唇のニキビにもう悩まない!原因とケアする方法を紹介します

ふと気づくと、唇に吹き出物ができていることがあります。リップがうまく塗れなかったり、違和感を覚えて気になったり、写真を撮るときに目立ってしまいます。膿がたまってきたニキビをつぶそうとしたら、さらに腫れてしまい悪化することもあります。ニキビだと思ってらっしゃる方もいらっしゃいますが、実はヘルペスかもしれません。きちんとした対処が必要ですので、しっかりと症状を確認してみましょう。

唇のニキビとは

唇のニキビの特徴

唇がはれている

唇にニキビができると、恋人に対する愛情が薄れているというジンクスがあるといいますよね。でも、そのニキビ、実際にはニキビではないかもしれません。唇の上には毛穴がないため、毛穴のつまりを原因とするニキビができることがないからです。唇のニキビは唇と皮膚の境目にできます。白ニキビがポツポツとできる軽い症状のほか、赤く炎症を起こして化膿したり、触ると痛みが生じたりすることもあります。そのままにしておくと、ニキビ跡が残ってしまうこともありますので注意が必要。

唇のヘルペスの特徴

ヘルペスとはウイルスが原因の感染症です。唇にできるヘルペスは口唇ヘルペスと呼ばれ、放っておくと症状がどんどん悪化していくこともあります。最初はニキビやかぶれに似ていることから、ヘルペスかどうかの見分けがつきにくく、気づいたら症状が悪化していたということもあります。最初は刺すような痛みやかゆみが生じ、赤く腫れ上がって水ぶくれになる症状が見られます。

唇のニキビとヘルペスの違い

?マークを持っている女性

唇のニキビとヘルペスは、初期症状や見た目が似ています。ただ、ニキビの場合、腫れた部分に膿がたまることが多く、ヘルペスの場合、小さな水ぶくれのような症状がたくさんできるという違いがあります。

また、症状が出る場所も微妙に異なります。ニキビは唇にはできませんので、唇に吹き出ものができたらヘルペスを疑いましょう。ヘルペスは1~2週間すると症状が治まりますが、再発する可能性があります。

ニキビなのかヘルペスなのかよくわからない方は、皮膚科などの専門の医療機関に相談し、適切な処置をしてもらうのもひとつです。

唇のニキビ発生の原因

顔はその人の第一印象を決定するもの。唇にできたニキビは、その人の印象にも影響を与えてしまいますよね。ニキビ発生の原因をしっかりととらえ、唇の周りにニキビができないようにしましょう。

胃腸機能の低下

腸のイラストが描いている

胃腸機能が低下すると、唇にニキビができやすくなります。これは、口が胃腸などの消化器官と通じているためです。胃腸機能の低下は、食生活の乱れ、冷たいものや消化の悪いものの食べ過ぎ、ストレスなどが考えられます。また、季節の変わり目や、調子を崩しているときなどは、体の抵抗力も低下しているため要注意。このほか、乱れた食生活が続くと、腸内環境が悪化し、便秘となることでニキビが出やすくなることもあります。胃腸機能の低下には、このようにさまざまな原因が考えられるため、日頃から食生活や生活習慣を正していくことがとても重要となってきます。

ホルモンバランスが乱れている

ホルモン

唇のニキビは、ホルモンのバランスが乱れていると、皮脂の分泌が盛んになるため、できやすくなります。ホルモンのバランスとは、生活習慣の乱れ、ストレス、冷え、女性の場合、生理中や妊娠中、出産や閉経といったタイミングで大きく乱れます。

ところで、ホルモンバランスとはいったいどういうことでしょうか。女性ホルモンとは、女性の生殖腺にかかわりのある性ホルモンで、生理や出産などに影響を及ぼすホルモンのこと。一定の周期で変化しているため、この周期が乱れることで肌にも影響が及ぶことになります。

乾燥・保湿ケア不足による毛穴の詰まり

顔の肌がひび割れている女性

一般に、ニキビができる原因は、皮脂が過剰に分泌することが考えられます。でも、反対に、皮膚が乾燥すると、角質が硬くなり、毛穴が詰まりやすくなることで、ニキビができやすくなります。

また、肌に合わないメイクアイテムを使っていることで、ニキビができやすくなっている可能性もあります。口の周りは、顔の中でも乾燥しやすいパーツで、十分にスキンケアができていないと、クレンジングが足りなかったり、保湿が不十分だったりと、肌にさまざまなトラブルが生じてしまいます。

摩擦によって唇の皮膚に傷がつく

唇を触っている女性

食事の後、口の周りをぬぐうとき、力を入れていませんか。また、歯磨きの後、力を入れながら口の周りを拭いていませんか。皮膚はとてもデリケート。とくに唇は皮膚が薄いため、強い摩擦によって皮膚が傷つき、バリア機能が低下してしまいます。結果、唇が乾燥し、雑菌によってニキビができてしまうこともあります。

唇をなめる癖のある方も同じで、なめて唇をうるおわそうとすることで、かえって唇が乾燥し、摩擦が生じてニキビの原因となります。

食べ物の汚れによる雑菌の繁殖

食べかすによって唇の環境が悪くなり、ニキビなどの症状が現れることがあります。歯磨き粉の付着が原因で、唇のまわりが荒れることもあります。雑菌が繁殖し、唇にニキビができやすい環境を作ってしまいますので、口の周りはつねに清潔にキープして、こうしたトラブルが起こらないようにしたいものです。

唇のニキビの対策方法

唇にニキビができる原因がいろいろあることがわかってきました。では、いったいどのようにしたら、唇のニキビができなくなるのでしょうか。実は、さほどむずかしくもない方法で、唇のニキビ対策ができるんですよ。

体調の改善とストレス発散に努める

海の前に立っている女性

唇にニキビができないようにするためには、ホルモンのバランスが崩れないように、生活習慣や食生活を整えて、体調を改善することです。遅くまで起きていたり、暴飲暴食を繰り返すことなく、適度に運動し、食べ過ぎや偏った食生活には注意して、規則正しい生活を送ることが大事。

また、ストレスを抱え込まないようにするために、ストレスの発散法を知っておくことも大切です。人によって受けるストレスもその大きさも異なります。日々の生活の中で、なるべくストレスを抱え込まないように努めると同時に、上手にストレスを発散させる方法を知っておくと、唇にニキビができるような症状は起こらなくなります。

刺激の強い食材を控える

サラダを食べている女性

唇の周りにできるニキビの改善に効果を発揮する食生活とはどんな食生活でしょうか。それは、胃腸にやさしく、肌にやさしい食生活です。消化がよく、栄養バランスのよい食生活を目指すことがとても重要です。
一方、刺激の強い食材や味の濃い料理は、食べ物の消化に悪影響を与えるため絶対にNG。揚げ物、おかし、お酒など、摂りすぎるとよくないものも、なるべく食べないようにすることが大切です。

体を冷やさない

布団の中にもぐっている女性

体の冷えは万病の元といわれています。体が冷えると、調子が悪くなるだけではなく、病気を引き起こし、悪化させ、治りが悪くなってしまいます。日頃から冷えを取ることを意識し、シャワーから湯船に変えるほか、シャワーから湯船に変えることで体が温まるように努力するなど、あらゆる方法で冷えから体を守っていきたいです。

体が温まる食材には、土の中で育つしょうが、ねぎ、にら、にんじんなどの野菜のほか、寒い土地で採れるりんご、さくらんぼ、ぶどうなどの果物、暖色系のサケやエビ、赤身の肉や卵、醤油、ひじき、黒豆などの黒い食べ物などがあります。反対に、暑い地域や夏に取れる食材は体を冷やします。冷えを取ることを考えるのであれば、なるべく摂らないようにしましょう。

唇をこまめに保湿する

保湿クリーム

唇のニキビができないようにするためには、食生活や生活習慣を改善し、体の内側からケアしていくことも重要ですが、やっぱり体の外側からのケアも大事です。もともと毛穴のない唇には、うるおいを与える天然の保湿剤である皮脂もないため、ほかのパーツに比べると肌荒れが起こりやすくなっています。さらに、食べたり飲んだりすることで、唇は毎日摩擦を受けていますよね。しっかりと唇に保湿を取り入れて、かさかさ乾燥した唇をふっくらさせていかないと、ニキビなどのトラブルに遭いやすくなってしまいます。

ではどんなアイテムで唇のケアをしていったらいいのでしょうか。唇の保湿ケアについてのくわしい情報はこちらをご参照ください。

唇を清潔に保つ

リップクリームを塗っている女性

顔ニキビができないように肌を清潔にすることは必須。同じように、唇もニキビができないように清潔にしていくことはとても大切なことです。

食後、口の周りをキレイにする習慣のない方は要注意。まずはキレイにするという意識を持つようにしましょう。また、習慣的にキレイにしている方でも、サッと拭くだけでは食べ物のかすが残っている可能性があります。とくに脂が多く含まれた食事を食べた後は要注意です。サッとぬぐうだけではなく、食べた後は水やぬるま湯で軽く洗い、清潔にしておくようにしましょう。こうした日常的な習慣で、唇のニキビが予防できますよ。

唇の保湿ケアはとても大事

美肌

唇や口周りのニキビは、日常生活を見直して、食生活や生活習慣を正していくことで予防することができます。さらに重要なのが、日常的に保湿を取り入れていくこと。唇は、体のほかのパーツと比べても乾燥しやすいため、十分に保湿を取り入れていく必要があります。

うっかりすると、つい忘れてしまいがちな唇ケア。乾燥してガサガサになってはじめてケアをはじめる方も多いパーツです。せっかく美容意識が高いのに、唇にニキビができてしまっては素も子もありません。口紅で鮮やかに演出することも大切ですが、すっぴん唇の美しさを確保しなければ、演出も失敗に終わってしまいます。

洗顔後は、唇までしっかりと保湿ケアを施し、うるおいにあふれ、ツヤめいていて、思わず触れてみたくなるような唇へと導いてあげたいですね。