こんにちは!最近歯が綺麗な人が増えてきたように感じませんか?テレビをつければ著名人であればある程歯が白くキレイな人が多いですよね。これはホワイトニングを行っているからです。一般人でもホワイトニングを行って歯がキレイな人が増えてきています。ホワイトニングが身近になっている世の中ですが実際にどんな液を使用しているか皆さんご存知ですか?「歯に液を付けるなんて心配」「副作用はないの?」こんな不安の声が聞こえてきそうですが、自分の身体に使うものなので知っておいて損はないです!ホワイトニングの液を知って安心してより良い美しい口元を目指しましょう。
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ホワイトニングの液はどんな成分?
ホワイトニングには「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトング」「デュアルホワイトング」が一般的です。ホワイトングの種類は違いますが、共通するのは歯を白くするためにホワイトング専用の液を使用する点です。歯を白くするために使用される液はどんな成分なのでしょうか?
オフィスホワイトニングで使用する薬剤
オフィスホワイトニングとは歯科に通院して歯医者さんからホワイトニングの治療を受けるホワイトニング方法です。オフィスホワイトニングの特徴として高濃度の薬剤を使用するので治療を受けた後から歯が白くなる効果を実感できる点があります。施術時間も30分~60分程度なのでお仕事などが忙しい方が特にうれしいです。
オフィスホワイトニングのデメリットとしては高濃度の液を使用するために歯にしみる可能性があります。また即効性がありますが、ホームホワイトニングに比べると価格が高いです。
過酸化水素
ホワイトニング液に共通して使用されているのが過酸化水素です。過酸化水素はオキシドールと同じ成分になっています。オフィスホワイトニングで使用されるホワイトニング液の濃度は30%前後となっています。
オフィスホワイトニングで使用される液は過酸化水素の濃度が高く、過酸化水素は分解されるのが早くまた歯科で治療の際には光を歯に当てますが、その光が更に過酸化水素の分解を促進しますので歯が白くなるスピードが早いのです。
過酸化水素の濃度が高いと効果は出やすいですが、オキシドールと同じ成分なので歯にしみて痛みを感じる可能性があるのが難点です。ただし基本的には歯科でホワイトニングを行うために何か問題が発生したら対処してもらえるのが良い点であります。
増粘剤
ホワイトニングは過酸化水素を主成分とした液を使用して歯を白くキレイにしますが、液体なので歯の表面で液体が流れてしまいます。流れて歯茎に付着してしまうと歯茎に痛みが生じますのでホワイトニング液が歯でとどまってくれるように増粘剤を使用します。
増粘剤はグリセリンやシリカなどの無機化合物を使用して液が歯に長時間とどまってくれるようにします。
光触媒
光触媒は過酸化水素の反応過程で生じる歯の色素を分解する役目をもつフリーラジカルという活性酸素を反応させやすくするために使用する場合があります。元々の歯の色素を分解するフリーラジカルによってエナメル質の内部の有機物質を漂白し歯を白くします。
㏗調整剤
Ph調整剤は食品添加物などにも使用されており酸性、アルカリ性を調整します。
ホームホワイトニングで使用する薬剤
ホームホワイトニングとは自分で家でホワイトニングを行う事です。ホームホワイトニングでは歯科に通い自分の歯型に合ったマウスピースを作成してもらい、家でマウスピースにホワイトニング液を付けます。
ホームホワイトニングの特徴は自宅でホワイトニングを行うために自分が納得いくまで何度もホワイトニングを行うことができるのがポイントです。ただしホームホワイトニングは毎日継続してホワイトングを行う必要があります。
過酸化尿素
ホームホワイトニングもオフィスホワイトニング同様使用する液の主成分は過酸化水素ですが、正確には過酸化尿素になります。ホームホワイトニング液を歯に使用すると過酸化尿素が分解されて過酸化水素に変わります。ただ過酸化尿素が過酸化水素に分解されるのは8時間程かかってしまいます。分解されるにしたがって段々と濃度が下がっていきます。
ホームホワイトニングでは結果的に過酸化水素の濃度が下がっていきますので歯にしみる可能性が少ないです。ただオフィスホワイトニングで使用する液に比べると濃度が低いため即効性が薄く毎日継続的にホワイトニングを行わなくてはいけません。
昔は歯周病治療にも使っていた
ホワイトニング剤は歯肉炎や歯周病の治療のために使用されていました。ホワイトニング剤は過酸化水素が主成分で殺菌、消毒作用があるので歯肉炎や歯周病の治療のために使われていましたが、治療をしていると歯の色もキレイになったのでホワイトニングに使用されるようになりました。
発がん性がないことが立証されている
一時期ホワイトニングで使用される過酸化水素が発がん性があると噂になりました。しかしオフィスホワイトニング、ホームホワイトニング共に使用される液に発がん性がないことがアメリカ、日本の大学で立証されています。
発がん性が確認される過酸化水素の量はホワイトニング液の10倍以上という研究がでています。
ただし喫煙をしている方がホワイトニングを行う場合には通常よりも発がん率が高まる可能性があるので注意しましょう。
ポリリン酸ナトリウムは実質クリーニング効果
セルフホワイトニングが最近では広まってきていますがそこで使用されているのが主にポリリン酸の一種であるポリリン酸ナトリウムです。ポリリン酸はリン酸が結合したもので人間の体内に存在します。ポリリン酸は人の体内に存在するために人体への影響はありません。
ポリリン酸によるホワイトニングで歯への着色物を取り除き綺麗な歯にします。ただしポリリン酸によるセルフホワイトニングは歯の表面の着色を取り除くだけで歯そのものの色を白くするわけではないので施術を行っても結局はクリーニング程度の効果になるでしょう。
ただ歯にしみる可能性はほとんどないですし食事制限もなく価格も安いのがメリットといえます。
ホワイトニング液の副作用はあるの?
まだホワイトニングが一般的ではなかった頃、ホワイトニングをすると歯がボロボロになってしまうと言われていました。芸能人の歯がキレイだと「いつか歯がボロボロになりそう」と噂されていたものです。ホワイトニングが一般的に普及して認知度が高まってくるとそのような噂が広まることはなくなりましたが、ホワイトニング液副作用が気になる方はいらっしゃると思います。
基本的にはホワイトニング液による副作用はありません。ホワイトニングでは過酸化水素が歯の表面のエナメル質や歯の内部の象牙質に浸透して歯を白くします。ホワイトニング液の過酸化水素の濃度が高い場合は歯にしみる可能性がありますが、歯に危害を加えたり神経に問題が生じるなどの可能性は非常に低いです。
ただ家でホームホワイトニングを行う場合に早く歯を白くしたいと欲を出してしまい、ホワイトニング液を使用する頻度や時間を増やしてしまい副作用が発生するといった可能性が考えられます。ホワイトニングを行う場合にはしっかりと頻度や時間を守るのが大事になってきますので注意しましょう。
またアメリカなど外国から安いからという理由でホワイトニング液を個人輸入してホワイトニングを行うのもやめましょう。アメリカのホワイトニング液は日本で使用する液より濃度が高くなっています。歯の表面のエナメル質が日本人の方が薄いのでより歯にしみてしまい痛みを感じる可能性があります。
歯の脱水症状による一時的な知覚過敏
ホワイトニングを行うことで歯が脱水症状になって一時的に知覚症状が発生する場合があります。ホワイトニング液が歯に浸透して歯の着色物を分解する過程において歯の水分バランスが変化し一時的に脱水症状による知覚過敏が発生する可能性があります。その場合は唾液などの分泌によって水分が補充され治まりますので過剰に気にする必要はありません。
ホワイトスポット
歯に白い斑点がある方がいるかもしれません。歯にできる白い斑点をエナメルスポットとも言います。栄養不足や子供の頃に高熱などの病気などで歯のエナメル質がうまく育たなかったことが原因で発生します。ホワイトスポットは「エナメル質石灰化不全症」とも呼ばれます。
ホワイトニングで白い斑点のようなホワイトスポットができる可能性はとても低いですが、歯にはエナメル質のムラがあり、ホワイトニングを行うことで効果の出やすい部分が一時的に歯のミネラルを溶かしより白くなります。施術をしてから2~3日の間に発生する場合がありますが歯が唾液などからミネラルを吸収することによって歯の色が落ち着きます。
ただ自分でホワイトニング液を個人輸入して行う場合にはホワイトスポットがひどくなるといった可能性がありますので注意しましょう。
ホワイトスポットが発生した場合には歯医者に通って治療を受けたいところですがホワイトスポットは虫歯ではないので保険適用外となります。治療する場合は10割負担といったかなりの高額の費用がかかります。
ホワイトニング液の取り扱いについて
ここまでホワイトニング液について解説してきましたが歯を白くする成分がである過酸化水素を主成分としているために取扱いにおいては決められているルールがあります。ホワイトニング液の取り扱いについて紹介していきます。
過酸化水素は薬機法で取り扱いが決められている
ホワイトニング剤には過酸化水素が含まれていますが過酸化水素は医療従事者でないと使用できないことが薬機法で取り扱いが決められています。やはり歯の色を白くするという大きな効果があるため素人が扱うのは大変危険です。そのために薬局やドラックストアで購入することはできません。
アメリカではホワイトニングは一般的となっており液を個人輸入することも可能ですが、濃度が日本の製品に比べて濃いために使用すると副作用が発生する可能性があります。
ホワイトニングは使用方法を守れば安全!
ここまでホワイトニング液についての解説を行ってきました。昔は一般に浸透していなくて使用において不安を感じる方もいらっしゃったと思いますが、ホワイトニングで副作用が起こる可能性は低いです。歯科の指示にしたがって正しいホワイトニングを行えば安心です。しかし歯を早く白くしたいと考えてホワイトニングの回数を多くしてしまったりといった使用方法を守らないと副作用が起こってしまう可能性がありますので注意しましょう。
ホームホワイトニングなど自宅で行う場合はホワイトニング液を正しく継続して使用すれば効果が見られます。慣れてくると使用方法が雑になりがちなので毎回正しく使用するのを意識していきましょう。あなたの歯が白く美しくそして健康でいられることを願っています。