肥満・肥満症・メタボ・健康の定義!最近太った気がするあなたへ

LIL 編集部

「私は肥満?健康?肥満とメタボの違いって?」

突然ですが、肥満の定義をご存知でしょうか?肥満やメタボなど太っている状態を指す言葉はありますが、それぞれ定義が異なります。

今の自分が肥満なのかメタボと言われる状態なのか、現状を把握することは非常に大事です。それぞれの状態について、定義をご紹介します。

肥満の定義

肥満とはよく聞く言葉ですが、具体的な数字で表すことができます。その定義についてご紹介します。

肥満とはどういう状態?

肥満体形、肥満児など肥満という言葉はよく使われます。肥満とは標準体重より体重が重い状態か、脂肪が過剰に体に蓄積された状態のことをいいます。肥満だけなら病気ではありません。

肥満で基準となるのは脂肪です。そのため体重が標準より重かったとしても、筋肉の割合が多ければ肥満とはなりません。同じ大きさでも脂肪より筋肉のほうが重たいので、同じ体形であっても筋肉質の方は体重が重くなります。

肥満には、内臓に脂肪がつく内臓脂肪型肥満と、お腹や太ももなどにつく皮下脂肪型肥満などがあります。

BMI25以上が肥満となる

肥満はBMIという数字で判断できます。BMIとはボディマスインデックスの頭文字ですが、肥満指数のことを指します。日本だけではなく世界的な標準指標であり広く使われていますが、人種によって体格や骨格が異なるため肥満の判断基準は一定ではありません。計算式は、

BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))

で計算できます。算出した数字は、以下の基準があります。

18.5未満:低体重

18.5以上25.0未満:標準

25.0以上30.0未満:肥満(1度)

30.0以上35.0未満:肥満(2度)

35.0以上40.0未満:肥満(3度)

40.0以上:肥満(4度)

日本では最も肥満による病気にかかりにくい数字を理想値と呼んでおり、女性は21.0となっています。BMIが25以上になると、肥満と判断されます。

肥満の判断

BMIが25を超えると肥満となりますが、BMI35を超えると高度肥満となり病気になるリスクがさらに高まります。肥満自体は問題ではありませんが、溜まりすぎた脂肪が健康を害する恐れがあります。

肥満が進行すると、後述する肥満症やメタボリックシンドローム、生活習慣病のリスクも上がります。日ごろの食生活や生活習慣を見直し、脂肪を落とすようにしていきましょう。

肥満症の定義

肥満の定義は前述のとおりですが、肥満とは別に肥満症という症状もあります。肥満とはまた違った定義があります。

肥満症とは

肥満症は肥満と異なります。肥満は病気ではありませんが、肥満症は病気となり医学的なダイエットが必要な状態です。BMIが25以上で、すでに健康障害を併発していると肥満症と診断されます。

また、CTスキャンで内臓脂肪の面積が100平方センチメートル以上の場合も、肥満症となります。BMIが25を超えると上述した健康被害を引き起こしやすくなりますが、その健康被害が実際に起きている状態ということです。

健康障害とは?

具体的な健康障害は、耐糖能障害・脂質代謝異常・高血圧・高尿酸血症・痛風・冠動脈疾患・脳梗塞・脳血栓・睡眠時無呼吸症候群・脂肪肝・整形外科的疾患(変形性関節症・腰痛症など)・月経異常などさまざまな症状があります。2011年に肥満症の基準が見直され、新たに肥満関連腎臓病も健康障害として加わりました。

高血圧や脂肪肝だけではなく、月経異常も肥満症の症状の1つに当てはまるのです。脂肪細胞から分泌される物質にレプチンというものがあり、そのレプチンが多く分泌されるのにも関わらずレプチンに対する抵抗性が出てしまい、大幅な月経不順などの生殖機能にまで影響を及ぼしてしまいます。

肥満症と診断されたらどうしたらいいの?

肥満症は病気なので治療のひとつとして減量が大きなテーマとなりますが、肥満や肥満症の方を対象とした肥満外来を設置している病院もあります。体重や血液検査などのメディカルチェックを行い、医師や栄養士が患者さんに合わせてダイエットのプログラムを組んで指導してくれます。

運動療法や食事療法を行いますが、激しい運動やストイックな食事療法を独断で行うことは危険です。すでに起きている健康障害にも気を付けなければならないため、医師指導の元で体に無理がない減量を行っていく必要があります。

そのほか、生活習慣の見直しや日ごろの行動を専門医と見直して脂肪が付きにくい生活に変えるなど、根本からの改善を行っていく必要があります。

メタボと肥満

中高年に多いと言われるメタボリックシンドロームですが、肥満や肥満症とはまた違う定義となっています。

メタボリックシンドロームとは

メタボと略されることも多いメタボリックシンドロームですが、肥満症とは判断基準が異なります。肥満には内臓型肥満と皮下脂肪型の肥満があるとご紹介しましたが、メタボリックシンドロームは内臓型肥満の方に焦点を当てているため、内臓脂肪症候群とも呼ばれます。

内臓型肥満は割合的に男性が多くメタボリックシンドロームの診断がつくのは中年の男性に多いですが、女性がメタボリックシンドロームにならないわけではありません。40代~70代の男性の2人に1人、女性なら5人に1人がメタボリックシンドロームになっていると言われています。

内臓脂肪と皮下脂肪、どちらの方が体に害があるかというと内臓脂肪のほうです。体形で言うと、女性に多く下半身に脂肪が付きやすい「洋ナシ型体形」ではなく、男性に多くお腹周りに脂肪が付きやすい「りんご型体形」の方がメタボリックシンドロームになりやすいです。

メタボリックシンドロームの定義

メタボリックシンドロームの定義にはBMIを用いません。内臓型肥満に焦点を当てているため、腹囲で判断します。女性は90センチ、男性は85センチ以上の腹囲があり、高脂血症、高血糖、高血圧のいずれか2つ以上を発症しているとメタボリックシンドロームと診断が付きます。

高脂血症は、

  • 中性脂肪(トリグリセライド)が150mg/dl以上
  • HDLコレステロール40mg/dl未満

上記のいずれか、または両方に当てはまる人です。また、すでに投薬などで治療を受けている人も当てはまります。

高血糖症は、

  • 空腹時の血糖値が110 mg/dL以上

に当てはまる人。また、すでに投薬などで治療を受けている人も当てはまります。

高血圧は、

  • 収縮期130mmHg
  • 拡張期85mmHg以上

上記のいずれか、または両方に当てはまる人です。また、すでに投薬などで治療を受けている人も当てはまります。

メタボリックシンドロームと診断されたら

メタボリックシンドロームで注意したいのは合併症で、特に動脈硬化の予防に気を付ける必要があります。ですが、メタボリックシンドロームの元となる内臓脂肪は、脂肪を燃焼するとき1番に使われる脂肪なので、皮下脂肪に比べて落としやすい脂肪です。

アルコールも内臓脂肪がつきやすいので、飲みすぎにも注意が必要です。最低でも、週に2日はお酒を飲まない休肝日を設けましょう。たばこは男性ホルモンを刺激して内臓脂肪が蓄積されやすくなるため、控えることをおすすめします。

あとは、カロリーの高い揚げ物やお菓子、おつまみなどの間食を控えます。食事の内容にも気を付けて、緑黄色野菜を中心として低カロリーで栄養価の高い食事を規則正しく摂るように意識します。

運動も大事です。激しい運動をする必要はありませんので、1日30分程度ウォーキングや体操・ストレッチなど呼吸のペースを乱さない運動を取り入れるようにしましょう。

生活習慣病

生活習慣病は、肥満症やメタボリックシンドロームと違い明確な数字の定義がありません。

生活習慣病とは

がんや心臓病・脳卒中・糖尿病・高血圧・脂質異常症(高脂血症)などの病気のことをいいますが、文字通り生活習慣の乱れが原因でかかってしまう病気のことを総合的に生活習慣病と呼びます。

毎日の習慣の積み重ねで発症するものなので自覚症状がない人も多く、突然発症する病気であるためサイレントキラーと呼ばれることもあります。予兆がないということは、気づいた時点で症状は手遅れなほど悪化している危険があるのです。

1年間で亡くなった日本人の約60%は、がんや心臓病・脳卒中の「3大生活習慣病」と呼ばれる病が原因とされており、注意が必要なのです。

生活習慣病の定義

生活習慣病の定義には、BMIの値や血圧・内臓脂肪は関係ありません。食生活や睡眠・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が原因で引き起こされるすべての疾患であると定義されています。

包括的な名称であり、少し前までは成人病とも呼ばれていました。それは、年を取ることが病気になる原因だと考えられていたからです。ですが、最近の調べによると年を取ることが原因なのではなく、食生活や運動などの生活習慣が密にかかわっていることが明らかになりました。

そのため、厚生労働省が生活習慣病と名称を改めたのです。生活習慣病の原因とは、食生活や喫煙・飲酒・睡眠・運動・更年期などの乱れによるものです。

食の欧米化も進み、和食に比べてカロリーの高い食事を常に摂っていたり、たばこやお酒を大量に摂取する・デスクワーク中心で運動をしない・不規則な睡眠などが病気につながってしまうのです。

生活習慣病と診断されたらどうしたらいいの?

生活習慣が原因しているので、その生活習慣を改めれば十分に改善できます。メタボリックシンドロームの改善と同じように、食生活や間食の習慣を見直して適度な有酸素運動を取り入れます。

そのほか、ストレスも生活習慣病を引き起こす原因とされていますので、ストレスとも上手に付き合う必要があります。ストレス社会と言われるほど、現代人はストレスを抱えて生きています。「ストレスを感じないように気を付けてください」と言われたところで、不可能だと思う人の方が多いでしょう。

そのため、ストレスを抱えないのではなく発散する方法を見つけることが大事です。ストレス発散方法は人それぞれであり、動き回った方がストレス発散できる人もいれば、家でじっとしている方がストレス発散になる人もいます。自分の心がすっきりと落ち着く手段は自分でしか見つけられませんので、早めに探してみましょう。

健康について

健康とはよく使う言葉ですが、実は健康にも明確な定義があるのです。

健康とは

風邪を引いたり病気になったとき、「やっぱり健康って大事だな」と痛感したことはありませんか?健康や長生きは昔から人々が願ってきたことであり、健康や長寿を祈願する風習はあらゆる地域で残っています。

健康でありたい、長生きしたいとは誰もが思う事です。健康とは誰かから与えられるのではなく、より楽しく・より明るく・より健全に毎日を送るために自分で手に入れるものです。

健康の定義

では、健康とはどう定義されているのでしょうか。世界保険機構(WHO)協会によるWHO憲章では、次のように定義しています。

「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」

心と体はつながっているとよく言われますが、体が健康であっても落ち込んでいたり、悲しい気持ちで心が健康でなければ健康とは言えないのです。

健康でいるために

上記のように健康の定義は概念のようなものであり、もちろん数字で表現できるものではありません。「すべてが満たされた状態にある」ということは、幸せと表現することもできるでしょう。つまり、健康であるということは幸せであるとも言えるのです。

基準を知ってチェックしましょう

今回は、肥満や肥満が原因となる病気の定義・基準についてまとめました。肥満やメタボなどはよく使われる言葉ですが、明確な基準について知っている方は多くないでしょう。最近太ってきて健康診断の結果が気になる方は、当てはまるものがないかチェックしてみてください。

肥満は健康的ではないとよく言われますが、健康の概念が肉体的だけではなく精神的にも満たされている状態であるならば、痩せていても落ち込んだ状態では健康と言えません。

心も身体も健康でいるということは、生活習慣や考え方を自分でコントロールして自分の力で手に入れるものといえるでしょう。この記事が参考になれば幸いです。

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LIL 編集部

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