首のたるみ・しわ原因は加齢だけではない!マッサージで改善しよう

首のたるみやしわがあると、年齢以上に老けて見えるものですし、いくら若づくりをしていても、首を見られると年齢がばれてしまうものです。また、せっかくダイエットをしても、首にたるみやしわができるとがっかりですよね。

そこで今回は、首のたるみやしわの原因について解説するとともに、首のたるみやしわをとって、若くみられるためのケア方法を紹介したいと思います。

首のたるみ・しわの原因

美肌

首のたるみやしわをとる方法について紹介する前に、そもそも、なぜ首にたるみやしわができてしまうのか、その原因について知っておきましょう。

加齢によって首の筋肉の衰えがたるみ・しわの原因

首にたるみやしわができるもっとも分かりやすい理由が加齢です。お年寄りの肌がシワシワになっているのを見れば、その理由はおのずから明らかでしょう。

年をとると首周りの筋力が低下するため、肌に張りがなくなってしまい、結果とし首にたるみやしわが現れることとなるのです。

首の皮膚が乾燥している

肌荒れ

首の皮膚の乾燥も、首にたるみやしわができる原因となります。稲を刈り終わったあとの水田を見ると分かりますが、水分がなくなるとひび割れてきます。人間の肌も同様、乾燥するとたるみやしわができやすくなるのです。

首の血行不良によってたるみやすくなる

血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、血行が悪くなると栄養状態が低下します。栄養状態が低下すると、お肌のターンオーバーに異常がみられることとなり、結果としてたるみやしわの原因となるのです。

姿勢の歪みが首のたるみ・しわの原因

顔が前に出ている、首がどちらかに傾いているなど、不良姿勢によって首にたるみやしわができることもあります。あごが前に出ていると、あごがたるむことにもなります。

過度のダイエットがたるみ・しわの原因

ダイエットプラン

急激にダイエットをした場合、皮膚がたるんだり、皮膚にしわができたりすることもあります。風船がしぼんでゴムが伸びるようなものですね。

紫外線の悪影響

紫外線の悪影響によって、首にたるみやしわができることもあります。紫外線を浴びると皮脂が酸化することで活性酸素が発生し、それが自らの細胞を攻撃することで、首にたるみやしわができるリスクが高くなるのです。

首のたるみ・しわをとるケア

デコルテに保湿

首のたるみやしわの原因について知って頂いたところで、次に、首のたるみやしわをとるためのケア方法について紹介していきたいと思います。

乾燥を防ぐ保湿ケアは念入りに

首に限ったことではありませんが、お肌にとってもっとも避けたいことが「乾燥」です。乾燥した台地にひびが入るように、乾燥した皮膚にはしわができやすくなります。

そのため、入浴したあとの保湿ケアは念入りにおこなうよう心がけましょう。顔の保湿をおこなうのと同じくらい念入りに首の肌をケアしてあげれば、きっとツヤツヤの首になりますよ。

とは言うものの、化粧水だけ施しておしまいというのは考えものです。なぜかというと、化粧水はお肌にうるおいを与えるものであって、潤いを保つものではないからです。

そのため、保湿をしたらボディクリームなどでうるおいを閉じ込めるようにしましょう。また、お肌にとって避けるべきもう1つのことが「摩擦」です。

せっかく保湿をしても、寝ている間に衣類や寝具に触れることで、再び乾燥してしまうこととなります。そのため、首周りに緩くタオルなどをかぶせて寝るようにするとよいでしょう。

首が冷えると自律神経のバランスが乱れやすくなり、お肌のターンオーバーにも影響を与えます。首を温めることで、そのようなリスクを減らすことができるのです。

リンパマッサージで首の血行を促進する

首のたるみやしわをとるケアとしては、リンパマッサージという方法もあります。エステティックサロンなどでよくおこなわれている施術ですが、自分でも簡単におこなうことが可能です。

ただし、リンパについては忘れて結構です。というのも、リンパの流れは血液の流れに比べてとてもゆっくりなので、巷でおこなわれているリンパマッサージとやらをおこなったところで、ほとんど何の影響もないからです。

エステティックサロンでおこなわれているリンパマッサージや、自宅でおこなうリンパマッサージに全く意味がないという訳ではなく、リンパの流れを促進するような効果はないということです。

では、自宅でできるリンパマッサージにはどのような効果があるのかというと、ズバリ血行改善効果です。血液は全身に酸素や栄養を運んでいるので、血行が改善すると栄養状態がよくなります。

栄養状態がよくなるとお肌のターンオーバーが促進されるため、新しいツヤツヤした肌に生まれ変わることが可能となります。自宅で簡単にリンパマッサージをおこなう場合、以下の動画を参考にしてみてください。

  1. 耳下腺を両手の人差し指と中指で刺激する
  2. 鎖骨のリンパに流すように首をマッサージする
  3. 次に、首と肩の付け根を親指以外の指で押さえる
  4. やはり鎖骨のリンパに流すように首をマッサージする

このマッサージをおこなうと、胸鎖乳突筋や僧帽筋といった、首こりや肩こりの元となる筋肉をほぐすことができます。

胸鎖乳突筋は胸骨頭と鎖骨頭に端を発し、側頭骨の乳様突起や後頭骨の上項線に付着している大きな筋肉です。胸鎖乳突筋が緊張すると、顔が前下方に引っ張られることとなるため、市制が悪化してしまいます。

また、顔が前下方に引っ張られることによって、首のたるみやしわができやすくなるだけでなく、あごのたるみも出てしまい、二重あごになってしまいます。そのため、胸鎖乳突筋をしっかりとほぐすように心がけましょう。

首の筋肉を鍛えるエクサイズを習慣づける

首のたるみやしわをとるためには、首の筋肉を鍛えるためのエクササイズもおこないましょう。また、エクササイズは気が向いたときだけおこなうのではなく、習慣的におこなうことが重要です。自宅で簡単にできる首のエクササイズは、以下のものがおすすめです。

  1. 両手をおでこにあてます
  2. 頭を前に、手は後ろに、頭の位置が均衡するように10秒間押し合います
  3. 両手を頭の後ろで組みます
  4. 頭を後ろに、手は前に均衡するように、頭の位置が10秒間押しあいます
  5. 両手で頭の右側を押さえます
  6. 頭を右に、両手を左に、頭の位置が均衡するように10秒間押し合います
  7. 反対側も同様におこないましょう

このエクササイズをおこなうと、先ほども紹介した胸鎖乳突筋のほか、頚長筋(けいちょうきん)や頚板状筋(けいばんじょうきん)、斜角筋(しゃかくきん)、頭長筋(とうちょうきん)などを鍛えることができます。

首の筋力がアップすれば頭の位置が安定するので、首にたるみやしわのできるリスクが減少します。また、筋力アップによって血行がよくなるので、ターンオーバーも促進されることとなります。

ストレッチで首のたるみを解消

首のストレッチをおこなうと、血液の循環がよくなるため、やはりお肌のターンオーバーが活発になり、皮膚の状態が改善します。ただし、首はとても大事な場所なので、ストレッチをおこなう際には注意する必要があります。

  1. 両手を後ろで組み方の位置を下げる
  2. 首を横に倒し30秒ほど気持ちよく伸ばす
  3. 反対側も同様におこなう

首のストレッチというと、頭に手をかけた状態で引っ張っておこなうのが有名ですが、首はもともと可動域が決まっているので、手で引っ張っておこなうと椎間板への負担が増してしまいます。

椎間板はもともと、縦への圧力にはとても強いのですが、偏った圧には弱いという特徴があります。一方にばかり負担がかかると、椎間板から髄核が飛び出し、頚椎椎間板ヘルニアを発症する可能性があります。

このストレッチをおこなう際のポイントは、肩と頭を遠ざけるという点にあります。より効果的にストレッチングしたいのであれば、頭を倒す方向と同じ方向へ、組んだ両手を動かすとよいでしょう。

首の紫外線対策を習慣にする

大きな帽子をかぶっている女性

首のたるみやしわを改善するためには、紫外線対策をすることも重要です。夏の暑い日であっても、首元を日の光にさらさないように気をつけましょう。

また、身体の中から紫外線に負けないようにすることも大事です。そのためには、野菜や果物をたくさん摂取するようにしましょう。というのも、野菜や果物にはポリフェノールが多く含まれているからです。

ポリフェノールというと赤ワインやチョコレートなどが有名ですが、実はほとんどの植物にはポリフェノールが含まれています。植物の生長には水分と二酸化炭素、そして日光が欠かせません。ただ、日光を浴びるということは、有害な紫外線を浴びることにもなります。

そこで植物は自らの内にポリフェノールを産生し、有害な紫外線から身を守っているのです。そして、ポリフェノールの効果は、それを摂取した人間にも恩恵をもたらしてくれるのです。

さらに、アンチエイジングの王道と言うべき3つの栄養素、ビタミンエース(ビタミンA、C、E)を摂るのもおすすめです。 ビタミンAは上皮組織をつくるので皮膚のターンオーバーに欠かせないものです。そのため、アンチエイジングの必須要素です。また、ビタミンCの抗酸化力はビタミンEと合わせて取ると最強タッグになります。

ただし、同じビタミンCでも柑橘系のビタミンCはソラレンという光毒性があるので、朝とると日に焼けやすくなるため要注意です。 ビタミンCは朝はイチゴなどのベリー系やポリフェノール豊富なリンゴなどで摂るのがベストです。

枕の高さに気を付ける

寝ている女性のイラスト

首のたるみやしわを改善するためには、枕の高さに気を付けることも重要です。枕が高すぎると首に垂水やシワができる元となりますし、首や肩のこるリスクも上昇してしまいます。

枕の適切な高さを算出することは非常に難しいのですが、1つの基準として、「寝返りがスムーズに打てるかどうか」ということがあげられます。

寝返りがスムーズにおこなえないような枕は、頭と首にねじれを生じさせるリスクが高いといえますし、その結果として、首にたるみやしわが生じてしまうのです。

オーダーメイドの枕を利用するのもいいですが、実際に自分がぐっすりと寝られて、朝起きたときにスッキリしているというのが理想の枕と言えます。

正しい姿勢に気を付ける

首のたるみやしわは不良姿勢からももたらされるので、普段から正しい姿勢をとるように気をつけましょう。特にデスクワークの人の場合、顔が前に倒れると首のたるみやしわ、あごのたるみなどが出やすくなります。

では、椅子に居座るときにはどのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。椅子に座るときに最初に座面にあたる骨のことを坐骨といいます。坐骨神経痛の坐骨ですね。

正しい座り方の条件としては、坐骨に上半身の体重が乗っているということがあげられます。坐骨の後ろの上半身の体重が乗ると、骨盤が後ろに傾いてあごが前に出てしまいます。

また、机の高さと椅子の高さ、パソコンの画面の高さがあっていないと、やはり姿勢が悪くなってつぃまいます。デスクワークをする際には、なるべく肘と膝が90度になるよう、そして、パソコンの画面が顔の正面にくるよう、デスクやパソコンの位置を調節するようにしましょう。

首のたるみ・しわを取る美容整形

医者

首のたるみやしわがどうしても取れないという場合、最終手段として美容整形を受けるという手もあります。最近では皮膚を切らずにリフトアップするフェイスリフトが増えています。

特殊な糸を用いて皮膚を引き上げることで、たるみやしわを改善します。他にも、ボトックス注射をおこなってシワを取るという方法もあります。

首のたるみ・しわのケアに栄養素をとろう

ビタミンCの食べ物

首のたるみやしわを改善するためには、首のたるみやしわを改善するための栄養素をとるのもいいでしょう。先ほども紹介したように、ポリフェノールには紫外線を防いでくれる働きがあります。

また、コラーゲンには角層に含まれる水分量を増やす働きがあります。食事から摂るのが難しい場合は、サプリメントを利用するのも1つの手です。たるみに効くサプリはこちらの記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

首のたるみ・しわのまとめ

安全

首のたるみやしわについて見てきましたが、いかがだったでしょうか。首は年齢をもろに表してしまうので、普段からエクササイズやストレッチをおこなって、血液循環をよくしておきたいものです。

また、スキンケアをする時についつい忘れがちな首のケアを習慣にして、首のたるみやしわが出ないようにしていきましょう。