足の爪が臭い!こんなふうに感じたことありませんか?靴を脱いだり靴下を脱いだりするとチーズのようなニオイがする、毎日足を洗っているのにニオイが取れない、といった足の爪の悩みを抱えているなら、この記事を参考にされてください。足の爪のニオイの原因と対処法についてまとめてみました。
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足の爪が臭くなる原因
まずは、足の爪が臭くなる原因についてです。原因が分かれば、対処法も見えてきますよね。そして、足の爪が臭いわけではないことも理解していただけると思います。では、何がニオイの原因なのでしょうか?
垢が溜まっている
ニオイの原因の1つは、爪に溜まっている垢です。わたしたちの体が新陳代謝によって出す古い角質と、汗腺や皮脂腺から分泌される汗や皮脂が混ざった垢が、足の爪の間に溜まりニオイを発するのです。つまり、爪が臭いというよりは、爪に溜まった垢が臭いということです。しかし、足の爪に溜まるのは垢だけではありません。
汚れが溜まっている
足の爪に溜まりやすく、臭いの原因となる2つ目の要素は汚れです。夏などははだしで過ごす方も多いかもしれませんが、道を歩けば砂ぼこりなどの汚れが爪の間に入り込みます。また、靴下やストッキングを履くという方は、繊維やクズが爪に入り込んでしまうのです。加えて、足はニオイが発生しやすい状況が整っているのです。
高温多湿である
足は体の中で汗を大量にかきやすい場所の1つで、1日にコップ1杯分の汗をかくともいわれています。加えて、靴下や靴で覆われていることが多いため蒸れやすく、高温多湿になりやすい場所でもあります。そしてこの高温多湿を好むのが雑菌です。
“菌”と聞くとあまり良いイメージがないかもしれませんが、もともとわたしたちの皮膚には、常在菌が存在しています。皮膚を守るという務めを果たしてくれている常在菌ですが、高温多湿かつ垢や皮脂などのエサがある足では、増殖しやすくなってしまいます。増殖した菌が垢や皮脂を分解する際に、チーズのニオイに似た成分を排出します。足の爪からチーズ臭がするのは、この成分が爪の垢に浸透して蓄積されているためなのです。
チーズ臭の発生源はイソ吉草酸
雑菌が垢や皮脂を分解する際に排出する、チーズのニオイに似た成分は“イソ吉草酸”と呼ばれています。これがニオイの発生源なのです。
“イソ吉草酸”のニオイを不快な臭いレベルで表すと400〜500。これは一般的な不快な臭いレベルと同じです。ちなみにチーズが500〜600、納豆が600〜700といわれているので、ニオイだけでなく臭さのレベルもチーズに近いということです。
通気性の悪い靴や吸湿性の悪い靴下を履くと足が蒸れやすくなり、雑菌が“イソ吉草酸”を活発に排出しだすので、履くものには気をつけたいですね。
足の爪のにおいを解消する対策
足の爪のニオイが臭くなる理由について説明しました。では、足の爪のニオイを解消するにはどうすれば良いのでしょうか?簡単にまとめるとこうなります。
- 足の爪に垢やゴミが溜まらないようにする
- 雑菌が増殖しないよう通気性を良くする
- 雑菌が残らないよう殺菌をする
この点を常に意識して気をつけるなら、足の爪からチーズ臭が発生するのを抑えることにつながるでしょう。そのために取り組むことのできる具体的な方法を取り上げます。
爪を短く整える
足の爪にもマニキュアを塗っている女性は、とても素敵ですよね。足の爪は手の爪と違って大きいので、少し伸ばして形を整えるとキレイに見えます。
しかし、もし足のニオイに悩んでいるのであれば、爪は短くカットして整えるようにしましょう。爪が長いと、どうしても爪と皮膚の間に垢や汚れが溜まりやすくなってしまいます。さらに、マニキュアを塗っていると溜まった汚れに気づきにくいため、汚れがそのままになってしまう危険もあります。汚れを放置すれば雑菌が増え、チーズ臭の原因となってしまいます。
どんなにキレイに整えた足でも、チーズ臭がするような臭い足なら全てが台無しです。ぜひ、足の爪は短くカットして整えましょう。
爪ブラシを使用する
お風呂でしっかり足を洗ったつもりでも、足の爪に溜まった垢や汚れはなかなか落ちません。足を毎日洗っているのにニオイが取れないという方は、足の爪の汚れがしっかり落ちていないのかもしれません。
足の爪の汚れをしっかり取りたいなら、爪ブラシがおすすめです。こすり洗いするだけでは落ちないような細かい汚れも、しっかり落とすことができます。
また、足の指の間も汚れが溜まりやすいため、指の間一つ一つも丁寧に洗いましょう。加えて、垢となる角質をヤスリや軽石などで取り除く方法もおすすめです。足の角質は石鹸やボディータオルでは落ちにくいため、湯船に浸かってふやかしてから、取り除きます。3日に1度くらいのペースですると良いでしょう。
消毒する
足の爪からチーズ臭がするということは、それだけ雑菌が足にいるということです。足をどんなに洗ってもニオイが消えない場合は、雑菌を減らすために消毒しましょう。市販のものもありますが、ミョウバンで手作りすることができます。
〈作り方〉
- ペットボトルにミョウバンとミョウバンの20〜30倍の量の水を入れる。
- 冷蔵庫に保管し、たまに振りながら完全に溶けるまで1〜3待つ。
- 完全にミョウバンが溶けたら約10倍に希釈し、霧吹き容器に入れる。
あとは、お風呂上がりの清潔な足や靴下、靴などにスプレーすれば殺菌&消臭効果を得ることができます。希釈したミョウバン水は1週間程度、原液は冷蔵庫で約1ヶ月もちます。
靴を清潔に保つ
雑菌が住み着いているのは足の爪だけではありません。特に、靴の中は雑菌が繁殖しやすい状況となります。
レザーやビニール、ゴム製などの通気性の悪い靴の中は、高温多湿になりやすいため、雑菌たちにとっては何とも住み心地の良い場所となります。しかも、足の汗や角質などのエサまで備えられるので、どんどん増殖してニオイを発生させることになります。
そうならないために、脱いだ靴の中に先程のミョウバン水や消臭スプレーなどで消毒しましょう。また、毎日同じ靴を履くのは避けましょう。履くたびに雑菌を繁殖させることになるからです。1度履いた靴は通気性の良い場所で乾燥させると、雑菌が増えるのを防ぐことができます。
吸収速乾の靴下を履く
靴下選びも足のニオイ対策のためには大事なことです。なるべく綿や麻、シルク、ウールなどの自然素材でできた靴下を選ぶようにしましょう。自然素材の靴下は、通気性がよく吸湿性にも優れているため、足のムレた状態が続くのを避けることができます。
また、5本指ソックスは足の指と指の間の汗も吸収してくれるため、ムレにくく雑菌の繁殖を抑える効果が期待できるようです。
逆に、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維を使用した靴下は、通気性や吸湿性が悪いためムレやすくなります。抗菌作用やドライ作用があるという靴下でも、化学繊維でできているなら、自然素材を使用した靴下を履くほうがニオイ対策には効果的です。
応急処置的にできること
足の爪のニオイを完全に解消するには、少し期間が必要となるかもしれません。それまでの間、ニオイを和らげるためにできることがあります。応急処置的なことなので効果も一時的かもしれませんが、続けることで永続的な効果につながる可能性もあります。ぜひ、実行してみてください。大切なのは、雑菌を減らすことです。
足を洗う
1つ目の対処法は、家に帰ったらすぐに足を洗うことです。汗や垢、汚れを雑菌と共にすぐに洗い流しましょう。水かぬるま湯で洗うだけでも良いですが、石鹸で洗うとより効果的です。石鹸には余計な保湿成分などが含まれていないので、スッキリと汚れを洗い流すことができます。
足の裏など全体と指の間、指先などを洗います。もちろん洗ったあとは、足の指の間などに水分が残らないよう、しっかり拭くのを忘れないでくださいね。
除菌ウェットティッシュ
2つ目のニオイ対策は、足を除菌ウェットティシュで拭くことです。石鹸を使用したり水で塗らして足を洗ったりするのが面倒くさい方にはおすすめです。
除菌作用があるので、ムレた靴の中で増えた雑菌を取り除くことになり、ニオイの原因を減らすことができます。
足の爪の間や指の間、足の裏など念入りに拭き取るようにしましょう。拭くだけですし持ち運びできるので、出先で裸足になるときなどはとっても便利です。
新しい靴下やストッキングに替える
ニオイ対策3つ目は、靴下やストッキングを新しいものに替えることです。なぜなら、靴下やストッキングにニオイの原因となる雑菌が潜んでいる場合があるからです!毎日洗濯しているとしても、繊維に住み着いてしまった雑菌はなかなか取り除くことができません。なので、洗いたての靴下やストッキングを履いたのにもう臭い、ということが起きるのです。
ニオイが気になる場合は、まだ履けそうとでも思い切って新しい靴下に交換しましょう。
消臭クリームを使用する
ニオイ対策4つ目は、消臭クリームを足に塗ることです。クリームを選ぶポイントは、
- 殺菌作用
- 制汗作用
- お手頃価格
の3点です。雑菌が繁殖する環境を作らないことで、消臭効果が期待できます。また、金額が高すぎると継続しにくいので、お手頃価格であることも重視したい点です。
消臭クリームの中には効果が長時間持続するものもあるので、飲み会や会議が座敷、友だちの家に行くときなど、お出掛け前に塗っておくと良いでしょう。
靴の消臭スプレーを使う
ニオイ対策4つ目は、靴に消臭スプレーをすることです。どんなに足を洗ったり靴下を新しいものに替えたりしても、靴の中が雑菌だらけで臭ければ、ほとんど意味が無くなってしまいます。消臭スプレーは、抗菌・除菌成分も含まれているものを選んでくださいね。
スプレータイプとミストタイプがありますが、すぐに靴を履きたいときは乾きの早いスプレータイプ、帰宅後の靴にはしっかり消臭対策のできるミストタイプと使い分けると、効果的です。
まとめ
足の爪からチーズ臭、靴を脱いだときの強烈なニオイ。その原因は足の爪に溜まった垢や皮脂、汚れをエサにする雑菌です。なお悪いことに、高温多湿になる足は雑菌が繁殖しやすい環境にあるため、足は臭くなりやすいのです。
完全に解消するには少し時間が必要かもしれませんが、足の爪を定期的に手入れし清潔にすることや、靴を清潔に保つこと、通気性の良い靴下を履くことを心がけるようにしてください。
すぐにニオイを何とかしたい場合は、足を洗ったり除菌ウェットティシュで拭いたり、消臭クリームが効果的です。靴には消臭スプレーをして、徹底的にニオイを発生させる雑菌を寄せ付けないようにしましょう。きっと足のニオイの解消につながるでしょう。