からキレイにしてくれるのでスッキリにはとても重要な役割をもっています。
さらに食物繊維もオリゴ糖も腸内の善玉菌のエサとなるので、どんどん善玉菌がサポートすることで腸内環境を理想的な状態に導いてくれるのです。また、米麹から本当の発酵により作られた甘酒の場合には、麹菌や植物性乳酸菌が含まれています。これらも内側から身体環境を整えるのに一役かってくれます。
以上のような理由で身体環境が改善されることで、朝からスッキリ快チョーを実感できるというわけです。
水溶性食物繊維が多い
酒粕や米麹には水溶性食物繊維が豊富に含まれていることから、そこから作られている甘酒自体にも豊富に水溶性食物繊維が含まれることになります。
水溶性食物繊維が多いと、身体を活性化しやすくなるので、スッキリ快チョーにプラスに働きます。
朝からどんよりしがちな方には特に向いている素材となります。
普段の生活で水溶性食物繊維の摂取が少ない人に向いている食品でもあります。
また、酒粕に含まれているレジスタントプロテインは水溶性食物繊維と同じ働きをしてくれるのでさらにスッキリ快チョーを期待できます。
スッキリ以外にも嬉しい“飲む滋養源”甘酒のメリット
甘酒は滋養源とも言われ、便秘以外にもいろいろな嬉しいメリットがあります。ここではその中でも特に嬉しい効果を3つ紹介していきます。
美容効果
甘酒には、ビタミンB群が豊富に含まれているので美肌効果があると言われています。ビタミンBの力で、体のリズムが向上し、美容のコンディションを高めてくれます。その他にも、若々しい身体を維持するためにも古くから飲まれてきました。
ボディメイク効果
甘酒はブドウ糖が多く含まれていますが、これはすぐにエネルギーに変えられるので体内に蓄積しにくいタイプです。成分の性質上早く速やかにエネルギーに変わりやすいですが、食物繊維が含まれていることで満足感が高いといえます。また、パントテン酸の働きにより、身体を活性化してくれることにも期待が持てます。
活力アップ
甘酒は活力環境を改善してくれますので、活力アップにもつながります。身体を活性化し、活力を高めてくれるので、体を内側から守ってくれる効果が期待できるのです。だから、甘酒は古くから、暑い夏に飲まれて、元気をキープするために一役買ってきました
朝からスッキリ甘酒正しい摂り方
甘酒はスッキリを期待できる食品ですが、当然、飲み過ぎることでデメリットもあるので、ここでは甘酒の正しい摂り方について、量、種類、タイミングを紹介します。
1日に飲む量
甘酒の適量は、1日200mlだと言われています。
もちろん、後述しますが、飲み方はタイミングはいろいろありますが、上限は1日の上限は200mlということになります。これ以上飲むのはやめた方が無難です。
甘酒は健康的だということもあり、どんどん飲んでしまう人もいますが、それはとても危険なことです。というのも甘酒にはブドウ糖やオリゴ糖といった糖分も多いので、摂り過ぎてしまうと見事に太ってしまいます。気をつけましょう。
甘酒の種類
甘酒の種類はここでも何度も紹介しているように酒粕と米麹から作る2種類になります。
どちらがスッキリにいいのかは、個人個人で差があるので一概には言えず、どちらも結果としてはスッキリに役立ってくれます。
酒粕にはレジスタントプロテインが含まれているので水溶性食物繊維が多めに欲しい人には向いていますが、アルコールが含まれるので飲める人が限定されてきます。
甘酒を飲むタイミング
甘酒を飲むタイミングは、基本的にはいつでも良いのですが、スッキリのためであれば、夜に飲むことをオススメします。夜に飲んでおくと、朝からスッキリを実感することができるでしょう。
美味しく朝からスッキリ!甘酒レシピ
便秘解消だけでなく、美容効果もある、甘酒ですが、実は家庭でも簡単に作れちゃいます。
ここでは甘酒の簡単な作り方と、他のものとミックスしたりして楽しめる甘酒レシピを紹介します。
基本の甘酒の作り方
ここでは基本的な甘酒の作り方を紹介します。米麹の甘酒で紹介していますが、酒粕でも基本的には一緒です。
材料
- 米麹・・・・・・・・・・・・・1袋(500g)
- 白米(玄米でも)・・・・・・・2合
- ぬるま湯・・・・・・・・・・・適量
作り方
- 炊飯器で白米を炊きます。
- 水を1L入れて、米麹をほぐして入れてよくかき混ぜます。
- ほこりなどが入らないよう、ざるやふきんをかぶせます。
- 炊飯器を保温にして、半日くらいおきます。
- いい香りがして、なめてみて甘くなっていれば、甘酒の完成です。
ホット豆乳甘酒
材料(1人分)
- 豆乳・・・・200cc
- 甘酒・・・・大さじ4
作り方
- マグカップに豆乳と甘酒を入れて、軽く混ぜます。
- レンジで1分半、もしくは湯煎にかけ、鍋の水が沸騰してから2分待ちます。
- ココアなどを入れて、アレンジしても美味しくなります。
甘酒ヨーグルト
材料(1人分)
- 甘酒・・・・・・100cc
- ヨーグルト・・・100cc
- 塩・・・・・・・少々
- 水・・・・・・・適量
作り方
- 水以外の材料をミキサーにかけます。
- トロトロよりサラサラがいい場合には、少量ずつ水を足していきます。
- 味を少しつけたい場合にはフルーツなどを一緒にミキサーにかけても美味しくなります。
しょうがとはちみつ甘酒
材料(1人分)
- 甘酒・・・・・・・・・・・・100cc
- しょうが(すりおろし)・・・チューブ適量
- はちみつ・・・・・・・・・・好きな量
作り方
- 甘酒に、好きな量、しょうがとはちみつを入れるだけ。
- お好みで塩を入れてアレンジするのも美味しくなります。
甘酒寒天ゼリー
材料(1人前)
- 甘酒・・・・・・・・250cc
- 粉寒天・・・・・・・4g
- フルーツジュース・・250cc(味はお好み)
作り方
- 甘酒に粉寒天を加え火にかけます。
- 吹きこぼれないように気をつけながら、混ぜながら1分沸騰させます。
- ジュースを電子レンジで温め、②に加えてよく混ぜます。
- ③を容器に移してから、冷やしてできあがり。
- 平らなバットなどに入れて冷やして、ブロック状にカットします。
甘酒でスッキリを実感しましょう
いかがでしたでしょうか?
何気なしにお正月やお祭りで飲んでいた甘酒ですが、実はかなり健康的にプラスになる可能性を秘めている食品であることが分かってもらえたと思います。
ここでも紹介したように、スッキリは特に期待してもいい効果なので、まずは試しに甘酒をご自分で作ってみましょう。
甘酒を飲み続けることで、それ以外の美容効果や活力向上などの効果を得られるようにしていきましょう。
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