便秘が原因で発熱する?子供の便秘と発熱にも注意が必要!

額とお腹を抱えている女性

「便秘が続いているな」と思ったら、熱も出てしまった!ということはありませんか?実は、大人も子供も便秘のせいで熱が出てしまうことがあるんです。

もちろん病院に行くのも1つの手段ですが、その前に便秘と発熱の原因について知っておきたいという方に向けて、発熱する原因や考えられる病気についてご紹介いたします。

便秘での発熱とは

便秘というとお腹の張りや肌荒れなどの影響がよくイメージされますが、便秘が原因で発熱することもあります。その理由について詳しくご紹介いたします。

腸内環境の悪化から

大腸の中には主に、善玉菌・悪玉菌・日和見(ひよりみ)菌の3種類の菌がいます。便秘解消には善玉菌を増やすことが大事と言われますが、善玉菌のほとんどはビフィズス菌です。腸内環境を整えて免疫力を上げ、便秘を改善する働きがあります。

悪玉菌はくさいガスを発生させて便秘を引き起こしたり、美容や健康を阻害したりする腐敗菌群です。腸内の細胞の約7割を占める日和見菌は、普段は無害ですが免疫力が下がると病原菌になって悪さをする大腸菌群です。

腸内環境が悪化する原因は多くありますが、便秘・お肉の食べ過ぎ・冷え性・ストレスなどが挙げられます。特に便秘は悪玉菌を増加させますが、その悪玉菌が発生するガスが便秘による発熱の原因となります。

免疫力の低下した時の現れやすい

便秘が原因による発熱は、悪玉菌が発生する「ガス」に身体が反応していることが多いです。身体がそのガスを異常なものと判断し、発熱することで免疫力を上げて元に戻そうとしているのです。

風邪の時は菌を退治するために体温が上がりますが、それと同じ仕組みで便秘でも熱が上がるのです。このような発熱は、抵抗力が下がっているときに起こりやすいです。

抵抗力が下がる理由の1つに便秘があります。便が腸に溜まることで身体のめぐりが悪くなり、全身に栄養が届かなくなって免疫力が下がります。便秘というと軽視されやすいですが、このように身体に多くの悪影響を及ぼします。逆のパターンもあり、風邪などで発熱して腸の活動が弱まって便秘になることもあります。

大人より子供が多い

便秘による発熱は、抵抗力の低い子供の方が起こりやすいです。大人に比べてまだ身体が発達していないので、発熱すること自体子供の方が多いです。便秘で排出されずに蓄積された老廃物が、腸壁から血液によって全身をめぐり、身体がその毒素に反応して発熱するのです。

子供の中でも、さらに未発達な幼児のほうが便秘によって発熱しやすいです。腸に溜まった便の腐敗が始まるのは3日以降なので、子供が3日以上便秘になっている時は特に発熱しやすいです。

子供の年齢によって、主な原因は変わってきます。授乳中の赤ちゃんや離乳食が始まった時期の子どもの発熱なら、母乳やミルクが少ないことが主な原因です。トイレトレーニングの始まる1歳~2歳の時期なら、お母さんの厳しいしつけや慣れないトイレでの排泄による心因性の原因が考えられます。

幼稚園や小学校に上がったばかりのころだと、集団生活が始まりトイレに行きづらく便秘によって発熱しやすい傾向があります。このように子どもの繊細な心が、便秘や便秘による発熱を引き起こすこともあります。

続く場合は病院を受診する

このように子どもの方が便秘で発熱しやすいのに、大人になって便秘と発熱を発症しているなら注意が必要です。抵抗力が下がっている以外の、もっと重大な病気の可能性があるからです。

大人の便秘による発熱の原因は、腸炎や大腸性潰瘍炎などが考えられます。腸炎の場合は下腹部に鈍痛があり、便秘以外にも38度を超える高熱が伴います。大腸炎の場合は1日程度食事を抜いて腸を休ませ、なるべく常温で多めに水分を摂って対処します。

大腸性潰瘍炎は、大腸の中の粘膜が炎症を起こして潰瘍ができている状態です。腸炎ほどの高熱が出ることは少ないですが、やはり微熱は出ます。自己判断で服薬したりせずに、早めに病院に行って適切に処置してもらうことをおすすめします。

子供の場合の便秘と発熱について

大人に比べて便秘で発熱しやすい子供の症状や、確認方法についてご紹介します。

子供の便秘の症状

前述したように生活習慣や集団行動のストレスにより、子供も便秘をしやすいです。便秘の定義はいくつかありますが、子供の理想の排便回数というものは特にありません。1日2回お通じがあるお子さんもいますし、2日に1回程度のペースで排便するお子さんもいます。判断基準は普段との違いになりますので、「最近、子供の排便回数が減っているな」と気づいてあげることが大事です。

子供は大人に比べて筋肉が少ないですから、排便時にいきむ力も弱いです。そのため便秘で硬くなった便がうまく排出できず、悪化して発熱に至ることもあります。日ごろから水分が不足しないように気を付けてあげましょう。

特に発熱によって、子供は大人よりも多くの水分を失います。発熱が見られたら、水分をなるべくたくさん飲ませてあげるようにしましょう。

反対に熱により便秘になるケースも

・脱水症状

便秘でも発熱しますが、発熱によって便秘にもなります。発熱すると、通常時に比べて2倍以上の汗をかいてしまいます。ということは、体内の水分がさらにたくさん失われ、腸の中の水分も不足して便秘しやすくなります。

子供は大人に比べて体力がありませんから、熱で食欲が低下すると身体を動かすことも辛くなってきます。そうなると腸の運動も低下して、さらに便秘につながってしまいます。

・薬の副作用

病院で処方される解熱剤のカロナールや市販の風邪薬は、熱を下げる働きがある反面腸の動きを低下させる副作用があるので便秘になりやすいです。風邪薬や解熱剤などの総合感冒薬と呼ばれる薬以外にも、アレルギーのお薬でも便秘になりやすいものもあります。

薬による便秘の場合は服用を中止すれば解消しますが、独断で中止するのもよくありません。せっかく熱が下がっても便秘でまた発熱してしまう危険もあるので、早めに医師に相談しましょう。

便秘による発熱なのか確認する方法

子供は抵抗力が弱いですから、便秘以外でもいろいろな理由で発熱を起こします。今発熱している理由が便秘かどうか判断するために、いくつかポイントがあります。

まずは、便秘と発熱以外の症状がないか確認します。風邪なら倦怠感や鼻水、咳などの症状も一緒に現れます。万が一、発熱以外に嘔吐や激しい腹痛があれば盲腸の可能性がありますし、発熱と嘔吐に加えて下痢もあればノロウィルスやロタウィルスの可能性もありあす。嘔吐や下痢になっても体内の水分が不足して、便秘を引き起こすこともあります。

あとはいつもの排便ペースを普段から把握しておき、ペースが落ちていないか確認します。子供によって排便のペースは違いますがさすがに5日以上出ていないと立派な便秘です。あとは、お腹の張りや腹痛がないかチェックしますが、特にお腹の左下が痛いというなら便秘の可能性が高いです。

あとは食欲不振、吐き気などがチェックポイントとなります。便秘が進行していて便が硬くなっている場合は、コロコロしたうさぎのフンのような便になっていたり、硬い便が肛門を傷つけて出血していたりすることもあります。

便秘による発熱は便秘が解消することで簡単に下がるのも特徴ですから、排便したらすぐに熱が下がったのであれば発熱の原因は便秘である可能性が高いと言えるでしょう。いずれにしても、おかしいと思うことがあれば一度病院に行ってみましょう。

便秘による発熱以外にも起こる不快な症状

便秘で起こる症状は熱以外にもたくさんあります。主な症状は以下の通りです。

腰痛や腹痛

実は腰痛も便秘が原因になっていることがあります。発熱と同じように、便秘によって腰痛になることもありますし、腰痛によって便秘になることもあります。

便秘によって便が溜まると腸が膨らみますが、それによって周囲の神経を圧迫してしまいます。もし腰痛の元となるものがあれば、この時に腰痛を発症します。逆に、腰痛で腰回りや腸の筋肉が硬くなることで便秘にもなります。

排出できない便やガスが溜まって腹痛を起こすことはよくありますが、ひどい時は冷や汗をかくほどの痛みを感じることもあります。あまりに強い痛みや、血便・嘔吐を伴う場合は重大な病気のサインかもしれませんので、すぐに病院に行きましょう。

肩こり

姿勢なども原因になりやすい肩こりですが、便秘と肩こりも深く関係しています。しかも、便秘が原因の肩こりの場合は便秘を解消しないと、いくらマッサージしても解決しません。腸に溜まった便が発生させた悪いガスが全身をめぐり、筋肉が酸素不足になったり老廃物が溜まったりしている状態なのです。

日ごろから肩が凝りやすい人は、自律神経も乱れやすいです。自律神経は排便もコントロールしているので便秘にもつながってしまうのです。

体臭

便秘によって発生した毒素は体臭にも影響を及ぼします。毒素自体は血液に乗って全身をめぐり、最終的に皮膚から出ていきます。ですが、毒素は腐敗臭も一緒に排出するためこれが体臭の原因になるのです。

自分では気づかないことも多い口臭や体臭ですが、これも便秘を改善しないとどんどん臭いがきつくなってしまいます。

肌荒れ

便秘に伴う代表的なお悩みといえば肌荒れではないでしょうか。多くの女性が経験していることといえるでしょう。腸に溜まった便から有害物質が発生して全身をめぐり、汗や皮脂と一緒にお肌から出ていこうとして肌荒れを起こします。

体内に有害物質を溜めこまないための手段ではありますが、やはり女性にとって肌荒れは悩みの種です。肌荒れ以外にも、有害物質はニキビやくすみなどの原因にもなります。根本の原因である便秘を改善すると、肌荒れもよくなりますよ。

便秘で発熱した時の注意点

最後に、便秘で発熱した時に気を付けたいことをご紹介します。

自分で判断して薬を使わない

前述したように服薬によって便秘が悪化して発熱することもあります。自己判断で安易に解熱剤を飲んだり、便秘薬を飲んだりすることは避けるほうが無難です。子供が便秘で発熱した場合も同じです。今回ご紹介したように、便秘と発熱は他の病気のサインである可能性もあります。

また、日ごろから便秘しやすい人も市販薬に頼って排便することはやめておきましょう。薬局にはいろいろな便秘薬がありますが、中には強い刺激で無理やり腸を動かして排便させる薬もあります。激しい腹痛を伴うケースもありますし、飲み続ければ耐性がついて便秘薬の効力がなくなることもあります。

薬に頼るのではなく、規則正しい生活や水分補給・適度な運動やストレス解消などの習慣によって排便を促すことが大事です。

便秘と発熱の症状が出たら、いつも以上に水分補給をして体内の水分が不足しないように注意しましょう。

病院を受診する

便秘と発熱が長く続くなら、早めに病院に行ってみましょう。前述したように、腸炎や大腸性潰瘍炎になっている可能性があります。

これ以外にも、腸閉塞や大腸がん・クローン病などにかかると物理的に腸がふさがれるので便秘が続きます。このように腸がふさがれて起こる便秘を「器質性便秘」といいますが、この場合は自力で解決することは不可能です。症状が軽ければ投薬治療になることもありますが、重大な病気の場合は手術しなければ治療できないケースもあるのです。

発熱以外にも症状はないか確認する

「発熱しているから便秘」とすぐ決めるのではなく、他に気になる症状がないか確認してみましょう。痛みや不調は身体からのサインですから、きちんと受け取ってあげることが大事です。

便秘になっているならいつごろから排便がないか思い出したり、便の状態・腹痛の有無・服薬など最近変わったりしたことはないかなどを確認し、不審に思うことがあれば細かく医師に伝えてみましょう。

「便秘と発熱は大いに関係あり!便秘はあらゆる不調を引き起こす」

便秘と発熱の関係についてまとめました。「便が溜まっているだけ」と軽視しがちな便秘ですが、便が発生させるガスによって熱が出ることもあります。大人に比べて熱を出しやすい子供も、便秘が原因になっていることがあります。

腸は健康のバロメーターです。異変に早く気づいてあげることで、簡単な治療で解決できることもあります。「便秘ぐらいで」と思わずに、便秘や発熱が続くなら早めに病院に行ってみてくださいね。この記事が参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

LIL 編集部

LIL編集部です。 人生を愛する人が1人でも増えてほしいという願いを込めてサイトを運営しています。人生を愛するためには健康であることが必要だと思います。健康になるためには生活習慣が大切です。生活習慣を改善し健康になれるような情報を伝えていきます。