乾燥した時期に頭皮にフケが出やすい原因は?フケをなくす方法を教えます

「普段は特に気になっていなかったのに、乾燥した時期になったら頭皮のフケが気になりだした、もしかしたら不潔と思われているのではないか」…そんな悩みを持っている方はいらっしゃいませんでしょうか。
なぜ乾燥する時期になるとフケが目立つようになるのでしょうか。そこで今回は、乾燥した時期に頭皮にフケが出やすい原因と、フケをなくす方について迫りたいと思います。

頭皮が乾燥したらフケが出来てしまう

乾燥している頭皮

頭皮が乾燥してフケができてしまうのは、取り立てて珍しいことではありません。実は、フケには乾性のフケと、脂性のフケの2種類があるのです。では、それぞれどのような特徴があるのかについて見ていきましょう。

乾性フケ

乾性のフケとは、漢字からも分かるようにカサカサとしたフケのことを言います。特徴としては、白っぽい色をしていて、比較的粒の小さいことがあげられます。
実は、乾性フケの正体は皮膚のターンオーバーによって剥がれおちた角層なのです。そのため、乾燥フケは誰にでも見られるものということができます。

脂性フケ

脂性フケは、皮脂を含んでベタベタしているのが特徴のフケです。乾性フケに比べると黄色っぽい色をしており、粒も比較的多いというという特徴があります。
脂性フケはマラセチアという常在菌の一種が異常に繁殖したり、頭皮の分泌量が異常に増えたりすることによって起こりますが、乾性フケは通常、脂性フケほど目立つことがありません。

頭皮が乾燥してフケが出来る原因とは

それでは早速ですが、頭皮が乾燥してフケができる原因について見ていきたいと思います。フケをなくすためには、なぜ頭皮が乾燥してしまうのかについて知っておくことが重要です。

乾燥季節が頭皮を乾燥させる原因

枯れ木

日本の冬はとても乾燥していることで知られていますが、実は、お肌にとってよい湿度の時期は、1年の半分もありません。
お肌にとって良好な湿度は、およそ60%とされていますが、湿度が60%を上回る時期は、6月から10月までの5ヶ月しかありません。その他の季節は、平均すると湿度が60%を下回っているのです。
特に乾燥する冬の時期には加湿器を使ったり、保湿に気を使ったりしますが、意外とその他の乾燥している季節には、乾燥対策を怠りがちです。そのため、乾性フケが出やすくなってしまうのです。

体調不良や栄養不足も頭皮の乾燥の原因になる

頭皮が乾燥してフケができる原因としては、体調不良や栄養不足もあげられています。体調が悪くなると顔色も悪くなりますが、それは、顔への血行が悪くなるからです。

咳をしている女性

血液は私たちの身体の隅々にまで、酸素と栄養を送り届けてくれています。ところが、体調不良によって血液の循環が悪くなると、血行が悪くなった場所の栄養状態が低下するのです
栄養状態の低下が頭皮に見られると、頭皮の新陳代謝(ターンオーバー)に異常が生じます。そうなると、普段は剥がれおちるはずの角層が剥がれおちず、分厚くなってしまいます。
通常の角層(フケ)であればそれほど目立つことはありませんが、分厚くなって剥がれおちたフケ(乾性フケ)は目立ちやすくなってしまうのです。

ドライヤー、パーマやカラーリング、ブリーチによる刺激が乾燥の原因

パーマをたくさんかけている女性

ドライヤーやパーマ、カラーリングやブリーチなどによる頭皮への刺激が、フケができる原因となることもあります。
ライヤーから出てくる熱風は、一般的に100度から110度といわれています。そのような熱風を頭皮に直接吹きかけると、頭皮が乾燥してしまうという訳なのです。
また、パーマ剤やカラーリング剤、ブリーチなどによって頭皮が刺激されると、頭皮環境が悪化し、やはりターンオーバーに悪影響を及ぼすこととなるのです。

髪質に合わないシャンプーが頭皮の乾燥を起こす

頭をかいている女性の後ろ姿

髪質や頭皮の質に合わないシャンプーを使っていると、頭皮の乾燥を招くことがあります。特に、洗浄力の強い合成界面活性剤を含むシャンプーを利用すると、そのようなリスクが高くなります。
合成界面活性剤はあまりにも洗浄力が強いので、頭皮にとって必要な皮脂までも奪ってしまいます。皮脂は頭皮を乾燥から守る存在でもあるため、皮脂が失われると頭皮が乾燥しやすくなるという訳なのです。

病気や薬の副作用

頭皮が乾燥しやすくなる原因としては、病気や薬の副作用もあげられます。特に、アトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患を患っている場合、乾性フケが出やすくなります。

薬

アトピー性皮膚炎のはっきりとした原因は分かっていませんが、自律神経のバランスの乱れていることが要因としてあげられることもあります。
自律神経のうち、交感神経が優位になると、血管が収縮して血行が悪くなってしまいます。それによって、アレルギー症状が悪化するのではないかと考えられているのです。
自律神経のバランスは、アトピー性皮膚炎の人だけの問題ではありません。アトピー性皮膚炎でなくても、自律神経のバランスが乱れれば、血行が悪くなります。それが頭皮にみられた場合、党委hの乾燥にもつながるのです。

歳をとると頭皮が乾燥する

自分の頭皮を見ている女性

頭皮が乾燥してフケができる原因としては、単純に加齢もあげられます。一般的に、人間は歳を取ると皮脂の分泌量が低下するものです。それによって頭皮も乾燥し、乾性フケが出やすくなるのです。
経験上みなさんもご存じのことと思いますが、お年寄りの手を見てみると、シワが深く刻まれていて、乾燥していることが分かります。それは、年齢とともに皮脂の分泌量が低下するからなのです。

フケをなくす頭皮の乾燥の対策

頭を洗っている女性

頭皮が乾燥してフケができる原因については、ここまでの説明でご理解頂けたことと思います。では、フケの原因となる頭皮の乾燥には、どのような対策を講じればよいのでしょう。

頭皮の乾燥をなくす方法

最初に、頭皮の乾燥をなくす物理的な方法から解説していきたいと思います。物理的な方法などというと難しく思われるかもしれませんが、要するに頭皮ケアの方法を変えるということです。

保湿度の高いシャンプーに変えてみる

市販のシャンプーには、先にも紹介した合成界面活性剤のほか、香料やシリコン、ラウリル硫酸ナトリウムなど、多くの有害物質が含まれています。中には、発がん性を指摘されているものもあるほどです。

シャンプーしている女性

そのようなシャンプーで頭や頭皮を洗うと、頭皮を守ってくれる皮脂まで根こそぎ洗い流してしまいます。なぜなら、合成界面活性剤は食器洗い洗剤や洗濯洗剤に含まれているほど、洗浄力が高いからです。
そこで、天然由来の成分によってつくられた、保湿力の高いシャンプーに切り替えてみましょう。オススメのシャンプーとしては、ハニーチェの「ディープモイストリペアシャンプー」があげられます。
ディープモイストリペアシャンプーには、天然由来のアミノ酸のほか、保湿い効果の高いフラワーオイルやはちみつなどが含まれています。また、紫外線にも強いので、頭皮を内側と外側から守ってくれますよ。

正しいシャンプーの仕方をする方法

頭皮を乾燥から守るには、正しいシャンプーの仕方をマスターする必要があります。

  • まず、シャンプーをする前には軽くブラッシングをしておき、髪の毛のほつれを取っておきましょう。
  • 次に、お湯でしっかりと汚れや余分な皮脂を洗い流します。実は、この段階で汚れの大半は落とせています。だから、シャンプーでゴシゴシ洗う必要はないのです。

どちらかというと、汚れを落とすためというよりは、頭皮をマッサージして血行を促進するために、指の腹を用いて頭皮マッサージをおこなうとよいでしょう。

シャンプーの頻度は1日に1度で十分です。朝シャンではなく、夜寝る前にシャンプーした方がよいでしょう。なぜなら、シャンプーをせずに寝ると、皮脂に汚れが付着し、毛穴をふさぐことがあるからです。

保湿オイルやローションで頭皮の乾燥を防ぐ

髪の毛を洗ったあとには、必ずドライヤーで髪の毛や頭皮を乾かすようにしましょう。自然乾燥させると髪の毛が痛みやすくなりますし、頭皮の雑菌の繁殖するリスクが高まることにもつながりかねません。
特に、ショートカットの男性の場合、ドライヤーを使わないケースが多いと思いますが、それが脂漏性皮膚炎を招いてフケを増やすことにつながりますし、最悪の場合、脱毛症を発症してしまいます。
ドライヤーで髪の毛や頭皮を乾かした後には、保湿用のオイルやローションを用いて、頭皮の潤いを保つように心がけましょう。

マッサージで血行を良くする方法

頭皮を乾燥から守るためには、頭皮マッサージをおこなって、血行を促進するのも効果的です。美しい髪の毛を維持するためにも有効ですし、抜け毛の予防効果もありますよ。
頭皮をマッサージするときには、指の腹を使います。指先や爪が頭皮に触れると、頭皮を傷つけてしまうこともあるので気をつけましょう。では、頭皮マッサージのやり方について見ていきたいと思います。

  1. 両手で前頭部をつかみ、頭頂部へ向かって押し上げる
  2. 頭の両側を、両手の指の腹で持ち上げる
  3. 首から後頭部を持ち上げるようにマッサージ
  4. つむじを頭の中心に寄せるようにマッサージ
  5. 両手を組んで、両手のひらで頭皮をマッサージ

体内から健康な頭皮を保つ

次に、体内から健康な頭皮を保つ方法について見ていきたいと思います。頭皮も髪の毛も、食習慣や生活習慣の影響を受けるので、その点を見直してみましょう。

食生活の改善に目を向ける

女性が両手をお腹の前にハートを作っている

頭皮を乾燥から守るためには、食習慣の改善にも目を向けましょう。なぜなら、私たちの頭皮も髪の毛も、私たちが食べたものからできているからです。そのため、栄養バランスのとれた食事をすることが重要となります。
髪の毛や頭皮の元となるタンパク質や、身体の調子を整えてくれるビタミンやミネラルを多くふくむ食事を取るように心がけましょう。

コラーゲンを摂る

頭皮を乾燥から守るためには、コラーゲンを摂取することも有効です。コラーゲンを摂取すると、角層(皮膚のもっとも表面にある層)の給水能のあがることが分かっています。
乾性フケが出る原因は頭皮の乾燥なので、コラーゲンを多くふくむ食事をして、頭皮を乾燥から守るように心がけましょう。

コラーゲンのサプリメント

コラーゲンを手軽に補うのであれば、コラーゲンのサプリメントを利用するとよいでしょう。ただし、あくまでもサプリメントは栄養「補助」食品です。必要な栄養素は食事から摂取し、それでもどうしても足りない分を、サプリメントで補うという発想でいることが大事です。

コラーゲン成分が高い食材でコラーゲンを補う
コラーゲンパウダー

コラーゲンを効率よく摂取するためには、コラーゲンを多くふくむ食材を選ぶようにするとよいでしょう。コラーゲンを多くふくむ食材は、大きく分けて動物性食品と海洋性食品の2つに分類できます。
ラーゲンを多くふくむ動物性食品としては、豚バラ肉や牛スジ、鶏の軟骨、鶏の手羽先、鶏の皮、豚足、牛・豚・鶏の骨を煮込んだスープなどがあげられます。
コラーゲンを多くふくむ海洋性食品としては、ウナギやカレイ、エビやクラゲ、フカヒレやエイヒレ、魚の皮の部分やすっぽんなどがあげられます。

生活習慣を正して頭皮の乾燥を防ぐ

頭皮を乾燥から守るためには、生活習慣を正すことも重要です。疲労や睡眠といった身体的ストレスや、人間関係の悩みや仕事上のトラブルといった精神的ストレスは、頭皮にも悪影響を与えます。
そのため、しっかりと睡眠を取って身体の疲労を取り除き、適度にストレスを発散して、頭皮環境を良好にしておくことが重要です。
頭皮環境に限ったことではありませんが、ストレスは「万病のもと」などといわれます。ストレスを上手に管理して、頭皮の乾燥を防ぐようにしてくださいね。

フケの対策は頭皮の乾燥の対策

頭皮の乾燥する原因や、その対処法について見てきましたが、いかがだったでしょうか。基本的に、乾性フケをなくすためには、頭皮の乾燥を防ぐことが重要だということを理解して頂けたことと思います。
ただ、あまりにも頭皮の乾燥がひどい場合や、シャンプーを変えてもフケが止まらないようなときには、自己判断をせず皮膚科医のアドバイスを仰ぐようにしてくださいね。