まぶたにできてしまった吹き出物は目立つだけになんだか憂鬱。さらに、目の周りというデリケートな部分だけに、放っておいていいのか、自己判断で薬を塗っていいのかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、まぶたにできてしまった吹き出物の原因と解決策をまとめました。吹き出物を繰り返さないための対策についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
CONTENTS
まぶたに吹き出物ができる原因
洗顔やクレンジングの際の洗い残し
毎日の洗顔やクレンジングの洗い残しがたまると、毛穴詰まりの原因になってしまいます。目の周りは特に洗いにくい場所でもないのであまり意識が向きませんが、意外と凹凸があり複雑な形をしています。
また、目の周りは他の部分よりしっかりとメイクをするので、その分洗い残しやすい場所といえます。一見きれいになったように見えても実は微量の汚れが残っているということは珍しいことではありません。
濃いメイクやまぶたをこする癖による肌への負担
アイシャドウを何層にも重ねるような濃いアイメイクはまぶたに負担をかけます。また、まぶたをこする癖がある場合も要注意です。一回一回の刺激は小さなものでも、毎日積み重なれば肌にとっては大きなダメージになるのです。
同じように、まぶたに前髪がかかる髪形をしている場合も、肌に少しずつダメージが蓄積されていきます。
紫外線による影響
乾燥や日焼け、シミなどを引き起こす紫外線。肌に刺激を与えるため、吹き出物などの肌荒れの原因にもなるのです。特に顔は常に紫外線にさらされているため、ダメージはどんどんたまっていきます。
日焼け止めやUVカット効果のある化粧品を使う、サングラスをかけるといったことで防ぐことができます。また、つばの広い帽子や日傘で顔に影を作るだけでも大きな効果が得られます。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは、まぶたに限らず吹き出物や肌荒れの原因になります。睡眠が充分にとれていない、不規則な生活をしている、栄養の偏った食事をしているなど、心当たりがある場合は、それが吹き出物の原因かもしれません。
また、生活習慣の乱れは自律神経の乱れにもつながります。自律神経が乱れるとうまく眠れなくなったり、強いストレスを感じるようになったりと、どんどん悪循環に陥ってしまいます。そうなる前に自分の生活を見直し、改善することが大切です。
まぶたの吹き出物を改善する方法
濃いアイメイクを控える
吹き出物ができているとついメイクで隠したくなってしまいますが、濃いメイクは吹き出物の改善には逆効果です。できるだけまぶたを刺激しないように、いつもより薄いメイクにしてみましょう。
アイメイクを薄くすれば、クレンジングや洗顔での洗い残しも少なくなりますから、一石二鳥です。しばらくは吹き出物が気になるかもしれませんが、早く治すためだと考えて少しの間我慢しましょう。
前髪がかからないようにする
前髪が目にかかっていると、髪によってまぶたが刺激されます。また、前髪を払いのける際にまぶたをこすってしまうこともあるでしょう。
小さな刺激でも一日中続けば大きな負担になりますから、吹き出物はなかなか改善しません。思い切って前髪を切るか、ピンなどで留めて目にかからないようにしましょう。左右どちらかで分けていて、前髪がかかっている方に吹き出物がある場合は、分け目を変えるだけでも効果的です。
まぶたの吹き出物を触らない
普段から目を触る癖がある人はもちろん、普段は触らないという人でも、吹き出物があると気になって触ってしまいがちです。しかし、触れば触っただけ肌には負担がかかり、吹き出物が治るどころか悪化する原因にもなってしまいます。
また、生活をしているだけでも手にはたくさんの汚れがついています。吹き出物を触ると、物理的な刺激に加えてこうした汚れも付着することになるので、いいことはなにもありません。まぶたや目の周りには触れないように注意しましょう。
丁寧にクレンジング・洗顔を行う
洗い残しがないように、丁寧にクレンジングや洗顔をしましょう。ただし、強い力でこすったり、必要以上に時間をかけたりすると、肌を傷めることになってしまいます。あくまでも優しく、肌にできるだけ刺激を与えないように行いましょう。
アイメイクは、ポイントメイクリムーバーなどで落としておくことも効果的です。ポイントメイクを先に落としておけば、洗い残しも減りますし、ごしごし洗いの防止にもつながります。
また、汚れを落とすのと同じくらい、クレンジング剤や洗顔料を洗い流すことも重要です。冷水で流すとせっかく浮かせた汚れがまた固まってしまうので、ぬるま湯を使って丁寧に洗い流しましょう。
つぶさず、病院で診てもらおう
まぶたの吹き出物は、絶対につぶしてはいけません。まぶたは他のところに比べて特に皮膚が薄く、非常にデリケートな部分です。たとえ吹き出物がつぶせたとしてもひどい跡が残ってしまう恐れがあります。また、つぶした傷口から菌が入り、さらに大きく腫れてしまうこともあるでしょう。
まぶたに吹き出物ができたときには、病院で診てもらうのがベストの選択です。なかなか病院にいけない場合は無理に治そうとせず、触らずに自然治癒を待ちましょう。
まぶたの吹き出物を防ぐ生活習慣の見直し
質の良い睡眠
質のいい睡眠は、肌のターンオーバーを促し、きれいな肌を作ってくれます。できれば8時間、最低でも6時間の睡眠は確保したいところです。
また、寝る直前にスマホやパソコンを触らない、同じく寝る直前に食事をしない、寝る1時間ほど前にゆっくり湯船につかるといったことも睡眠の質を高めてくれます。寝具を清潔に保ったり、自分に合ったものに変えるというものよい方法です。まずはできることから生活に取り入れましょう。
3-2 バランスの良い食生活
私たちの体は食べたものから作られています。きれいな肌のためにはバランスのいい食事が欠かせません。
美肌というとビタミン類がすぐに思い浮かぶかもしれませんが、その他に、たんぱく質や脂質、食物繊維も、肌を作り、美しく保つのに必要な栄養素です。どれかひとつに偏るのではなく、毎回の食事でさまざまな栄養素をバランスよく摂るようにしましょう。
食べたり食べなかったり、日によって食べる量に大きくばらつきがあるという場合は要改善です。食事の量やタイミングがあまりにも不規則だと、消化吸収がうまくいかずに必要な栄養素を取り入れられない恐れがあります。せっかく食べてもロスをしてはもったいありません。できれば毎日同じくらいの時間に、同じくらいの量を食べるようにしましょう。
顔に触れるものを清潔に保つ
顔に触れるものを清潔に保つことも重要です。汚れたものを使い続けることは、顔にばいきんを塗っていることとを変わりません。
フェイスタオルは何回か使ったら交換する、外出時は汗ふきと手拭き用のタオルを別に用意するといったことを心がけましょう。
コンタクトレンズは毎回洗浄しますが、見落としがちなのが眼鏡です。レンズ部分だけでなく、ノーズパッドやつるも使っていくうちに汚れていきます。専用のスプレーを使って定期的に洗うとよいでしょう。
まぶたのもらいものとは
ものもらいは、まぶたにある脂や汗を出す腺に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して起こる病気です。「めばちこ」「めいぼ」などとも呼ばれ、医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。
目に菌が入るとかかる病気なので、髪が目にかかっていたり、手で目を触る癖があったるするとかかりやすくなります。また、疲れや栄養不足、睡眠不足などで免疫力が落ちたときにも発症しやすくなります。
ものもらいになると、まぶたの一部が赤く腫れ、まばたきをしたり指で押したりすると痛みを感じます。また、目にゴロゴロとした違和感が生じることもあります。
症状が軽い場合は自然治癒することもありますが、なかなか治らない場合は眼科で治療をします。主な治療法は、抗菌点眼薬や抗菌軟膏によるもので、1週間から2週間ほどで完治します。また、膿がたまっている場合には、まぶたを小さく切開して膿を排出する処置をすることがあります。
まぶたの吹き出物のまとめ
まぶたの吹き出物を改善する、できないようにするには、日ごろから正しいスキンケアをすること、睡眠や食事に気をつけて規則正しい生活をすることが大切です。
まぶたが赤く腫れる、ごろごろと違和感があるといった場合は、単なる吹き出物ではなくものもらいの可能性があります。いずれにしても、つぶしたり自己判断で薬を使用したりするのは危険です。なかなか治らない吹き出物は、眼科か皮膚科で診てもらいましょう。