甘酒が便秘を改善してくれる?飲む点滴といわれる3つの理由

甘酒ブームが到来してからスーパーなどでも普通にみかけるようになり、雑誌などでも多く取り上げられるようになった甘酒ですが、最近では便秘解消にも効果があると言われています。

美味しく便秘改善ができたら嬉しいですし、甘酒には便秘改善以外にも効果があるのでたくさん取り入れたいものですね。今回は甘酒の効果について詳しくご紹介します。

甘酒の正体とは

甘酒は、いきなり甘酒として存在するわけではありません。ある物を材料として、発酵させることで生成できる食品なのです。ここでは、まずは甘酒を作るまでの過程とその栄養の謎について紹介していきます。

甘酒には2種類ある

最近人気の甘酒には実は2種類に分けられており、その材料と製造過程による違いがあります。おそらく皆さんは、特に意識せずに甘酒を楽しんでいたかと思いますが、この2種類によって、その栄養価や得られる効果も少しずつ変わってくるのでこの機会に知識を得ておきましょう。

2種類というのは、「酒粕」か「米麹」のどちらかで作られるかの違いになります。

多くの市販されている甘酒は、酒粕から作られています。酒粕の甘酒の場合には、酒粕に砂糖を加えることで作っています。

その製造過程のためにダイエットには不向きであると言われており、アルコールも含まれてしまっているので、子供や運転を控えている場合には飲むことはできません。

もう一方の米麹から作られる甘酒は、米に米麹を加えて作られており、砂糖を加えていないため、ダイエットにも向いていると言われています。

それにもかかわらず甘いのは、麹が引き出したお米の甘みとなっています。この米麹から作られる甘酒の栄養価は高く、「飲む点滴」と呼ばれるほどの魔法の飲み物と言われています。

アルコールは入っている?

上記でも紹介しましたように、酒粕から作る方の甘酒にはアルコールを含みます。なぜならば、酒粕は日本酒を作るときにできる「もろみの絞りかす」なので、アルコールを含んでしまうのです。

酒粕は通常6〜8%ほどのアルコール分を含んでおり、だいたいビールと同じぐらいのアルコール度数になってきます。

米麹から作る甘酒の場合には、米と麹を発酵させ、米のでんぷんが糖化してブドウ糖に変わり自然な甘味を出していることもあり、栄養豊富ですが、アルコール分はありません。

厳密にいえば、アルコール分は発酵する過程でわずかに生じてしまっていますが、1%未満であるため、ノンアルコールと判断しても問題ないようです。

そのため、酒粕から作る甘酒の場合には、アルコール分が含まれるので、子どもやお酒に弱い人、さらには車の運転をする場合には、注意が必要です。

甘酒の栄養価

甘酒の栄養価は、酒粕でも米麹でもどちらでもとても栄養価の高い食品となっています。

酒粕では、麹菌と酵母菌のダブルの発酵力によって、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを豊富に含みつつ、発酵により以下のような栄養も含まれます

  • ペプチド
  • アミノ酸
  • 麹菌、酵母菌由来のβ-グルカン
  • 葉酸

一方で、米麹の場合にも、麹菌の発酵により多くのビタミン類を作りだすだけでなく、お米のデンプンをブドウ糖やオリゴ糖に変えることで栄養価を享受でき、自然な甘みとともに栄養を得られます。

どちらも栄養価は高いのですが、ここで注目したいのが酒粕に含まれている「レジスタントプロテイン」です。

このレジスタントプロテインは、タンパク質の一種でありながら、食物繊維と似たような働きをしてくれると考えられていて、なかなか消化されない難消化性という性質をもっています。

通常タンパク質は、消化酵素によって分解されてしまうのですが、レジスタントプロテインは消化酵素によって影響を受けずにそのまま腸の中で、コレステロールや脂肪分を吸着して、便として体外に排出してくれるので、便秘解消や血糖値抑制、悪玉コレステロールの低下などの効果まで発揮してくれます。

甘酒と便秘の関係性

甘酒には便秘を解消する力が秘められています。その秘密をここでは紹介しますが、まずはどのような便秘に対して効果を期待できるのかを紹介しつつ、その効果を説明します。

甘酒によって効果がある便秘の種類

甘酒は先ほども紹介しましたが、便秘に効果を発揮してくれますが、特に効果のある便秘の種類としては、弛緩性便秘、けいれん性便秘、直腸性便秘の3種類となっています。

まずは、それぞれの便秘の特徴を見ていきましょう。

弛緩性便秘

筋力の弱い女性や高齢者に多く、もっとも一般的な便秘がこの弛緩性便秘となっています。

本来は、健康な大腸の場合には一定の緊張とリズムをもって蠕動運動をすることで便を排出しています。しかし、なんらかの原因で腸の収縮が弱まってしまうことがあります。

このタイプが弛緩性便秘で、便の滞留時間が長くなり、水分吸収が増加してしまうことで、便秘が引き起こされてしまいます。

原因は様々ありますが、腹筋などの筋力が弱いことで、排便する力が足りないことが一番の原因だと言われています。

けいれん性便秘

けいれん性便秘は、ストレスなどによる自律神経のアンバランスにより引き起こされる便秘です。

もちろん自律神経はストレスだけでなく、感情の高まりなど、様々な要因によって引き起こされます。

けいれん性便秘の場合に特に多いのは、副交感神経の過緊張によって引き起こされることです。

起きやすい痙攣箇所としては、腸の最後の部分である左下にある下行結腸です。この部分が狭くなると便の正常な移動が妨げられることになり、便秘に発展してしまうようです。

この便秘の特徴は、排便があったとしても便の量が少なく、固い塊となりウサギの糞のようなコロコロ便になりやすいことです。

排便後いったんスッキリしたとしても、出きった感じはなく残便感が残りやすく、腸の収縮した部分より上方に水分の量が増えてしまうため水様性の下痢になりやすい傾向もあります。

直腸性便秘

直腸性便秘は、直腸まで便が降りてきている状態です。つまり、あともう少しであるにもかかわらず、正常な便意が起こっていない便秘なのです。そのため、直腸まで便が届いていても出そうな感じがあるだけでうまく排便できません。

それでいて、便意をこらえて我慢しつづけると、やがて便意がなくなってしまうという非常に厄介な性質のある便秘です。

さらに良くないのは、我慢がつづくことで刺激に対する直腸の感受性が低下してしまい、直腸内に便があっても便意が起こらなくなってしまうことです。

女性の7割は弛緩性便秘だといわれているのですが、残りの3割は直腸性便秘であると言われています。

甘酒が便秘に効く理由

甘酒は便秘解消に役立つと言われていますが、その大きなポイントして、腸内環境改善と食物繊維の力が関係しています。

結局のところ腸内環境をどう変えていくかになるのですが、その理由と効果のほどをチェックしていきましょう。

①腸内環境を整える

甘酒が便秘に効く理由の1つ目が、腸内環境を整えるという作用です。

この効果の理由としては、甘酒には食物繊維やオリゴ糖、生きた善玉菌が含まれていることが原因となります。特に食物繊維は腸内にある便を絡め取って体外に排出したり、便のカサを増してくれるので排便にはとても重要な役割をもっています。

さらに食物繊維もオリゴ糖も腸内の善玉菌のエサとなるので、どんどん善玉菌が増えて、悪玉菌を減らすことで腸内環境を理想的な状態に導いてくれるのです。また、米麹から本当の発酵により作られた甘酒の場合には、麹菌や植物性乳酸菌が含まれています。これらも腸内環境を整えるのに一役かってくれます。

以上のような理由で腸内環境が改善されることで、便秘が解消されていきます。

②水溶性食物繊維が多い

酒粕や米麹には水溶性食物繊維が豊富に含まれていることから、そこから作られている甘酒自体にも豊富に水溶性食物繊維が含まれることになります。

水溶性食物繊維が多いと、食品の水分をゲル化して、体内の不要物を便として体外に排出しやすくなるので、便秘解消にプラスに働きます。

さらには水分を吸収することで、便を柔らかくして腸内を滑りやすくしてくれます。コロコロ便などの人には特に向いている性質となります。

普段の生活で水溶性食物繊維の摂取が少ない人に向いている食品でもあります。

また、酒粕に含まれているレジスタントプロテインは水溶性食物繊維と同じ働きをしてくれるのでさらに便の軟化、排便効果を期待できます。

便秘以外にも嬉しい“飲む点滴”甘酒のメリット

甘酒は飲む点滴とも言われ、便秘以外にもいろいろな嬉しいメリットがあります。ここではその中でも特に嬉しい効果を3つ紹介していきます。

美肌効果

甘酒には、ビタミンB群が豊富に含まれているので美肌効果があると言われています。ビタミンBの力で、新陳代謝が向上し、キメも整え、毛穴が目立たないようなツルツルの肌に導いてくれます。その他にも、皮膚や粘膜の再生を促進し、肌の潤いを保つことで、肌の保湿効果もありますし、白髪や抜け毛を防ぎつつ、ツヤのある美しい髪を作ってくれます。

ダイエット効果

甘酒はブドウ糖が多く含まれていますが、これはすぐにエネルギーに変えられるので体内に蓄積しにくいタイプです。血糖値の上昇が早く速やかにエネルギーに変わりやすいですが、食物繊維が含まれていることで腹持ちがよくなります。また、パントテン酸の働きにより、エネルギー代謝が高くなり、脂肪を燃焼しやすくなります。

免疫力アップ

甘酒は腸内環境を改善してくれますので、免疫力アップにもつながります。

というのも、人の免疫は腸の免疫細胞によりコントロールしているので、腸内環境を改善することで、免疫機能も向上し、有害な細菌やウイルスなどからの攻撃を防御してくれます。

いろいろな細菌などは空気や食べ物から口に入り、結果として腸内に届き、悪さをするわけですから、腸内環境を改善することはとても大事なことです。

便秘解消する甘酒正しい摂り方

甘酒は便秘解消を期待できる食品ですが、当然、飲み過ぎることでデメリットもあるので、ここでは甘酒の正しい摂り方について、量、種類、タイミングを紹介します。

1日に飲む量

甘酒の適量は、1日200mlだと言われています。

もちろん、後述しますが、飲み方はタイミングはいろいろありますが、上限は1日の上限は200mlということになります。これ以上飲むのはやめた方が無難です。

甘酒は健康的だということもあり、どんどん飲んでしまう人もいますが、それはとても危険なことです。というのも甘酒にはブドウ糖やオリゴ糖といった糖分も多いので、摂り過ぎてしまうと見事に太ってしまいます。気をつけましょう。

甘酒の種類

甘酒の種類はここでも何度も紹介しているように酒粕と米麹から作る2種類になります。

どちらが便秘解消にいいのかは、個人個人で差があるので一概には言えず、どちらも結果としては便秘解消に役立ってくれます。

酒粕にはレジスタントプロテインが含まれているので水溶性食物繊維が多めに欲しい人には向いていますが、アルコールが含まれるので飲める人が限定されてきます。

甘酒を飲むタイミング

甘酒を飲むタイミングは、基本的にはいつでも良いのですが、便秘解消のためであれば、夜に飲むことをオススメします。

夜は胃や腸が活発に働いてくれているので、新鮮な善玉菌を送り込むことで、腸まで届き、活躍してくれると考えられています。

美味しく便秘解消!甘酒レシピ

便秘解消だけでなく、美肌効果もある、甘酒ですが、実は家庭でも簡単に作れちゃいます。

ここでは甘酒の簡単な作り方と、他のものとミックスしたりして楽しめる甘酒レシピを紹介します。

基本の甘酒の作り方

ここでは基本的な甘酒の作り方を紹介します。米麹の甘酒で紹介していますが、酒粕でも基本的には一緒です。

<材料>

  • 米麹・・・・・・・・・・・・・1袋(500g)
  • 白米(玄米でも)・・・・・・・2合
  • ぬるま湯・・・・・・・・・・・適量

<作り方>

  1. 炊飯器で白米を炊きます。
  2. 水を1L入れて、米麹をほぐして入れてよくかき混ぜます。
  3. ほこりなどが入らないよう、ざるやふきんをかぶせます。
  4. 炊飯器を保温にして、半日くらいおきます。
  5. いい香りがして、なめてみて甘くなっていれば、甘酒の完成です。

ホット豆乳甘酒

<材料(1人分)>

  • 豆乳・・・・200cc
  • 甘酒・・・・大さじ4

<作り方>

  1. マグカップに豆乳と甘酒を入れて、軽く混ぜます。
  2. レンジで1分半、もしくは湯煎にかけ、鍋の水が沸騰してから2分待ちます。
  3. ココアなどを入れて、アレンジしても美味しくなります。

甘酒ヨーグルト

<材料(1人分)>

  • 甘酒・・・・・・100cc
  • ヨーグルト・・・100cc
  • 塩・・・・・・・少々
  • 水・・・・・・・適量

<作り方>

  1. 水以外の材料をミキサーにかけます。
  2. トロトロよりサラサラがいい場合には、少量ずつ水を足していきます。
  3. 味を少しつけたい場合にはフルーツなどを一緒にミキサーにかけても美味しくなります。

しょうがとはちみつ甘酒

<材料(1人分)>

  • 甘酒・・・・・・・・・・・・100cc
  • しょうが(すりおろし)・・・チューブ適量
  • はちみつ・・・・・・・・・・好きな量

<作り方>

  1. 甘酒に、好きな量、しょうがとはちみつを入れるだけ。
  2. お好みで塩を入れてアレンジするのも美味しくなります。

甘酒寒天ゼリー

<材料(1人前)>

  • 甘酒・・・・・・・・250cc
  • 粉寒天・・・・・・・4g
  • フルーツジュース・・250cc(味はお好み)

<作り方>

  1. 甘酒に粉寒天を加え火にかけます。
  2. 吹きこぼれないように気をつけながら、混ぜながら1分沸騰させます。
  3. ジュースを電子レンジで温め、②に加えてよく混ぜます。
  4. ③を容器に移してから、冷やしてできあがり。
  5. 平らなバットなどに入れて冷やして、ブロック状にカットします。

甘酒で便秘改善しましょう

いかがでしたでしょうか?

何気なしにお正月やお祭りで飲んでいた甘酒ですが、実はかなり健康的にプラスになる可能性を秘めている食品であることが分かってもらえたと思います。

ここでも紹介したように、便秘解消は特に期待してもいい効果なので、まずは試しに甘酒をご自分で作ってみましょう。

甘酒を飲み続けることで、それ以外の美肌効果や免疫力強化などの効果を得られるようにしていきましょう。

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LIL 編集部

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