中学生や高校生のときって、若いにもかかわらず肌荒れがひどくなる時期がありますよね。特に多いのがニキビです。このニキビは思春期ニキビといって第二次性徴期やホルモンバランスが大きく関係してきます。今回は、中学生や高校生の肌荒れに注目して、その原因や対策方法、スキンケアアイテムを紹介していきます。
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中学生・高校生で肌荒れが起こる原因
中学生・高校生にニキビなどの肌荒れが起こってしまうのは、主にホルモンバランスの変化が原因です。特に重要なのが女性ホルモンのエストロゲンです。このエストロゲンが正常に分泌されていると、皮脂の分泌を抑えてくれたり、肌の水分量を保持してくれます。ところが、バランスが崩れると肌の皮脂抑制と保湿がうまく働かずにニキビなどができてしまいます。
同様に男性ホルモンもニキビなどの肌荒れを悪化させます。男性ホルモンが増えてしまうと皮脂の過剰分泌を促され、ニキビなどの肌荒れが起きやすい肌質に変化してしまいます。
中学生・高校生の肌荒れを改善する方法
スキンケアの基本を知ろう
中学生・高校生の頃はまだまだ若いのでもちろんエイジングによる肌荒れはあまり考えられませんが、大人同様に正しいスキンケアをしていないと当然肌荒れは引き起こされます。洗顔、保湿ケア、紫外線などの外的防御、日頃の生活習慣などをしっかり行うことが大切です。次からスキンケアの基本を紹介するのでしっかりとマスターしましょう。
肌をいたわる洗顔の仕方
若いからといって、めんどくさい!早く終わらせたい!たまには手を抜いていいか!?といった洗顔の手抜きはあとあと肌荒れを引き起こしてしまう原因になります。しっかりとした洗顔方法を身につけましょう。
まず大事なのは泡です。泡のクッションで手との摩擦を防ぐことで古い角質や毛穴の汚れを効率的に除去します。吸い付くような濃密な泡を作りましょう。さらに洗顔のお湯の温度もとても大切なポイントです。当然冷水だけで顔をすすぐのはNGですし、暑すぎるのもNGです。適切な水温は30〜34℃のぬるま湯になります。
後は濃密の泡と正しい水温で洗っていくだけですが、順番もしっかりとしたステップを踏みましょう。まずはあごに泡をのせ、Tゾーン、フェイスラインを洗います。その後、続けてUゾーンと洗い、最後は丁寧に生え際も洗い残すことなく丁寧に泡をいきとどかせます。全て終わったら丁寧に強くこすらないようにして泡を残さず落とします。
洗顔後はしっかり保湿ケア
中学生・高校生ごろは大人に比べると肌も乾燥しないので保湿ケアを忘れがちです。ただし、洗顔後がもっとも肌が乾燥してることを考えるとこれはとても危険な行為です。洗顔方法にもよりますが、洗顔後は皮脂膜、天然保湿因子、細胞間脂質が洗い流されてしまっており、水分をお肌にキープする体制が整っていません。この状態を放ったらかしておくと当然のようにお肌は乾燥します。
お肌の乾燥を防ぐためには、洗顔後にまずは化粧水をつけ水分を補います。その後、乳液や保湿クリームを塗って油分で水分をお肌に閉じこめます。この工程にさらに保湿を加えたい人は化粧水の後に美容液を使う方法もあります。美容液には保湿だけでなく、美白やシミ対策、ニキビ対策などそれぞれの目的にあった成分をプラスできるのでオススメです。
日焼け止めで紫外線対策をする
肌のダメージは外的な原因でも攻撃を受けています。その中でも最も注意が必要なのが紫外線です。紫外線は浴び続けると、細胞の遺伝子やコラーゲンが破壊され、日焼けによる炎症だけでなく、肌機能の異常や活性酸素発生を引き起こすので、乾燥したり、炎症を引き起こしやすくなります。
紫外線を防ぐためには日光を浴びないように日傘をしたり、必要以上に外出しないようにするか、外出する際には日焼け止めをしっかりと塗って対策をしましょう。
不規則な生活は危険
肌荒れは日頃の生活習慣でも引き起こされやすくなります。基本は早寝早起きです。というのもお肌は睡眠中に細胞分裂などを行うことで再生を繰り返すメンテナンスを行なっています。当然、夜更かしや徹夜などで寝不足が続くことでこの再生活動が狂ってしまい肌荒れを引き起こします。
また、不規則な生活はお肌のメンテナンスだけでなく、先にも紹介したホルモンバランスも崩してしまいます。しかも、このホルモンバランスは寝不足だけでなく、ちょっとしたストレスや無理なダイエットなどでも簡単に崩れるので、ダイエットは適度なレベルにし、仕事のストレスなどは解消できるような手段を講じておきましょう。
食生活の見直し
肌荒れは食事からの栄養による影響もとても大きくなります。そもそも肌の1つ1つの細胞は食事から摂ったいろいろな栄養成分から成り立っています。そのため、偏った食事を食べていたり、栄養バランスが悪いものだけ食べていると、だんだんと肌荒れが引き起こされていくのです。
特にビタミンB群の不足は、肌荒れや皮膚炎なども引き起こしやすいので日頃から摂取する必要があります。ビタミンB2やB6は、タンパク質や糖質の代謝をサポートすることで肌細胞を活性化しターンオーバーによりメンテナンスします。これ以外にもビタミンCは免疫力を高め、美肌に導いてくれます。炭水化物などもダイエットで制限しすぎると、エネルギーが足りなくなり肌細胞を作れないので制限のしすぎは禁物です。
中学生・高校生におすすめ化粧品
ニキビなどの思春期にできる肌荒れを放ったままにしたり、つぶして終わりにしたりしていませんか?中学生や高校生は若いからすぐに治癒して肌も戻るわけではありません。むしろ、ニキビ跡は大人になった後でもずっと残ってしまう場合があるのです。ここではそうならないために中学生や高校生におすすめの洗顔料や化粧水、日焼け止めを紹介します。
高校生・中学生におすすめ洗顔料3選
ノンエー石鹸
- おすすめポイント:
ノンエー石鹸の強みは、肌の弱い子にぴったりの洗浄力であることです。洗顔料の多くは洗顔フォームタイプであり、固形石鹸に比べると洗顔フォームは洗浄力が強いので逆に皮脂をとりすぎたり肌にダメージを与えたりします。そうするとかえって肌は乾燥してしまい、皮脂の過剰分泌につながりニキビなどができやすくなってしまいます。
ノンエー石鹸は洗顔料を抑えつつ、無着色、無香料、無エタノール、無鉱物油なので肌にやさしく肌荒れをケアできます。
ファーストクラッシュ
- おすすめポイント:
ファーストクラッシュは、オデコなどにできるザラザラした大量のニキビに効果のある洗顔料です。しかも、これ1つで洗顔から保湿までができるオールインワン洗顔料です。どうしても適当にスキンケアをしてしまいがち高校生にも簡単にケアができるので大人気です。
サリチル酸配合で殺菌作用もあるので、即効性もあり早くニキビを治したい高校生におすすめです。
オルビス クリアウォッシュ
- おすすめポイント:
オルビス クリアウォッシュは、たまにニキビがポツポツとできてしまうようなタイプの高校生におすすめの洗顔料で、軽症ニキビの人にもおすすめです。もちろん、ニキビ予防などにも効果を発揮してくれるので、まだ肌荒れのない人でもおすすめできます。同じオルビスから、化粧水や保湿液も発売されているので一緒に使うとさらに効果的です。お値段も経済的な1000円台なので費用対効果抜群です。
高校生・中学生におすすめ化粧水3選
オルビス アクアフォースローション
- おすすめポイント:
オルビス アクアフォースローションは、乾燥肌におすすめの化粧水で、肌に潤いを与えてくれるとともに、肌自身の潤う力を高めてもくれます。潤いを肌に抱え込むような形で長時間持続してくれます。角質層の隙間に入り込み乾燥部分を優先的に潤してくれる「うるおいマグネットAQ」を配合しているのも特徴です。その他にも、ピュアアクアエッセンスによって角質層全体を潤ってくれます。
ルナメアAC スキンコンディショナー
- おすすめポイント:
カメラでも有名な富士フィルムから発売されているルナメアAC スキンコンディショナーは独自新開発のアクネシューターによって、ニキビ予防有効成分が毛穴の油分になじんで集中的に浸透します。その結果、ニキビなどの肌荒れをケアして、綺麗な素肌に蘇らせてくれます。
ハトムギ化粧水
- おすすめポイント:
ハトムギ化粧水は、高校生にも大人気の化粧水で、500mlの大容量であることと、1000円を切っているお手頃価格で毎日たっぷりと量を気にせず使えます。成分もしっかりとしており、抗炎症作用のグリチルリチン酸2Kによってニキビへの効果がちゃんとあります。
ニキビにだけアプローチするだけではなく、お肌の新陳代謝を上げてくれるハトムギエキスを配合しているのでお肌のターンオーバーも助けてくれます。
高校生・中学生におすすめ日焼け止め3選
ネオナチュラル LarUVホワイトプロ
- おすすめポイント:
ネオナチュラルのUVホワイトプロは、日焼け止めでありながら、肌荒れも防止してくれる優れもので、月桃エキスやヘチマ水など肌に優しい成分だけでスキンケアをしてくれます。テクスチャーはローションタイプで、石鹸で簡単に落とせるので安心して濡れます。
肌のキメとトーンを整える効果があり、メイクの下地として使えばお化粧のノリもアップして、かつニキビケアにもなります。肌負担を考えなくていい成分なので安心です。
パックスナチュロン UVクリーム
- おすすめポイント:
太陽油脂から発売されている、パックスナチュロンUVクリームは、乳化剤を一切使っておらず、配合されている成分が他の日焼け止めよりもぐっと少ないUVクリームですが、SPF15、PA++によって日焼けによるシミ、そばかすを防いでくれます。
化粧下地としても1年中使うことができ、合成の紫外線吸収剤や合成海面活性剤を使わないことで無添加思考の強い人におすすめです。伸びがよくさらっとした仕上がりなのも人気です。
UVミルク
- おすすめポイント:
ユースキンのUVミルクは敏感肌でも使える低刺激の日焼け止めです。ユースキンは薬用ローションの開発でも有名なので、刺激成分を少なくかつ効果のあるコスメを作るのに定評があります。
このUVミルクも香料や着色料などは含んでいないので安心ですし、アミノ酸系やヒアルロン酸系の潤い成分は配合しているので、紫外線だけでなくエアコンなどによる乾燥からも肌を守ってくれます。
思春期が過ぎたら肌荒れは治るの?
思春期になるとニキビなどの肌荒れが増えることが多いんですよね?これはある程度しょうがないんです。第二次性徴期(10〜14歳からはじまり16〜20歳まで)になると個人差はありますが、体の成長とともに身長が伸びたり、筋肉がついたり、いろいろな変化が体に起こります。その一環として過剰に皮脂が増えてしまう場合があります。
この皮脂は成長ホルモンの増加によりホルモンバランスが崩れることで、皮脂線が刺激されることで増えてしまいます。その結果、ニキビなどの肌荒れができてしまいす。もちろん、この第二次性徴期が終われば、成長ホルモンの増加による肌荒れは治りますが、ニキビなどで肌に跡が残ってしまう場合があり、特に女性の場合には顔の跡は気になるものだと思うので、早めにニキビなどは対処して、跡が残らないようにしましょう。
治らない肌荒れは皮膚科でみてもらいましょう
ニキビなどであれば、簡単に市販の薬でも治る場合もありますが、もしニキビや炎症がなかなか治らなかったり、顔のいろいろな部位に広がったりしてしまった場合には、自己判断で治療をするのではなく、皮膚科などを受診して相談しましょう。
肌荒れが治らず、長期間肌の調子が悪い場合には、何か他の内臓などの病気が原因である可能性もあるのでしっかりとした検査が必要です。皮膚科ではニキビなどの治療だけでなく、日頃の生活習慣の改善へのアドバイスなどトータルでケアをしてくれるので、肌荒れに重点をおいている皮膚科やクリニックを探しましょう。
正しいスキンケアを知って肌荒れを治そう
確かに中学生や高校生の頃は、思春期特有の肌荒れやニキビに悩まされます。思春期は特に他人や異性の目が気になるので、一刻も早く治したいとは思いますが、間違ったケアをしてしまうとむしろ肌荒れを悪化させたり、ニキビ跡などが後々も残ってしまうことになりかねません。
ここで紹介したように正しいスキンケアと正しい生活習慣に切り替えてお肌を大切にしましょう。肌荒れの予防や改善は中学生や高校生のような若い時でも食生活などによって大きく影響を受けます。
また、肌荒れが改善しない場合には自己判断したり、市販品の医薬品をむやみに使うことなく早い段階で皮膚科などを受診して相談しましょう。勝手な判断はかえって肌荒れを悪化させてしまうことになります。若いとはいえ、栄養バランスの悪さ、過度のストレス、花粉や紫外線など肌荒れの原因や危険が多く潜んでいることを認識しましょう。