便秘のサプリは酸化マグネシウムがおススメ!使用上の注意も

お腹を抱えて薬を前に出している女性

便秘に悩んでいる人にとって、便秘の解消効果を謳っているサプリメントは魅力的なものです。では、どんなサプリメントに便秘の解消効果が期待できるのでしょう。また、サプリメントには副作用などのリスクがないのでしょうか。

最近では薬局やドラッグストア、コンビニでもサプリメントを手軽に入手できるようになっています。便秘の改善効果を謳っているサプリメントもありますが、では、どのようなサプリメントに便秘の改善効果が期待できるのでしょうか。

便秘改善の効果が期待されるサプリメント

薬を飲もうとしている女性

それでは早速ですが、便秘の改善効果が期待されているサプリメントについて紹介していきたいと思います。トップバッターは近年になって、とみにその便秘改善効果が期待されている酸化マグネシウムです。

<酸化マグネシウム>

酸化マグネシウムは、病院で便秘の治療をおこなう際に、昔から一般的に用いられている成分です。その酸化マグネシウムの効果をサプリメントに閉じ込めたのが、酸化マグネシウムのサプリです。では、酸化マグネシウムにはどのような働きがあるのでしょうか。

便秘薬の種類その1・機械性下剤

酸化マグネシウムの働きについて説明する前に、少し便秘薬について勉強してみましょう。便秘薬には、大きく分けて機械性下剤と刺激性下剤の2種類があります。

機械性下剤には塩類下剤、膨張性下剤、糖類下剤の3タイプがあります。塩類下剤は昔からよく用いられているタイプの下剤で、浸透圧によって便に含まれる水分量を増やし、排便をスムーズにする効果が期待されています。

大量の水とともに服用することで、1時間から2時間ほどで効果が表れること、また、習慣性が少ないため、長期にわたって服用できるという点がメリットとされています。

膨張性の下剤は、便が肛門の手前にある直腸までスムーズに流れないタイプの便秘(弛緩性の便秘といいます)や、直腸まで便が送られるものの、便意が上手に脳へ伝えられないことで起こるタイプの便秘(直腸性の便秘といいます)の治療に用いられます。

膨張性という名前からも分かるように、腸の中にある水分を吸収して膨張することによって、腸管を刺激して便意を促し、それによって便秘の改善を図るタイプの下剤です。

膨張性下剤も、腸管内へと吸収されることが少ないタイプの下剤であることから、習慣性になりにくく、長期的に服用することが可能となっています。むしろ、正常な排便がみられるようになるまで、服用を継続することが肝心だとされています。

糖類下剤には浸透圧による下痢を起こさせるという特徴があります。ラクツロースやD-ソルビトールが代表的な糖類下剤です。

糖類下剤に使われる糖分は腸管内に吸収されることがなく、腸内でガスを生じることで便を酸性化させます。それによって、腸内細菌によってアンモニアが産生されることを抑制させる働きがあります。

便秘薬の種類その2・刺激性下剤

便秘薬には、刺激性下剤と呼ばれるものもあります。刺激性下剤は大きく分けて、小腸刺激剤大腸刺激材、そして直腸刺激剤の3つに分類されます。

小腸刺激剤は、小腸の蠕動(ぜんどう)を活発化し、早く排便を促したいときに用いられます。小腸刺激剤としては、ヒマシ油がよく知られています。

大腸刺激材はその名の通り、大腸の粘膜を刺激して蠕動を活発にし、便意をうながすための下剤です。ジフェニール誘導体やアントラキノン誘導体がよく知られています。

直腸刺激剤としては、坐薬がよく知られています。刺激性下剤は機械性下剤に比べると、習慣性になりやすく、継続して服用することによって耐性ができ、薬効が落ちてくるというデメリットがあります。

酸化マグネシウムについて

酸化マグネシウムは、昔から古く用いられているタイプの塩類下剤に含まれている成分であり、腸内でほとんど吸収されることがないタイプの塩です。

塩類下剤は先ほども紹介したように、習慣性があまりないため、長期にわたって服用することができるというメリットがあります。そして、その性質はマグネシウムのサプリメントにも当てはまるという訳なのです。

<乳酸菌>

乳酸菌系のサプリメントは、腸内環境を整える際に効果的な働きをしてくれます。下剤のように即効性のあるものではありませんが、長期的にみた場合、便秘の解消に腸内環境の改善は欠かせません。

私たちの腸内には、600兆以上もの細菌が常住しているとされ、その種類も1000種類以上となっています。内視鏡で腸内をのぞいてみると、腸内細菌によって表面が花畑のようになっており、そのことから腸内環境のことを腸内フローラと呼ぶようになっています。

腸内細菌は大きく分けると、「善玉菌」「悪玉菌」そして「日和見菌」の3つに分類されます。善玉菌はその名の通り、私たちの身体にとって有益な働きをしてくれる細菌のことを言います。

代表的なものがビフィズス菌と呼ばれる乳酸菌の一種ですが、乳酸菌にはその他にも、アシドフィルス菌やフェーカリス菌と呼ばれる細菌もあります。

悪玉菌としては病原性大腸菌やウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌などが知られています。これらの悪玉菌が増えることによって、有害物質が産生されることとなります。その結果として、便秘になることもあるのです。

日和見菌は、善玉菌と悪玉菌のどちらにも属していない細菌で、腸内環境が善玉菌に傾けば、善玉菌と似た働きをするようになり、腸内環境が悪玉菌に傾けば、悪玉菌に似た働きをすることとなります。

つまり、腸内に善玉菌が増えることで、日和見菌も善玉と似た働きをするようになるわけです。そのため、善玉菌のエサとなる乳酸菌のサプリが、便秘改善に効果的となっているのです。

<食物繊維>

便秘を改善する効果のあるサプリメントとしては、食物繊維のサプリもあげられます。かつて、食物繊維は私たちの身体にとって、たいして役に立たないものという位置づけでした。

ところが、近年の研究によって、食物繊維は便秘の改善効果だけでなく、動脈硬化や胆石の発生を予防したり、がン細胞の発生を抑制したり、発がん性物質を輩出したりする働きがあることも分かってきており、炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルに続く「第6の栄養素」と位置づける研究者もいるほどです。

食物繊維には不溶性の食物繊維と、水溶性の食物繊維とがあります。不溶性の食物繊維はその名の通り、私たちの体内で溶けることがありません。

また、不溶性の食物繊維は保湿性に富んでおり、消化管内の水分を吸収して膨張しながら、腸管内を移動していきます。不溶性の食物繊維が腸の中で膨張することによって、便の嵩が増して腸管が刺激され、それによって便意が起こり便秘の解消が期待されるのです。

また、水溶性の食物繊維は簡単言うと、善玉菌の餌となります。善玉菌が腸内で増えれば、腸内環境が良化することとなり、便秘の改善につながるのです。

ちなみに、水溶性の食物繊維にはコレステロールを排出したり、腸管内に糖分が吸収されにくくしたりする働きもあります。そのため、肥満や糖尿病の予防にも効果的とされているのです。

便秘を解消する3ステップ

笑っている女性医者

便秘を解消するのに効果的なサプリメントの代表的なものを3つ紹介しましたが、それぞれ、用い方にコツがあります。それでは、便秘を解消する3ステップについて解説したいと思います。

便を出す

便秘を解消するためにもっとも重要なことは、まず「便を出す」ということです。「何あたり前のことを…」と思われるかもしれませんが、現時点で便秘の自覚があるのに腸内環境の改善から始めても、便秘改善の効果はなかなか得られません。

なぜなら、乳酸菌や水溶性の食物繊維は腸内の環境を整えるものであって、乳酸菌や食物繊維のサプリメントを飲んだからと言って、現在の便秘が速攻で解決されるものではないからです。

そのため、便秘の際にはまずマグネシウムのサプリメントを服用したり、塩類下剤を服用したりして、現段階で詰まってしまっている便を排出することが重要となります。

腸内環境を整える

一応の便通がみられた場合、次に腸内環境を整えることとなります。そのために、乳酸菌や水溶性の食物繊維のサプリメントを摂取するとよいでしょう。

また、乳酸菌以外にも、納豆菌を摂取することも便秘の解消には効果的です。納豆が発酵する段階で、ナットウキナーゼと呼ばれるたんぱく質分解酵素が生まれます。

ナットウキナーゼには、血液をサラサラにする働きや血圧を下げてくれる働きのほかに、腸内環境を整えて、便秘になりにくい体質を作る働きも期待されています。

便秘にならないためには、腸内環境を常に、善玉菌が優位な状態に保っておくことが重要です。とりあえずの排便が見られたら、次に腸内環境の改善に取り組みましょう。

善玉菌にエサを与える

腸内環境の改善によって便秘が出にくくなってきたからと言って安心してはいけません。日和見菌は、悪玉菌が優位になるとすぐに、悪玉菌の見方をして腸内環境を悪化させてしまいます。

そのため、日頃から善玉菌にエサを与えておくことが重要となります。善玉菌のエサとしては、先ほども説明した水溶性の食物繊維のほか、オリゴ糖もおススメです。

サプリメントを使う際の注意点

食材

便秘の改善にもサプリメントは効果的だということですが、サプリメントを服用する上で、いくつかの注意点があるので紹介しておきたいと思います。

あくまでも補助であることを忘れない

マグネシウムや乳酸菌、食物繊維のサプリメントに限った話ではありませんが、そもそもサプリメントとは、日常の食事では補いきれない栄養分を「補足」するものです。サプリメントが栄養「補助」食品と呼ばれるのはそのためです。

当然のことながら、便秘を解消するためにマグネシウムや乳酸菌などのサプリメントだけ摂取していればよいという訳ではありません。

栄養素というのは、さまざまな栄養素を同時にとるからこそ効力を発揮するのであり、どれか1つかけただけでもその効果が激減してしまいます。

あくまでも栄養バランスのとれた食事をする中で、それでもどうしても足りない分だけ、サプリメントで補うという発想でいることが重要です。

服用の仕方にも注意する

サプリメントの種類によっては、服用の仕方によって、かえって弊害が生じるようなケースもあります。たとえば、腎機能障害のある人がマグネシウムのサプリメントを摂取しすぎると、高マグネシウム血症を引き起こし、おう吐や筋肉の麻痺、心不全を起こすことがあります。

サプリメントを服用する際には、必ず用法と用量を守るようにしましょう。もしサプリメントを服用することによって、何らかの弊害がみられた場合には、ただちにサプリメントの服用を中止し、病院を受診するようにしましょう。

便秘のもたらす弊害

くるっている女性

ここまで、サプリメントと便秘との関係について見てきましたが、便秘になるとどのような問題があるのでしょうか。心身両面から、便秘のもたらすトラブルについて見ていきたいと思います。

心のトラブル

便秘のもたらす心のトラブルとしてもっとも多いのが、「不快感」や「イライラ」です。普通に便通のある人には想像もつかないかもしれませんが、3日も4日も便通がないというのは、非常に不快でイライラするものです。

身体のトラブル

便通のもたらし身体のトラブルとしては、肌荒れがあげられます。便秘にともなって肌が荒れ、お化粧のノリが悪くなったり、吹き出物が出たりといった経験のある女性も多いのではないでしょうか。

また、便秘が継続することによって、大腸がんや腸閉そくになるリスクが高くなるとされています。がんは日本人の死因のナンバー1を占めていますが、特に女性の場合、がんによる死因のうち、大腸がんが1位となっています。

このことは、女性に便秘が多いことと無関係ではないでしょう。また、高齢者の便秘は腸閉そくにつながることもあることから、便秘を改善することがとても重要だと考えられています。

大事なことは善玉菌を増やすこと

便秘の解消に効果的なサプリメントについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。便秘を解消するためにはまず便を出すこと、その次に善玉菌を腸内に入れ、かつ、善玉菌を増やすことが重要です。

そのため、まずはマグネシウムのサプリメントによって便通を促し、排便が見られたら乳酸菌のサプリメントや食物繊維のサプリメントを摂取することで、腸内環境の改善することが大事です。もちろん、普段の食生活が重要なことはいうまでもありません。

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LIL 編集部

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