これからの季節、ちょっと外に出るだけでも日焼けを意識しなければならないですよね。なるべく焼かないようにして、美白の美肌を維持したいけれど、どんな日焼け止めを選んだらいいのか、あまりにも種類がありすぎてよくわかりません。そんなアナタにご紹介したいのが、2017年や2018年の人気ランキングを参考にセレクトした人気の日焼け止め製品です。この夏のご参考にぜひどうぞ。
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なぜ、日焼けをしてしまうの?
日焼けのメカニズムを語る前に、皮膚の構造についてかんたんにおさらいしたいと思います。皮膚は、身体の最も外側にある臓器で、表面から表皮、真皮、皮下組織から成り立っています。つまり、皮膚の最も表面にある表皮は、紫外線などの有害物質から身体を保護する働きがあります。そんな表皮は、表面から角質層、顆粒層、有蕀層、そして基底層と実は4層でできていて、もっとも奥にある基底層で生まれた表皮細胞は、角質層へと押し上げられて行き、最後にアカとなって剥がれていきます。これがターンオーバーです。
この各層の中で、日焼けのメカニズムと大きく関連があるのは基底層です。基底層には、メラノサイトが作るメラニン色素が大きく関係しています。紫外線に当たると、まず角質層で体内に入り込まないように保護しようとします。ところが、それでも入り込んでしまった紫外線は、基底層にある基底細胞の間に点在するメラノサイトがメラニン色素を作り、紫外線を吸収して真皮への侵入を防ぐのです。メラニン色素が増えて皮膚に沈着していくと、肌の色が濃くなってきます。これが、日焼けのメカニズムです。
日焼けをすると起こりうること
シミ・そばかすになりやすい
紫外線に当たった後、基底層では長時間にわたってメラニン色素が発生し続けることがわかっています。こうしてメラニン色素が作られ続けていくと、本来、肌のターンオーバーによって剥がれていくはずのメラニン色素が排出されずに身体に残ってしまい、シミとなってしまいます。一方、そばかすは、遺伝性のものですが、紫外線を浴びることで濃くなる性質を持っています。こうして、日焼けをすると、シミやそばかすになりやすくなるのです。
乾燥しやすい
日焼けすると、皮膚は、火傷と同じように熱くなります。熱くなることで、皮膚の水分が蒸発し、肌が乾燥してしまいます。放っておくとどんどん水分が蒸発され、ガサガサになってしまいます。
日焼けによって肌が乾燥した状態をそのままにしておくと、皮膚の回復が悪くなります。さらに、日焼けした後が残ってしまうこともあります。日焼けの後の肌の乾燥が気になる方は、こちらをご参照ください。
日焼け止めの選び方
日焼け止めの選び方は、紫外線防御指数(SPF値)やUV-A防御指数(PA値)で選ぶ方法や、日焼け止めのテクスチャーで選ぶ方法、配合された成分などで選ぶ方法などがあります。まずは製品をじっくりとチェックして、必要なものが取り入れられた製品を選びたいです。
日焼け止めのSPF・PA値から選ぶ
紫外線には肌を赤くさせる波長の短いUV−B波と皮膚の老化につながる波長の長いUV−Aがあります。
SPFとはSun Protection Factor(紫外線防御指数)のことで、肌が赤くなるUV−B波をどれくらいの時間防ぐことができるのかを0〜50+までの数値で評価します。SPF1は20分で、SPF10は200分=3時間20分となります。ただし、この数値を評価する試験は、皮膚1平方cmあたり2mgもの製品を使っているため、SPF値が高いものを使っているからといって油断していると、シミなどができやすくなってしまいます。
PA値とはProtection Grade of UV-A(UV-A防御指数)のことで、肌の老化につながるUV−A波をどれくらい防ぐことができるのかを+〜++++まで4段階に分けて評価します。PA+はUV-A防御効果があることを示し、PA++++はUV-A防御効果が極めて高いことを示しています。
このふたつの数値が高い方が防御効果も高いことになるため、日焼け止めを購入する際の目安に覚えておくとよいですね。
日焼け止めのタイプを選ぶ
日焼け止めのタイプには、クリーム、パウダー、ローション、スプレー、ジェルなど、テクスチャーの違いがあるほか、飲むタイプの日焼け止めもあります。
飲むタイプの日焼け止めとは、身体の内側から紫外線に対するダメージをケアするサプリメントで、飲めば日焼けをしないというものではなく、飲むことで肌トラブルを予防するもの。ともに副作用の心配はないものの、成分の中にはアレルギー発症の可能性のあるもの(PLエキス)もあるため、取り扱いには注意が必要です。
また、肌につけるタイプの日焼け止めは、そのテクスチャーによってメリット・デメリットがあります。肌タイプによっても合うタイプ合わないタイプがあるので、選ぶときは気を付けてください。
日焼け止めに含まれる成分までしっかり確認しよう
日焼け止め製品に含まれる成分に、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。ともにメリットもデメリットもあるため、しっかりと確認するようにしましょう。
紫外線吸収剤は、紫外線をいったん吸収し、エネルギーとして放出する働きがあります。紫外線防御指数の高い日焼け止めには基本的に配合されている成分で、皮膚にムラなく塗ることができます。ただ、紫外線防御効果が高いため、皮膚への刺激や乾燥などが心配されます。吸収剤は、紫外線を熱エネルギーに変換して放出するため、皮膚の水分が蒸発し、乾燥を促すことがあるからです。また、吸収剤の成分の中には、時間が経つにつれてその効果が弱まって行くものもあるため、塗り直しが必要となります。
一方、紫外線散乱剤は、紫外線そのものを反射させ、皮膚に届かないようにします。光に反射することから、UV-AもUV-Bもカバーできます。また、吸収剤のように肌を乾燥にする心配もほとんどありません。しかし、散乱剤は、その成分が白色の粉末であることから、配合量が増えると白く浮いてしまうため、配合量を増やすことがむずかしいというデメリットがあります。このため、紫外線防御効果の高い製品にはベースとして使われることはあまりありません。また、ムラが起こりやすく、メイクになじみにくいなどの欠点もあります。さらに、散乱剤の成分によっては、汗などによって金属アレルギーを起こす可能性もあります。
以上から、日常的には錯乱剤ベースの日焼け止めを使用し、必要に応じて吸収剤ベースのものも取り入れていくなどの使い分けをすることも大切です。
日焼け止めだけじゃない+αも考える
日焼け止めの種類によっては、ファンデーションが一緒になっているものや、メイクの上につけるタイプのものなどもあります。ファンデーションが一緒になっているタイプは、もちろん、日焼け止めの機能がありますが、ファンデーションは汗などで取れやすいため、日焼け止めと重ねた方がベター。メイクの上につけるタイプは、メイクの後にスプレーでシュッとひと吹きするだけで日焼け効果のあるタイプです。使いやすいタイプで紫外線をカットするようにしたいですね。
おすすめ美白日焼け止め10選
さっそくおすすめの日焼け止めをご紹介したいと思います。SPF・PA値から選ぶ製品、塗り心地から選ぶ製品、刺激の低さで選ぶ製品と分けてご紹介します。目的に合い、かつ、肌タイプに合ったものをぜひ見つけてください。
絶対焼かない!SPF・PA値から選ぶ日焼け止め
絶対に焼きたくないという方は、SPF値やPA値の高い日焼け止めを選ぶことをおすすめします。それぞれの数値が高い方が、防御効果も高くなります。価格が高いものもありますが、1000円以内のプチプラ製品もありますので、配合成分などと考えながら選びたいですね。
アリィー エクストラUVジェル
汗に強いスーパーウォータープルーフと、こすれに強いフリクションプルーフで、肌にしっくりと落ちつきます。また、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分で高い紫外線カットによる肌の乾燥も防ぐことができます。かんたんに落とせ、香料フリー、パラベンフリーなのも嬉しいひとつです。
ビオレUVアクアリッチウォータリー エッセンスタイプ
汗に強く、UVカット成分が肌にぴったりとカバーし、しっかりと肌をガードしてくれる日焼け止め。すっと伸びて肌にやさしく密着し、メイク下地としても使うことができます。プチプラなのも嬉しいです。
アネッサ パーフェクトUV
スーパーウォータープルーフで、汗や水分に非常に強く、海や屋外プールなどにおすすめの日焼け止めです。紫外線をしっかりとブロックし、美肌を守ってくれる逸品。いつもの石けんなどですぐに落とせるので安心。
プロテクトプラスウォータープルーフUVミルク
強力な紫外線カット力に加えて、高い保湿力のヒアルロン酸や天然植物エキスによる保湿効果で、日差しの下で失われがちなうるおいをしっかりと保持してくれる日焼け止めです。肌になじみやすいミルクタイプで、しかもウォータープルーフもしっかりと作用し、日常使いからスポーツ時などにも使えます。
塗り心地がさらさらな日焼け止め
サラッとした塗り心地で、つけている感がまったくない日焼け止めが人気です。それでいて、しっかりと紫外線をカットしてくれるので、安心して使えます。屋外での仕事やアクティビティが多い方などにおすすめです。
アスタリフト ホワイトパーフェクトUV クリアソリューション
世界最小クラスの高い浸透成分ナノAMAを配合、いつの間にか日焼けをしていた肌をしっかりとガードして美しく輝く美白肌へと導いてくれる日焼け止めです。すっと伸びるつけ心地がとてもよく、なめらかな肌を実現できます。
コーセー サンカット 日焼け止め ジェル
最強のUVカット力なのに、水のように軽くひんやりとクールで塗り心地の気持ちいい日焼け止め。べたつきや白残りなどの負担もなく、さらさらの素肌をキープします。いつもの石けんなどの洗浄剤でかんたんに落とせるのも嬉しいですね。
雪肌精 サンプロテクト エッセンス ジェル
とても薄づきなのに強いカバー力が魅力の日焼け止め。スルッと伸びる感触が心地よいテクスチャーで、肌をなめらかに整えて、メイク下地としても活用できます。みずみずしさもしっかりキープしながらUVカットを目指したい方におすすめ。
肌が弱い方におすすめ!低刺激な日焼け止め
低刺激であってもしっかりと紫外線カットする製品もあります。一般的にはSPF30以下で肌への負担が少ないタイプが多く市販されています。選び方はいろいろありますので、肌タイプに合ったものを使ってみましょう。
La Roche-Posay UVイデア XL プロテクショントーンアップ
フランスの温泉地から生まれた人気ブランド、ラ・ロッシュ・ポゼ。高い紫外線防御効果に加え、大気中物質から肌を守るプロテクション効果や、敏感肌のための低刺激設計で、ランキング上位の日焼け止めです。スキンケア成分も配合され、なめらかで輝くような肌へと導いてくれます。
ノブ UVミルクEX
肌への負担が低く、みずみずしくて軽いつけ心地の日焼け止め。メイク下地としても使うことができます。低刺激設定なので、子どもにも使うことができます。お湯でもかんたんに落とせるので安心。敏感肌の方は一度試してみてはいかがでしょうか。
ユースキンS UVミルク
子どもの肌をはじめ、敏感肌の方が毎日使うことのできる日焼け止め。紫外線カットに加えて、肌へのいたわりも両立しています。無香料、無着色、弱酸性、アルコールフリー、そして紫外線吸収剤無配合なので、肌への負担が軽減されています。
日焼け止めの注意点
日焼け止めは、皮膚に直接当たる紫外線を防御することで、日焼けや皮膚の老化を予防してくれる大切なもの。でも、同時に肌への負担も懸念されています。使い方には十分に注意して、日焼け止めによってかえって肌負担を強くしてしまわないようにしたいです。
量を守る
日焼け止めを塗っているのに焼けてしまったということを経験した方は少なくはないかと思います。日焼け止めは、それぞれの製品に記されている適量をしっかりと塗らないと、効果が現れないことがよくあります。一般的に、日焼け止めを使っているけれど、量が少なすぎて日焼けしてしまうというケースはよくあります。まずは製品に記載されている適量を確認し、量を守って使うことが大切です。
日焼け止めを塗る順番を守る
日焼け止めを塗る順番は、一般に、ファンデーションの前に使うようにします。日焼け止めの製品によっては、メイクの下地としても使えるタイプがありますので、洗顔後、化粧水などのスキンケアの後、日焼け止めを塗ってから、ファンデーションでカバーするようにします。メイク下地として使えないタイプの場合、日焼け止めの後に下地を使ってからファンデーションを使わないと、メイクの持ちが悪くなることもあります。
こまめに塗りなおしを
日焼け止めは、汗で流れたり、メイクがよれてしまったりすることで、その効果が減ってしまいます。そのため、こまめに塗りなおすことが大切です。デスクワークなどの方は昼ごろに一度直せば十分。外出することの多い方は、できれば2〜3時間ごとに塗り直したいです。
メイクを落として塗りなおすのもいいのですが、時間がかかるし、働いている方はなかなかむずかしいですよね。そんなとき、あぶら取り紙などで肌の皮脂や汗を軽く拭き取り、日焼け止め効果のあるファンデーションを上から重ねて塗りなおすようにしましょう。
使用期限を守る
去年の日焼け止めを引き続き今年も使っている方、その製品、本当に安心して使える状態でしょうか。開封した日焼け止めの使用期限は、一般に1年と言われています。開封してしまった製品は、ニオイがおかしくなったり、劣化して細菌が繁殖してしまったりすることもあります。したがって、2017年に購入し、使ってしまった製品は、2018年には使わない方がベターということになります。日焼け止めは使い切ってしまうことが大切なのです。
それでも焼けてしまったら…
しっかりと紫外線カットしていたはずなのに、それでも日焼けしてしまった…という方、落ち込まないでください。それでも焼けてしまった場合のアフターケアの方法があります。興味のある方はこちらをご参照ください。
焼けないための対策は万全に!
太陽の日差しが日に日に強くなってきている昨今、ちょっとお買い物のときも、外出するときも、日焼けしないための対策を万全にしたいです。終日、屋外で遊ぶ際は、日焼け止めを携帯し、美肌をキープするためにもしっかりと塗り直し、有意義な時間を満喫したいですね。