脚痩せをするには、筋トレをおこなうのも効果的です。ただ、どのような筋トレをおこなえば、効率よく脚痩せができるのでしょうか。運動経験のあまりない女性でも、脚痩せをすることはできるのでしょうか。今回は、さまざまな運動負荷の筋トレを紹介します。
モデルさんの脚って、すらっとしていて長いですよね。しかも、ただ細いだけではなく、メリハリがあってとてもキレイです。あのような脚になるにはどうしたらいいのでしょう。今回の記事では、モデルさんのような脚になれる効果的な脚痩せ方法や、脚痩せをするときに知っておきたい大事なことを紹介したいと思います。
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モデルさんの脚がキレイな理由
モデルさんには脚のキレイな人が多いですよね。タレントさんの中にも、脚がキレイなことで知られている女性もたくさんいます。では、モデルさんはなぜ脚がキレイなのでしょうか。
プロだから
突然ですが、「モデルさんの脚はなぜキレイだと思いますか?」と聞かれたら、なんと答えるでしょう。エステに通っているからでしょうか。それともトレーニングをしているから?はたまたダイエットをしているから?
いずれも間違いではないのですが、答えは「プロフェッショナルだから」です。プロフェッショナルとは、それによって生活の糧を得ている人のことを指します。
最近ではテレビのバラエティ番組などに出ることで親しまれているモデルさんもいますが、モデルさんの本職は、流行の服飾品を身に付けて、撮影をしたり観客に見せたりすることです。
最近では単に「モデル」と呼ばれることが多いですが、本来は「ファッションモデル」のことを意味しています。そして、ファッションモデルはれっきとした職業であり、それによってモデルさんは収入を得ているのです。
人間が動物と異なっている点の1つとして、美しいものを愛でたり珍重したりするということがあげられます。有名なファッションショーになると、数十万円するものもあります。
つまり、それだけの値段を払っても、美しいものや人をみたいという欲求があるということで、そういった観衆の期待にこたえるべく、日夜自分を磨いているのがプロフェッショナルであるモデルさんだという訳なのです。
見られることを意識している
モデルさんと一般人の最大の違いは、常に見られていることを意識しているかどうかという点です。モデルさんはある意味、見られることが仕事となっています。そのため、常に自分磨きを怠らないのです。
日々の努力
モデルさんの世界は、一見するととても華やかに見えます。ただ、それは海面に表れた氷山の一角を見ているに過ぎません。海面下ではさまざまな努力がおこなわれているのです。
脚が太くなってしまう理由
モデルさんのようなキレイな脚になるための脚痩せ法を紹介する前に、そもそもなぜ脚が太くなってしまうのか、その理由について知っておきましょう。
食習慣の乱れ
脚が太くなってしまうもっとも分かりやすい理由が、甘いものの食べすぎや、夜遅い時間の食事、間食の習慣といった、食習慣の乱れです。
昔の人と違って、現代人は高度経済成長期以降、欧米化した食習慣になっているとされます。カロリーの高いものや脂っこい食事、白米やパンを食べる機会が増えたことで、特に糖質の摂取量が増し、反対にビタミンやミネラルの摂取量が減少しているとされています。
私たちが太ってしまう最大の原因として、最近ではカロリー過剰よりも、糖分の摂取量が過剰であったり、食事にともなう血糖値の上昇が急だったりすることがあげられています。
糖質は体内でインスリンによって分解され、脳や身体を働かせるためのエネルギーへと変えられます。そのため、糖質(炭水化物)はエネルギー源だといわれるのです。
ただ、適切な量を上回って摂取してしまった糖質は、インスリンによって分解しきれなくなります。インスリンによって分解しきれなかった糖質は、予備のバッテリー、すなわち脂肪となって私たちの体内に蓄えられることとなるのです。
むくみ
特に女性にみられるタイプの「見た目太り」で多いのが、脚がむくんで太く見えてしまっているようなケースです。全体的には痩せているのに、ふくらはぎにだけお肉がついて見える場合、脚がむくんでいる可能性があります。
男性に比べてなぜ女性に脚のむくみが多くみられるかというと、一般的に女性は男性よりも筋力が弱いからです。では、筋力が弱いとなぜむくんでしまうのでしょうか。
実は、ふくらはぎの筋肉には関節を動かす働きだけでなく、心臓へと血液を送り返す働きがあるのです。筋肉が収縮することによって心臓へと血液を送り返すのですが、心臓はふくらはぎよりも高い位置にあるので、より強い力が必要とされます。
ところが、女性の場合、血液をしっかりと送り返せるだけの筋力に不足しているケースがあり、そのためふくらはぎがむくむのです。下肢静脈瘤や冷え症が女性に多くみられるのも、同じ理由からです。
運動不足
脚が太くなってしまう原因としては、運動不足もあげられます。運動にはカロリーを消費したり、筋力をアップさせたりする意外にも、血行を促進するという働きがあります。
血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、運動不足によって血行不良になると、全身の栄養状態が低下してしまうのです。脚に栄養状態の低下が見られれば、脚がむくんだり太りやすくなったりしてしまうのです。
生活習慣
現代はストレス社会などといわれますが、長時間の仕事による疲労や睡眠不足といった不規則な生活習慣によって、結果として脚が太くなることもあります。
疲労や睡眠不足によって自律神経のバランスが乱れてしまうと、脳内の神経伝達物質の分泌に異常が生じてしまいます。特に、ストレス状態下ではセロトニンの分泌量が低下してしまいます。
セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンと並んで、脳内の三大神経伝達物質と呼ばれています。ノルアドレナリンやドーパミンが神経を興奮させる働きがあるのに対し、セロトニンには、神経を鎮静化させる働きがあります。
ところが、ストレス状態が継続することによってセロトニンの分泌量が低下すると、ノルアドレナリンやドーパミンの働きが優位になって、食欲が旺盛になってしまうのです。
実際に、セロトニンの分泌量が低下すると、脳の視床下部からのセロトニン分泌量が低下し、満腹中枢が刺激されにくくなるのです。睡眠不足だと太るといわれるのは、単に起きている時間が長いからだけではないのです。
モデルさんの脚痩せ方法
脚が太くなる原因は実にさまざまですが、そのようなリスクに対してモデルさんはどう対処しているのでしょう。それでは、実際にモデルさんがおこなっている脚痩せ法について見ていきましょう。
有酸素運動
モデルさんと言うと、とても華やかな舞台で輝いているイメージがありますが、その裏では人知れずかなりの努力をしているケースが多々あります。
もともとポッチャリ型だったモデルさんの中には、どれだけ仕事が忙しくでも、1日に1時間以上は必ずウォーキングをするという人がいます。また、スポーツジムのプール往復100mを、1時間半もの間、泳いだり歩いたりを繰り返すこともあるそうです。
有酸素運動とは、筋肉に軽度から中等度の負荷をかけ、長時間にわたっておこなうタイプの運動を意味します。有酸素運動の開始時には血液中の糖分がエネルギーに変わりますが、血中の糖分を使い果たすと、次に体脂肪を燃焼させてエネルギーへと変換するのです。
そのため、有酸素運動をおこなえば、だれでも必ず脚痩せすることが可能となります。ただし、モデルさんのような脚になるためには、強い意志をもって有酸素運動を継続する必要があります。
筋トレ
モデルさんの多くが、脚痩せの手段として筋トレをおこなっています。なぜなら、一定の筋肉量がないと、身体が引き締まって美しく見えないからです。ただ単に、食事制限をしてガリガリになればいいという問題ではないのです。
筋トレの方法はさまざまで、ボクシングジムでボクササイズをおこなっているモデルさんもいれば、スポーツジムで加圧トレーニングをおこなっているモデルさんもいます。
筋力をアップすると、身体が引き締まって見えることはもちろん、基礎代謝を向上させることも可能となります。基礎代謝が向上すれば、消費カロリーが増すこととなり、痩せやすい体質へと変わることができるのです。
マッサージ
モデルさんの多くが、お風呂上りにマッサージをしています。マッサージには血行を促進して、新陳代謝を活発にさせる効果があります。
新陳代謝とは古いものが新しいものに生まれ変わることを意味しますが、モデルさんの脚にハリがあって美しいのは、新陳代謝が活発におこなわれていることも一因となっています。
身体を休める
先ほど、睡眠不足や疲労によって自律神経のバランスが乱れると、脳内の神経伝達物質の分泌に異常が生じ、結果として脚が太くなるリスクが高くなると述べました。
そのためモデルさんの中には、どれだけ忙しくても睡眠時間だけは削らないという人もいます。睡眠に勝る休養はありませんし、睡眠の質が低下すれば、肌にも悪影響が出ますからね。
ダイエット法のウソ!ホント?
今回のテーマがせっかく「モデルさんのような脚になる脚痩せ法」なので、ダイエットに関する「ウソとホント」についても紹介しておきたいと思います。
セルライトなんて存在しない
モデルさんのような脚になるためのダイエット法について書かれた記事を見ていると、「セルライト」と呼ばれるものがしばしば出てきます。お尻や太もも周りにたまるブヨブヨとしたもので、見た目が悪いことから多くの女性を悩ませています。
エステティックサロンなどでおこなわれている「痩身マッサージ」では、この「セルライト」をリンパや静脈に流すことで体外に排出し、それによって脚が細くなるなどと説明しているところもあります。
ところが、セルライトなどというものは医学的に存在しないのです。セルライトという言葉を使い始めたのは欧米のエステサロンで、日本でこの言葉が使われるようになったのは21世紀に入ってからです。
では、セルライトの正体とは何なのでしょう。答えは「皮下脂肪」です。つまり、セルライトのできる原因は、単に皮下脂肪がついているだけのことなのです。
女性は体質的に、男性に比べると皮下脂肪がつきやすいとされています。そして皮下脂肪には「付きにくく落ちにくい」という性質があります。
つまり、いったん付着してしまった皮下脂肪は、ちょっとやそっとでは落ちないということなのです。ましてや、1時間や2時間のマッサージを受けたところで、皮下脂肪の落ちるわけがありません。
また、マッサージによって皮下脂肪(セルライト)が溶けて静脈に流れるようなことがあれば、それはそれで大問題です。なぜなら、血管が詰まって静脈瘤になってしまうからです(実際にはそのようなことはあり得ませんので安心してくださいね)。
マッサージで脂肪燃焼や基礎代謝の向上は起こらない
痩身エステやマッサージ(特にクイックマッサージ)の宣伝に、筋肉をほぐして脂肪を柔らかくすることで、脂肪燃焼が起こったり、基礎代謝が上がったりして痩せられる、などと説明しているお店がありますが、これは全くのウソ、もしくは勉強不足です。
いくら脂肪をつまんだり引っ張ったりしても脂肪燃焼など起こりませんし、基礎代謝が向上するようなことはありません。もし脂肪燃焼や基礎代謝の向上が起こるとすれば、それは一生懸命マッサージしているエステティシャンの方に見られることでしょう。
代謝という言葉はよく誤解されがちなのですが、痩せるときに必要なのは基礎代謝を上げることです。ところが、エステやクイックマッサージの現場では、基礎代謝と新陳代謝を混同しているケースがよくみられます。
新陳代謝は古いものが新しいものに生まれ変わることで、お肌のターンオーバーがそうですし、髪の毛が伸びたり、爪が伸びたりするのもそうです。
エステやクイックマッサージには、血行を促進して新陳代謝を活発にさせる効果は期待できます。ただ、基礎代謝が向上するようなことはないのです。
「○○ダイエット」のウソ
モデルさんの中には、コマーシャルなどで「私は○○で痩せました」とダイエット食品やサプリメントを宣伝している人がいます。確かに、ダイエット中にそのダイエット食品などを用いたのかもしれませんが、それだけで痩せるようなことはありません。
すらっとしたモデルさんが宣伝すれば、「そのダイエット食品を摂取することで自分もモデルさんのようになれるかも」という消費者が表れるのは間違いないですし、コマーシャルとはそのためにあるものです。
モデルさんはギャラをもらえて、販売会社は売り上げを確保でき、消費者は期待感を持って商品を利用することとなるのですから、まさに「win-win」の関係と言えます。
ただ、それと実際に痩せられるかどうかは別問題です。ダイエット食品を貶めるような気は全くありませんが、モデルさんのような脚を目指して脚痩せをするのであれば、運動も絶対に必要となります。
千里の道も一歩から
モデルさんのような脚になる方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。表舞台に立っているモデルさんが、陰では相当の努力をしていることを理解して頂けたことと思います。千里の道も一歩から。まずは、1日に30分歩くことから始めてみてはいかがでしょうか。